20 / 55
レイバン
しおりを挟む
俺はアポロンの姿に変化すると、ダンジョンを出る。出口には大勢の冒険者たちがギルドマスターの帰りを待っていた。
「確かお前は、ギルドマスターのパーティメンバーだったよな。かれらばとうなったんだ」
焦った様子で聞いてきたので、俺は事実を答えてやった。
「ギルドマスターたちはトラップにひっかかって動けなくなりました。俺はたまたま無事だったので、助けをよんで来いって……」
「なんだって?」
俺の言葉に、冒険者たちが焦りだす。
「なら、すぐに案内しろ」
「すいません。魔力も体力も限界です。ダンジョンで拾った光の魔石をお渡しするので、あなた方が助けにいってください」
俺は冒険者たちに、自分で作った魔石を手渡した。
「お、俺たちが?でもなぁ……」
躊躇する彼らに、さらに追加して金貨を渡す。
「ギルドマスターはもっと多くの宝を見つけています。助けてくれたら、褒美をもらえるかもしれませんよ」
それを聞いた冒険者たちは、欲に目の色を変えた。
「そ、そうか。それなら俺が助けにいってやるよ」
「俺もいくぜ。うまくしたらランクを上げてくれるかもしれないからな」
彼らはこぞってダンジョンに入っていく。
「それじゃ、俺は休んできます」
そういって、俺はその場を離れた。
(くっくっく……バカなやつらめ。中階層以降の宝箱は全部ミミックボックスに変えてある。おまけにトラップのてんこ盛りだ。やつらのほとんどは生きて帰ってこれないだろうな)
これでインディーズにいる冒険者たちは壊滅するだろう。あとはレイバンと出兵中のやつらだが。
(まあ、奴らが帰ってくるまで、じっくり策を練るか)
俺はそう思うと、宿屋に戻るのだった。
そして数日後、レイバンとベテラン冒険者たちがインディーズに帰ってくる。
彼らは大勢の捕虜を連れていた。
「お帰りなさい。戦士レイバン!」
「勇者の親友!我らが英雄!」
街の人間に出迎えられ、レイバンは堂々と凱旋していた。奴に付き従う冒険者たちも、誇らしそうな顔をしている。
「街の皆よ!俺たちは従軍し、人間に従おうとしないエルフの国を打倒してきた。やがて俺たち人間はすべての民族を征服し、世界の支配者になるだろう」
檻に入れられた捕虜たちを晒しながら、レイバンは誇らしげに宣言する。
「そうだ!世界は俺たち人間のものだ!」
「魔王亡き今こそ、世界の征服を!」
街の人間が熱狂する中、エルフたちは憎しみのこもった視線でじっと冒険者たちをにらみつけていた。
俺はレイバン。勇者パーティの一員として魔王と戦った戦士だ。
つい先日まで王国の傭兵としてエルフ国に遠征していたのだが、そこで大勢のエルフたちをゲットして帰ってきたところだ。
「ほう。これは大漁ですな」
馴染みの奴隷商人が、エルフの捕虜たちが入っている檻を見て顔をほころばせる。
「だろう。奴隷として高く買い取ってくれ」
「わかりました。買い手を探しておきましょう」
俺は奴隷商人と販売委託契約を交わして、冒険者ギルドに赴く。
「ああ、レイバン。お帰りなさい。大丈夫だった?」
俺の幼馴染である受付嬢ミナが迎えてくれる。
「ふっ。エルフたちなんて、魔王との戦いに比べたら雑魚だぜ。これはお土産だ。エルフ城の宝物庫から持って来たんだぜ」
見事なエメラルドが飾られたペンダントを渡すと、ミナは喜んでくれた。
「わあ。綺麗ね」
「これは『風の守り』というマジックアイテムだ。風の決壊で装備者を危険から守ってくれるんだぜ。俺の魔力をこめておいたからな」
そういってミナの細い首にペンダントをつけてやる。彼女は嬉しそうに頬をそめた。
そろそろ、ミナに結婚を申し込むか。俺も彼女を守れる男になれただろうしな。
「あ、あのさ。ミナ」
「なに?」
無邪気に聞き返してくる笑顔に気おされて、何も言えなくなる。
「いや、なんでもない。それより、冒険者ギルドの様子はどうだ?」
ごまかすように近況を聞くと、ミナは困った顔になった。
「実は、あなたのお父さんであるギルドマスターが行方不明になったの。冒険者たちも大勢が帰ってこなくて、私たちどうすればいいか」
