30 / 46
:若社長、調子に乗る:
しおりを挟む
その頃、ナカゾノ工業の御曹司の姿が彩葉の周囲にないことに気を良くした辰之進の変態度は、ますますエスカレートしていた。
「変態って言葉じゃ表現しきれないわ、この馬鹿社長!」
彩葉の怒号が炸裂するのも無理はない。メイド服がさらにセクシーなものへと進化したのだ。
彩葉から見ると、黒の水着にシースルーのベビードールというかエプロンのようなものがついているとしか思えない。いや、水着と呼べるほどに体を覆ってはいないので、これは、立派なセクシーランジェリーだろう。
「ほら、これも備品だ。いいだろう?」
「どこが!」
彩葉の護身術が炸裂するが、それを掻い潜りながら辰之進が、すちゃ、と彩葉に装着したものは猫耳カチューシャ。そして猫尻尾と首輪。
「ご主人さまお仕事するにゃ! と……言ってみてくれ」
「……ごしゅしんさまおしごとするにゃ」
「なんだその棒読みは! 可愛く! 首を少し傾けて!」
「あのね……」
「彩葉、お前だってその気になっているだろ?」
にやりと笑った辰之進が、素早く彩葉を抱きしめて足の間に手を入れてくる。
「ひゃ……」
「ほら、濡れてるぞ。期待している証だ……」
真っ赤になりながらも拳を握った彩葉が婚約破棄を考えはじめたとき、不穏な音が彩葉耳を掠めた。
「あの……」
「うん?」
「ポケットに何を隠してるんですか。不穏な音がしてます」
バレたか、と、辰之進が照れながら取り出したのは、小型の筒状のものと妙な形をしたシリコンと思われるカラフルな物体だった。
「我が社の試作品だ。社長として試さないわけにはいかないからな」
「どうしてそう、アホなことばっかり……お断りよ!」
あっという間に部屋から逃げ出した華奢な体を投げ網で捕らえ、ベッドに放り出す。
「その格好で廊下を走るとはいい傾向だ」
「う……」
辰之進は素早くソレを彩葉の体内に挿入した。
「スイッチ、オン」
「ひゃあ……いやぁ! やめてぇ」
「気持ちいいだろ?」
あ、あ、と呼吸が乱れた彩葉が小刻みに震える。
「とめ、て、や、やだ……これ、強い……」
「中と外、両方同時に刺激するバイブだから……お、気持ちよさそうだな」
角度を調整して彩葉の弱いところへ当ててやれば、白い体が艶かしく動く。ひっきりなしに喘ぎ声が漏れ、極小どころか紐しかない下着がぐっしょり濡れる。
「……一人で気持ちよくなるな、彩葉」
「ああっ、止めちゃ……やだぁ……」
「俺のをくれてやる」
へ……と、彩葉は蕩けた目で辰之進を見た。イケメンが、にたり、と笑った。
「さ、仕事もしないといけないし。起きて」
数分後ーー。
彩葉は、辰之進の膝の上に座っていた。
二人の目の前にある机には、仕事の資料とパソコンが散らばっている。
彩葉を背後から抱きかかえる形の辰之進の手は、彩葉の柔らかい胸を揉んでいる。
「すぐに、乳首が硬くなったよ、彩葉……」
「んっ……だっ、だからっ……レポートをっ……」
左右に限界まで広げられた足の間はすっかり潤って粘着質な水音を立てている。
だが頑なに彩葉は資料を見つめ、パソコンから手を離そうとしない。
「残念、今日はオモチャでいかせてやれないんだ。ごめんよ、彩葉。これについてレポート書いてもらわなくちゃならないからね……」
わざわざ、きみを気持ちよくしたオモチャをよく見て、と、辰之進が耳元で囁く。
「もう見なくてもっ……」
「そうだよね、俺の指を二本飲み込むくらいぐちょぐちょだから、このまま、挿れるよ……」
「え」
ベルトが外される音がし、すぐに辰之進の逞しい剛直が姿を現した。
「だ、だめ、いま、レポートのっ……じゅん、びっ……あっ、や、まって、リモートっ……会議がっ……」
「とろとろに蕩けた顔を、みんなに見てもらうか? ほら、会議に参加するためのボタンは、ココだぞ……」
さすがに辰之進も彩葉をオンラインで晒す気はない。手が届かないよう、パソコンを遠ざけてキスをする。
「彩葉、愛してる」
舌を絡ませると、彩葉の閉じた瞼と下腹部がきゅんきゅんと震え、与えられるであろう強烈な快感と刺激を待っているのがわかる。
「ん、はぁ……」
「いい加減、俺にどこででも抱かれることに慣れろ。命令だ」
「そんな命令っ……無……」
無理、という前にキスで塞がれ、間髪を入れず体が持ち上げられて辰之進の剛直の上に墜とされた。
あっという間に最奥まで飲み込んでしまい、彩葉が背を逸らせて悶える。
「ひゃ、あ、うっ……」
「いい締りだ……最高だよ……彩葉は俺だけのもの……ほかの誰にも渡さないから……」
突き上げられながらも、彩葉はがくがくと首を上下にふる。
「……愛してるよ、彩葉」
彩葉の左手薬指の指輪を、辰之進がくるっと撫でる。その刺激にも彩葉はピクピクと反応する。
「開発しがいのある体だよ……」
はじめておもちゃを使わずに抱かれたのだが――そのことに彩葉が気付いたかどうかは、定かではない。
「変態って言葉じゃ表現しきれないわ、この馬鹿社長!」
彩葉の怒号が炸裂するのも無理はない。メイド服がさらにセクシーなものへと進化したのだ。
彩葉から見ると、黒の水着にシースルーのベビードールというかエプロンのようなものがついているとしか思えない。いや、水着と呼べるほどに体を覆ってはいないので、これは、立派なセクシーランジェリーだろう。
「ほら、これも備品だ。いいだろう?」
「どこが!」
彩葉の護身術が炸裂するが、それを掻い潜りながら辰之進が、すちゃ、と彩葉に装着したものは猫耳カチューシャ。そして猫尻尾と首輪。
「ご主人さまお仕事するにゃ! と……言ってみてくれ」
「……ごしゅしんさまおしごとするにゃ」
「なんだその棒読みは! 可愛く! 首を少し傾けて!」
「あのね……」
「彩葉、お前だってその気になっているだろ?」
にやりと笑った辰之進が、素早く彩葉を抱きしめて足の間に手を入れてくる。
「ひゃ……」
「ほら、濡れてるぞ。期待している証だ……」
真っ赤になりながらも拳を握った彩葉が婚約破棄を考えはじめたとき、不穏な音が彩葉耳を掠めた。
「あの……」
「うん?」
「ポケットに何を隠してるんですか。不穏な音がしてます」
バレたか、と、辰之進が照れながら取り出したのは、小型の筒状のものと妙な形をしたシリコンと思われるカラフルな物体だった。
「我が社の試作品だ。社長として試さないわけにはいかないからな」
「どうしてそう、アホなことばっかり……お断りよ!」
あっという間に部屋から逃げ出した華奢な体を投げ網で捕らえ、ベッドに放り出す。
「その格好で廊下を走るとはいい傾向だ」
「う……」
辰之進は素早くソレを彩葉の体内に挿入した。
「スイッチ、オン」
「ひゃあ……いやぁ! やめてぇ」
「気持ちいいだろ?」
あ、あ、と呼吸が乱れた彩葉が小刻みに震える。
「とめ、て、や、やだ……これ、強い……」
「中と外、両方同時に刺激するバイブだから……お、気持ちよさそうだな」
角度を調整して彩葉の弱いところへ当ててやれば、白い体が艶かしく動く。ひっきりなしに喘ぎ声が漏れ、極小どころか紐しかない下着がぐっしょり濡れる。
「……一人で気持ちよくなるな、彩葉」
「ああっ、止めちゃ……やだぁ……」
「俺のをくれてやる」
へ……と、彩葉は蕩けた目で辰之進を見た。イケメンが、にたり、と笑った。
「さ、仕事もしないといけないし。起きて」
数分後ーー。
彩葉は、辰之進の膝の上に座っていた。
二人の目の前にある机には、仕事の資料とパソコンが散らばっている。
彩葉を背後から抱きかかえる形の辰之進の手は、彩葉の柔らかい胸を揉んでいる。
「すぐに、乳首が硬くなったよ、彩葉……」
「んっ……だっ、だからっ……レポートをっ……」
左右に限界まで広げられた足の間はすっかり潤って粘着質な水音を立てている。
だが頑なに彩葉は資料を見つめ、パソコンから手を離そうとしない。
「残念、今日はオモチャでいかせてやれないんだ。ごめんよ、彩葉。これについてレポート書いてもらわなくちゃならないからね……」
わざわざ、きみを気持ちよくしたオモチャをよく見て、と、辰之進が耳元で囁く。
「もう見なくてもっ……」
「そうだよね、俺の指を二本飲み込むくらいぐちょぐちょだから、このまま、挿れるよ……」
「え」
ベルトが外される音がし、すぐに辰之進の逞しい剛直が姿を現した。
「だ、だめ、いま、レポートのっ……じゅん、びっ……あっ、や、まって、リモートっ……会議がっ……」
「とろとろに蕩けた顔を、みんなに見てもらうか? ほら、会議に参加するためのボタンは、ココだぞ……」
さすがに辰之進も彩葉をオンラインで晒す気はない。手が届かないよう、パソコンを遠ざけてキスをする。
「彩葉、愛してる」
舌を絡ませると、彩葉の閉じた瞼と下腹部がきゅんきゅんと震え、与えられるであろう強烈な快感と刺激を待っているのがわかる。
「ん、はぁ……」
「いい加減、俺にどこででも抱かれることに慣れろ。命令だ」
「そんな命令っ……無……」
無理、という前にキスで塞がれ、間髪を入れず体が持ち上げられて辰之進の剛直の上に墜とされた。
あっという間に最奥まで飲み込んでしまい、彩葉が背を逸らせて悶える。
「ひゃ、あ、うっ……」
「いい締りだ……最高だよ……彩葉は俺だけのもの……ほかの誰にも渡さないから……」
突き上げられながらも、彩葉はがくがくと首を上下にふる。
「……愛してるよ、彩葉」
彩葉の左手薬指の指輪を、辰之進がくるっと撫でる。その刺激にも彩葉はピクピクと反応する。
「開発しがいのある体だよ……」
はじめておもちゃを使わずに抱かれたのだが――そのことに彩葉が気付いたかどうかは、定かではない。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる