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:身代わり国王は騎士の手で花開くー4:
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咄嗟にローテローゼが胸を隠そうと交差させた両腕を、マティスはあっさりとらえる。
ゆっくりと一つにまとめて、片手で抑える。
「や、やだ……」
「中途半端にはだけたシャツってのも、色っぽいもんだな……」
「恥ずかしいこと、言わないで……」
ローテローゼの動きに合わせて、ふるり、ふるり、と揺れる胸。
「薄桃色で綺麗だ……俺に食べて欲しいってさ」
「そ、そんなこと、言うわけっ……」
「ツンと上向いて……舐めて欲しいんだろ?」
べろりと舐め挙げられて、ローテローゼの背中がぞくりと震えた。まだ触れられてもいない脚の付け根がじんわりと熱を帯び、下腹部がきゅんと鳴る。
再び舐められ、どくん、と心臓が強く打つ。自分がその先を期待しているのだと、ローテローゼは自覚せざるを得ない。
「丹念に解して味わいたいところだが……俺に余裕がない。さあ、ローテローゼさま、すべて脱いでください」
マティスに導かれるまま、ローテローゼは着ている物すべてを取り払った。シャンデリアの下に、真っ白な裸体が晒される。
「う……」
「綺麗だ……綺麗ですよ……」
胸を揉みながら、あちこちに口づけを降らせて回る。そのたびに、ローテローゼの体は熱を帯びてマティスに素直な反応を返してくる。
「……そろそろ、こっちを解さないとね」
白く形のいい太ももをゆっくり撫でて、左右に開く。足の間にマティスが入り込み、指をそっと秘部に走らせる。瞬間、ローテローゼが真っ赤になった。そこはすでに――潤っている。マティスが指を動かすと卑猥な音がし、太ももにぎゅっと力を入れてしまった。マティスがクスリと笑う。
「可愛いことを……」
「恥ずかしい……」
マティスの指が擽る様に動けばそれに合わせて蜜があふれる。
「……洪水だよ……」
「言わないで……恥ずかしいんだから……」
「黙るのもいいな……そうすれば水音が大きく聞こえる」
「や、それも、いや」
「でもこっちは……いやだとは言っていないようだけど?」
くちゅり、と、優しく差し込まれた指。これだよ、というように中で指を動かされてローテローゼが身を震わせる。一本では足りない――と思ってしまい、ローテローゼはきつく目を閉じた。
「……締め付けないで、これは指だ」
「やだ、はしたない……」
いやいや、と、ローテローゼが身を捩るが、かえって刺激をすることになってしまった。欲張り、とマティスが笑う。
「そんなつもりじゃ……」
「そうだねぇ。ここは真っ赤に熟れてるが……ああ、あれかな? 俺が入るのを待ってくれてるのかな?」
「ちが……! いえ、ちが、いません……」
「嬉しいな。期待に応えないと。男が廃るだろう?」
マティスがローテローゼにキスを贈ってから体をはなし、身に着けているシャツや装身具を床へと落とす。逞しい裸体が容易に想像できて、ローテローゼは軽く目を閉じる。
「お待たせしました」
再びマティスがローテローゼの足を開いた。固く張り詰めた雄茎が秘裂に擦り付けられる。しかしマティスは、なかなか自身を入れようとはしない。それどころか、あちこちを労わる様に、官能の波を呼び起こすように、ローテローゼの体を撫で、口づけを落とす。
目をあければ、真剣な表情でローテローゼを見つめるマティスがいた。
「マティス? どうしたの?」
「俺はあなたを愛している。それが伝わっているだろうか?」
「もちろんよ。だからマティスと一つになりたいって思ったのよ?」
「姫は……」
本当に俺でいいのですか、という言葉をマティスは言えなかった。
ローテローゼはいつから自分に好意をむけてくれるようになったのだろうか。
切っ掛けはなんだっただろうか。わからない。
「マティス、何を心配しているの?」
「い、いえ……」
身を起こしたローテローゼは、少し首をかしげて考えたあと、ぽん、と手を叩いた。
「マティス、わたしはあなたが好きよ」
ちゃんと言ったこと、なかったかもしれないわね、とローテローゼは微笑む。
「最初は……そうね、頼りになる騎士だわ、さすがお兄さまの騎士だわって思っただけだったけれど……。そうね、気が付いたら、あなたが隣にいてくれるのが当たり前で、あなたに惹かれていたわ。だから、あなたの悪戯も……拒否しなかったし、ヴァーン皇子に穢されたと思ったときは本当につらかった。マティスが二度と抱いてくれないと思ったし、マティスに汚いものを見せたくなかったから」
でも今はもう大丈夫、と、ローテローゼがマティスの首に腕を回した。
「しかし……少しでも気持ちよくなって欲しい……のは、俺のわがまま、勝手な願いだ……」
「わたしだって、マティスに気持ちよくなってもらいたいわ……そのためなら、なんだってできるのよ」
ローテローゼが恥ずかしそうに、マティスの股間に手を伸ばした。
硬く張り詰めたマティス自身を掴み……そっとキスを贈る。
「ひ、姫!」
「大丈夫……」
そしてローテローゼは小さな口をあけて、マティス自身を口腔内におさめた。
ぴちゃり、ぺちゃり、と水音が響く。
「ん……どう、マティス?」
