5 / 11
賭け
しおりを挟むそして、何日かたった頃でした。
たぶんもう、おかしくなっていたんでしょうね。
あの男の人に、見られたいと思い始めたんです。
ちょうどその頃、体育では男女に分けて取り組むことが増えてきた時期でした。もちろん、性教育も進んでいました。
身体も成長に向かっていたんでしょう。
僕はもう、誰にも言えない好奇心を爆発させて、男の人を待ち伏せてみたんです。
トイレ裏に小さな手紙を置いて、そのメッセージを読むところを確認するために土管にまた潜みました。
なんて書いたのかあんまり思い出せないんですけど、たぶん「ひみつをバラされたくなければ、◯月◯日6時に1人でこの場所に来い」とか脅迫めいた内容を書いたんです。小◯生とは思えない内容を、拙い字で書いたんです。
すると…あの男の人がやってきました。
黒いジャンパーとキャップ姿でした。
心臓が高鳴りました。
身体が熱くなるのを感じました。
手紙を手に取ると、不思議そうに眺めながら、恐る恐る開いていました。
時々周りを確認しては、小さくしゃがんで手紙を読んでいたのです。
そんな、大人の男の人が、男の子みたいにソワソワしているのが面白くて、僕は笑いそうになってました。
男の人は、その手紙をズボンのポケットに仕舞うと、また女装子と会って、事に及んでいました。
ひたすら肉棒を触り合っていた彼らを、僕はただ羨望の眼差しで見ていました。
僕は、賭けをしたんです。
もし来てくれたら、こんな遊びも最後にする。
来てくれなかったら、警察に不審者のことを話そうと思いました。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。






ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる