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幕間
46:怒った?
しおりを挟むあ、どうも。アルです。
私たちがララクラ子爵様の謁見に参加してから十数日後、ようやくいつも通りの日々が戻って来ました。今日も今日とてお家のお手伝いと、師匠にしごかれる毎日です。確かにしんどいですが、強くなりたいと望んだのは紛れもない自身。その上三日後には初めての妹弟子がやってくるとのことで、振るう剣にもより力が入ります。……まぁ今剣握ってないんですけど。
「ふぅ、もう暑くなってきたし夏かぁ。」
現在は筋力を上げるための鍛錬代わりに、水汲みを行っています。師匠が魔法で生み出した水を庭の離れにある厩舎まで運ぶお仕事です。ルぺスとコピア、師匠のお馬さんの飲み水用ですね! 二人のお世話は結構重労働で、私だけではとても出来ないので普段は帝都にある大きな厩舎にお世話をお願いしています。ですが移動の用があったり、荷運びの手伝いをしてもらうときは家の厩舎に来てもらっています。今日もそんなかんじですね!
「ルぺスさん、コピアさん。お水持ってきましたよ~。」
『おぉ~、待ってました~。』
『ちょ、コピア! せめて注いでもらってから飲みなさいな!』
私が運んでいた桶に思いっきり顔を突っ込むコピアさん、そのせいで水しぶきが自身の服にかかってしまう。その様子を見、コピアさんに怒りながら申し訳なさそうに誤ってくれるルぺスさん。大丈夫ですよ、ちょうど日差しが強くて暑かったので涼めましたから。あ、そうだ。せっかく来てもらってんですしブラッシングとかした方がいいですか?
『ぜひお願いするわ、と言いたいところだけど……。確かビクトリアが"オーナー"という者のところに行くのでしょう? 時間的に難しそうだし、次の機会に。』
『ですです~。』
「あ、そう言えばそうでしたね。」
「しょゆこと。」
お馬さん二人と話していると、背後から師匠の声が聞こえてくる。さっきまで庭先で紙を広げながらうんうん唸っていた師匠がそこにいた。たしか劇用の台本、その原案を書いてるって言ってましたけど完成したんですか?
「ううん、まだ全然。でもそろそろ約束の時間だし切り上げて出発しようかなって。コピア~、行けるかい?」
『はいは~い。』
パカパカと散歩に行くようなノリで歩く彼女の背に、師匠が飛び乗る。髪を後ろで纏め前へと流し、チュニックとズボン。その上からトガを羽織った普段着の彼女だが、そのスタイルのせいかそれだけで絵になっている。一緒に生活する中で耐性の付いている私なら『なんで勢いも付けずにジャンプして馬に飛び乗れるんですか?』という疑問を浮かべるだろうが、一般人なら単に見惚れてしまうだろう。
「あ、そうだアル。これお願い。」
「?」
馬上から投げ渡されるのは、かなりの重さを持つ小さな袋と一枚の紙。袋の中身を見てみれば銀色の塊がたくさん並んでいて、紙には食材などの必要な物が書かれている。まぁ誰がどう考えても『おつかい』だろう。相変わらず桁がおかしいが。
「ルぺスとそこに書いてあるの買って来てくれる? 売ってなかったらそのままでいいから。あと買いに行くのはいつもの商店街ね? 治安いいとこ。」
「りょ、了解です。ガンバリマス」
「……もしかしてまだ慣れないの?」
そう言いながら呆れる師匠だが、多分これはどうやっても慣れないと思います、はい。だって私の手の平の中には銀貨が20枚以上入った袋が一つ、明らかに2000ツケロを超えている。そして忘れもしない自身が売られた時の値段が2000ツケロ。つまり自身の手の平の中にはあの時の私以上の金額があるということに他ならない。そりゃ震えますし慣れませんよ! というかお使い表見る限り明らかに貰い過ぎです! 子供に渡す金額じゃないです!
