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原作開始前:崩壊編
92:ようじょ
しおりを挟む「やぁ陛下。元気……、そうではないね。ご飯ちゃんと食べてる?」
「キミは……。」
「あ、ごめん。ちょっと待って着替えるから……、ほいっと。んじゃ改めまして。アユティナ様から使徒の位を頂いております。ティアラと申します。現在王国で信仰されているミサガナとは敵対している者です。」
王宮内のさらに奥、中庭に面した部屋にいたのはこの国の頂点である国王陛下。私が原作で知る彼は女神によって正気を失っているころの彼と、正気に戻りすぐに行方知らずとなってしまう直前の彼ぐらいしか知らない。まぁつまり、今から大体6年後以降の姿だ。
そのころにはもう生きている王族は彼と主人公とヒロインぐらいだったと思うんだけど……。やっぱこうなっちゃうか。
寝台から身を起こした彼に向かって、使徒服に服装を切り替えながら、挨拶を行う。
「なぜ、ここに?」
「陛下の部下の方々から『元気づけてくれ』と頼まれまして。まぁ実際はもう少し違ういい方でしたが……、内容は変わらないでしょう。これでも神から使徒として認めて頂いている身。貴殿からすれば顔を会したくない役職でしょうが……、ご勘弁ください。」
「いや、構いませんとも。あの神を殺してくださった御人なのだろう? ならば礼をもって持て成すのがすべきことでしょう。確かに未だ王の身分ではありますが、あってないようなものです。どうぞ、お気になさらず。」
「あ、そう? んじゃ普段通り喋るねー。」
態度を崩し、同時に服装も私服へと戻しながら彼に向かって友達のように言葉を紡ぐ。
普段ならばこの場にオリアナさんも一緒に来そうなものだが……、現在彼女は扉の外で待機してもらっている。メイドさんたちから話を聞く限り、今この人は罪の意識で潰れそうになっている。原作よりも早く目覚めたおかげで積み上げてしまった屍の量はかなり減っているようだが……、それでも多い。昔の部下や見知った顔、それこそオリアナさんの様な自分のせいで被害にあったような人が目の前にやってきてしまうと、悪い方に暴走してしまう可能性が高い。
と言うことでほぼ初対面である私が、ここまで来たってわけ。
「あ、陛下ちゃんも楽な喋り方でいいからね? 私使徒だけどそういうの気にしてないし、むしろ堅苦しいの苦手。どうせ神の前じゃ人なんて誰も変わらないようなもんだし、普通でいいよ普通で。あ、それとお茶飲む? やるよ?」
「……ありがとう。では頂こうか。」
ほいほい、えっとこのタイプの茶器は……。およ、見たことない奴だ。どうしよ、使い方解らん。……あ、アユティナ様。あ、なるほどなるほど。そう言う感じで使うんですね。へー、これ3000年前からあったタイプの奴なんだ。よく文化残ってるな……。
「……ずいぶん、古い様式を知っているのだな。」
「あ、ごめん。気に障った?」
「いや、つい物珍しくてな。おそらく私の知るものよりも古い、時代が進むごとに簡略していったはずのものをそのまま残したようなもの。……新しいものすべてが良いわけではない。大切にしなさい。」
先人が幼子に声を掛けるように、そういう陛下。普段通りの声で「はーい」と答えながら準備を進めていく。……よし、出来た。んじゃ先に王様に出しまして、ティアラちゃんの分も用意。んじゃいただきまーす。
「およ。渋いな。なんか間違えちゃった? ……まぁいいや。そう言えば陛下さ、昨日の“お掃除会”の時なんか笑ってたけど、なんで? ずっと死んだような顔してたからさ、てっきりずっと顔動かさないのかと思ってたんだけど。」
「あぁ、あれか。……いや、つい昔を思い出してしまってな。私も幼いころは友であるリッテルやマンティスと様々なことをしたのだよ。それこそ、悪いこともたくさんな? そしてそれが発覚するたびに、教育係であったマンティスの父にしこたま怒られていたのだ。……昨日の君たちを見てると、思い出してしまって、な。」
あー、そういう。でも陛下って王族でしょ? さすがに拳骨とかは喰らわなかったんじゃない? あと槍の柄でお尻叩かれたりとか。
