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本編
第6話_怜悧な頭にのぼる熱
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三人のそれぞれの接触があった日から数日が経ち、蒼矢は日課になりつつある屋外ランチへと向かい、少し疲れたような表情で温室の扉を開ける。
どのタイミングで移動しているのか影斗は必ず蒼矢より先に来ていて、これまた校内であれば絶対手に入らないだろう、どこぞのカフェのカップドリンクを一つ蒼矢に差し出す。今日は少し肌寒いからか、温かい飲み物が入っている断熱素材のカップだ。
「おっつー。今日はホットミルクにしといたぜ」
「…ありがとうございます」
最初の数回はかたく固辞した末押し切られる形で受け取っていたが、既に諦めつつあった。
小さく息をついてから、コンビニおにぎりの包みをペリッと剥きはじめる蒼矢を、影斗は頬杖をつきながら眺める。
「…お前さぁ、筋力なさ過ぎるだろ。肉食え、肉」
「っ!?」
突然の影斗の言に、蒼矢はおにぎりをのどに詰まらせかけた。
「あと持久力もねぇな。もっと普段から運動しろよ。机向かってばっかなんだろー」
「…見てたんですか?」
「大体全行程観させてもらったぜ」
昼休み直前の2コマを使って、一年生は毎年恒例の体力テストを行っていた。学年一斉のため体育館とグラウンドのそこかしこで大勢が動き回り、さながら中規模のイベントのような光景だ。
動揺の色を浮かべる蒼矢に、影斗はつらつらと講評を述べる。
「まずお前、軽過ぎんだよな。あと10kgは増やすべき!」
「…そんなに都合よく増やせません」
「じゃーせめて、もっと飯食えよ。見てっといつもおにぎりかパンかで2個しか食ってねぇし。今日なんかさっきまで体動かしてたのに、腹減ってねぇの?」
「それほどは。それに、少し空腹の方が集中力が続くので」
「いや、それにしたってさぁ…大きくなれねぇぞ?」
影斗に痛いところを指摘された蒼矢は顔を上げ、次いで少し気まずそうに目線をそらした。
「…努力します」
その返答に満足気に頷く影斗へ向けて、今度は蒼矢がじとっと視線を送った。
「…じゃあ、俺からも言わせてもらいますが」
「んー?」
「俺の授業を見てたってことは、自分のをサボってたってことになりますよね?」
「!!」
入学してからしばらく会ってきた中で、影斗の学校生活には一般生徒には理解しがたい部分がいくつも混在しているような疑惑があったが、立場的に黙殺してきていた。が、今の蒼矢にはそこへ切り込んでいかなければならない責務があった。
「…どうなんですか?」
「ぇ? あ、まぁ…」
「校則第一二条四項『授業時間内の学業外行動の禁止』、同七項『授業前後及び休憩時間以外の不必要な移動の禁止』に抵触しています」
「!? 覚えてんのかよ…」
「あと、初対面の時から気になってましたけど制服の着方がラフ過ぎです。ネクタイは持ってないんですか? 不着用も校則違反ですよ」
口を開けたまま固まる影斗へ、蒼矢は淡々と詰めていく。
「…お前、まさか…風紀委員」
「はい、頼まれたので」
「マジかよー!!」
「マジです。先輩だけ特別扱いする訳にはいきませんので、逐一指摘していきますから。…あまり期待はしてないですけど」
テーブルに顔を突っ伏す影斗を見ながら、蒼矢はため息をつく。
「ネクタイは今日はいいよな? 明日からしてくるから! な?」
「…持ってきてないんですか?」
「……ある。わーった、持ってくる、してくるから待ってろ!」
美麗な顔から注がれるその冷めた視線に、自分がいたたまれなくなった影斗はたまらず立ち上がり、そそくさと温室を後にした。