「そう? なんか欲しいものあったときに買えなきゃ悲しいかな、って。ほら宝石とか?」
「私そんな強欲じゃないですっ! というか要りませんよそんなの! なんで買うんですか!」
「そっか~。まぁいいや、別にそれ返さなくていいし、好きに使ってね~。」
「ちょ!」
そう言いながら優雅に出発する師匠、返そうとしたがあの人の性格的に絶対に受け取らないだろう。というか師匠私にぽんぽんこんな大金渡してほんとに大丈夫なのだろうか? 村に住んでた頃の私たちが冬を越せるぐらいの金額だよ? 帝都で一食食べて5ツケロとかそんなんですよ? そりゃ剣闘士のころから滅茶苦茶稼いでる師匠からすれば端金なのかもしれないですけど……。
『まぁまぁ、本人が使っていいって言ってるんだし、自由にすればいいんじゃないの? 何か買うでもいいし、貯めるでもよし。』
「そういうものなんですかね……?」
『あと貴方なら変な使い方はしないだろうっていう信頼もあるのかもよ。アルだけに。』
ルぺスさんがそんな言葉を投げかけてくれる。最後のアルだけにってのは意味が解らなかったけど。なんか"ドヤヤ"って顔してるから何かしらのギャグなんだろうけど、何も掛かってないような気がする。なんだろう、お馬さんの中で流行ってる激ヤバギャグだったりするのだろうか。とりあえず愛想笑いだけはしておこう。
「あはは……、あ! そうだ!」
思いがけない大金と、高価な物という切っ掛けが私の記憶を呼び覚ました。思いついたらすぐ行動、ルぺスさんに謝ってからダッシュで家の中へと戻る。目的地は師匠の書斎で、本棚の一角。
「レシピレシピ……、これだ!」
教会が発行している菓子本、その最新版を手に取り該当のページを探し当てる。
「これ! プリン!」
『なにコレ、ぷりん……、っていうの?』
「はい!」
教会のレシピ本、そこに書かれているレシピとイラストを二人で見ながら必要な物を書きだしていく。
教会は神様へのお祈りとか感謝とかを毎日している組織で、私たちにそのやり方を教えてくれる組織でもある。でももう一つの側面もあって、菓子や料理の探究者という顔も持っている。まぁあの人たちは毎日神様にお供え物としてお菓子を収めているみたいだし、そういうのも研究しているのだろう。世界中の教会からお菓子をお供えしているわけだから、より自身のいる場所に目を向けてもらえるようにその地独自のお菓子だったり、新しい品を頑張って作り続けている。
そんな教会の人たちは、神様に褒めて貰ったお菓子や料理のレシピを定期的に私たち市民に販売してくれているのだ。ウチにも季節ごとにレシピ本が教会から送られてきている。なんでも師匠が定期的に寄進しているそうで、この本もレトゥス司教から送られてきたものだ。ちなみにこのプリンの隣には師匠が発案したプリンアラモードっていうお菓子が載ってまして……。
『プディングにカラメル、そこに生クリームや果物。しかも牛の乳を冷やして固めたアイスまで乗せるとは……、見た目はさることながら一皿で楽しみ抜くことができる良きアイデアですな。このプリン・ア・ラ・モードという名も意味は解りませぬが良き響きです、さすがビクトリア殿。』
『いや~、それほどでも……。(まぁ日本生まれの洋菓子ですし喜んでもらえたのは何よりなんだけど、なんで古代に近しい時代でプリンとか生クリームとかアイスとかが普通に存在してるの……? 菓子技術発展しすぎじゃない?)』
という経緯で開発されて、神様にもご好評いただき、レシピ本にも掲載されてるみたいです。なんで剣闘士だった師匠からそんな案が出てくるのかマジで意味わかりませんし、教会に行くたびに菓子職人の方(聖職者)からお話を聞かれて普通に受け答えしている時点であの人がほんとに何者なのか訳が分からなくなってきます。まぁ多分"師匠"っていう枠組みで考えた方がいいんでしょうけど。
「っと、それは置いておいて! この前師匠からこのプリンを大きくしたもの。『バケツプリン』っていうのを教えてもらったんです! ばけつ? が何なのかはわからないんですけど、金属製の大きな桶を型にして作るそうで……。」
『へぇ~、このイラストを見る限り普通は手のひらサイズ。それをあの木の桶ぐらいのサイズで作るのでしょう? それは豪勢ね。彼女へのプレゼントにするの?』
「それも考えたんですが……。」
師匠は剣闘士を止めた後も、毎日トレーニングしてるし食事にはかなり気を使っている。私には理解できなかったけど、肉とか魚とか卵に含まれる栄養ってのが体を作る元になるみたいで、それをたくさん食べないといけないらしい。かといってお腹がいっぱいになるまでお肉ばっかり食べるのも駄目みたいで、野菜とかのバランスも重要みたいだ。
確かに師匠は大喰らいで、この『バケツプリン』ってのも軽く食べられるだろうが、逆にそれが迷惑になってしまうかもしれない。師匠もお菓子は好きみたいだけど、食べるにしても私と同じくらいかちょっと多いぐらいだし……。
「なのでお供え用としてこの『バケツプリン』を作って、その材料の余りで普通のプリンを何個か作ろうと思います!」
『なるほど、それはいいアイデアね! 早速買い物に行きましょうか!』
「はい!」
村を出てからは剣闘士として奴隷生活、師匠のおかげで市民になった後も何かと忙しくて神様へのちゃんとしたお供え物は出来ていない。聖職者の方はかなり短い間隔でお供えしないと天使様からお叱りを受けるみたいだけど、私たちみたいな一般の信者はそこまで求められていない。お祭りとか、余裕があるときにお供え出来たら嬉しいね! って感じだ。
師匠に会わせてくれたこととか、天国にいるパパのこととか、生き残ることができた家族のこととか、神様にはいろんなことを感謝しないといけない。この使い方なら師匠も納得してくれるだろうし、師匠のお金を使って材料を買っているわけだから師匠の分のお供え物としても扱ってくださるはずだ。
「よし! じゃあまず卵から買いに行きますよ! ルぺスさん!」
『了解!』
◇◆◇◆◇
□少女買物中&料理中□
「勢いで買っちゃったけど卵の数やば、これ一個で何日生活できるんだろ。まだ値段下がってないし……。」
「あ、殻が! 殻が入った! ぐににに! 取れない!」
「ぜらちん? ってなんだろ。とりあえず教会の直営店で買ったけど……、コレを入れるの?」
「これを器に入れて冷やす……、冷やす? 氷箱スペースあったかな?」
◇◆◇◆◇
「ふぃ~、疲れた。待たせてごめんねコピア。」
『い~え。いい干し草出してもらったし、寝て待ってたから全然~。』
「あら、そう? じゃあ帰りましょうか。」
軽く彼女の首元を撫でた後、その腰へと飛び乗る。あまり負担にならないように乗っているが、彼女自身かなり丈夫ということもあり、全く体がブレることはない。ルぺスとコピアは同じ種類の馬だけど、ルぺスは速度を出しやすい体で気配りのできる性格。コピアはルぺスより遅いけどかなり丈夫でおっとりした子。違いがあって面白いよね。
オーナーとの定期会談が終わった後、商会の厩舎に預けていたコピアを迎えに来た。この子何かと待ち時間とかをうまく使いこなせる子みたいで、こういう時の移動手段としていつもお世話になっている。
え? 定期会談何してたかだって? そりゃいつも通りの奴だよ。グッズの売れ行きの確認とか、どれを残してどれを続けるとか。新規商品の開発とか案出しもしてるし、次のイベントをどこで開催するとか、内容は何をするのかとか色々。何か事件が起きたり、大事になったりするのがヘンリエッタ様関係で忘れがちになっちゃうけど、こういう細かいのも色々やってるんですよ?
「飽きられないように、手を変え品を変えやって来ませんとね~。」
『?』
現代ならTVとかネットとか使って色々宣伝できただろうけど、この世界じゃそんな便利な物はない。その上同じような活動しているのが私だけっていうこともあって誰かとコラボする、何かと絡ませて注目を浴びるとかがかなり難しい。ある意味市場の独占をしているわけだが、これは"飽き"が来たら終わる独占。
「感覚的なものだけど、剣神祭の勝利ボーナスが切れて来てる感じがするんだよね……。」
私のファン層には『剣闘士としてのビクトリア』が好きな人と、『ビクトリア』が好きな人がいる。私が演じる役が好きな人は多分どこまで行っても付いてきてくれるんだろうけど、剣闘士の方は人が離れてきている。まぁ模擬戦みたいなことを闘技場ですることもあるが、現役時代のようにガチの殺し合いはもうするつもりはない。試合独特のピリピリした感じが好きな人からすれば退屈以外の何物でもないだろう。
「となるとその人たちを引き留めて、『ビクトリア』を隙になって貰える施策。さらに新規の人を呼び込める施策が必要になって来る。そこでおススメする商品が私主役で頑張る演劇、って話だったんだけど……。」
未だに台本に苦戦中ってね? 劇場はヘンリエッタ様が抑えちゃったから大丈夫なんだけど、肝心の演目がまだ完成していない。パトロンのヘンリ様からは私の半生を扱う演劇が見たいとのことで、かなり脚色しながらと言いますか、空白の時代を無理やり創作しながら作ってると言いますか。私の記憶がある程度成長した体での転生スタートなので講演できないというか……。
まぁそんな感じで悪戦苦闘中なのだ。しかも台本ができないと演出とかも考えられないといった感じですべての作業を私の方で止めてしまっている。もう少しでできそうな感じはするんだけど、ね?
