2 / 7
出会い
しおりを挟む
翌日 いつものように探索をしていた俺たち。しかし、突然多数の銃声が聞こえた。
念のため俺たちは様子を見に行くことにする。すると、パワードスーツを装備した兵士が暴走UGVと戦っていた。
その兵士はミニミ軽機関銃を乱射するがあまり効果はないようだ。
「どうするの?」
「決まってるだろ」
そういうと俺は火炎瓶に着火し、UGVに投げつけた!
俺の攻撃でUGVの赤外線センサーが一時的に異常をきたす。
「こっちだ!」
俺が叫ぶと、兵士はこちらに向かって走ってきた。俺は続いて発煙手榴弾を投擲し、UGVから身を隠し、近くの建物に隠れた。
「助けていただいてありがとうございます」
「いいよ、気にするな」
「おじさん、もう大丈夫みたい」
葛城がUGVが俺たちを見失ったことを伝えてきた。
「もう安全だ。お前もそれ外したらどうだ?」
「そうですね」
そういって兵士はヘルメットを外した。その時、初めて兵士が少女だと気が付いた。黒髪ロングの美しい少女だ。
少女はパワードスーツを脱いだ。体のラインを強調する黒のぴっちりとしたボディースーツ型のインナースーツ姿の少女は美しかった。「あぁ……すみません……見苦しくて……恥ずかしいです……」
少女は顔を赤らめながら言った。
「そんなことはないさ。すごく綺麗だよ」
俺の言葉を聞いた少女の顔はさらに真っ赤になる。
「き、きれい!?」
「おじさん!セクハラ!!」
「なんだよ、本当のことをいっただけだろ」
俺は呆れた表情で答える。
「あ、あの……私は如月 優花と言います」
「俺は佐藤 誠二。こっちは……」
「葛城 紗耶香」
自己紹介を終えると、彼女は突然頭を下げた。
「お願いします!私を助けてください!」
俺達は一旦その場を離れ、作戦会議を行うことにした。
場所は廃墟になったカフェテリア。俺たち3人はテーブルを囲むようにして座っている。
「それで、話とはなんだ?まさか、お礼がしたいとかじゃないだろうな?」
「いえ、違います。単刀直入に言います。あなた達に私たちと一緒に行動してほしいんです!」
「どういうことだ?」
「実は私たちはある組織に所属しているエージェントなのです。今回の任務は難民の脱出路の確保です」
「それがなんで俺たちのところに来るんだ?」
「理由は2つあります。1つ目は、この辺り一帯には暴走した無人UGVが多数徘徊しているので、普通の人間では近づくことができないからです」「なるほど、それで?」
「そして、2つ目の理由が、あなた達が武装を所持しているからです」
「つまり、戦力として期待してるというわけか」
「はい」
「おじさん、どうするの?」
葛城は心配そうな顔で俺を見る。
「そうだな、とりあえず話を聞かせてくれないか?」
「わかりました。まず初めに、私たちの組織は日本統一臨時政府といいます。この崩壊した日本を再建するのが目的です。そして私は政府が保有する軍事力である
国民義勇軍に所属する民兵です」「それはわかったけど、どうしておじさん達に協力して欲しいの?」
「ここ周辺は暴走UGVやドローン、感染者、略奪者や民兵が跋扈しており、このままでは難民を安全地帯まで避難させることは難しいです。
本隊に支援を要請していますが時間がかかると。このままでは難民の人たちが危険です」「俺たちは今、物資を集めているんだ。もし正当な報酬を支払ってくれるなら協力する」
「本当ですか!ありがとうございます!」「だけど、俺と葛城は戦闘のプロではないぞ」
「わかっています。今回は避難民の誘導と護衛をお願いしたいのです」
「具体的には何をすればいいんだ?」
「基本的には避難所までの道を確保と、避難民の護衛をお願いします」
「わかった。それで約束の報酬は?」
「私たちの拠点でお渡ししますので私と一緒に来てください」「拠点というのはどこにあるんだ?」
「ここから30分ほど歩いたところにシェルターがあります。そこが臨時の拠点です」
「了解だ」
俺と葛城は優花の後に続く。
道中は銃声が鳴り響き、時折暴走ドローンと遭遇したが難なく撃破することができた。
「着きました。ここです」
「ここは?」
「元は病院だったようです。今は廃墟となっていますが、医療器具が揃っているので、難民を保護しています」
「なるほどね。ところで、報酬は?」
「こちらです」
優花に案内されて、俺たちは軍用トラックのそばまで来た。
「荷台を確認してください。これが報酬です」
「これは…」
荷台の中にあったのは、優花の装備しているものと同じ軍用パワードスーツだった。さらにそばにはミニガンまである。「私たちの組織の装備品の一部です。それと、弾薬も提供します。これでしばらく持ちこたえられると思います」
「いいのか?こんなものをもらって」
「はい、遠慮せず受け取ってください」
俺は早速パワードスーツを装着してみた。サイズはぴったりだ。
「どうだ?着心地は」
「悪くないな」
「おじさん、似合ってるよ」
「そ、そうかな」
俺は照れ臭くなり、頭を掻く。
「それでは、敵が油断する夜になったら出発しましょう」「ああ、よろしく頼む」
こうして俺たちは難民救出作戦を開始した。
念のため俺たちは様子を見に行くことにする。すると、パワードスーツを装備した兵士が暴走UGVと戦っていた。
その兵士はミニミ軽機関銃を乱射するがあまり効果はないようだ。
「どうするの?」
「決まってるだろ」
そういうと俺は火炎瓶に着火し、UGVに投げつけた!
俺の攻撃でUGVの赤外線センサーが一時的に異常をきたす。
「こっちだ!」
俺が叫ぶと、兵士はこちらに向かって走ってきた。俺は続いて発煙手榴弾を投擲し、UGVから身を隠し、近くの建物に隠れた。
「助けていただいてありがとうございます」
「いいよ、気にするな」
「おじさん、もう大丈夫みたい」
葛城がUGVが俺たちを見失ったことを伝えてきた。
「もう安全だ。お前もそれ外したらどうだ?」
「そうですね」
そういって兵士はヘルメットを外した。その時、初めて兵士が少女だと気が付いた。黒髪ロングの美しい少女だ。
少女はパワードスーツを脱いだ。体のラインを強調する黒のぴっちりとしたボディースーツ型のインナースーツ姿の少女は美しかった。「あぁ……すみません……見苦しくて……恥ずかしいです……」
少女は顔を赤らめながら言った。
「そんなことはないさ。すごく綺麗だよ」
俺の言葉を聞いた少女の顔はさらに真っ赤になる。
「き、きれい!?」
「おじさん!セクハラ!!」
「なんだよ、本当のことをいっただけだろ」
俺は呆れた表情で答える。
「あ、あの……私は如月 優花と言います」
「俺は佐藤 誠二。こっちは……」
「葛城 紗耶香」
自己紹介を終えると、彼女は突然頭を下げた。
「お願いします!私を助けてください!」
俺達は一旦その場を離れ、作戦会議を行うことにした。
場所は廃墟になったカフェテリア。俺たち3人はテーブルを囲むようにして座っている。
「それで、話とはなんだ?まさか、お礼がしたいとかじゃないだろうな?」
「いえ、違います。単刀直入に言います。あなた達に私たちと一緒に行動してほしいんです!」
「どういうことだ?」
「実は私たちはある組織に所属しているエージェントなのです。今回の任務は難民の脱出路の確保です」
「それがなんで俺たちのところに来るんだ?」
「理由は2つあります。1つ目は、この辺り一帯には暴走した無人UGVが多数徘徊しているので、普通の人間では近づくことができないからです」「なるほど、それで?」
「そして、2つ目の理由が、あなた達が武装を所持しているからです」
「つまり、戦力として期待してるというわけか」
「はい」
「おじさん、どうするの?」
葛城は心配そうな顔で俺を見る。
「そうだな、とりあえず話を聞かせてくれないか?」
「わかりました。まず初めに、私たちの組織は日本統一臨時政府といいます。この崩壊した日本を再建するのが目的です。そして私は政府が保有する軍事力である
国民義勇軍に所属する民兵です」「それはわかったけど、どうしておじさん達に協力して欲しいの?」
「ここ周辺は暴走UGVやドローン、感染者、略奪者や民兵が跋扈しており、このままでは難民を安全地帯まで避難させることは難しいです。
本隊に支援を要請していますが時間がかかると。このままでは難民の人たちが危険です」「俺たちは今、物資を集めているんだ。もし正当な報酬を支払ってくれるなら協力する」
