15 / 47
剣闘士編
15:観戦と、二戦目
しおりを挟む「『武装解除』!」
お~。そんな呪文あるのか……ん? これ色々と大丈夫か?
無詠唱で火炎を飛ばす中で、何か光の様な魔法を飛ばす彼。その光は確実におじいちゃんへとあたり、彼の手に持っていた武器を後方へと吹き飛ばす。まぁ存在しても可笑しくない魔法ではあるが、色々心配になる。……というかミスターポッター! 決闘の前にお辞儀をしないとはどういうことだ! あの狸爺は何をしていた! マグルはともかく貴殿は純粋たる魔法族のはず! お辞儀をするのだポッター!
危うく私から死の呪文が出ようとしたとき(出るわけがない)おじいちゃんが行動を起こす。
まぁ30年という長い月日を戦い続けた人だ、魔法ぐらい経験があるのだろう。武器を飛ばされても全く動じず、対戦相手である彼が放つ火炎や雷撃を最低限の動きで回避しながら距離を詰めていく。武器がなくてもカラテがあるではないかというその面持ちは非常に共感できる。剣闘士って剣飛ばされてからみたいなとこあるもんね。……え? 剣使ってないから剣闘士じゃないって? んなもん知らん。
「あの魔法使いの人もすごいですけど、おじいちゃんヤバいですね……。」
「だねぇ。」
流石にここまで距離を詰められるのはマズいと感じたのか、魔法使いくんも使う術を変えてくるようだ。確か魔法使いってのは杖とかの補助具がないと威力が下がるってもんらしいけど……、剣に杖とか仕込んでるのかね? 剣を振るいながら魔法使ってるっぽいしそうなんだろうけど。
魔法使いにとって距離を詰められることは死を意味する。武装を剣に固定されているこの祭りじゃ近接戦が基本だし、魔法使いくんは例外かなぁ? と勝手に思ってたけど……、彼もまた他の魔法使いと同じみたい。確かに剣を学んでるっぽいけどまだ"化け物"に求められるレベルの足元にも及んでいない。
「というか師匠、師匠はいつ魔法使いと戦ったんですか? ……貴族の辻斬りとかしてないですよね?」
「私は君にどう思われてんの? 普通に冒険者チームとの試合を組まれた時とかだよ?」
流石にネタだよね? まぁ裏で試合に出てきた貴族殺したこともあるけど……、表に出てからは貴族の庶子とかみたいな訳ありの冒険者魔法使いと何回かやり合ったことがある。みんなってわけじゃないけど大体近づかれる想定してないからね、インファイト位置まで近づくことができればこっちの勝ちってわけだ。
……まぁそんな戦いを舐めてるような奴らと比べると、ちょっとはマシな剣術を修めているらしい魔法使いくん。使用する魔法を攻撃力特化の火から、速度特化の雷に変更。自身に魔法でバフも掛けて近接戦の構えだ。これでようやく足元レベルかな?
「さ、おじいちゃんはどうする?」
魔法使いとの戦闘の鉄則は近づくこと、これは事実だが問題は近づけば近づくほど被弾する可能性が上がるってことだ。私みたいに速度上昇系のスキルとかを使って相手が発動するよりも早く近づけるのならいいんだけど、大半の奴が距離を詰める過程で殺される。
直線で進めば火で焼き殺され、回避行動をとってもそれよりも速い雷で感電死。他にもいろいろあるが範囲系の魔法で何もできずに死ぬってのはよくあることだ。だからこそ魔法使いってやつはどこでも重宝されるらしんだけど……。
「おい、アレ……。当たってないか? なんで無傷なんだ? というかすり抜けてないか?」
「なんかそう言うスキルだべ? 知っとる、ちっこいの?」
「し、しらないでれふ!」
そこの彼らが言う様に、魔法使いくんの魔法が全く効いていない。無効化されている、というよりも……。通り抜けている。ちょっとは威力の減衰が起きてるみたいだけど……、どう見ても直撃しているはずなのに、後方に魔法が流れている。
「無効化できるなら最初から避ける必要はない、となると時間制限付き。ここから見ても彼の姿がブレている、なんてことはないから幻術の可能性もなし。となると攻撃の透過、といったところかな? 納得いけたかな、御両人。」
「おぉ! なるほど!」
「解説ありがとうございますだべ。」
最初は簡単に魔法にやられて死ぬ、と思っていたけどそう言う防御系のスキルがあるなら話は別だ。アレが切り札で間違いないだろう。クールタイムとか気になるけどそんなのいくらでも偽装できる、変に時間を数えるとかはせずに存在だけ脳に止めておこう。
「あ、もう。」
「あそこまで来られたのならもう詰みだね。」
アルの口から漏れ出た声、おそらく今戦ってる魔法使いくんも同じようなことを思っているだろう。
彼らの距離はもう剣の届く距離、片や未だ剣を持ち魔法が使える剣士に、片や武器は吹き飛ばされ残るのは自身の拳一つな老剣士。まことに残念だよポッター、君の冒険はここでおしまいだ。ジュツにかまけてカラテを鍛えないからそうなる。古事記にも書いてあっただろう? 『オジギとカラテは大事。』って。
おじいちゃんの拳が彼の顔に突き刺さる。ご老体、と言えどここまで生き残っているあたりそこらにいる剣闘士よりは筋力が高いのだろう。一瞬にして浮く彼の体。踵が地面から離れたせいで筋肉が弛緩するが……、それを見逃すような相手じゃない。すぐさま彼の持っていた剣を手で叩き落とすとそこから始まるのは猛烈なラッシュ。オラオラですか? YES! YES! YES!
「オォォォオオオオオ!!!」
ここからでもおじいちゃんの雄たけびが聞こえる。
私から見ても蓄積された経験や技術のレベルの高さはほれぼれしてしまうほど。拳一つで人を圧倒するには自身の体の使い方以外にも、どこに攻撃すれば最適なダメージを与えられるかって言う知識も要求される。それができるってことはあのおじいちゃんが30年間絶えず学び続けてきたってことに他ならない。
まぁそもそものパワーもスピードも全然ないから、私にとって全く脅威ではない。でも、今おじいちゃんの目の前にいる彼は違う。完全に気圧されてる、こうなったらもう駄目な奴だ。
「……愛弟子、帰るよ。」
「え? あ、はい!」
こっから先は、もう見る必要はない。むしろアルには見せたくない。魔法使いくんの負け方、そして闘技場全体の熱気。もう結末は見えている。この世界の子供なら慣れているかもしれないが、私が子供に、アルに見せたくない。
「アル、耳を塞いで私の横に。」
彼女にそう指示をし、去り際におじいちゃんが彼を完全にノックアウトするのを見る。ワンテンポ遅れて上がる大歓声。魔法使いに何でもない剣闘士、それも老人が勝ったんだ。そうなるのも必定。そして、この後に待っているのも。
アルが自分の手で塞いでいる耳の上に、私の手をかぶせてさらに音を遮断する。
『殺せ!』
始まった。
『殺せ!』
小さかった声が、会場全体に波及する。
『殺せ! 殺せ! 殺せ!』
勝者を称えるものだったはずの歓声は、観客は、一瞬にして豹変する。よくある、光景だ。