『まぁまぁ、そんなに悩まずに~。ゆっく~りしてたら何かいい考えが思いつきますよ~。』
「コピア……。そうだね。」
確かに、彼女の言う通りだ。ずっと同じことを考えても出ないときは出ない。
『どうです~? 今からお外で日向ぼっこというのは、町のお外でごろんしましょうよ~。』
「あはは! 確かにそれはいい! ……でも、二人で行ったらアルやルぺスに拗ねられちゃうかもしれないし、今度みんなで行こうか。」
『いいですね~、約束~!』
そんなことを彼女と話しながら歩いているとようやく家が見えてきた、まだ日は高いけどそろそろ晩御飯の準備をしないと間に合わなさそうだ。アルとルぺスでおつかいしてきてくれたはずだし、それを使ってパパっと作ってしまいましょうか。
「ただいま~! 帰ったよアル~……、ん?」
コピアから降り、家の中に入ろうとすると何やらキッチンの方からおいしそうな匂いがしてくる。
「アル?」
「あ、師匠! おかえりなさい!」
何か作っているのだろうかと思いながら覗いてみれば、私のエプロンを身に着けて彼女が料理をしているではないか! しかも台に乗せられてる材料的に今日作ろうと思ってた奴……!
「え! つくってくれたの! わ、どうしよ。うれし。」
「はい! 実は師匠からもらったお金でプリン作ったんですけど、どうせなら晩御飯もやっちゃえってことで!」
『アルちゃん頑張ってたわよ。』
彼女がそういうと、窓から顔を出したルぺスが支援砲撃を飛ばしてくる。普段は換気用にちょっとしか開けてないけど、全開にした窓から頭を出している彼女、多分アルのことを手伝ってくれていたのだろう。
「師匠! 今日は私が最後まで作りますんで! リビングでくつろいでてください! あ、あと氷室にプリンが置いてあるのでどうぞ!」
「え、いいの?」
「はい! 私は味見でもう頂いたので!」
そういうと張り切って料理に戻っていく彼女、刃物とか火とか危なくない? と気にはなるがルぺスも見てくれているし大丈夫なのだろう。それに彼女がこんなにも張り切っているのに、水を差してしまうのは忍びない。おとなしくリビングで寛がせていただくとしよう。
腕まくりしながら頑張る彼女を視界の端に収めながら、氷室へと移動する。
元々この家にそんな部屋はなかったのだが、私がルーン魔法を使えるようになったこともあり食品庫の一部を改造して冷蔵庫的な部屋を作ったのだ。現代の家電みたいに電気で動いてくれるわけではないが、魔法で氷を切らさないようにしておけば長期保存もできる優れモノ。そんな氷室に入ってみれば……。
「おぉ、コレ。バケツプリンじゃんか。へぇ~~、いやどうしよ。すごい嬉しんだけど。」
鉄製の大きな桶の中にみっしりと納まる黄色いプルプル。お菓子のロマンとも呼べるバケツプリンがそこにいた。そう言えば昔アルに『バケツプリン食べたい~!』みたいなこと言った覚えがあるし、覚えててくれたんだね……。
かなりのサイズだし、作るのも大変だったのだろう。ありがたくいただくことにしよう。
氷のルーンを宙に描き、氷室の氷量を増やした後。バケツ片手にリビングへと移動する。ちょっと奮発して買ったふかふかのソファに腰を下ろし、膝に収まる様にバケツプリンを設置する。匙ですこし表面を叩いてみれば、プルプルと揺れる表面。ちゃんと固まっているし、この綺麗な色からして確実においしいだろう。
「じゃ、さっそく。いただきまーす!」
「師匠~。野菜のスープなんですけど、どれくらい食べ……。あッ! ダメっ!」
アルが止めてくれたのにも関わらず、すでに一口分掬われたプリンは私の口の中に。
瞬間、世界から熱が消え、これまで感じたことのない怒気がぶつけられる。
【それッ! わたしのッ!!!!!!!!】
一度死んだときに出会った神の、ガチの怒りの声が私の脳を揺らしたのだった。
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