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第7話_新たに宿す忠誠-3
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陛下が去った後、ドアを閉じたソウヤはすぐに向き直り、イツキ王子へ深く頭を下げた。
「申し訳ございませんでした、殿下。護衛機でありながら、その本分を理解せず御身を危険に晒してしまいましたこと、何の弁明するところもございません。今後は思考判断を改め、護衛機然として任務にあたりますので、何卒――」
「…いいよ、そういうのは」
精一杯の謝罪と決意をつらつらと述べていた途中で王子の言葉が挟まり、ソウヤは顔を上げる。
イツキ王子は胸に抱えたクッションで口元を隠しながら、ソウヤを手招きで呼ぶ。
メンテ直後の身で王子の傍に侍ることを控えようとしていたソウヤだったが、主からの要求を断ることも出来ないため、躊躇いがちに寄っていく。
正面に跪いたソウヤへ、王子は困り眉を寄せながら問いかける。
「…もう、大丈夫なの?」
「! ええ、メンテナンスでは問題無し、とのことでしたので」
「君は、僕の護衛をこれから先も続けることが出来るの?」
「…はい、殿下が私をご所望される限り、お傍にいたいと思っています」
そう答えると、王子は少し頬を染めた。
「…僕、侍従や給仕たちにお願いしたんだ。君は、僕の命を救ってくれたから…有能なアンドロイドだから、僕の護衛から外さないでって。…"それは調査の結果次第です"って返されるだけで、聞き入れられなかったけど…」
「殿下…」
「僕に周りのひとを動かす力は無かったけど、君は戻って来た。王家の人間のわがままじゃなく、自分自身で力を証明して。…きっとこれで良かったんだよね」
王子は恥ずかしそうに、僅かに寂しそうにぽつぽつと言葉を漏らし、目を細めて微笑った。
「戻って来てくれて、ありがとう」
「…はい…!」
主が自分を受け容れてくれた感動と、対面してから初めて見せてくれた可愛らしい笑顔に、ソウヤの胸はじんと熱くなった。
「申し訳ございませんでした、殿下。護衛機でありながら、その本分を理解せず御身を危険に晒してしまいましたこと、何の弁明するところもございません。今後は思考判断を改め、護衛機然として任務にあたりますので、何卒――」
「…いいよ、そういうのは」
精一杯の謝罪と決意をつらつらと述べていた途中で王子の言葉が挟まり、ソウヤは顔を上げる。
イツキ王子は胸に抱えたクッションで口元を隠しながら、ソウヤを手招きで呼ぶ。
メンテ直後の身で王子の傍に侍ることを控えようとしていたソウヤだったが、主からの要求を断ることも出来ないため、躊躇いがちに寄っていく。
正面に跪いたソウヤへ、王子は困り眉を寄せながら問いかける。
「…もう、大丈夫なの?」
「! ええ、メンテナンスでは問題無し、とのことでしたので」
「君は、僕の護衛をこれから先も続けることが出来るの?」
「…はい、殿下が私をご所望される限り、お傍にいたいと思っています」
そう答えると、王子は少し頬を染めた。
「…僕、侍従や給仕たちにお願いしたんだ。君は、僕の命を救ってくれたから…有能なアンドロイドだから、僕の護衛から外さないでって。…"それは調査の結果次第です"って返されるだけで、聞き入れられなかったけど…」
「殿下…」
「僕に周りのひとを動かす力は無かったけど、君は戻って来た。王家の人間のわがままじゃなく、自分自身で力を証明して。…きっとこれで良かったんだよね」
王子は恥ずかしそうに、僅かに寂しそうにぽつぽつと言葉を漏らし、目を細めて微笑った。
「戻って来てくれて、ありがとう」
「…はい…!」
主が自分を受け容れてくれた感動と、対面してから初めて見せてくれた可愛らしい笑顔に、ソウヤの胸はじんと熱くなった。
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