「本当ですか!ありがとうございます!」「だけど、俺と葛城は戦闘のプロではないぞ」
「わかっています。今回は避難民の誘導と護衛をお願いしたいのです」
「具体的には何をすればいいんだ?」
「基本的には避難所までの道を確保と、避難民の護衛をお願いします」
「わかった。それで約束の報酬は?」
「私たちの拠点でお渡ししますので私と一緒に来てください」「拠点というのはどこにあるんだ?」
「ここから30分ほど歩いたところにシェルターがあります。そこが臨時の拠点です」
「了解だ」
俺と葛城は優花の後に続く。
道中は銃声が鳴り響き、時折暴走ドローンと遭遇したが難なく撃破することができた。
「着きました。ここです」
「ここは?」
「元は病院だったようです。今は廃墟となっていますが、医療器具が揃っているので、難民を保護しています」
「なるほどね。ところで、報酬は?」
「こちらです」
優花に案内されて、俺たちは軍用トラックのそばまで来た。
「荷台を確認してください。これが報酬です」
「これは…」
荷台の中にあったのは、優花の装備しているものと同じ軍用パワードスーツだった。さらにそばにはミニガンまである。「私たちの組織の装備品の一部です。それと、弾薬も提供します。これでしばらく持ちこたえられると思います」
「いいのか?こんなものをもらって」
「はい、遠慮せず受け取ってください」
俺は早速パワードスーツを装着してみた。サイズはぴったりだ。
「どうだ?着心地は」
「悪くないな」
「おじさん、似合ってるよ」
「そ、そうかな」
俺は照れ臭くなり、頭を掻く。
「それでは、敵が油断する夜になったら出発しましょう」「ああ、よろしく頼む」
こうして俺たちは難民救出作戦を開始した。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
スペースシエルさんReboot 〜宇宙生物に寄生されましたぁ!〜
柚亜紫翼
SF
真っ暗な宇宙を一人で旅するシエルさんはお父さんの遺してくれた小型宇宙船に乗ってハンターというお仕事をして暮らしています。
ステーションに住んでいるお友達のリンちゃんとの遠距離通話を楽しみにしている長命種の145歳、趣味は読書、夢は自然豊かな惑星で市民権とお家を手に入れのんびり暮らす事!。
「宇宙船にずっと引きこもっていたいけど、僕の船はボロボロ、修理代や食費、お薬代・・・生きる為にはお金が要るの、だから・・・嫌だけど、怖いけど、人と関わってお仕事をして・・・今日もお金を稼がなきゃ・・・」
これは「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に投稿している「〜隻眼の令嬢、リーゼロッテさんはひきこもりたい!〜」の元になったお話のリメイクです、なので内容や登場人物が「リーゼロッテさん」とよく似ています。
時々鬱展開やスプラッタな要素が混ざりますが、シエルさんが優雅な引きこもり生活を夢見てのんびりまったり宇宙を旅するお話です。
遥か昔に書いたオリジナルを元にリメイクし、新しい要素を混ぜて最初から書き直していますので宇宙版の「リーゼロッテさん」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
〜隻眼の令嬢、リーゼロッテさんはひきこもりたい!〜
https://www.alphapolis.co.jp/novel/652357507/282796475
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
戦国記 因幡に転移した男
山根丸
SF
今作は、歴史上の人物が登場したりしなかったり、あるいは登場年数がはやかったりおそかったり、食文化が違ったり、言語が違ったりします。つまりは全然史実にのっとっていません。歴史に詳しい方は歯がゆく思われることも多いかと存じます。そんなときは「異世界の話だからしょうがないな。」と受け止めていただけると幸いです。
カクヨムにも載せていますが、内容は同じものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる