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番外編 シャー○キアンに失礼です2
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「ん? 済んだか」
休憩にするかって伸びをするから、戻ってきたリロイ様とオーナーの分の新しいお茶を用意する。
「イリヤ、今日は珍しい色の着てるね」
「あぁ、これか? ぽめ太が見繕ってくれたんだ」
そう。
オーナーのタンスを開けると、目が痛いくらいギラギラした着物しかなかったんだ。
なので、この前、貯めた給金で着物を一着プレゼントした。
ハザナさん口利きの呉服屋さんで、かなりお安くしてもらったんだ。
地味な紺の着物だからオーナーには気に入らないと思うし、持ってるどの着物より安物のはずなのに、オーナーはよくこれを着てくれてる。
「私は似合うと思うよ」
「そうか?」
これからもぽめ太に服を選んでもらうといいよって笑いながら、リロイ様は帰っていった。
オーナーは、ふんって照れてたけど、服の色選びが最悪だからって意味が含まれているとは思ってないだろうな。
「ねぇ、オーナーとリロイ様、高藤様って同じ年なの? いくつ?」
「ぐぅ」
オーナーが変なむせをして、お茶を喉を詰まらせてしまった。
もうお爺ちゃんじゃないんだから、誤嚥には早いでしょ!
「とうとう来たか」
何言ってんの。
治まったようなので、背を叩いてた手を止めて席に戻る。
「俺とお前は、結構離れてるんだよ」
「オーナーいくつ?」
「引くなよ? ……43だ」
「よっ?!」
よんじゅう?!
俺の顔を見たオーナーの眉が下がる。
待て待て、違う。
この世界は6進法だから、俺達の基準で考えちゃいけないはず。
えぇっと、待って。換算するといくつ?
確か、隣町に住んでた俺の伯父さんが43歳だったっけ。
まずい、伯父さんから頭が離れなくなったぞ。計算しなきゃ。
なんか向かいで「引くよな」って呟き始めた。
やめて、伯父さんの笑顔しか浮かんでこなくなったから、慌てさせないで!
あ、ああ、あの。
「おじさんでもいいよ! 俺!」
しまった。
オーナーの顔が青ざめて、無言で寝室に引きこもってしまった。
灯さんに聞きにいったら、43歳って10進法に換算すると27歳だった。
全然若いじゃん!
むしろ、陰間茶屋のオーナーなんてやってるから30代かと思ってたよ!
でも、この国の成人が15歳で平均寿命が60代なら、27歳は日本でいう30代後半の感覚なのかも。
年のことを気にしてたのに、俺がおじさん呼ばわりしてしまったので、オーナーは拗ねてしまった。
夜になっても不貞寝してこっちを見てくれないので、強引に上に乗ってちゅうをかましてみた。
やめろ、バカって俺を引き離そうとしてたのに、そのうち舌を絡めてきた。
「ん、ふっ」
口を離すと、オーナーが苦笑いしてた。
勃ってるオーナーのを、俺はグリグリと尻に押し当ててたんだ。
「あ……んん、機嫌治った? ごめんね、オーナー」
「イリヤって呼べって言ったろ。仕事中じゃないんだから」
最近、オーナーは俺に名前呼びを強要する。エッチのときはなおさらだ。
恥ずかしがる俺に、オーナーが気を良くした表情を見せた。
ホント根性悪い。
でも、好き。
休憩にするかって伸びをするから、戻ってきたリロイ様とオーナーの分の新しいお茶を用意する。
「イリヤ、今日は珍しい色の着てるね」
「あぁ、これか? ぽめ太が見繕ってくれたんだ」
そう。
オーナーのタンスを開けると、目が痛いくらいギラギラした着物しかなかったんだ。
なので、この前、貯めた給金で着物を一着プレゼントした。
ハザナさん口利きの呉服屋さんで、かなりお安くしてもらったんだ。
地味な紺の着物だからオーナーには気に入らないと思うし、持ってるどの着物より安物のはずなのに、オーナーはよくこれを着てくれてる。
「私は似合うと思うよ」
「そうか?」
これからもぽめ太に服を選んでもらうといいよって笑いながら、リロイ様は帰っていった。
オーナーは、ふんって照れてたけど、服の色選びが最悪だからって意味が含まれているとは思ってないだろうな。
「ねぇ、オーナーとリロイ様、高藤様って同じ年なの? いくつ?」
「ぐぅ」
オーナーが変なむせをして、お茶を喉を詰まらせてしまった。
もうお爺ちゃんじゃないんだから、誤嚥には早いでしょ!
「とうとう来たか」
何言ってんの。
治まったようなので、背を叩いてた手を止めて席に戻る。
「俺とお前は、結構離れてるんだよ」
「オーナーいくつ?」
「引くなよ? ……43だ」
「よっ?!」
よんじゅう?!
俺の顔を見たオーナーの眉が下がる。
待て待て、違う。
この世界は6進法だから、俺達の基準で考えちゃいけないはず。
えぇっと、待って。換算するといくつ?
確か、隣町に住んでた俺の伯父さんが43歳だったっけ。
まずい、伯父さんから頭が離れなくなったぞ。計算しなきゃ。
なんか向かいで「引くよな」って呟き始めた。
やめて、伯父さんの笑顔しか浮かんでこなくなったから、慌てさせないで!
あ、ああ、あの。
「おじさんでもいいよ! 俺!」
しまった。
オーナーの顔が青ざめて、無言で寝室に引きこもってしまった。
灯さんに聞きにいったら、43歳って10進法に換算すると27歳だった。
全然若いじゃん!
むしろ、陰間茶屋のオーナーなんてやってるから30代かと思ってたよ!
でも、この国の成人が15歳で平均寿命が60代なら、27歳は日本でいう30代後半の感覚なのかも。
年のことを気にしてたのに、俺がおじさん呼ばわりしてしまったので、オーナーは拗ねてしまった。
夜になっても不貞寝してこっちを見てくれないので、強引に上に乗ってちゅうをかましてみた。
やめろ、バカって俺を引き離そうとしてたのに、そのうち舌を絡めてきた。
「ん、ふっ」
口を離すと、オーナーが苦笑いしてた。
勃ってるオーナーのを、俺はグリグリと尻に押し当ててたんだ。
「あ……んん、機嫌治った? ごめんね、オーナー」
「イリヤって呼べって言ったろ。仕事中じゃないんだから」
最近、オーナーは俺に名前呼びを強要する。エッチのときはなおさらだ。
恥ずかしがる俺に、オーナーが気を良くした表情を見せた。
ホント根性悪い。
でも、好き。
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