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生き埋め
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「デンガーナ様。どうなさるのですか?」
うちについてきたメイドたちが、慌てた様子で聞いてくる。すでにオサカの街は、決済機の故障による大パニックに陥っていた。
「決まっているやろ。ここから逃げるんや」
うちはあらかじめより分けていた、最高級の金貨であるライディン金貨10万枚を馬車に詰め込む。
くふふ。これをアポロンから受け取ったとき、銀行の金庫にいれてなくてよかったわ。
「お父上を見捨てるのですか?」
「おとんはどのみちおしまいや。この街中の金貨をあつめたって、クレジットコインの総額には到底足らん」
おとんはうちに銀行業務を任せきりだったからよう知らんのやろうけど、すでにクレジットコインの発行量は実際の貨幣量を大幅に上回っている。
換金が殺到すれば、現金がなくなって銀行がつぶれてしまう可能性があることを知っていたうちは、万一の場合に備えていたんや。
「くくく……このライディン金貨さえあれば、うちは一生楽して生きていける。あとは知らん」
こうなりゃ王都にでもいって貴族位でも買って、優雅に暮らすか。うちは勇者とのコネもあるし、「鑑定」の力もある。陛下も守ってくれるはずや。
「ほな、王都に向かって出発や」
護衛に冒険者をやとい、うちたちを乗せた馬車は王都への道を走っていった。
俺は自らの身を電子化して空を飛び、オサカの街の混乱ぶりを見物する。すでにヨドヤ両替銀行には換金を求める民たちが殺到して、真っ青な顔をしたヨドヤが責められていた。
(くくく。こうなれば奴は破滅だ。俺が手を下すまでもなく、街の人間に裁かれるだろう)
そう思っていると、こっそりとデンガーナが裏口から逃げていくのが見えた。
(あいつめ。逃げるつもりだな)
上空からひそかに監視していると、デンガーナは屋敷から俺が渡した金貨を持って王都方面に逃げ出していった。
(面白い。先回りして待ち伏せしてやろう)
俺はそう思うと、街道の先にあるメルト河にかかっている橋のところまで飛んでいく。
「橋を落として足止めしてやろう。『エビルサンダ―』」
俺の雷を受けた橋は、あっさりと燃えて焼け落ちた。
うちたちは、一目散にオサカから離れていく。
「お嬢様。急がせ過ぎて馬が疲れています。もう少しスピードを緩めた方が……ただでさえ重い金貨を積んでいるんです」
「なに甘いこといっとんねん。いつオサカから追っ手がくるかわからへんのやど」
メイドにそう言い返した時、急に馬車が止まって、座席から投げ出されそうになった。
「なんや!何が起こったんや!」
慌てて馬車を降りてみると、大きな河の前で冒険者たちが立ち止まっていた。
「お嬢様、これ以上先に進めません」
言われた方を見ると、頑丈そうな橋が焼かれて落とされている。
「誰がこんなことやったんや!」
「くくく……俺だよ」
冷たい声が降ってくる。空を見上げたら、黒いローブを纏ったアポロンが浮いていた。
「これはこれはお嬢さま。私の金を持ってどこに逃げるつもりなのですかな」
奴はいやみったらしく聞いてくる。うちは思わず馬車の荷台を隠そうとしてしまった。
「こ、これはあんたの金やない。うちの金や」
「ほう。なら見てみましょう」
アポロンの手からオレンジ色の光が立ち上り、稲妻となって落ちる。馬車は炎に包まれた。
「ああ!うちの金が!あんたら、さっさと炎を消せ!」
「そんな無茶な」
冒険者に命令しても、奴らはとまどったように動かない。手をこまねいているうちに馬車がやけ、荷台からライディン金貨が零れ落ちた。
「くくく、私が預けた金貨に間違いないみたいですが!」
「これはもううちのもんや。絶対に返さへんで」
うちは金貨を守って、奴の前に仁王立ちする。アポロンは、それを見て苦笑した。
「父親よりも金が大事か。まさに金の亡者にふさわしいな」
「うるさい。商人は金がすべてや。金だけは裏切らへん。金さえあれば、何度でも再起できるんや」
そんなうちを軽蔑するように見下すと、アポロンは意外なことを言った。
「そんなに欲しいなら、全部お前にくれてやるよ」
「え?ほ、ほんまに?」
「ああ、そんな銅貨なんて惜しくもない。『解除
キャンセル)』」
アポロンの手からオレンジ色の光が発せられ、金貨の山を打つ。
次の瞬間,キラキラと輝いていたライディン金貨は、色のくすんだ銅貨に変わった。
「へ?なんでや」
慌てて『鑑定』をかけても、銅貨だという結果は変わらなかった。
「そんな!何度も確かめたのに」
「残念だな。お前の『鑑定』の力は、すでに俺の呪い(ウイルス)に感染していてまともに使えなくなっていたんだ。それは最初からただの銅貨だったのさ」
「そ、そんな!いつの間に……」
自分の存在意義であった「鑑定」の力が狂わされていたことを知って、デンガーナは絶望のあまりその場に崩れ落ちる。
そんなうちから、メイドや冒険者たちは静かに離れようとしていた。
「あ、あんたら、どこにいくんや。うちを守れ」
それを聞いた冒険者たちは、冷たく拒否する。
「我々は金で雇われたもの。お金がなくなったお嬢様には、もう仕える義理はありません」
「そうよ。お金もないあんたなんかに仕える意味ほないわよ。この詐欺師!」
幼少期から仕え、毎日お茶をいれてくれたメイドたちも、冷たく笑って逃げていった。
「そ、そんな……」
周囲に誰もいなくなってしまい、うちはどうしていいかわからなくなってしまった。
「さあ、年貢の納め時だな」
不気味な笑みを浮かべるアポロンを、うちは憎しみを込めて見上げる。
「あんたは何者なんや!こんなひどいことをして、うちになんの恨みがあるんや!」
「恨み?恨みなら腐るほどあるさ」
アポロンの姿が変わっていく。金髪の美青年の姿が、ハゲ頭のやつれた男に変わった。
「あんたは……ライト」
共に冒険の旅をした偽勇者が、邪悪な顔をしてうちに告げる。
「さあ、復讐の始まりだ」
それを聞いたうちは、心の底から恐怖に震えた。
俺は宙に浮いたまま、デンガーナを見下ろす。追い詰められた彼女は、開き直ったかのように杖を掲げた。
「なめんな!こうなったらうちがあんたを倒してやる。『土重力(グラビティ)』」
次の瞬間、周囲一帯に高重力がかかる。彼女は俺を叩き落そうと、魔力を振り絞って土魔法を使っていた。
高重力により、周囲の木々が倒れていく。
「ははは。うちを鑑定だけの女と思ったら大間違いや。これでも勇者パーティの一員や。どんな敵でも高重力をかけたら動きが鈍くなる。そうやって勇者をサポートしてきたんや」
デンガーナは勝利を確信して、高笑いした。
しかし、俺は余裕の表情で宙に浮かび続ける。彼女の魔法は、俺の体に何の影響も与えられなかった。
「な、なんで効かんのや」
「馬鹿め。お前は雷がどれだけ軽やかに空を駆け巡っているか、見たことがないのか」
俺は冷たく笑って告げる。
「『電化(サンダーフィギュア)。己の体を雷の粒子に変換すれば、重力から自由になって空を駆ける事ことができる」
物質に比べて格段に重力の影響を受けづらくなる光の電子に自分の身を変換した俺は、傲然と宙に浮き続けた。
「そ、そんなの嘘や。勇者パーティの一員であるうちが、たかが照明師であるライトに負けるなんてこと、ありえへん!」
デンガーナはむきになって魔法をかけ続けるが、俺は平然としている。
やがて魔力がつきて、デンガーナは地面に膝をついた。
「な、なあ。ライトはん。うちが悪かった。心を入れ替えして真の勇者に仕えるから、うちを見逃してんか。なんでもご奉仕しますさかい」
手を組んで謝罪するが、俺は冷たくあざ笑った。
「そうか。なら奉仕してもらおうか。『マリオネット』」