「いやいや、私も友たちも同様にやられていたさ。誤って教育係が大事にしていた花瓶を割ってしまったときは……、切り殺されるかと思ったぞ。」
「わぁお、悪いことしてるねぇ! ねーねー! 他には?」
「他か……。そういえば、皆で城を抜け出し街に繰り出した時もあったな。」
相槌を打ちながら、好きなだけ過去の記憶を吐き出させていく。昔は賢王と言われていただけあって話もうまく、ついつい身を乗り出して話を聞いてしまうようなものばかりだ。……オリアナさんは傍にいて、一緒に前を向くことで足を動かしてくれたけれど、この人はその気力どころか立ち上がる力すらも残っていなさそうだった。楽しい昔のことを思い出して、気分を高めるといったことも必要なのだろう。
「……あぁ、すまない。つい話し込んでしまったな。」
「うにゃ、大丈夫。聞いてて楽しかったし。あとそういうの私じゃなくて、息子さんとかに話した方が絶対いいと思うよ? というかお子さんみんなに。」
「……狂ってしまった私には、合わせる顔もないさ。」
顔を曇らせ、そういう陛下。幾ら神によって操られていた状態であっても、彼が王国を崩壊の道へと進ませていたのは確かだ。そして数多くの人を、そして自身の血族を殺してしまったと言うことも、事実だろう。けれど彼はそれを悔やんでいて、どうにかして償おうとしている。
彼と違って五大臣たちは自分の意思でやっていたし、行ったことを悔いる気持ちすらなかっただろう。それが奴らと彼との、決定的な違いだ。罰は受けるべきだろうが、同時にやり直す機会もあるべき。
「だからこそ、使徒殿。いやティアラ殿。どうか息子のことを、フェルナンドのことを支えてくれないだろうか……。」
「え、いや。」
「……そう、か。」
「あ、いや。つい反射で言っちゃったけど、頼まれたら手伝ってあげるくらいはするからね? でもさ、王国教会と王国のこと。これまでのことを考えたら宗教と政治ってある程度離れた方が良くない? 実際陛下もさ、それをしようとしてミサガナにやられちゃったわけだしさ。今こそそれをしていこうよ。」
私が政治とかそういうの滅茶苦茶めんどくさいという気持ちが大量にあるのは事実だが……、政治と宗教が近すぎると、最初は上手く行っても先日のように面倒なことになりかねない。教会が無駄に力を持ってしまい国政が乱れてしまう、また聖職者たちが本来の役目を忘れ金の亡者になってしまうこともあり得るだろう。
だからこそ、私達は政治から一歩離れた場所にいるつもりでいる。どれだけ続くか解らないし、未来どうなるかは解らないけれど……、とりあえず私が生きている間は、そのスタンスでいるつもりだ。
戴冠式とかの儀式はするし、その他のことも頼まれたら動く。けれど関係性は他の信徒と同じで、必要以上に政治にかかわることはしない。アユティナ様も“見守り”のスタンス。元になる母体は王国教会だろうからそのいい点だけど抜き出して、それ以外は変えていくって感じになるだろう。
(まぁティアラちゃん教会の運営とか途中で面倒になって逃げだす可能性が高いから……、細かい所とかはメメロさんとかに任せることになるだろうけど。)
「だからさ。身近にいるべき相談役とかは……、もっと近しい人が良いんじゃない? それこそ、先代の王、とかさ。」
「だが、私は……。」
「罪の意識を感じてしまうのもいいけれど、ティアラちゃん的には前を向いてる方が好みかなぁ? だってアユティナ様って『進化と成長』の神様だし。常に『成長し続けろー!』って方ではないけれど、ずっと止まってたり後退してたら神にも見放されちゃうよ?」
ま、実際どうするかは個人の自由だけどね~。別に何もせず神の元に召されるって言うのも良いだろうけど、残された人からすれば顔合わせてほしかった、って言うのもあるんじゃない? せっかくまだ話せる人がたくさんいるんだからさ。みんなとお話しておこうよ。アレだったらティアラちゃんが一緒に行ってあげるし。というかもう連れだした方がいい? もうこのままフェルナンドの部屋にでもぶち込もうか?
「い、いや。流石にそれは……。奴も奴の生活があるだろうし。」
「確かに! んじゃ一緒にお話ししよーってお手紙だけでも書いといたら? あとでティアラちゃんかメイドさんが渡して置くし。ほらほら。ペン持って! 一緒に書いてあげる!」
「ま、まぁそれなら?」
◇◆◇◆◇
はい、というわけで陛下のメディカルチェックを終わらせた後は……。
(午後から諸侯会議、ってなわけなんだけど……。数減ったなぁ。)
昨日の戦勝パーティというか、お掃除会によってかなりの数の貴族が粛清もしくはお取り潰しとなった。実行したのは私とエレナだけど……、正直どっちが多く倒せるかってのを意識してたせいであまり気にしていなかった。けれど明らかに昨日と比べると滅茶苦茶数減ってるし……、相当な数をぶっとばしてしまっていたようだ。
勿論五大臣に関わっていたすべての貴族が処刑されるわけではない。罪状が軽かったものは厳重注意で済む家もあったようだし、降格や一部領地没収で済んだ家もあるようだ。もちろん一族郎党処刑ってお家も結構あったみたいだけど……。そういった処分を喰らった貴族たちは、この会議に出席することを許されていない。
江戸時代とかの譜代大名と外様大名みたいな格付けが済んだ、ってことなんだろうね~。
……まぁ正直に言いますと、なんでそんな貴族様方の会議にティアラちゃんが出席せねばならないんですか?
(しかも通された席かなり王家側というか、最前列だし。え、なに? ティアラちゃん政治に関わらないって言ったよね?)
今回の諸侯会議の会場は、コの字型に席が並んでいる。いわゆるお誕生日席に王族が座って、その横を貴族たちが固めていくって形なんだろうけど……。ティアラちゃんの席王族の横じゃない? しかも向かい側マンティスだし、元宰相だし。は? いやまぁ横がエレナというか、へスぺリベス子爵なのはまだいいけどさ……。
というかオリアナさん! なんでそんな顔してるの!
「いやまぁ、なぁ? というかお前もなんとなく察してるんだろ? 多分もうこれ逃げられんぞ。あっち完全に善意だろうし。断った方が絶対めんどくさい。」
「わか、解ってるけど……! やだやだやだ! ティアラちゃんこういう面倒ごとやだ! あと伯爵ぅ! こっち向きながら気持ち悪い顔見せるな! 手を振るな! 見るな!!!」
癇癪を起しながら、向こう側のマンティスの隣に座る伯爵に向かってそう叫ぶ。明らかに“欲”が籠った眼でこっち見るなボケェ! 一緒に来てたエレナが顔蒼くしてるでしょ! これまで『武力もあるし領地経営も万全、政治も出来るなんて理想の貴族……!』って思ってた人が利点を全部吹き飛ばす変態って理解しちゃって気分悪くしてるでしょ! こっち見るな! 手振るな!!!