ミナによると、親父はなじみの冒険者たちをひきつれて新しくできたダンジョンを攻略したが、そこでトラップに引っかかって戻ってこれなくなったという。
それを聞いて、俺は鼻で笑った。
「おやじの奴、いい年こいたロートㇽのくせに危険なダンジョンに手をだすからそうなるんだよ。自業自得だな」
おとなしくギルドマスターをして座っていれば、安楽な老後をすごせたのに、馬鹿な奴だ。そもそもダンジョン探索なんて、古いんだよ。
「私たちはこれからどうなっちゃうの……?」
不安そうなミナの頭をなでで、安心させる。
「安心しろ。俺が新たなギルドマスターになって、冒険者たちを導いてやるから」
こうして、俺は新たにギルドマスターの地位についたのだが、これが実に退屈な仕事だった。
モンスターがいなくなったせいで討伐依頼などが一切なくなり、来る仕事は雑用みたいなものばかり。
「また今日も街の清掃とか薬草採取ばかりかよ……これは逃げた猫の捜索?バカにしてんのか?」
「文句いわないの。仕事がないんだから、贅沢言わずにコツコツ依頼をこなして信用を得ないと」
事務を一手に引き受けているミナからたしなめられてしまい、俺はふてくされてしまう。
帰ってきた冒険者たちからも、冒険者ギルドに不満をもたれていた。
「なんでベテランの俺たちが今更薬草採取や鉱石探しなんてしないといけねえんだ。そんなの新人の仕事じゃねえか」
「俺たちの仕事は腕っぷしを売ることだ。雑用じゃねえ」
彼らの不満はわかる。冒険者なんて戦ってナンボの商売だ。今更街の便利屋なんてやったって金は稼げねえし、夢もねえしな。
なるほど。なんでおやじ達が新しくできたダンジョンに深入りしたかわかる。危険のない雑用より、リスクを抱えても一攫千金を狙うのが冒険者だもんな。
「またそんなことばかり言って……。いい?レイバン。時代は変わったの。今は平和になったんだから、危ない事はしなくていいのよ」
そう姉ぶって説教してくるミナが少々うっとうしい。
そんな中、俺をさらに不機嫌にさせる知らせが入った。
「エルフたちが売れない……だって?」
「はい。まあ、ある程度は街の人間に奴隷として売れたんですけどね。コルタールの穀倉地帯の壊滅と、オサカの街の経済破綻によって、大口の買い手が見つからないのです」
奴隷商人は、あてが外れたという顔をして告げた。
「残念ですが、売れ残った捕虜たちは冒険者ギルドにお返しします。あ、これは今までかかった食費です」
そういって請求書を回してくる。俺は拒否しようとしたが、ミナが先に受け取ってしまった。
「わかりました。お支払いします」
「おい。何勝手なことしているんだよ」
「何言っているのよ。彼らを連れてきたのはあなたでしょ。ギルドマスターなら、最後まで責任を持ちなさい。あなたが不義理をしたら、ギルドの信用にかかわってくるのよ」
ピシャリと言われて、俺は何も言い返せなくなる。しぶしぶ大金を支払った。
「それでは、明日捕虜たちをお返しします」
そういって奴隷商人は帰っていった。
「おい。どうするんだよ。役立たずの無駄飯ぐらいを抱えむことになるぞ」
「知らないわよ。自分で考えなさい。ギルドマスターの仕事は、抱えている者にどう仕事を与えるかなのよ」
ミナに冷たく言われてしまい、俺は頭を抱えてしまう。ちくしょう、こんなことならギルドマスターになるんじゃなかった。ただの冒険者なら、こんなことに悩まされることはなかったのに。
困った俺は、盟友で勇者パーティの一員であった魔術師コーリンに手紙で相談する。
帰ってきた手紙には、役立たずの捕虜と冒険者の失業問題を一気に解決できる名案が書かれていた。
「なになに?捕虜のエルフのうち、顔がいい奴は使用人として魔法学園が受け入れてくれるって?」
なるほど。エルフたちは割と美形ぞろいだ。魔法学園に通っている貴族の子弟たちにとっては、使用人として喉から手がでるほど欲しいだろう。
「そして残ったやつの使い道は……闘技場で見世物にするのか」
コーリンの提案を受け入れた俺は、さっそくギルドマスター権限で闘技場を開くことを決めるのだった。
「確かお前は、ギルドマスターのパーティメンバーだったよな。かれらばとうなったんだ」
焦った様子で聞いてきたので、俺は事実を答えてやった。
「ギルドマスターたちはトラップにひっかかって動けなくなりました。俺はたまたま無事だったので、助けをよんで来いって……」
「なんだって?」
俺の言葉に、冒険者たちが焦りだす。
「なら、すぐに案内しろ」
「すいません。魔力も体力も限界です。ダンジョンで拾った光の魔石をお渡しするので、あなた方が助けにいってください」
俺は冒険者たちに、自分で作った魔石を手渡した。
「お、俺たちが?でもなぁ……」
躊躇する彼らに、さらに追加して金貨を渡す。
「ギルドマスターはもっと多くの宝を見つけています。助けてくれたら、褒美をもらえるかもしれませんよ」
それを聞いた冒険者たちは、欲に目の色を変えた。
「そ、そうか。それなら俺が助けにいってやるよ」
「俺もいくぜ。うまくしたらランクを上げてくれるかもしれないからな」
彼らはこぞってダンジョンに入っていく。
「それじゃ、俺は休んできます」
そういって、俺はその場を離れた。
(くっくっく……バカなやつらめ。中階層以降の宝箱は全部ミミックボックスに変えてある。おまけにトラップのてんこ盛りだ。やつらのほとんどは生きて帰ってこれないだろうな)
これでインディーズにいる冒険者たちは壊滅するだろう。あとはレイバンと出兵中のやつらだが。
(まあ、奴らが帰ってくるまで、じっくり策を練るか)
俺はそう思うと、宿屋に戻るのだった。
そして数日後、レイバンとベテラン冒険者たちがインディーズに帰ってくる。
彼らは大勢の捕虜を連れていた。
「お帰りなさい。戦士レイバン!」
「勇者の親友!我らが英雄!」
街の人間に出迎えられ、レイバンは堂々と凱旋していた。奴に付き従う冒険者たちも、誇らしそうな顔をしている。
「街の皆よ!俺たちは従軍し、人間に従おうとしないエルフの国を打倒してきた。やがて俺たち人間はすべての民族を征服し、世界の支配者になるだろう」
檻に入れられた捕虜たちを晒しながら、レイバンは誇らしげに宣言する。
「そうだ!世界は俺たち人間のものだ!」
「魔王亡き今こそ、世界の征服を!」
街の人間が熱狂する中、エルフたちは憎しみのこもった視線でじっと冒険者たちをにらみつけていた。
俺はレイバン。勇者パーティの一員として魔王と戦った戦士だ。
つい先日まで王国の傭兵としてエルフ国に遠征していたのだが、そこで大勢のエルフたちをゲットして帰ってきたところだ。
「ほう。これは大漁ですな」
馴染みの奴隷商人が、エルフの捕虜たちが入っている檻を見て顔をほころばせる。
「だろう。奴隷として高く買い取ってくれ」
「わかりました。買い手を探しておきましょう」
俺は奴隷商人と販売委託契約を交わして、冒険者ギルドに赴く。
「ああ、レイバン。お帰りなさい。大丈夫だった?」
俺の幼馴染である受付嬢ミナが迎えてくれる。
「ふっ。エルフたちなんて、魔王との戦いに比べたら雑魚だぜ。これはお土産だ。エルフ城の宝物庫から持って来たんだぜ」
見事なエメラルドが飾られたペンダントを渡すと、ミナは喜んでくれた。
「わあ。綺麗ね」
「これは『風の守り』というマジックアイテムだ。風の決壊で装備者を危険から守ってくれるんだぜ。俺の魔力をこめておいたからな」
そういってミナの細い首にペンダントをつけてやる。彼女は嬉しそうに頬をそめた。
そろそろ、ミナに結婚を申し込むか。俺も彼女を守れる男になれただろうしな。
「あ、あのさ。ミナ」
「なに?」
無邪気に聞き返してくる笑顔に気おされて、何も言えなくなる。
「いや、なんでもない。それより、冒険者ギルドの様子はどうだ?」
ごまかすように近況を聞くと、ミナは困った顔になった。
「実は、あなたのお父さんであるギルドマスターが行方不明になったの。冒険者たちも大勢が帰ってこなくて、私たちどうすればいいか」
ミナによると、親父はなじみの冒険者たちをひきつれて新しくできたダンジョンを攻略したが、そこでトラップに引っかかって戻ってこれなくなったという。