前評判で勝つと思っていた奴が負けたときほど、どう考えても勝つと思っていた奴が負けたときほど、みっともなく不甲斐ない姿をさらしたときほど、起きてしまう。完全に勝敗が付いているが、両方とも生きている。それは許されることではない。あそこから生きて帰れるのは、一人だけ。
今回はおじいちゃんが拳で勝負を決めてしまった。だからこそ観客はより刺激的なものを、処刑を望んでいる。
私が対戦相手たちを一思いに殺すのも、これが理由の一つだ。
「文化が本当に、まるっきり違うんだよね。」
◇◆◇◆◇
「とまぁそんなことがあったんだけど、さッ! うちの子に悪影響出そうだしやめてくんない?」
「それは、すまなかった、ね!」
時間は進み、二日後、二回戦へ。
それまで特に何もなかったし、ちょっといつもよりも時間を大切にしながらアルと過ごして、普段のようにこの闘技場に立っている。確かに目の前にいる対戦相手である彼は厄介な剣闘士ではあるが、"化け物"に勘定するにはいささか年が行き過ぎている。その技術は賞賛すべきものだけど、明らかに体が付いて行っていない。
だからこそ私は、この人と会話をしている。本人から希望されたってこともあるけど、『加速』を使わずとも出し抜けると確信しているからだ。……そして何より、この人から殺気というものが全く感じられない。闘気もほとんどなし、技術というよりも今はまだ本気で戦うつもりのない感じ。
その表れというべきか、私たちが今している剣の応酬は如何に激しい戦闘のように見せかけるかという剣舞に近いものに成っている。
「それで、話したい事って何なのよ? 別にそれぐらいはいいけど、八百長とかは受け付けられないからね。」
「はッ! 八百長なんかする意味すらないだろうに。俺がここで死んで、お前さんが次に進む。そういうシナリオだろう?」
「……おじいちゃんはそれでいいの?」
私たちの声は、誰にも届かない。この場で何を話そうとも歓声にかき消され、人々は見せかけの試合に熱中する。目ざとい者なら私たちが本気を出していないってことぐらい解るだろうが……、どこまで行っても剣闘士ってのは娯楽だ。ここから帰ることができるのが一人だけな以上、何を話そうが何を企もうが面白ければそれでいい。
「もちろんだ嬢ちゃん、そもそもあんたと俺じゃあ力の差があり過ぎる。あの坊相手じゃまだ何とかなったが、お前さんもこの次に上がってくるであろう相手も俺じゃァ相手にならねぇ。だってそうだろ? おまえさんなら俺が認識するよりも早く勝負を決められる。」
「……まぁ、ねぇ?」
「ま、先のないおいぼれに付き合ってくれたことは感謝してるよ。」
実際、おじいちゃんの言う通りだ。三倍速程度ならこの人の反射神経的に対応してきても可笑しくないだろうけど、五倍速じゃもう無理だ。一回戦で戦ったあの鎧野郎なら五倍速も行けたかもだけど、この人の衰えた体じゃもう無理。打ち合ってる剣からそれが解ってしまう、この人が体に残った技術で何とかやりくりしてるだけで、そもそもの体がもう気力についていけてない。
「……にしてもまぁ、お前さんは覚えてないだろうが裏にいたあの嬢ちゃんがここまでなるとはねぇ。」
「おい、その話誰かにしたか。」
思わず、声に殺気が乗ってしまう。同時に剣撃も強くなり過ぎたようで大きく彼のものを弾き飛ばしてしまった。その手から離れることはなかったが、後ろに大きく飛ぶことで距離が開かれる。
「してねぇしてねぇ、だからそうカッカしなさんな。」
「……悪いね、ここから出た後もこの仮面は使い続ける予定なんだ。」
「わかってる、っての。このまま神さんのところまで持っていくからよ。安心しときな。」
裏にいた時の私はその世界に適応してしまっていた、だからまぁ……、ちょっとね。ビクトリアのイメージとは違うことを色々してたのよ、そうでもしないと生き残れない場所ではあったんだけど。だからこそ表に出るようになってからは、この前アルと行った訓練場とかに入り浸って表の常識を体に刷り込んだわけなんだけど……。あの時のことを知ってるとはねぇ?
