45 / 69
魔法手術
しおりを挟む
「闇路ゆみこ様。出動命令が下されました。現在、日本を襲っているテロリストたちと戦ってください」
そう言われても、ゆみこは病室から動こうとしなかった。
「私は忙しい。テロリストを相手にしている場合じゃない」
「……しかし……あなたじゃないと、異能を持つテロリストたちに対抗できません」
秘書はなおも説得を続けるが、ゆみこは頑として動こうとしなかった。「
「うるさい。私にはそんなことしている暇なんてないの。『闇氷』」
ゆみこが魔法を振るうと、秘書の足元が凍り付いて動けなくなった。
「あんたたちに協力したのは、お母さんを入院させて最先端の治療を受けさせてくれるって話だったから。山田太郎の逮捕には協力した。もしまだ私に協力させたいなら、早くお母さんの癌を治して」
「……そういわれても……」
責められた医者は、自分の無力さを痛感して歯噛みする。彼は癌治療では日本最高の技術を持つ若き天才医者とよばれた者だったが、それでもゆみこの母親を治すことはできなかった。
「……ゆ、ゆみこ……」
「大丈夫だよお母さん。私がついているから」
ゆみこは必死に闇魔法で痛覚を麻痺させ、母親を癒そうとしている。それにもかかわらず、母親はどんどん衰弱していった。
その時、病院が騒がしくなる。
「テロリスト『異還士』がやってきたぞ」
「逃げろ!病院が破壊されるぞ」
そんな騒ぎが伝わって来て、一気に病院がパニックに包まれる。
しかし、ゆみこはそんな騒ぎなど放っておいて、ひたすら母親の苦痛を取り除くために麻痺魔法をかけ続けていた。
人気の無くなった病院で、ゆみこはひたすら母親の看病を続げる。気が付くと、ほとんどの医者がいなくなっており、秘書も逃げ出していた。
「あなたは、逃げなくていいの?」
ゆみこは、最後まで傍らに残っていた若い医者に聞く。
「医者が患者を見捨てて逃げるわけにはいきません。たとえ無力でも、患者に寄り添うことが医者の使命だと思います」
若い医者は、そういって首をふる。彼の誠意を感じ取り、責め立てていたゆみこも反省した。
「……今までずっと責めていてごめんなさい。あなたのせいじゃないのに」
「いえ。僕の力不足です。ああ、せめて患者の出血を抑え、体力が保てる方法があるなら、手術に耐えられるのですが……」
医者がそう嘆いた時、白衣をきた美女が病室に入ってきた。
「あら?まだお医者さんが残っていたの?この病院は私が占拠したわよ」
そう告げてくるのは、見覚えのない女医だった。
「あなたは?」
「一応、『異還士』の一人、水走雫よ」
ドヤ顔で告げる女医に、若い医者は驚愕した。
「ひ、ひいっ。あなたがテロリスト?」
「そうよぉ。凶悪で邪悪な美人テロリストよ。ここにいたら巻き込まれるから、早く退避なさい」
そう退去を促してくるが、ゆみこは首を振った。
「そう。どうでもいい。私たちにかまわないで」
「あなた天使のエンジェルダークネスでしょ。私たちテロリストから、日本を守る正義の味方じゃないの?」
全く戦う気がないゆみこに、水走は困惑してしまう。
「どうでもいい。私はあんたたちと戦ってる暇なんてないの。政府に協力したのも、お母さんの癌の治療をしてもらいたかっただけ」
ゆみこはぷいっと水走から顔をそむけると、再び母親の看病に戻る。その様子をみて、水走は事情を察した。
「苦しそう。なんで治してあげないの?」
今度は若い医者に向き直って責めるが、彼は無念そうに首を振った。
「手術して癌を取り除こうとしても、患者の体力がもちません。ただでさえ苦痛のあまり消耗が激しいのに、手術したら大出血を伴うので命の危険があります」
それを聞いて、水走は考え込む。
「つまり、出血を抑えて体力を回復させつづければ手術自体はできるのね」
「……そうですが……」
頷く若い医者に、水走は告げた。
「すぐに手術の準備を。私も手伝うわ」
病院を襲撃にきたテロリストが手術を手伝うと聞いて、若い医者は困惑するのだった。
「私が助手を務めるわ。ええと……」
「あ、僕は狭間九朗(はざまくろう)です」
「……なんか、どこかで聞いたような名前ね」
有名な漫画の神さまが書いたマンガの主人公みたいな名前に、水走は苦笑する。
「両親がある医療マンガのファンで、それにあやかって名前を付けたんです。友達からは、ブラックジョーカーなんて言われてましたよ」
九朗も苦笑いを浮かべながら、てきぱきと手術の準備をした。
「私も協力する」
隣には、術衣をきたゆみこもいる。
「では、術式を説明します。まずゆみこちゃんはお母さんを眠らせて麻酔をかけ続けていて」
「うん。『闇催眠(ダークヒュプノス)』」
ゆみこは細心の注意を払って、母親に睡眠魔法をかける。瞬く間に母親は眠りに落ちていった。
「私は患者の出血を抑え、体力を回復し続けるわ。『体液治療(ウォーターヒール)』」
水走が水の治療魔法をかけると、衰えていた患者の身体に生気が戻った。
「おお……血圧とバイタルが正常値にもどった。これが『魔法』?なぜ現代社会は、この技術を医療にとりいれないんだ?多くの人を救えるのに」
計器をチェックしていた狭間は、その劇的な効果に驚く。
「あとはあなたの腕次第よ。出血は私が水魔法で血流をコントロールして抑えるわ。その間に患部を切除して」
「お任せください。全力で救って見せます」
狭間は奮起して、難手術に取り掛かるのだった。
八時間にも及ぶ大手術の結果、ついにすべての癌を取り除くことに成功した。
「お母さん!」
母親にすがりつくゆみこを見て、狭間は満足の笑みを浮かべる。
「あなたの魔法はすばらしかった。手術にどうしても伴う出血が、ほとんど抑えられたおかげで、患部の切除がやりやすかった」
「あなたの腕も大したものよ。さすが天才と呼ばれた医師だけはあるわね」
狭間と水走は、互いの技能を認め合う。こうして、現代医療と異世界治療魔法が組み合わさった史上初の手術が成功したのだった。
手術室からでて病室に移動した所で、水走の胸元の無線に通信がはいった。
「もしもし。あら、もう作戦は終了したの。それじゃあ帰るとしましょうか」
「転移のペンダント」を掲げて戻ろうとする水走に、狭間が声をかけた。
「待ってください。お願いします。僕もつれていってください。あなたの治療は、現代医学をはるかに超えていました。僕はそんなあなたの元で、『魔法』を学びたいのです」
「……いいわ。わがシャングリラ王国はくる者拒まずよ、あなたを歓迎するわ」
水走は笑みを浮かべて、狭間の手をとる。
「ゆみこちゃんも、日本が嫌になったらお母さんを連れてシャングリラ王国に逃げてきなさい。もしかしたら、戦わなかった事を日本政府に責められるかもしれないわよ」
「……わかった。お母さんを治してくれてありがとう」
ゆみこは感謝の涙を浮かべて、水走に礼をする。彼らの姿は病院から消えていった。
そう言われても、ゆみこは病室から動こうとしなかった。
「私は忙しい。テロリストを相手にしている場合じゃない」
「……しかし……あなたじゃないと、異能を持つテロリストたちに対抗できません」
秘書はなおも説得を続けるが、ゆみこは頑として動こうとしなかった。「
「うるさい。私にはそんなことしている暇なんてないの。『闇氷』」
ゆみこが魔法を振るうと、秘書の足元が凍り付いて動けなくなった。
「あんたたちに協力したのは、お母さんを入院させて最先端の治療を受けさせてくれるって話だったから。山田太郎の逮捕には協力した。もしまだ私に協力させたいなら、早くお母さんの癌を治して」
「……そういわれても……」
責められた医者は、自分の無力さを痛感して歯噛みする。彼は癌治療では日本最高の技術を持つ若き天才医者とよばれた者だったが、それでもゆみこの母親を治すことはできなかった。
「……ゆ、ゆみこ……」
「大丈夫だよお母さん。私がついているから」
ゆみこは必死に闇魔法で痛覚を麻痺させ、母親を癒そうとしている。それにもかかわらず、母親はどんどん衰弱していった。
その時、病院が騒がしくなる。
「テロリスト『異還士』がやってきたぞ」
「逃げろ!病院が破壊されるぞ」
そんな騒ぎが伝わって来て、一気に病院がパニックに包まれる。
しかし、ゆみこはそんな騒ぎなど放っておいて、ひたすら母親の苦痛を取り除くために麻痺魔法をかけ続けていた。
人気の無くなった病院で、ゆみこはひたすら母親の看病を続げる。気が付くと、ほとんどの医者がいなくなっており、秘書も逃げ出していた。
「あなたは、逃げなくていいの?」
ゆみこは、最後まで傍らに残っていた若い医者に聞く。
「医者が患者を見捨てて逃げるわけにはいきません。たとえ無力でも、患者に寄り添うことが医者の使命だと思います」
若い医者は、そういって首をふる。彼の誠意を感じ取り、責め立てていたゆみこも反省した。
「……今までずっと責めていてごめんなさい。あなたのせいじゃないのに」
「いえ。僕の力不足です。ああ、せめて患者の出血を抑え、体力が保てる方法があるなら、手術に耐えられるのですが……」
医者がそう嘆いた時、白衣をきた美女が病室に入ってきた。
「あら?まだお医者さんが残っていたの?この病院は私が占拠したわよ」
そう告げてくるのは、見覚えのない女医だった。
「あなたは?」
「一応、『異還士』の一人、水走雫よ」
ドヤ顔で告げる女医に、若い医者は驚愕した。
「ひ、ひいっ。あなたがテロリスト?」
「そうよぉ。凶悪で邪悪な美人テロリストよ。ここにいたら巻き込まれるから、早く退避なさい」
そう退去を促してくるが、ゆみこは首を振った。
「そう。どうでもいい。私たちにかまわないで」
「あなた天使のエンジェルダークネスでしょ。私たちテロリストから、日本を守る正義の味方じゃないの?」
全く戦う気がないゆみこに、水走は困惑してしまう。
「どうでもいい。私はあんたたちと戦ってる暇なんてないの。政府に協力したのも、お母さんの癌の治療をしてもらいたかっただけ」
ゆみこはぷいっと水走から顔をそむけると、再び母親の看病に戻る。その様子をみて、水走は事情を察した。
「苦しそう。なんで治してあげないの?」
今度は若い医者に向き直って責めるが、彼は無念そうに首を振った。
「手術して癌を取り除こうとしても、患者の体力がもちません。ただでさえ苦痛のあまり消耗が激しいのに、手術したら大出血を伴うので命の危険があります」
それを聞いて、水走は考え込む。
「つまり、出血を抑えて体力を回復させつづければ手術自体はできるのね」
「……そうですが……」
頷く若い医者に、水走は告げた。
「すぐに手術の準備を。私も手伝うわ」
病院を襲撃にきたテロリストが手術を手伝うと聞いて、若い医者は困惑するのだった。
「私が助手を務めるわ。ええと……」
「あ、僕は狭間九朗(はざまくろう)です」
「……なんか、どこかで聞いたような名前ね」
有名な漫画の神さまが書いたマンガの主人公みたいな名前に、水走は苦笑する。
「両親がある医療マンガのファンで、それにあやかって名前を付けたんです。友達からは、ブラックジョーカーなんて言われてましたよ」
九朗も苦笑いを浮かべながら、てきぱきと手術の準備をした。
「私も協力する」
隣には、術衣をきたゆみこもいる。
「では、術式を説明します。まずゆみこちゃんはお母さんを眠らせて麻酔をかけ続けていて」
「うん。『闇催眠(ダークヒュプノス)』」
ゆみこは細心の注意を払って、母親に睡眠魔法をかける。瞬く間に母親は眠りに落ちていった。
「私は患者の出血を抑え、体力を回復し続けるわ。『体液治療(ウォーターヒール)』」
水走が水の治療魔法をかけると、衰えていた患者の身体に生気が戻った。
「おお……血圧とバイタルが正常値にもどった。これが『魔法』?なぜ現代社会は、この技術を医療にとりいれないんだ?多くの人を救えるのに」
計器をチェックしていた狭間は、その劇的な効果に驚く。
「あとはあなたの腕次第よ。出血は私が水魔法で血流をコントロールして抑えるわ。その間に患部を切除して」
「お任せください。全力で救って見せます」
狭間は奮起して、難手術に取り掛かるのだった。
八時間にも及ぶ大手術の結果、ついにすべての癌を取り除くことに成功した。
「お母さん!」
母親にすがりつくゆみこを見て、狭間は満足の笑みを浮かべる。
「あなたの魔法はすばらしかった。手術にどうしても伴う出血が、ほとんど抑えられたおかげで、患部の切除がやりやすかった」
「あなたの腕も大したものよ。さすが天才と呼ばれた医師だけはあるわね」
狭間と水走は、互いの技能を認め合う。こうして、現代医療と異世界治療魔法が組み合わさった史上初の手術が成功したのだった。
手術室からでて病室に移動した所で、水走の胸元の無線に通信がはいった。
「もしもし。あら、もう作戦は終了したの。それじゃあ帰るとしましょうか」
「転移のペンダント」を掲げて戻ろうとする水走に、狭間が声をかけた。
「待ってください。お願いします。僕もつれていってください。あなたの治療は、現代医学をはるかに超えていました。僕はそんなあなたの元で、『魔法』を学びたいのです」
「……いいわ。わがシャングリラ王国はくる者拒まずよ、あなたを歓迎するわ」
水走は笑みを浮かべて、狭間の手をとる。
「ゆみこちゃんも、日本が嫌になったらお母さんを連れてシャングリラ王国に逃げてきなさい。もしかしたら、戦わなかった事を日本政府に責められるかもしれないわよ」
「……わかった。お母さんを治してくれてありがとう」
ゆみこは感謝の涙を浮かべて、水走に礼をする。彼らの姿は病院から消えていった。
10
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
追放された転送者は、天空王となって世界に復讐する
大沢 雅紀
ファンタジー
転送士のルビンは、勇者パーティの中で唯一天空人の血を引いていないことから、パーティ内でいじめられ差別を受ける。魔王討伐の失敗の責任を転嫁され、処刑されそうになった時、ルビンは逃げ出して自力で魔王を倒し、世界の真実を知る。魔王が天空城の命令を受けて人間を迫害していたという真実をしったルビンは、天空城を制圧して世界を征服するのだった。
世界最強の強くてニューゲーム
ゼクト
ファンタジー
とある男はあるゲームが大好きだった。
そんな男が、画面に映し出された確認ボタンの内容を一切見ないで、始めてしまったことによって始まる、1つの物語…
ある事情から世界で一番このゲームをやりこんでいる男による、その世界での最強物語、ゲームとの違いも感じる中で彼はいったい何を目指すのだろうか?
R15は保険
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる