男の娘になってしまった僕の、内緒の話

芽生え

それからというもの、僕は学校帰りに毎日公園の土管に身を潜めて、日が暮れるまで公衆トイレの裏を観察しました。

好奇心がもう抑えきれなかったんでしょう。
あれはなんなのか、何のためにやるのか、したらどうなるのか。
エッチなことって楽しいことなのかなって、もう思い始めていたんです。


観察を続けたところ、その男の人は、週に1、2回、あの場所に現れました。
しかし、女装子はどの人も別人ばかりでした。サングラスをかけたパーマの若い人や、40代ぐらいの人、黒髪のおとなしそうな人まで、さまざまでした。
たぶん、今思うと出会い系アプリか何かの類いなのでしょう。一回きりの関係で遊んでいたのかもしれません。
どの人も同じように、かわいい服を着て、スカートをめくってガニ股になって、恥ずかしそうに陰茎とおしっこを男の人に見せていた。
それがすごく、僕には刺激的で、なぜか目が離せない。
どうして恥ずかしいことをしたくなるんだろう。
あんな、女の子の格好で、おしっこを男の人に、じっくりと見られて、変な声を出して…

気づくと僕も、頭の中で自分があの男の人に見られながらおしっこしているところを想像してしまうんです。
スカートをめくって、ガニ股で、いつもは友達や親になんか絶対見せたくないはずの女装姿で、勢いよく…

そしたら僕、漏らしてたんです。

30回目の張り込み観察してた時に、ちょうどトイレ裏で事が起きている時でした。
「あっ、だめ…！」と思った時には遅かった。
おしっこが出てしまっているんです。
自然に放尿したのか、失禁なのかわからず、ただ驚きました。
土管いっぱいに広がるおしっこの匂いと、濡れるセメント。すごく恥ずかしくて、もう逃げたくなりました。

しかし、ここで物音を立てるとバレるので、そのままずっと、男の人たちが帰るまで身を潜めていました。