「剣も握ったことのないような女が戦場から帰ってきたような顔して戦ってたのはよく覚えてるよ、俺ァはそん時ただの付き添いで、試合には出てなかったがね。表でもこんなにクソ喰らえなのに、裏ってのはどこまで酷いんだと。……それが今じゃこんな別嬪さんだ。」
「ふ、褒めても何もないよ。」
「こうして剣を交えながらッ! 話せてるだけで俺の最期にはもったいないぐらいだ!」
なるほどねぇ……、まぁ最後の相手は誰にでもあるけどさ。殺しにくくなるのはちょっとねぇ? まぁどっちみちヤる以外ないからヤるけどさ。
「それで? 単に死にに来たってわけ?」
「なぁに、そんだけじゃぁ面白くねぇだろ? こちとら剣闘士だ、ここに出た限り何をしようが観客を楽しませる。求められたのなら答えねぇとなぁ?」
「……"パンとサーカス"、ねぇ。」
明らかに彼の言葉には自嘲が入っている、三十年間生き続けたってことは、私が背負っている屍よりもより多くの者を彼は背負い続けている。気が遠くなるほど、ずっと。それが役目と言えど、狂わずに彼がここまで来れたってのはどれだけ奇跡的なことなのか。……本当に。言葉にならないよ。
国家は国民に様々なものを提供しなければならない、過去の世界のローマでは"パンとサーカス"という言葉があった。強大な軍事力を持つローマにおいて市民が求めるのは日々の糧と、その日々を楽しむための娯楽のみ。私たちが住む帝国も同じだ。食事は帝都が面する広大な海が支え、娯楽はこんな風に私たちが殺し合うことで支える。
「……さぁ、話はもう終わりだ嬢ちゃん。ただ殺される、ってのも悪くないがせっかくだ。俺が積み上げてきたものでも見てから上に上がりな。」
「はいよ、じゃぁ……。胸を借りさせてもらいますね。」
剣舞の時間はおしまい。
こっからは、殺し合いだ。
彼の体から、闘気が溢れてくる。目には見えないものだけど、感覚で解る。それまでのお遊びみたいなものじゃなく、彼が今出し切れるすべてをここで魅せてくれるはずだ。……さすがにここで瞬殺してしまうほど私は人間を止めていない。
<加速> 三倍速
速くなってしまった世界で、彼と対峙する。
かなりギリギリだがこのおじいちゃんも私の速さに対応できるようで、振るう剣の先に自身の剣をスライドさせる。触れた彼の得物からは力は感じられない、だけどその技術は確かなもので、流れるように私の剣をスライドさせていく。受け流しの技術。……こんな場所で出会ってなきゃアルに教えを受けさせてあげられないかと懇願していたかもしれないね。
だが、今は試合中だ。
真っ向から受け止める力がないのなら、受け流す。私もよくやるし相手がそれくらいしてくるのは解ってた。すぐに切り替え連撃を叩き込んでいく。上下左右、二連撃ずつの合計八連撃。相手が私に見せようとしてくるのなら、こっちもこっちで返す必要がある。三倍速だから集撃性は薄いけど対応がしにくい攻撃だ。
「……へぇ。」
おじいちゃんはそれを、あの魔法使いの時に見せたスキルで防御する。剣では受けきれないと悟ったのだろう。
にしてもこの感覚……、まるで何か水の様なものを切ったような感じ。その肉体を切っているはずなのに、剣が通り抜けていく。名前を付けるとすれば……、『液状化』か? 体を一時的に液体に近い状態にすることで攻撃の無効化などができるっていう防御系スキル。なるほどね、クールタイムやデメリットはあるだろうけど剣闘士を普通にするのならこれほど良い防御スキルはないだろう。
「ッぶね! どんな速さしてんだ!」
「そりゃ私それで生き残ってるからね!」
そこから何度も打ち合っていくうちに、どんどんと彼の動きが鈍くなっていく。スキルの発動も連続は難しいらしく、剣を振り抜く瞬間に『液状化』が切れてしまったりと少しずつ彼の体に傷が増えていく。
私は一度も攻撃を受けていない、いや攻撃自体されていない。彼が攻撃に転じられないように動いているからであり、彼もそれを望んでいる。この人が人生を捧げたのは守りの剣であって、そこに攻めは最低限しか存在していない。隙が生じた際に、差し込むためだけのもの。それ以外の戦い方もできるのだろうが、私に見せてくれているのはそれだけだ。
「そろそろだよ。」
「……あぁ、悔いはない。」
彼の体は、もうその役目を終わろうとしている。
一思いに。
<加速> 五倍速
一閃。
これで、二回戦突破だ。
……あぁ、また背負うものが大きくなっちゃった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる