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本編
第11話_濡れ衣-2(★)
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★年齢制限表現(軽度なリョナ描写)有
事が済むと、近衛隊長はソウヤへ目を向ける。
「『S-Y』。お前には、此度の王宮襲撃とイツキ王子殿下拉致未遂の疑いがかけられている」
「…!?」
またしても思いもよらない言葉が耳に届き、ソウヤは呼吸を止めたまま、近衛隊長を凝視した。
「先程王宮全館を襲った不測の停電以降、王宮のセキュリティネットワークからお前の認証が外れている。そしてほぼ同時刻に、警備ロボットも何機か外れ、それらのAI誤作動…組み込まれた動作上あり得ない、王宮内部への反乱行動が認められた」
「…!」
「セキュリティシステムには、何らかの外的影響…つまりハッキングされた形跡があった。残されたログとそれらの状況から、王子殿下付護衛機『S-Y』にハッキング行為および重大テロの扇動疑い有り、と結論付けた」
「…そ…んな…!」
身に覚えの無い罪状を言い渡され、ソウヤはかろうじて言葉を発し、膝立ちのまま前へ詰め寄る。
「…何かの間違いです! 私は、王宮へこのような危害を加えるような真似はしておりません! きちんと調べて下さい、警備ロボットがハッキングを受けた時刻と私の認証が外れた時刻には、かなりの開きがあるはずです…!」
「残されているログを見る限りでは、お前の認証が外れた直後に警備ロボットがハッキングを受けたことになっているが?」
「何者かがログを書き換えたのです! 私はこんな、非道なテロ行為など…、っ!!」
近衛兵らの銃身に遮られながらも、ソウヤは必死に反論を試みる。
しかし、昂った感情を受けて動力が過熱し、それに反応した拘束縄がソウヤの身体を甚振る。
「っかはっ…!」
高圧電流を断続的に流し込まれ、たまらずソウヤはその場に倒れ込む。
「っ…! もう一度…よく調べて下さい…私は…っ、何も…」
「およしなさい、坊や。悪戯にボディを痛めるだけよ」
肩で息をするソウヤの耳に、聞き覚えのあるロートーンの女性の声が届く。
近衛隊長の後ろから白衣の人物が近付き、甲高いハイヒール音が、横倒しになるソウヤのすぐ傍で止まる。
「……サンチェス…博士…」
事が済むと、近衛隊長はソウヤへ目を向ける。
「『S-Y』。お前には、此度の王宮襲撃とイツキ王子殿下拉致未遂の疑いがかけられている」
「…!?」
またしても思いもよらない言葉が耳に届き、ソウヤは呼吸を止めたまま、近衛隊長を凝視した。
「先程王宮全館を襲った不測の停電以降、王宮のセキュリティネットワークからお前の認証が外れている。そしてほぼ同時刻に、警備ロボットも何機か外れ、それらのAI誤作動…組み込まれた動作上あり得ない、王宮内部への反乱行動が認められた」
「…!」
「セキュリティシステムには、何らかの外的影響…つまりハッキングされた形跡があった。残されたログとそれらの状況から、王子殿下付護衛機『S-Y』にハッキング行為および重大テロの扇動疑い有り、と結論付けた」
「…そ…んな…!」
身に覚えの無い罪状を言い渡され、ソウヤはかろうじて言葉を発し、膝立ちのまま前へ詰め寄る。
「…何かの間違いです! 私は、王宮へこのような危害を加えるような真似はしておりません! きちんと調べて下さい、警備ロボットがハッキングを受けた時刻と私の認証が外れた時刻には、かなりの開きがあるはずです…!」
「残されているログを見る限りでは、お前の認証が外れた直後に警備ロボットがハッキングを受けたことになっているが?」
「何者かがログを書き換えたのです! 私はこんな、非道なテロ行為など…、っ!!」
近衛兵らの銃身に遮られながらも、ソウヤは必死に反論を試みる。
しかし、昂った感情を受けて動力が過熱し、それに反応した拘束縄がソウヤの身体を甚振る。
「っかはっ…!」
高圧電流を断続的に流し込まれ、たまらずソウヤはその場に倒れ込む。
「っ…! もう一度…よく調べて下さい…私は…っ、何も…」
「およしなさい、坊や。悪戯にボディを痛めるだけよ」
肩で息をするソウヤの耳に、聞き覚えのあるロートーンの女性の声が届く。
近衛隊長の後ろから白衣の人物が近付き、甲高いハイヒール音が、横倒しになるソウヤのすぐ傍で止まる。
「……サンチェス…博士…」
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