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本編
第1話_功労者の格言_7
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衝撃的な推測に気付かされ固まる蒼矢へ、葉月はほのかに笑みを浮かべながらも、たれ目から鋭い視線を送っていた。
「もちろん、『索敵』は『水』属性の能力だ。属性が変わると元の属性の能力が使えなくなるのは、セイバー周知の事実。…でも遣い手は同じだし、水は凍氷の前提属性でもあるから、ふたつの属性間になんらかの繋がりがあると考えても良さそうじゃない?」
「…!」
「! 確かにロードナイトでも、『灼熱』属性に変わった瞬間に『紅蓮』は消えるけど、熱の壁は『炎』属性の間も生きてるし…無い話じゃねぇのか…!?」
「セイバーそれぞれで、属性間の運用に差はあると思うけどね。でもなにしろ、装具を使わなくても要の能力が使えるようになったという事実は、『アズライト』にとって非常に大きな意味があると思うんだ。きっとそれだけでは終わらない、更なる可能性が秘められてると思う」
蒼矢は思考が少し混線してしまっているのか、口を開けないまま、細かく動く視線をテーブルへ落としていた。
同じく葉月の推論を聞いていた烈が感情を昂らせ、頬を染めながら拳をかたく握った。
「すげぇな、それ…! 『凍氷』で『索敵』できたら、もう無敵だぞ!? 今までの作戦が、陣形から覆っちまう…『エピドート』が初っ端から攻撃役もできるようになる…! 型破りすぎる!」
「あくまでも、まだ将来の話だからね」
興奮する烈をなだめつつ、葉月は蒼矢へ注ぐ視線を弱め、優しく続けた。
「…『水面』無しで索敵を成し遂げたということだけをとっても、『回想』で辿れる過去に同じような前例はなかった。この件に関してはこれで終わらず、僕は是非蒼矢に磨きをかけていってもらいたい」
「…はい…」
「プレッシャーかけちゃうんだけど、きっと君自身のためにもなると思う。…頼んだよ」
「善処します」
いつも通り控えめながらも、しっかりと応える蒼矢を見、葉月はひと息ついてから、満足気な笑みを浮かべた。
「…改めて、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えて、嬉しく思うよ」
「もちろん、『索敵』は『水』属性の能力だ。属性が変わると元の属性の能力が使えなくなるのは、セイバー周知の事実。…でも遣い手は同じだし、水は凍氷の前提属性でもあるから、ふたつの属性間になんらかの繋がりがあると考えても良さそうじゃない?」
「…!」
「! 確かにロードナイトでも、『灼熱』属性に変わった瞬間に『紅蓮』は消えるけど、熱の壁は『炎』属性の間も生きてるし…無い話じゃねぇのか…!?」
「セイバーそれぞれで、属性間の運用に差はあると思うけどね。でもなにしろ、装具を使わなくても要の能力が使えるようになったという事実は、『アズライト』にとって非常に大きな意味があると思うんだ。きっとそれだけでは終わらない、更なる可能性が秘められてると思う」
蒼矢は思考が少し混線してしまっているのか、口を開けないまま、細かく動く視線をテーブルへ落としていた。
同じく葉月の推論を聞いていた烈が感情を昂らせ、頬を染めながら拳をかたく握った。
「すげぇな、それ…! 『凍氷』で『索敵』できたら、もう無敵だぞ!? 今までの作戦が、陣形から覆っちまう…『エピドート』が初っ端から攻撃役もできるようになる…! 型破りすぎる!」
「あくまでも、まだ将来の話だからね」
興奮する烈をなだめつつ、葉月は蒼矢へ注ぐ視線を弱め、優しく続けた。
「…『水面』無しで索敵を成し遂げたということだけをとっても、『回想』で辿れる過去に同じような前例はなかった。この件に関してはこれで終わらず、僕は是非蒼矢に磨きをかけていってもらいたい」
「…はい…」
「プレッシャーかけちゃうんだけど、きっと君自身のためにもなると思う。…頼んだよ」
「善処します」
いつも通り控えめながらも、しっかりと応える蒼矢を見、葉月はひと息ついてから、満足気な笑みを浮かべた。
「…改めて、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えて、嬉しく思うよ」
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