気持ちいいです、とマティスが答える前に、ローテローゼが握った雄芯は一回り大きくなった。
「……よかった……」
ゆっくりと一つにまとめて、片手で抑える。
「や、やだ……」
「中途半端にはだけたシャツってのも、色っぽいもんだな……」
「恥ずかしいこと、言わないで……」
ローテローゼの動きに合わせて、ふるり、ふるり、と揺れる胸。
「薄桃色で綺麗だ……俺に食べて欲しいってさ」
「そ、そんなこと、言うわけっ……」
「ツンと上向いて……舐めて欲しいんだろ?」
べろりと舐め挙げられて、ローテローゼの背中がぞくりと震えた。まだ触れられてもいない脚の付け根がじんわりと熱を帯び、下腹部がきゅんと鳴る。
再び舐められ、どくん、と心臓が強く打つ。自分がその先を期待しているのだと、ローテローゼは自覚せざるを得ない。
「丹念に解して味わいたいところだが……俺に余裕がない。さあ、ローテローゼさま、すべて脱いでください」
マティスに導かれるまま、ローテローゼは着ている物すべてを取り払った。シャンデリアの下に、真っ白な裸体が晒される。
「う……」
「綺麗だ……綺麗ですよ……」
胸を揉みながら、あちこちに口づけを降らせて回る。そのたびに、ローテローゼの体は熱を帯びてマティスに素直な反応を返してくる。
「……そろそろ、こっちを解さないとね」
白く形のいい太ももをゆっくり撫でて、左右に開く。足の間にマティスが入り込み、指をそっと秘部に走らせる。瞬間、ローテローゼが真っ赤になった。そこはすでに――潤っている。マティスが指を動かすと卑猥な音がし、太ももにぎゅっと力を入れてしまった。マティスがクスリと笑う。
「可愛いことを……」
「恥ずかしい……」
マティスの指が擽る様に動けばそれに合わせて蜜があふれる。
「……洪水だよ……」
「言わないで……恥ずかしいんだから……」
「黙るのもいいな……そうすれば水音が大きく聞こえる」
「や、それも、いや」
「でもこっちは……いやだとは言っていないようだけど?」
くちゅり、と、優しく差し込まれた指。これだよ、というように中で指を動かされてローテローゼが身を震わせる。一本では足りない――と思ってしまい、ローテローゼはきつく目を閉じた。
「……締め付けないで、これは指だ」
「やだ、はしたない……」
いやいや、と、ローテローゼが身を捩るが、かえって刺激をすることになってしまった。欲張り、とマティスが笑う。
「そんなつもりじゃ……」
「そうだねぇ。ここは真っ赤に熟れてるが……ああ、あれかな? 俺が入るのを待ってくれてるのかな?」
「ちが……! いえ、ちが、いません……」
「嬉しいな。期待に応えないと。男が廃るだろう?」
マティスがローテローゼにキスを贈ってから体をはなし、身に着けているシャツや装身具を床へと落とす。逞しい裸体が容易に想像できて、ローテローゼは軽く目を閉じる。
「お待たせしました」
再びマティスがローテローゼの足を開いた。固く張り詰めた雄茎が秘裂に擦り付けられる。しかしマティスは、なかなか自身を入れようとはしない。それどころか、あちこちを労わる様に、官能の波を呼び起こすように、ローテローゼの体を撫で、口づけを落とす。
目をあければ、真剣な表情でローテローゼを見つめるマティスがいた。
「マティス? どうしたの?」
「俺はあなたを愛している。それが伝わっているだろうか?」
「もちろんよ。だからマティスと一つになりたいって思ったのよ?」
「姫は……」
本当に俺でいいのですか、という言葉をマティスは言えなかった。
ローテローゼはいつから自分に好意をむけてくれるようになったのだろうか。
切っ掛けはなんだっただろうか。わからない。
「マティス、何を心配しているの?」
「い、いえ……」
身を起こしたローテローゼは、少し首をかしげて考えたあと、ぽん、と手を叩いた。
「マティス、わたしはあなたが好きよ」
ちゃんと言ったこと、なかったかもしれないわね、とローテローゼは微笑む。
「最初は……そうね、頼りになる騎士だわ、さすがお兄さまの騎士だわって思っただけだったけれど……。そうね、気が付いたら、あなたが隣にいてくれるのが当たり前で、あなたに惹かれていたわ。だから、あなたの悪戯も……拒否しなかったし、ヴァーン皇子に穢されたと思ったときは本当につらかった。マティスが二度と抱いてくれないと思ったし、マティスに汚いものを見せたくなかったから」
でも今はもう大丈夫、と、ローテローゼがマティスの首に腕を回した。
「しかし……少しでも気持ちよくなって欲しい……のは、俺のわがまま、勝手な願いだ……」
「わたしだって、マティスに気持ちよくなってもらいたいわ……そのためなら、なんだってできるのよ」
ローテローゼが恥ずかしそうに、マティスの股間に手を伸ばした。
硬く張り詰めたマティス自身を掴み……そっとキスを贈る。
「ひ、姫!」
「大丈夫……」
そしてローテローゼは小さな口をあけて、マティス自身を口腔内におさめた。
ぴちゃり、ぺちゃり、と水音が響く。
「ん……どう、マティス?」
気持ちいいです、とマティスが答える前に、ローテローゼが握った雄芯は一回り大きくなった。
「……よかった……」
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