それを聞いて、俺は鼻で笑った。
「おやじの奴、いい年こいたロートㇽのくせに危険なダンジョンに手をだすからそうなるんだよ。自業自得だな」
おとなしくギルドマスターをして座っていれば、安楽な老後をすごせたのに、馬鹿な奴だ。そもそもダンジョン探索なんて、古いんだよ。
「私たちはこれからどうなっちゃうの……?」
不安そうなミナの頭をなでで、安心させる。
「安心しろ。俺が新たなギルドマスターになって、冒険者たちを導いてやるから」
こうして、俺は新たにギルドマスターの地位についたのだが、これが実に退屈な仕事だった。
モンスターがいなくなったせいで討伐依頼などが一切なくなり、来る仕事は雑用みたいなものばかり。
「また今日も街の清掃とか薬草採取ばかりかよ……これは逃げた猫の捜索?バカにしてんのか?」
「文句いわないの。仕事がないんだから、贅沢言わずにコツコツ依頼をこなして信用を得ないと」
事務を一手に引き受けているミナからたしなめられてしまい、俺はふてくされてしまう。
帰ってきた冒険者たちからも、冒険者ギルドに不満をもたれていた。
「なんでベテランの俺たちが今更薬草採取や鉱石探しなんてしないといけねえんだ。そんなの新人の仕事じゃねえか」
「俺たちの仕事は腕っぷしを売ることだ。雑用じゃねえ」
彼らの不満はわかる。冒険者なんて戦ってナンボの商売だ。今更街の便利屋なんてやったって金は稼げねえし、夢もねえしな。
なるほど。なんでおやじ達が新しくできたダンジョンに深入りしたかわかる。危険のない雑用より、リスクを抱えても一攫千金を狙うのが冒険者だもんな。
「またそんなことばかり言って……。いい?レイバン。時代は変わったの。今は平和になったんだから、危ない事はしなくていいのよ」
そう姉ぶって説教してくるミナが少々うっとうしい。
そんな中、俺をさらに不機嫌にさせる知らせが入った。
「エルフたちが売れない……だって?」
「はい。まあ、ある程度は街の人間に奴隷として売れたんですけどね。コルタールの穀倉地帯の壊滅と、オサカの街の経済破綻によって、大口の買い手が見つからないのです」
奴隷商人は、あてが外れたという顔をして告げた。
「残念ですが、売れ残った捕虜たちは冒険者ギルドにお返しします。あ、これは今までかかった食費です」
そういって請求書を回してくる。俺は拒否しようとしたが、ミナが先に受け取ってしまった。
「わかりました。お支払いします」
「おい。何勝手なことしているんだよ」
「何言っているのよ。彼らを連れてきたのはあなたでしょ。ギルドマスターなら、最後まで責任を持ちなさい。あなたが不義理をしたら、ギルドの信用にかかわってくるのよ」
ピシャリと言われて、俺は何も言い返せなくなる。しぶしぶ大金を支払った。
「それでは、明日捕虜たちをお返しします」
そういって奴隷商人は帰っていった。
「おい。どうするんだよ。役立たずの無駄飯ぐらいを抱えむことになるぞ」
「知らないわよ。自分で考えなさい。ギルドマスターの仕事は、抱えている者にどう仕事を与えるかなのよ」
ミナに冷たく言われてしまい、俺は頭を抱えてしまう。ちくしょう、こんなことならギルドマスターになるんじゃなかった。ただの冒険者なら、こんなことに悩まされることはなかったのに。
困った俺は、盟友で勇者パーティの一員であった魔術師コーリンに手紙で相談する。
帰ってきた手紙には、役立たずの捕虜と冒険者の失業問題を一気に解決できる名案が書かれていた。
「なになに?捕虜のエルフのうち、顔がいい奴は使用人として魔法学園が受け入れてくれるって?」
なるほど。エルフたちは割と美形ぞろいだ。魔法学園に通っている貴族の子弟たちにとっては、使用人として喉から手がでるほど欲しいだろう。
「そして残ったやつの使い道は……闘技場で見世物にするのか」
コーリンの提案を受け入れた俺は、さっそくギルドマスター権限で闘技場を開くことを決めるのだった。
0
お気に入りに追加
754
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる