ガイアセイバーズ９ -萌える若葉を摘む獣-

本編

第12話_封じられた眼-8(★)

★年齢制限表現(凌辱描写)有
★やや流血描写有

精根あえなく力尽きて降くだった獲物を見やり、[犲牙サイガ]は口端から牙を光らせる。

「…まぁ、及第点としてあげよう」

ついでそうにやりと嗤うと、[犲牙]は体位そのままに手だけを下方へ伸ばし、中心で勃起したまま振れていた陰茎を強く握り、尻を浮かす。

「！！　ああぁんっ…！」

ふいに局部を引っ張りあげられ、蒼矢ソウヤは嬌声をあげる。
陰茎が湿った音をたてて扱かれ、浮いていた尻がひとりでに腰から上がり、弓なりに反った身体がびくびくと痙攣する。

「あはぁっ、ああんっ、ああぁあ…！！」

[犲牙]の乱暴な手技で、蒼矢は幾度目かの絶頂へ追いやられ、一気に果てる。
寸でで留まっていた精液が噴き出すと、[犲牙]はすかさず陰茎を口に咥え込む。
手で扱き、舌で先端を転がしながら口をすぼめ、溜まった精液を吸い出し、飲み下していく。

「あんっ、ああぁっ…！　や、あ…っ…」

牙の先端がかすめる痛みと口淫の圧迫感が陰茎にまとわりつき、それらに混じって中心から溶けるような感覚が襲い、全身を巡る。
蒼矢の理性の中に快感が墨が流れこむように混ざり、形を失っていく。

精液を吸い尽くし、[犲牙]は口と手から陰茎をぞんざいに解放する。
手放された陰茎は鋭い牙に皮膚を裂かれ、太腿の間に力なく落ちると、生成きなりのシーツを赤く染めていく。

「っ…んぅ…あぁ…っ…」
「これくらいにしといてあげよう。…結構愉しめたよ、『水使い』」

ぴくぴくと身体を痙攣させ、目端から涙を零しながら喘ぐ蒼矢を、[犲牙]は再び俯瞰で眺め見た。

「お前は[浬かれ]の獲物だ。双方で示し合わせた手前、一応譲ってあげないとね。…ここでお前の息の根を止めることができる俺が、今この状況下でお前に手を下さず生かしてやることに、感謝するがいいよ」

そう吐くと、[犲牙]は手切れと蒼矢の唇を吸ってから、姿を空気に溶かしていった。

「…」

艶めく口端から唾液を伝わらせながら、蒼矢は浅く喘ぎ続ける。
天井を虚ろに漂う双眸へ、次第に長い睫毛が被さっていき、呼吸と身体の震えが微弱になっていく。
そして最後にぴくりと跳ねると、ベッドの上で動かなくなった。