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深夜の再会
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「タローにぃ。お手伝いお疲れ様。おやつにしようよ」
文乃が冷やしてあったスイカを切り、甲斐甲斐しく太郎に差し出す。
「ああ、美味そうだな。いただこう」
和気あいあいと文乃と一緒になってスイカを齧る太郎だった。
「あはは。タローにぃ。スイカの種がついているよ。昔の子供の頃みたい」
太郎の頬に種が付いているのを見て、文乃は笑って取ってあげる。
「すまん。スイカを食べたのも久しぶりだからな。シャングリラ世界にはなかったし。というか、ゆっくり食事している暇もなかった」
それを聞いた文乃は、太郎に同情の目を向ける。
「タローにぃ。ボクと離れていた時に、本当に苦労したんだね。でも、これからは大丈夫だよ。前みたいにいつまでもボクと一緒にこの島でのんびり暮らそう」
そういって、太郎を慰めるのだった。
まるで兄妹のように仲むつまじい様子を見せられて、太郎の影に潜んでいる千儀は嫉妬する。
(くそっ。年下元気系ボクっ子に慕われているだと!俺には幼馴染なんていなかったのに。呪ってやる!)
影の中で人知れず涙をながす千儀だった。
夕方になって、太郎たちは島中央のタワーマンションに帰る。太郎の影に隠れた千儀もついていった。
(な、なんだここは……植物の蔦に覆われたタワマン?しかも中にまで浸食している。気持ち悪い)
太郎は平然と中に入ると、タワーマンションの中央階にある食堂にいく。そこでは若くて美しい鬼族のメイドたちが、ごちそうを用意して待っていた。
「タロウさま。お待ちしておりましたわ。今日はご飯とお味噌汁、鯛の塩焼きとマグロのお刺身、松茸のお吸い物ですわ」
太郎の隣に座った金髪の美幼女が夕食の献立を説明する。出てきた料理は普通のものだったので、千儀はホッとするとともに腹が減ってきた。
(ちくしょう。太朗のくせにいいもん食いやがって)
千儀がうらやましがっていると、鬼族メイドたちはてきぱきと動いて給仕をする。そんなメイドたちの恰好を見て、太郎は首をかしげた。
「ところで、お前たちのメイド服はなぜ虎柄なんだ?虎メイドなんて見たことないんだけど、そんなのどこで売ってたんだ?」
「鬼族としての矜持や。ふふ、大阪には私たち御用達の虎柄服専門店があるんよ。この間みんなで行った時に作ってもらったんや」
太郎の側で給仕をしていた、関西人風の鬼メイドがなせが自慢した。
「ついでにルイーゼちゃんの王妃風ドレスもつくったんや。かわええやろ?」
「うふふ。斬新なデザインですわね。この世界でも最新鋭のファッションだそうですよ」
なぜかルイーゼも、虎柄の豪華なドレスを着ていた。
「別にルイーゼまで付き合わなくても」
「そうですか?侍女たちからこちらではこれが王妃としての正装だと聞いたものですから」
フリルのついたワンピースにおへそだけ出した虎柄のドレスを、ルイーゼは気に入っているようだった。
「あはは。かーわいい」
鬼メイドたちは、王妃として気取ったふるまいをするルイーゼをおもちゃにして可愛がるのだった。
そんな微笑ましい光景と美味しそうな食事に、千儀の我慢は限界を超えそうになる。
(腹減った……くそっ。太郎の奴め!あんな可愛い幼女が王妃だと?しかもメイドさんにご奉仕されるなんて⁉俺なんて給料のほとんどをアキバのメイドカフェにつぎ込んでいるのに、あんなにちやほやされたことねーぞ)
本物の殺意を込めて、太郎の影から睨みつける千儀だった。
夜になり、太郎はふらりと外に出かける。
「あら、どこに行かれるのですか?今晩の夜伽は私の順番で……」
「ちょっと散歩にいってくる」
そう迫ってくるルイーゼをあしらうと、太郎はタワーマンションから少し離れた所に向かう。
太郎がやってきたのは、岩でできた闘技場だった。ビルドプラントの照明に照らされて、無人の闘技場に太郎の影が長く伸びている。
「そろそろいいだろう。出て来いよ」
太郎が自らの影に声をかけると、影の一部が盛り上がり、人の姿を形どった。
「……なぜわかった?」
「そりゃわかるさ、俺の影に異質な魔力が混じっているんだからな」
太郎は余裕たっぶりに、影から出てきた千儀と相対した。
「久しぶりだな。山田太郎」
そう挨拶する千儀に、太郎は首を傾げた。
「えっと……誰だっけ」
「貴様!俺のことを覚えていないのか?」
千儀の顔が怒りに染まる。
「待て。見覚えはあるんだけど、なかなか名前が出なくて……そうだ、千儀鞍馬だ。たしか高校三年生の時の同級生だったよな。一学期だけ高校に通って、いつの間にかいなくなったけど」
彼の事を思いだした太郎に、千儀は少しだけ嬉しそうな顔をした。
「……名前を憶えてくれていたのか」
「当然だろ。同じクラスの最底辺カーストだったんだ。懐かしいな、元気だったか?それで、何をしに来たんだ?」
敵意のかけらもない顔で聞いてくる太郎を、千儀は睨みつけた。
「……偵察だけして帰るつもりだったが、気が変わった。お前は俺が、今ここで殺してやる」
そういうと、真っ黒いナイフを振りかざして襲い掛かってくる。本物の殺気をこめた攻撃に、太郎も真剣な顔になってかわした。
「待て。お前は同級生とはいえ、あの偽結婚式に参加していなかっただろう。なぜ俺の復讐対象でもないのに、わざわざ敵対する?」
訳がわからないといった顔になる太郎を、千儀は怒鳴りつけた。
「お前、俺がなぜ偽結婚式によばれなかったかわかっているのか?お前はいじめられていたとはいえ、クラスの連中からちゃんと相手にされていた。完全に無視されていた俺と違ってな」
千儀から伝わってきたのは、いじめの対象とすら扱れず、空気扱いされていたことによる絶望的な孤独と鬱屈だった。
「お前はまだマシだ。いじめられていたとはいえ、クラスと関わることができたんだから、俺をみろ。クラスメイトとすら認識されていなかったんだぞ」
血の涙を流し、悔しがる千儀。
「俺が異世界に召喚されていなくなっても、クラスの誰も気にもしなかった。召喚された異世界においても、勇者や戦士になれず、ただの暗殺者として、どれだけ貢献しても何の栄誉も得られなかった」
誰にも認められなかった、孤独な男の血を吐くような言葉が闘技場に響き渡る。
「異能を身に着けて日本にもどっても、政府に囚われて一般社会に戻れなかった。それなのに、同じ底辺カーストだったお前は、異世界で強大な力を得て好き放題に振舞い、ハーレムを築いている。ふざけるな!」
千儀から伝わってくるのは、太郎に対する猛烈な嫉妬心だった。それを聞いた太郎の顔が、ニヤリとする。
「そうか。なら、俺がちゃんと相手をしてやろう。お前の孤独と鬱屈、すべて俺が受け止めてやろう」
誰もいない闘技場で、二人の異世界帰りの異能者の戦が始まるのだった。
千儀の体が平べったくなり、一枚の影となる。
「くらえ!『影縛り』」
黒い一反木綿と化した千儀は、太郎の体に巻き付いて締め上げた。
「ぐっ……なかなかやるな。空間魔法「引力」」
引力魔法を使って引きはがそうとするが、太郎が放った魔法は千儀の体を通り抜けた。
「なに?」
「バカめ。影に引力など通用しない」
その言葉通り、引力の影響を受けない影を引き離すのは無理だった。
「ならば、「亜空間転移」」
太郎の体の中心部に黒い穴が開き、その体が吸い込まれていく。
次の瞬間、離れた場所の空間に穴があき、太郎が出てきた。
「くく……うまく逃れたつもりだろうが、自分の影を見てみろ」
「なに?」
その言葉とともに、体中に激痛が走る。太朗の影からは、体中から血が流れていた。
「これは?まさか」
「『影斬傷痕』。貴様の影を傷つけた。二次元に所属する傷だから、その出血は止められないぜ」
太郎の本体には傷ひとつついていないのに、影から流れる血によって、激痛と共に体力が奪われていく。
「その傷は三次元の魔法や薬では癒せない。放っておけば死に至るが、せめてもの情けだ。ひと思いに殺してやろう」
千儀の黒いナイフが、太郎の影の首に突き刺さる。影から勢いよく血が噴き出て、太郎は地面に倒れ伏した。
文乃が冷やしてあったスイカを切り、甲斐甲斐しく太郎に差し出す。
「ああ、美味そうだな。いただこう」
和気あいあいと文乃と一緒になってスイカを齧る太郎だった。
「あはは。タローにぃ。スイカの種がついているよ。昔の子供の頃みたい」
太郎の頬に種が付いているのを見て、文乃は笑って取ってあげる。
「すまん。スイカを食べたのも久しぶりだからな。シャングリラ世界にはなかったし。というか、ゆっくり食事している暇もなかった」
それを聞いた文乃は、太郎に同情の目を向ける。
「タローにぃ。ボクと離れていた時に、本当に苦労したんだね。でも、これからは大丈夫だよ。前みたいにいつまでもボクと一緒にこの島でのんびり暮らそう」
そういって、太郎を慰めるのだった。
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影の中で人知れず涙をながす千儀だった。
夕方になって、太郎たちは島中央のタワーマンションに帰る。太郎の影に隠れた千儀もついていった。
(な、なんだここは……植物の蔦に覆われたタワマン?しかも中にまで浸食している。気持ち悪い)
太郎は平然と中に入ると、タワーマンションの中央階にある食堂にいく。そこでは若くて美しい鬼族のメイドたちが、ごちそうを用意して待っていた。
「タロウさま。お待ちしておりましたわ。今日はご飯とお味噌汁、鯛の塩焼きとマグロのお刺身、松茸のお吸い物ですわ」
太郎の隣に座った金髪の美幼女が夕食の献立を説明する。出てきた料理は普通のものだったので、千儀はホッとするとともに腹が減ってきた。
(ちくしょう。太朗のくせにいいもん食いやがって)
千儀がうらやましがっていると、鬼族メイドたちはてきぱきと動いて給仕をする。そんなメイドたちの恰好を見て、太郎は首をかしげた。
「ところで、お前たちのメイド服はなぜ虎柄なんだ?虎メイドなんて見たことないんだけど、そんなのどこで売ってたんだ?」
「鬼族としての矜持や。ふふ、大阪には私たち御用達の虎柄服専門店があるんよ。この間みんなで行った時に作ってもらったんや」
太郎の側で給仕をしていた、関西人風の鬼メイドがなせが自慢した。
「ついでにルイーゼちゃんの王妃風ドレスもつくったんや。かわええやろ?」
「うふふ。斬新なデザインですわね。この世界でも最新鋭のファッションだそうですよ」
なぜかルイーゼも、虎柄の豪華なドレスを着ていた。
「別にルイーゼまで付き合わなくても」
「そうですか?侍女たちからこちらではこれが王妃としての正装だと聞いたものですから」
フリルのついたワンピースにおへそだけ出した虎柄のドレスを、ルイーゼは気に入っているようだった。
「あはは。かーわいい」
鬼メイドたちは、王妃として気取ったふるまいをするルイーゼをおもちゃにして可愛がるのだった。
そんな微笑ましい光景と美味しそうな食事に、千儀の我慢は限界を超えそうになる。
(腹減った……くそっ。太郎の奴め!あんな可愛い幼女が王妃だと?しかもメイドさんにご奉仕されるなんて⁉俺なんて給料のほとんどをアキバのメイドカフェにつぎ込んでいるのに、あんなにちやほやされたことねーぞ)
本物の殺意を込めて、太郎の影から睨みつける千儀だった。
夜になり、太郎はふらりと外に出かける。
「あら、どこに行かれるのですか?今晩の夜伽は私の順番で……」
「ちょっと散歩にいってくる」
そう迫ってくるルイーゼをあしらうと、太郎はタワーマンションから少し離れた所に向かう。
太郎がやってきたのは、岩でできた闘技場だった。ビルドプラントの照明に照らされて、無人の闘技場に太郎の影が長く伸びている。
「そろそろいいだろう。出て来いよ」
太郎が自らの影に声をかけると、影の一部が盛り上がり、人の姿を形どった。
「……なぜわかった?」
「そりゃわかるさ、俺の影に異質な魔力が混じっているんだからな」
太郎は余裕たっぶりに、影から出てきた千儀と相対した。
「久しぶりだな。山田太郎」
そう挨拶する千儀に、太郎は首を傾げた。
「えっと……誰だっけ」
「貴様!俺のことを覚えていないのか?」
千儀の顔が怒りに染まる。
「待て。見覚えはあるんだけど、なかなか名前が出なくて……そうだ、千儀鞍馬だ。たしか高校三年生の時の同級生だったよな。一学期だけ高校に通って、いつの間にかいなくなったけど」
彼の事を思いだした太郎に、千儀は少しだけ嬉しそうな顔をした。
「……名前を憶えてくれていたのか」
「当然だろ。同じクラスの最底辺カーストだったんだ。懐かしいな、元気だったか?それで、何をしに来たんだ?」
敵意のかけらもない顔で聞いてくる太郎を、千儀は睨みつけた。
「……偵察だけして帰るつもりだったが、気が変わった。お前は俺が、今ここで殺してやる」
そういうと、真っ黒いナイフを振りかざして襲い掛かってくる。本物の殺気をこめた攻撃に、太郎も真剣な顔になってかわした。
「待て。お前は同級生とはいえ、あの偽結婚式に参加していなかっただろう。なぜ俺の復讐対象でもないのに、わざわざ敵対する?」
訳がわからないといった顔になる太郎を、千儀は怒鳴りつけた。
「お前、俺がなぜ偽結婚式によばれなかったかわかっているのか?お前はいじめられていたとはいえ、クラスの連中からちゃんと相手にされていた。完全に無視されていた俺と違ってな」
千儀から伝わってきたのは、いじめの対象とすら扱れず、空気扱いされていたことによる絶望的な孤独と鬱屈だった。
「お前はまだマシだ。いじめられていたとはいえ、クラスと関わることができたんだから、俺をみろ。クラスメイトとすら認識されていなかったんだぞ」
血の涙を流し、悔しがる千儀。
「俺が異世界に召喚されていなくなっても、クラスの誰も気にもしなかった。召喚された異世界においても、勇者や戦士になれず、ただの暗殺者として、どれだけ貢献しても何の栄誉も得られなかった」
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千儀から伝わってくるのは、太郎に対する猛烈な嫉妬心だった。それを聞いた太郎の顔が、ニヤリとする。
「そうか。なら、俺がちゃんと相手をしてやろう。お前の孤独と鬱屈、すべて俺が受け止めてやろう」
誰もいない闘技場で、二人の異世界帰りの異能者の戦が始まるのだった。
千儀の体が平べったくなり、一枚の影となる。
「くらえ!『影縛り』」
黒い一反木綿と化した千儀は、太郎の体に巻き付いて締め上げた。
「ぐっ……なかなかやるな。空間魔法「引力」」
引力魔法を使って引きはがそうとするが、太郎が放った魔法は千儀の体を通り抜けた。
「なに?」
「バカめ。影に引力など通用しない」
その言葉通り、引力の影響を受けない影を引き離すのは無理だった。
「ならば、「亜空間転移」」
太郎の体の中心部に黒い穴が開き、その体が吸い込まれていく。
次の瞬間、離れた場所の空間に穴があき、太郎が出てきた。
「くく……うまく逃れたつもりだろうが、自分の影を見てみろ」
「なに?」
その言葉とともに、体中に激痛が走る。太朗の影からは、体中から血が流れていた。
「これは?まさか」
「『影斬傷痕』。貴様の影を傷つけた。二次元に所属する傷だから、その出血は止められないぜ」
太郎の本体には傷ひとつついていないのに、影から流れる血によって、激痛と共に体力が奪われていく。
「その傷は三次元の魔法や薬では癒せない。放っておけば死に至るが、せめてもの情けだ。ひと思いに殺してやろう」
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