私がそう叫んでいると、伯爵からのアクションが起こる前におそらく王城の兵が声を上げる。国王と第二王子が、到着した知らせだ。
その瞬間それまで座っていた貴族たちが一斉に立ち上がり、王を待つ準備を整え始める。……正直王家への忠誠はこれっぽちもないが、まぁ従っておくべきだろう。椅子からぴょいっと立ち上がり、指を鳴らしながらさっきまで来ていた私服を、アユティナ様から昔頂いた白ゴスロリに切り替えておく。使徒服や鎧でもいいが、アレは少し周りに比べると浮いてしまう。……伯爵がまた視線を送ってる気がするが、もう気にしないでおこう。
(でもなんかしようとしたらオリアナさんにグングニってもらお。)
そんなことを考えていると、王としての正装に着替えた陛下がゆっくりと部屋の中に入ってくる。どうやら王様はさっき私と書いた手紙を自分の手で渡したようで、第二王子がその手紙を懐に入れ、少し遅れながら彼も入ってくる。
原作とは違いまだ結構な王族が残っているんだろうけど、おそらく後継者争いはこれで決まりなのだろう。他にどんな王族がいるかは解らないが、第二王子フェルナンド以外に真面な後ろ盾がいる王族はいない。そして昨日の五大臣との戦いを指揮したとなればもうだれも止められない。
彼が急死でもしない限りは、おそらく主人公君が玉座に座ることはないだろう。まぁ原作がこれでまた一つ崩壊したわけだけど、別にティアラちゃんは真面な政治をしてくれるなら王様は誰でもいい。気にしないでおくこととしようか。
とまぁそんなわけで、その二人が席につけば……、諸侯会議の始まり始まり、って奴だ。
最初の挨拶とかそういうのは面倒くさいので、心の中で頬杖しながら聞き流すとして……、ようやく本題か。
王の名代として話す第二王子が、こちらに顔を向ける。
「……さて、ティアラ殿。先の帝国との戦、教会との戦、そして昨日行われた王国に巣食う俗物たちの排除。まことに大儀であった。」
「いえ、“使徒”としてすべきことをしただけで御座います。どうかお気になさらず。」
あえて使徒を強調することで、おそらくこの後来てしまうお話をけん制するが……。たぶん効き目はない。というか挙げた実績が実績なので、断れる可能性が0だ。ティアラちゃんがここにいる全員ぶっ殺して『今日から無政府状態にしまーす! あと帝国もついでに今からしてきまーす!』って言いながら実行すれば逃げられはするだろうが、流石にそんなことはできない。
あちらとしても、逆にそれをしなければ不味いことになるのだ。何せ幾ら功績を立てても“相応”の評価をしてもらえないのであれば、どんどんと人は離れていく。今回五大臣の処理をしたことで、貴族の総数が減り、余った分は各貴族に分配することになっている。
まぁ早い話、新しい土地や金を手に入れた貴族たちが、力を付けてしまうのだ。
(上が功績をしっかりと評価する姿勢、それと力を見せつけないと……。反乱がおきてまた国が荒れる。そして王家はこれまで持っていた戦力の大半を失っている状態だ。貴族に力を貸してもらわないと、戦力を用意できない状態。でもその貴族が離反していれば?)
私が“使徒”であろうと、なんであろうと。渡さねばならないのだろう。
「貴殿のおかげで、我らが今この場に立っていることが出来ているのだ。気にしないことなどできるはずもない。ぜひ、我らが“救国の英雄”に受け取ってもらいたいものがある。」
「……。」
あ~! 否定! 否定したい! ティアラちゃん好き勝手暴れてただけなんですって否定したい! 面倒ごととか責任とか大嫌いなんです! ずっとクソガキで遊んでいたいんです! お仕事! お仕事増やさないで! ずっとぬくぬく使徒として遊びたい! あ~! やだー! そんな大層な名で呼ばないでー! いや、これまでやらかしたこと客観的に考えたらそうなんですけど! そうなんですけど!!!
「金、そして領地に関してはいまだ査定が終わっていない故、後になってしまうが、貴殿に“公爵位”を渡したいと考えている。……受け取って頂けるだろうか?」
「つ、謹んでお受けいたします……。」
えー、はい。ティアラちゃん公爵様になりました。しかも領地持ち、何人いるか知りませんがこのちっちゃな肩に大量の人間の命が乗っかることになりました。せ、責任がおもいっぴ! 絶対万単位の人が居るでしょ! その子たちの生活とか全部見てあげないといけなくなるの!? 逃げ出したい……!
「そして同様に、先の戦いに於いて多大な功績を遺してくれたリロコ伯爵、そしてゲリュオン子爵にも公爵位を与えたいと思う。」
あ、それは普通におめでとう。良かったねエレナ、子爵令嬢から公爵令嬢だよ。あとロリコンもおめでと。お祝いにその首持って行くけどいいよね? いいよね! 私のストレス発散に付き合えオラァ!!!
あ、アユティナ様ー! ティアラちゃんのお仕事増えちゃったぁ! まだ私8歳なのにぃ!
【でも精神年齢入れたらもう成人してるでしょう? 気持ちは解るけどまぁ頑張りなさいな。それに、ティアラちゃんが不得手なことはみんな知ってるだろうし、サポートしてくれるはずさ。……それに、こう考えてみたらやる気出るんじゃない?】
(やる気……?)
【土地たくさんもらうってことは……、私の教会も建てられるよ? それもおっきい奴。そもそもいつか教会とか建てたいから、王都の教会見学に行ったんでしょう?】
(…………ほんとだ! ティアラちゃんおっきいの作るー!!!!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇王国側が現在把握しているティアラちゃんの功績
・帝国軍を最低でも三万撃滅し、帝国十将8名の討伐に関わっている。なおティアラがいなかった場合、大敗を喫し王都まで攻め込まれそのまま亡国となってしまった可能性が高いと考えている。
・王国教会との軋轢を解消し、同時にこれまで居座っていた偽りの神を撃破した。なおティアラがいなかった場合、偽りの神の支配が続きより王国は悪化していたと考えている。
・新興宗教の持ち込み。王国教会との軋轢は一部解消できたが、依然として国政が教会の顔色を伺わなければいけない状態だった。そこに新たな宗教と神が現れたことで、国政の正常化への兆しが見えている。
・五大臣の排除。ティアラがいなかった場合、五大臣への対処に必要な戦力が不足し、また排除に失敗していた可能性が高い。勝手に処刑してしまったのはマイナスポイントだが、誤差。
結論
本人は金銭での支払いを望んでいるようだが、それを実行した場合多分国庫が爆発する。というか金額付けられねぇだろこれ。王座受け渡しても良いレベルだぞこれ? そのため最高位の公爵と、領土と金銭を渡すことに決定。もちろん領地経営サポートも無償で行う予定。正直足りない気もするんだけど、大丈夫だよね……?
〇王国側が把握できない、また今後把握するだろうティアラちゃんの功績
・彼女の故郷にて第二王女と王の庶子への襲撃を対処し、下手人を撃破。また付近の治安維持(盗賊退治)に多大な寄与を成し遂げている。
・故郷の最寄りの都市で『後光を放ちながら白馬に乗って練り歩く』という行為をしたことにより、第二王女の逃走を手助け。五大臣からの捜索のかく乱を行った。
・帝国への抑止力。帝国との戦いで見せたティアラの暴れっぷりのおかげで帝国上層部は完全にビビっており、帝国女神からの介入がなければ10年以上休戦していた可能性が高い。というか多分ティアラが死ぬまで大人しくしてた。
・帝国女神への抑止力。アユティナ様がティアラに気を効かせて『お前ら経験値になれよ。あ、それと監視してるから嘗めた真似したら問答無用でぶち殺すからな?』ということをしているため、女神たちが王国にちょっかいを掛ける可能性が大分低くなっている。まぁ帝国本土にいる“狂信者故に自分から神に捕食されに行った”奴らは大変なことになってるらしいが……。
発覚した場合
あ、あげられるものないっぴ! 第二王女も庶子もあげる! あ、でも全然たりない! 国! 国あげるから! それで! それで勘弁して!
次回は“奴”との戦いに決着を付けられる……、はず……
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