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05 オルとの夜 ※
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家に入って、何故か俺はすいとん団子汁を作り始めていた。
頭が動かないときって、全然関係ないことしてしまうんだな。
嫁、嫁って言われてたけど、多分、あれ俺のことだよな。
俺、オルにプロポーズされてたっけ?
竈に火を焚べ、かけた鍋に草と出汁代わりの干し魚と水を入れ沸騰させる。
オル、俺のこと好きだったの?
男同士なんだけど、俺達。
木の実の粉に水を加えて、捏ねて団子にする。いつもなら寝かせるけど、今日はすぐに投入する。
とうしよう。
いっぱいいっぱいになりすぎて、わけが分からない。
お母さんに教えてもらった豆を発酵させた調味料で味を整えた。
でも、嫌じゃないってのが一番困るんだ。
いい匂いがしてきたところで、あっという間に解体を終え、水浴びまでしてきたオルが戻ってきた。
外まで匂いがしてたのか、飛び込んできたオルは感極まっていた。
よっぽど、腹が減ってたんだろうか。
「あの、さ。オル、俺よく分からないんだけど……」
説明して、と言いかけた俺の口に、オルが吸い付いてきた。
ぬるりと舌が絡みついてくる。
あっという間に板間に敷いた布団に転がされ、性急に服を脱がされた。
抵抗しようにも、俺を跨いだオルに力で敵うわけがない。
オルが自分の上衣を脱いだ。
すっごい筋肉だ。軽々と牛を担げるはずだよ。
一緒に水浴びするからいい体だってのは知っていたけど、こんな間近に見たことはない。
「ちょっと待って、あっ!」
俺の下衣もすぽんと脱がされて、萎えていた俺のぺニスを上下に扱かれる。
呆気なくイッてしまった。
そういえば、この世界に来てから自慰してなかったな。それどころじゃなかったから。
溜まってただけで、決して、オルの温かくて大きな手が気持ちよかっただなんて、ない。
オルは、俺とセックスしようとしてるんだ。
上気したように荒い息を吐いて、オルは俺を見下ろしている。
貧相であばら骨が浮いた男の体に萎えないんだろうか。
筒からとろりとした液を手に取り、俺のアナルに塗り込める。
男同士はアナルを使うって聞いたことがある。やっぱり俺が入れられる方だよな?
オルは余裕がなかった。
上擦った息を吐いて、ゴクンと喉を鳴らしながら、必死に俺の穴に入れた指を動かしていく。
圧迫感がすごい。なんといっても、オルの指が太いんだ。
オルが大きな体を屈めてキスしてきた。
困ったことに、俺はそれを気持ち悪いと思わなかったんだ。
オルは経験が少ないようで、ぎこちない愛撫で俺の体を撫で、あちこちに吸い付いた。
指を入れられてる尻の穴も、正直、気持ちよさは感じられない。
でも、一生懸命に、丁寧に俺の中を解そうとしているオルにきゅんとしていたら。
宛てがわれたモノを見て、俺はギョッとなった。
え?
それ、人類のぺニス?
オークの間違いかな? オークのを見たことはないけど!
水浴びで見たときも大きかったけど、膨張率ハンパないだろ!
「ま、待って! やばい、それ、裂ける!」
ぐいっと凶器が俺の中に入ってきた。
頭が動かないときって、全然関係ないことしてしまうんだな。
嫁、嫁って言われてたけど、多分、あれ俺のことだよな。
俺、オルにプロポーズされてたっけ?
竈に火を焚べ、かけた鍋に草と出汁代わりの干し魚と水を入れ沸騰させる。
オル、俺のこと好きだったの?
男同士なんだけど、俺達。
木の実の粉に水を加えて、捏ねて団子にする。いつもなら寝かせるけど、今日はすぐに投入する。
とうしよう。
いっぱいいっぱいになりすぎて、わけが分からない。
お母さんに教えてもらった豆を発酵させた調味料で味を整えた。
でも、嫌じゃないってのが一番困るんだ。
いい匂いがしてきたところで、あっという間に解体を終え、水浴びまでしてきたオルが戻ってきた。
外まで匂いがしてたのか、飛び込んできたオルは感極まっていた。
よっぽど、腹が減ってたんだろうか。
「あの、さ。オル、俺よく分からないんだけど……」
説明して、と言いかけた俺の口に、オルが吸い付いてきた。
ぬるりと舌が絡みついてくる。
あっという間に板間に敷いた布団に転がされ、性急に服を脱がされた。
抵抗しようにも、俺を跨いだオルに力で敵うわけがない。
オルが自分の上衣を脱いだ。
すっごい筋肉だ。軽々と牛を担げるはずだよ。
一緒に水浴びするからいい体だってのは知っていたけど、こんな間近に見たことはない。
「ちょっと待って、あっ!」
俺の下衣もすぽんと脱がされて、萎えていた俺のぺニスを上下に扱かれる。
呆気なくイッてしまった。
そういえば、この世界に来てから自慰してなかったな。それどころじゃなかったから。
溜まってただけで、決して、オルの温かくて大きな手が気持ちよかっただなんて、ない。
オルは、俺とセックスしようとしてるんだ。
上気したように荒い息を吐いて、オルは俺を見下ろしている。
貧相であばら骨が浮いた男の体に萎えないんだろうか。
筒からとろりとした液を手に取り、俺のアナルに塗り込める。
男同士はアナルを使うって聞いたことがある。やっぱり俺が入れられる方だよな?
オルは余裕がなかった。
上擦った息を吐いて、ゴクンと喉を鳴らしながら、必死に俺の穴に入れた指を動かしていく。
圧迫感がすごい。なんといっても、オルの指が太いんだ。
オルが大きな体を屈めてキスしてきた。
困ったことに、俺はそれを気持ち悪いと思わなかったんだ。
オルは経験が少ないようで、ぎこちない愛撫で俺の体を撫で、あちこちに吸い付いた。
指を入れられてる尻の穴も、正直、気持ちよさは感じられない。
でも、一生懸命に、丁寧に俺の中を解そうとしているオルにきゅんとしていたら。
宛てがわれたモノを見て、俺はギョッとなった。
え?
それ、人類のぺニス?
オークの間違いかな? オークのを見たことはないけど!
水浴びで見たときも大きかったけど、膨張率ハンパないだろ!
「ま、待って! やばい、それ、裂ける!」
ぐいっと凶器が俺の中に入ってきた。
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