俺の手から発せられた雷がデンガーナを打つと、彼女の足から勝手に土魔法が発せられる。
「な、なんやこれ!」
「お前の土魔法を利用させてもらう」
どんどん地面が割れていき、裂け目が開いていく。立っていられなくなり、デンガーナは深い裂け目に落ちていった。
「う、うちをどうするつもりなんや」
深い穴の底で、魔力を限界まで絞り出されたせいで、息も絶え絶えになりながらデンガーナが叫ぶ。
「別に。ただそこがお前の墓場になるだけだよ」
「そ、そんな……」
デンガーナは必死に這い上がろうとしていたが、すでに裂け目の深さは10メートルにも達していて、どうあがいても無駄だった。
うちについてきたメイドたちが、慌てた様子で聞いてくる。すでにオサカの街は、決済機の故障による大パニックに陥っていた。
「決まっているやろ。ここから逃げるんや」
うちはあらかじめより分けていた、最高級の金貨であるライディン金貨10万枚を馬車に詰め込む。
くふふ。これをアポロンから受け取ったとき、銀行の金庫にいれてなくてよかったわ。
「お父上を見捨てるのですか?」
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上空からひそかに監視していると、デンガーナは屋敷から俺が渡した金貨を持って王都方面に逃げ出していった。
(面白い。先回りして待ち伏せしてやろう)
俺はそう思うと、街道の先にあるメルト河にかかっている橋のところまで飛んでいく。
「橋を落として足止めしてやろう。『エビルサンダ―』」
俺の雷を受けた橋は、あっさりと燃えて焼け落ちた。
うちたちは、一目散にオサカから離れていく。
「お嬢様。急がせ過ぎて馬が疲れています。もう少しスピードを緩めた方が……ただでさえ重い金貨を積んでいるんです」
「なに甘いこといっとんねん。いつオサカから追っ手がくるかわからへんのやど」
メイドにそう言い返した時、急に馬車が止まって、座席から投げ出されそうになった。
「なんや!何が起こったんや!」
慌てて馬車を降りてみると、大きな河の前で冒険者たちが立ち止まっていた。
「お嬢様、これ以上先に進めません」
言われた方を見ると、頑丈そうな橋が焼かれて落とされている。
「誰がこんなことやったんや!」
「くくく……俺だよ」
冷たい声が降ってくる。空を見上げたら、黒いローブを纏ったアポロンが浮いていた。
「これはこれはお嬢さま。私の金を持ってどこに逃げるつもりなのですかな」
奴はいやみったらしく聞いてくる。うちは思わず馬車の荷台を隠そうとしてしまった。
「こ、これはあんたの金やない。うちの金や」
「ほう。なら見てみましょう」
アポロンの手からオレンジ色の光が立ち上り、稲妻となって落ちる。馬車は炎に包まれた。
「ああ!うちの金が!あんたら、さっさと炎を消せ!」
「そんな無茶な」
冒険者に命令しても、奴らはとまどったように動かない。手をこまねいているうちに馬車がやけ、荷台からライディン金貨が零れ落ちた。
「くくく、私が預けた金貨に間違いないみたいですが!」
「これはもううちのもんや。絶対に返さへんで」
うちは金貨を守って、奴の前に仁王立ちする。アポロンは、それを見て苦笑した。
「父親よりも金が大事か。まさに金の亡者にふさわしいな」
「うるさい。商人は金がすべてや。金だけは裏切らへん。金さえあれば、何度でも再起できるんや」
そんなうちを軽蔑するように見下すと、アポロンは意外なことを言った。
「そんなに欲しいなら、全部お前にくれてやるよ」
「え?ほ、ほんまに?」
「ああ、そんな銅貨なんて惜しくもない。『解除
キャンセル)』」
アポロンの手からオレンジ色の光が発せられ、金貨の山を打つ。
次の瞬間,キラキラと輝いていたライディン金貨は、色のくすんだ銅貨に変わった。
「へ?なんでや」
慌てて『鑑定』をかけても、銅貨だという結果は変わらなかった。
「そんな!何度も確かめたのに」
「残念だな。お前の『鑑定』の力は、すでに俺の呪い(ウイルス)に感染していてまともに使えなくなっていたんだ。それは最初からただの銅貨だったのさ」
「そ、そんな!いつの間に……」
自分の存在意義であった「鑑定」の力が狂わされていたことを知って、デンガーナは絶望のあまりその場に崩れ落ちる。
そんなうちから、メイドや冒険者たちは静かに離れようとしていた。
「あ、あんたら、どこにいくんや。うちを守れ」
それを聞いた冒険者たちは、冷たく拒否する。
「我々は金で雇われたもの。お金がなくなったお嬢様には、もう仕える義理はありません」
「そうよ。お金もないあんたなんかに仕える意味ほないわよ。この詐欺師!」
幼少期から仕え、毎日お茶をいれてくれたメイドたちも、冷たく笑って逃げていった。
「そ、そんな……」
周囲に誰もいなくなってしまい、うちはどうしていいかわからなくなってしまった。
「さあ、年貢の納め時だな」
不気味な笑みを浮かべるアポロンを、うちは憎しみを込めて見上げる。
「あんたは何者なんや!こんなひどいことをして、うちになんの恨みがあるんや!」
「恨み?恨みなら腐るほどあるさ」
アポロンの姿が変わっていく。金髪の美青年の姿が、ハゲ頭のやつれた男に変わった。
「あんたは……ライト」
共に冒険の旅をした偽勇者が、邪悪な顔をしてうちに告げる。
「さあ、復讐の始まりだ」
それを聞いたうちは、心の底から恐怖に震えた。
俺は宙に浮いたまま、デンガーナを見下ろす。追い詰められた彼女は、開き直ったかのように杖を掲げた。
「なめんな!こうなったらうちがあんたを倒してやる。『土重力(グラビティ)』」
次の瞬間、周囲一帯に高重力がかかる。彼女は俺を叩き落そうと、魔力を振り絞って土魔法を使っていた。
高重力により、周囲の木々が倒れていく。
「ははは。うちを鑑定だけの女と思ったら大間違いや。これでも勇者パーティの一員や。どんな敵でも高重力をかけたら動きが鈍くなる。そうやって勇者をサポートしてきたんや」
デンガーナは勝利を確信して、高笑いした。
しかし、俺は余裕の表情で宙に浮かび続ける。彼女の魔法は、俺の体に何の影響も与えられなかった。
「な、なんで効かんのや」
「馬鹿め。お前は雷がどれだけ軽やかに空を駆け巡っているか、見たことがないのか」
俺は冷たく笑って告げる。
「『電化(サンダーフィギュア)。己の体を雷の粒子に変換すれば、重力から自由になって空を駆ける事ことができる」
物質に比べて格段に重力の影響を受けづらくなる光の電子に自分の身を変換した俺は、傲然と宙に浮き続けた。
「そ、そんなの嘘や。勇者パーティの一員であるうちが、たかが照明師であるライトに負けるなんてこと、ありえへん!」
デンガーナはむきになって魔法をかけ続けるが、俺は平然としている。
やがて魔力がつきて、デンガーナは地面に膝をついた。
「な、なあ。ライトはん。うちが悪かった。心を入れ替えして真の勇者に仕えるから、うちを見逃してんか。なんでもご奉仕しますさかい」
手を組んで謝罪するが、俺は冷たくあざ笑った。
「そうか。なら奉仕してもらおうか。『マリオネット』」
俺の手から発せられた雷がデンガーナを打つと、彼女の足から勝手に土魔法が発せられる。
「な、なんやこれ!」
「お前の土魔法を利用させてもらう」
どんどん地面が割れていき、裂け目が開いていく。立っていられなくなり、デンガーナは深い裂け目に落ちていった。
「う、うちをどうするつもりなんや」
深い穴の底で、魔力を限界まで絞り出されたせいで、息も絶え絶えになりながらデンガーナが叫ぶ。
「別に。ただそこがお前の墓場になるだけだよ」
「そ、そんな……」
デンガーナは必死に這い上がろうとしていたが、すでに裂け目の深さは10メートルにも達していて、どうあがいても無駄だった。
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