クソガキ、暴れます。

サイリウム

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原作開始前:聖戦編

82:最強

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女神『ミサガナ』との殺し合い。

おそらく神としての傲慢さ故に譲られたであろう先手。

そこまで嘗められているのならば、譲って“頂いた”初撃でぶっ殺してやろうと“空間”を開く。


『空間系……、にしては弱いわね。こんなもので勝てるつもりなのかしら?』

「そういうのは喰らってから言うんだ、よッ!!!」


放出するのは、数十万本の【鋼の槍】たち。奉納への恩賞や私の成長に対するご褒美として、私は【鋼の槍】をほぼ無限に頂いている。私が全力で神秘を込めたその槍を基準とし、アユティナ様に『ティアラちゃんたちの活躍見ながら増やしておくね~』と増やしてもらったもの。なんでも暇つぶしにドカドカ増やせるものらしく、私の“空間”の一角は文字通り槍の山になっている区画がある。

そこから槍を取り出し、音速以上の速度が出るまで加速させ、放出する。眼前のクソ女神がどれだけ戦闘が出来るかは解らないが……。


「自分で作った檻の中で死ねッ!」


見渡す限り、槍だらけ。神秘で保全した脳機能を限界まで使い込んで、檻の中に“檻”を形成する。


『数だけは立派ね。……けれど、ここがアタシの“檻”の中ってのを理解しているのかしら? やっぱりアレの使徒は頭もお察しみたいね。まぁいいわ、少し遊んであげるつもりだったし、付き合ってあげましょうか。』


奴がそう言った瞬間。私たちを閉じ込めていた大きな神秘の膜が脈動し……、その性質が変わる。そして同時にクソ女神の周囲に展開されるのは、同様の神秘の膜。

何かされる前に潰しておいた方がいい、そう判断した私は“射出”を敵女神と神秘の膜に再設定し、神秘を込めた槍を連続で投射する。通常の槍であれば何の効果も発揮せず破壊されていただろうが……。こちらも限界ぎりぎりまで神秘を溜め込んだ代物だ。そうそう弾かれることはない。


(……っと思ってたんだけど、ここまで差があるのか。)


【鋼の槍】が着弾した瞬間、そのすべてが、弾かれてしまう。明らかに、溜め込んだ神秘の総量が違う。傷を与えられていないわけではないが、市販品レベルである【鋼の槍】が許容できる“神秘”ではミサガナが3000年間無駄に溜め込んだ神秘の前には意味がない、ってことなのだろう。


(プ!)

(だよね! 攻撃として意味がなくとも、十分牽制にはなる!)


それに、わざわざ生身で受けず防壁を用意しているってことは、喰らえば不味いってことを自分から教えているようなもの!

そうとわかれば話は早い! 空間からの射出をそのままに、タイタンから預けられた翼を大きく広げる。そして同時に私の体に宿して頂いた使徒としての“神秘”、最上級職に成ったことでこの身に混じり始めた“神秘”、そしてアユティナ様から常に送られている“神秘”この三つを全て汲み上げ、【神槍オリンディクス】に注ぐ。

彼の持つ機構が一瞬にして展開され、稼働が始まる。神秘を送り込めば送り込むほどに強くなるその回転。熱は自然と赤を通り越し、白へ。地上にもう一つの太陽を顕現させる。

いくぞタイタン! オリンディクス!


『それはッ! 破壊したはずなのにッ! なんでお前が持ってる!』

「アユティナ様から頂いたに決まってんだろ! というかそこまでビビるってことは……ッ! これで殺せるってことだよなぁ!!!」

『チッ!』


女神の顔が明らかに歪んだ瞬間、全速力で距離を詰める。

思わず後退するミサガナだったが、自分で檻を作っていたことを思い出したのだろう。即座にその後退をやめ、迎撃に出る。奴が纏っていた膜からどんどんと光球が生成され、そこからレーザーの様なものが撃ち出されていく。明らかに神秘由来の攻撃で、喰らえば即死は免れないであろう威力。

単純な遠距離攻撃であればこれまでと同じように、“空間”で防御兼吸収も出来たのであろうが……。


(破られるの、かよ!)


射線に置いたはずの“空間”が崩され、私に直撃する。オリンディクスの穂で何とか弾けたが、そう何度もできることではない。……おそらく込められた神秘量で押し負けてしまっているのだろう。避けるか、大本を潰すしかない。

私の代名詞とも呼べる“空間”の利点を一つ潰されてしまったことになるが……、どうしよう。嗤いが止まらない。心の内からどんどんと溢れ出てくる闘志。そうだよね、これぐらい潰してもらわなきゃ困るんだよ。お前神だろ? だったらもっと足掻いてみろよ! 見せてみろよ! どうせ“結末”はもう決まってんだ! 死ぬなら私を愉しませてから逝け!


(あははッ! 愉しくなってきたッ! タイタン回避任せるよ! オリンディクスは継続して神秘溜め込みまくれ! 私は迎撃する!)


放たれたレーザーをぶち破る様に【鋼の槍】を連射し、同時にそれを放つ光球に向かって槍をぶち込んでいく。一本では弾かれてしまうだろう。けれど何事も数を合わせれば、崩せぬものはない。至近距離に空間を設置し、万単位でぶち込む。いくら壊してもミサガナは光球を生み出し続けるが……、増えた分だけ壊せばいい!

そして! 壊しただけ進めばいい!

さぁさぁどうする! お前を殺せる“人間”がどんどん近づいてくるよぉッ!


「あはははッ!!!」

『ッ! 気でも触れたか!』

「これは~ッ! もとからッ!!!」


放たれるレーザーたちを避け、槍で弾き、更に距離を詰める。

そして、射程圏内。

タイタンとオリンディクスに預けていた操作を全て返してもらい、槍を振るう。溜め込んだ神秘を全て爆発させ、叩き込むのはその脳天。憎くてウザくてたまらない、ミサガナの顔面をぶち壊すように、全力で振るう。


「オラァッ!!!」

『ッ!』


拮抗する私の槍と、奴の神秘。まだまだこいつが溜め込んだ無尽蔵の神秘には遠く及ばないのだろう。けれど奴の体は現在“人形”。神の体をそのまま降ろしているわけではない。出力の限界もあるはずだ。だからこそ……、連打だッ!


「ダラッァァァアアアアア!!!!!」


叩き落し、振り回し、落とし込む、奴の周囲を飛び回りながら何発も何発も打ち込んでいく。そのすべてが弾かれるが、そんなもの気にしない。弾かれる前提で叩き込むのみ。押し込めば押し込むほど女神の顔が歪んでいく。このままぶっ壊れろ! 死ねェ!!!


『だま、れッ!』

「おっとォ! “射出”!」


耐えかねたのであろう女神が神秘を爆発させ、膜ごと私たちを吹き飛ばす。

即座に私の正面に“神秘”を込めた槍たちを撃ち出し、即興の盾へ。けれど完全に威力を殺し切ることが出来ず、吹き飛ばされてしまう。タイタンが私から翼の権限を取り上げ姿勢制御をしてくれたおかげでそこまで痛手ではなかったが、また距離を離されてしまった。

……でも、このまま押し込めばいけそうだよねぇ!


『……いいわ、認めてあげる。お前は“家畜”じゃなくて踏み潰すべき“害虫”よ! アタシは優しいの、少し遊んであげるつもりだったけど……。いいわ、本気を出してあげるッ!』

「あはははは! そうでなくっちゃ! 全部出し切った後に私に殺されろよぉ! そんな口きいてる暇があったらさっさと動けよなぁッ!!!」


そのままもう一度羽を羽ばたかせ、女神に突貫する。

けれど今度は奴の方が早かった。私たちを包み込む“神秘”の檻。その性質が更に変貌し……、膜の内側。そのすべてに“砲門”が生成される。そしてミサガナが纏う神秘の防壁にも同様の“砲門”が。なーる程ね。内外両方から無限レーザーで撃ち落としてやるって寸法かッ!

いいねぇいいねぇ!!! んじゃそれも打ち破ってやるッ!


『アタシの威光の前に死ねッ!』


眼が開けられないほどに周囲が眩く光り始め、ほぼおそらく光と同等の速さで攻撃は放たれていく。この身に宿る神秘を全力で廻し、肉体の強化。何重にも放たれてくる光の線を避けながら、距離を詰めていく。すでにオリンディクスには十分すぎる神秘を溜め込んでいる。

これを全開放して、ぶち込むッ!


「開闢のォ!」

『そのまま、吹き飛べッ!』


奴が纏っていた神秘の膜、その砲門が全て私の前面に集中し、一斉に光を放つ。あぁそうでなくっちゃ、お前の全力。それを打ち破って心をぶっ壊さないと気が済まないからねぇ!!! オリンディクスッ! もっと神秘もってけ! 空っぽになるまで!!!


「一撃ィィィイイイイイ!!!!!」


“神秘”と、“神秘”がぶつかる。

決して相容れない力と力、一本に纏められた極光を槍で突き破りながら、より奥へ。

発射口まで押し込み……、更に突き刺すッ! 逝けェ!!!


『させるか!』

(ブ!!!)


は? 背後!?

敵の膜をぶち抜こうとした瞬間、全身の操作がタイタンに奪われ、オリンディクスを手放しながら、即座にその場から離脱される。そしてその直後に放たれるのは、ちょうど私の背後から放たれたのであろう極光。敵の纏う防壁と、この周囲を囲う檻。その両者による挟み撃ちだ。


(ッ! クソが、面倒!)


手放してしまったオリンディクスを手元に呼び戻し、大空を羽ばたく。見下ろせばミサガナが少し荒くなった息を整えているが……。おそらくもう一度突っ込んでも、さっきの焼き直しになってしまうだろう。


(……私の神秘量は限られている。そもそも『ルフトクロン』になったのはついさっき、溜め込んだ神秘は微々たるものだ。使徒としての蓄積にアユティナ様から頂いている分もあるけど、コイツの溜め込んだ神秘には敵わない。)


何せ未だに、アイツの“総量”が把握できないのだ。ここまでの戦いお互いかなりの神秘を消費しているはずなのに、未だに底が見えない。戦いなれていないせいか息こそ乱してはいるが、スペック差ではあちらの方が圧倒的に上だろう。このままではいずれ私の神秘、そしてスタミナが消えて負ける。


(…………アユティナ様、心苦しいですけど。)

【うん、気にしないで。それに、ティアラちゃんが頑張ってくれたおかげで時間も稼げたし……、こっちの準備は最初からできている。いつでもいいよ。】

(感謝します。)






 ◇◆◇◆◇






『ふ、ふふッ! その様子、ようやく力の差をはっきりと理解できたようね! けどもう遅いわ! 幾ら謝っても許すわけないわよねぇ!!!』

「……そっくりそのままお返しするよ。ケドまぁ、ここままだと負けそうなのは確か。」


だから、助っ人を呼ばせてもらうね♡

取り出すのは、私がこの世界で初めて扱った“魔法陣”。

故郷の村で、石柱の前に刻み、私が信仰するあのお方を呼びだしたもの。

それを、起動する。


『なッ! それは……!』


瞬時に私が背負っていた紋章が強い光を放ち始め、天から神秘の膜を貫きながら、雷が舞い落ちる。

私たちの視界を全て覆う様な光が放たれ……、感じるのは、強い安心感。


「ひっさしぶりだねぇ、ミサガナ。“元気”にしていたようで、何よりだよ。本当に。」


神の紋章にも刻まれている巨大な片刃の斧を二本背負い、その深い小麦色の肌を全面に見せつけてくださっている容貌。黒い布と骨によって装飾されたその肉体は初めてお会いしたときのような小ささではなく、私よりも大きな中性的な大人の姿。

我が神、アユティナ様のご降臨である。


『あ、アユティナ! ノコノコとやって来たってわけね……!』

「そういう君はもう逃走の準備かい? 神秘が人形から離れかかってるよね。まぁもう無理だけど。」

『な! なんで! なんで戻れないの!』


私にはまだ理解できないが、奴の神秘。いや精神が人形から離れようとしていたのだろう。自身の想定よりも強い神秘を放っていたアユティナ様にビビり速攻で逃げ出そうとしたミサガナであったが……、なぜかそれが出来ず大いに慌てる彼女。滑稽。


「キミが作った“檻”。ちょっと細工させてもらってね? 君が逃げられないように閉じ込めさせてもらった。あぁ、後。解っていると思うけどここは“私の”世界だ。地上も、天界も。お前の本体がどこにあるかも把握済みだし、その“人形”ちゃんと肉体をリンクさせてもらった。まぁ早い話……、その“人形”を破壊すれば、お前も死ぬ。」

『ッ! お前お前お前ッ!!!』

「何を怒っているのやら……。ま、私は君たち卑怯者とは違う。もし本体をこちらに呼び出すのであれば……。待ってあげてもいいよ?」


私は優しいからねぇ、と嗤う神。うぅ、アユティナ様素敵です……! あと仕事がクソ早い。私が戦っている間に準備をもう整えていたなんて! 奴が作った私を囲う“檻”は正真正銘奴を殺すための“檻”になった。そしてこちらにはアユティナ様がいて、私もいる。けれどあちらは女神一人だけだ。

何せ使徒の大半はティアラちゃんたちが壊しちゃったし、残りはその人形を作るために消費しちゃったからねぇ?


『チッ! 言われずとも! ……むしろ好都合よ! アタシのこの手でお前を殺すの! あの時は確かに神秘の差で負けていたけれど……! この3000年間、何もしてなかったわけないでしょうが!!!』


そう叫びながら自分の肉体をこの場に呼び出し、人形から意識を移しながらそう叫ぶミサガナ。同時に人形を神秘に変換しなおし、吸収しているようだ。……確かに彼女の言う様に先ほどの人形と比べれば、蓄積した神秘の差が大幅に違う。もし何の対策もせずに喰らっていれば、思わず膝をついてしまっていたような出力だろう。

コイツが神であると言うことは、疑いようがない神秘量だった。けれど……、

アユティナ様の方が、多い。


「ふーん、まぁキミが怯え過ぎないように抑えていたけど……。いいか。」


神がそう言った瞬間……、アユティナ様の神秘が、爆発する。

脳が蕩けそうになるほどの多幸感、この檻の中に充満する驚異的な圧。ミサガナの何倍あるのだろうか? とても人の身では理解しえない圧倒的な神秘が、そこにあった。アユティナ様の神秘に比べれば、ミサガナの神秘なんてカスや! カスカスのカス! 見ろよあの顔! 動揺と恐怖が隠し切れてないねぇ!!!


「な、なんで。なんでそんな神秘を……。」

「自然発生型の神で、一つの世界に閉じこもるお前と違って、私はいろんな伝手があるのよ。それに、ティアラちゃんのおかげでこの世界における神秘もだいぶ回復した。これでも全盛期には程遠いんだけど、自分の空間にいても下界に作用を引き起こしちゃうのは変わらない。だから普段は制限しているんだけど……。」


神の視線が、一瞬“檻”に向かう。その直後に檻が纏っていた神秘量が格段に増大され、より強固なものに成った。戦いの余波が外に漏れることもないだろうし、神秘が外に漏れだしてしまうこともないだろう。無論、ここから逃げ出すことも叶わない。


「これで問題はない、ね。さて、準備は整ったけれど……。このままじゃゲームにならない。私がキミを殺して、それで終わりだ。それじゃあ何も愉しくないからねぇ。」


アユティナ様は、そう言いながら私の肩に手を置く。

すると神の体が神秘へと溶けていき、私の体の中へ。ゆっくりと体が作り替えられていき、私の体に、アユティナ様の意識が宿る。自然と目の色、そして髪の色がアユティナ様のモノへと代わり、肌の色も少しだけ茶が混ざっていく。




(そう、これこそがティアラちゃん完全体! アユティナ様憑依Ver!)




アユティナ様のパワーが直接私の体に注ぎ込まれているけど、私の自我や肉体が崩壊しないギリギリでアユティナ様が操作してくれている! これで神秘の差は0! いやむしろ追い越した! いずれ私単独でここまで来てね? っていうアユティナ様の激励が多大に込められたこの形態! つまり、最強! 無敵! 大正義!

私、タイタン、アユティナ様。三人(正確には一人一頭一柱)のシェアハウスみたいになってるけど……、まぁ何とかなるだろう。この前の作戦会議からこうするって決めてたしね! 問題ナッシング!


(アユティナ様と合体だッ! ひゃっはー!)

(あはは! これもまた一興、って奴かな!)

(ブ……。)


え? 狭いって? うるさいぞタイタン! アユティナ様の存在がデカすぎるから仕方ないでしょ! それにこう、魂すらも包み込まれている感覚。すごくない? あは、あは、魂溶けちゃう……。

あ、おバカ! なんでこっちで保護してるの解除して自分から魂焼け付けに来ちゃうのさ! 火に突っ込んじゃう虫か!? あぁ、もうしっかりしなさーい! ほら、気合いれて!

行きます! うぉー! ティアラちゃんやる気最大ー!


「しッ!」


利き手に持った【神槍オリンディクス】を振るい、同時にアユティナ様が背負っていた二本の斧を合体させ、一本の巨大な両刃斧に。確かこの子の名前は……、【神殺し】。文字通り神の血で染まったヤバい斧、アユティナ様が言うには神秘破壊効果があって、若いころやんちゃしていた時に使っていた愛斧。それを使わせていただく。

右手に槍、左手に斧を持ち肩に担ぐ。これまでの私なら扱いきれなかっただろうが、アユティナ様と一緒になった今ならば何も問題もない。


「「言うなれば……、アユティアラってとこかな? ふふ、こういう何でもない言葉遊びは結構好きでね。」」


そう口ずさみながら、ミサガナを見下ろす。


「「私と、私で相手してあげるよ。ある意味手加減しているようなものだけど……、こっちの方が、“ヤバいよ”?」」

「ッ! その嘗め腐った態度! まとめてぶち殺してやる! ここで両方殺せばアタシの勝ちである事は変わらない!」

「「いいねぇ、子犬が叫んでいるのを見るのは。可愛らしくてたまらないや。殺したくなっちゃう。」」


あぁ、最初に言っておくけど……。


「「簡単に死んでくれるなよ?」」

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