その背中を見送り、居なくなった後をぼんやりと眺めていた蒼矢は、やがて視線を手元に落とした。
「…的確だな、先輩…」
そうつぶやきながら、烈の姿を思い出す。
小学校卒業くらいまでは確かに同じくらいの背格好だったはずなのに、その後も順調に横にも縦にも大きくなっていった烈は、いつの間にか見上げる存在になってしまっていた。
多分普段からの運動量や食べる量も違うだろうし、そもそも家系の影響だってある。それにしても…
…身近で一緒に育ってきた同い年にこんなにも差をつけられてしまうと、どうしても色々考えてしまう。
蒼矢はテーブルに腕をつき、深く息を吐き出した。
「……!」
ふと、胸の方からこみあげてくるものを感じて、軽く咳き込む。
「…っ」
再び数回咳き込む。目を瞑り、なんとか我慢しようとするが治まりそうにない。
……まずい…
ジョギングのような軽い歩調で温室に戻ってくると、影斗は扉前で適当にネクタイを首にかける。
「着けてきたぞー。ぶっちゃけ初めてか二、三度目くらいかもしれねぇ」
と言いつつ温室内に足を踏み入れ、奥のテーブルへと目を向けた影斗は一瞬動きが止まる。
「蒼矢?」
早足で近付き、テーブルに顔を伏せたまま動かない蒼矢の顔をうかがおうとする。
背中を丸めて胸に手を当て、小さく抑え込むような咳をしている。影斗が戻ったことには気付いたものの、発作を止められず声が出せないようだ。
前髪の間からのぼせたように紅潮した目元と頬が見え、影斗は額に手を当てる。…自分の体温よりだいぶ熱くなっている。
「お前、熱あったの!?」
と、驚きついでに少し声を張り上げてしまった影斗は、それまでのことを思い出し、呆れたようにテーブルにガクッと雪崩れかかった。
「…具合悪いなら体力テスト欠席しろって…!」
午後の授業が始まる予鈴が鳴り、校外の定食屋で昼食をとってきた鹿野は住処である化学準備室へと戻っていた。
準備室を視界に捉えると、なにやらそわそわと周囲を動き回っている男子生徒に気付く。
「…宮島ぁ? 何か用? 次、君のクラス僕の授業じゃないよ」
「! おせーよ鹿野ちん」
いつもの調子でのんびり話しかけた鹿野だったが、影斗は声を聞くなり少し苛立ちのにじむ表情で振り向いた。普段の彼らしからぬ素早い所作で駆け寄り、至近距離まで詰める。
「うわぉ、何!?」
「頼みがあるんだ、次始まるまでに何とかして」
「え?」
「蒼矢が熱出した。このまま帰らすから、蒼矢の担任には鹿野ちん預かりで断っといて欲しいんだ」
「えぇー!?」
「俺送ってくからさ。あと頼むぜ」
「ぅえ、あ、ちょ…」
要件を話し終えると、影斗は再び駆け足でその場から離れていく。状況についていけなかった鹿野は、影斗の小さくなっていく姿を呆然と目で追っていたが…がっくりと膝に手をついた。
「ちょっとなんなのよ…てか、教師をあごで使うなよなー…!」
手早く鹿野へ言付けを済ませた影斗は、蒼矢の上着と通学バッグを回収し、温室へ戻ってくる。
「…すみません、先輩」
蒼矢はぐったりと椅子に背を預けていて、影斗の声に少し気だるそうな、紅らんだ顔を上げる。咳は治まってきており、さっきよりは具合が落ち着いているようだった。
上着を着せてやると、影斗は彼のバッグを肩にかけた。
「いいって。立てるか? んじゃ行くか」
「? はい」
いまいち理解を得ないままに、蒼矢は影斗に案内され裏門へ向かい、脇から抜けるととある飲食店の裏手へ導かれる。
そして、奥に停められていた黒塗りのバイクへおもむろにまたがり、エンジンをふかし始める影斗をぽかんと眺めた。
「後ろ乗って」
平然とした顔で手招きする影斗だったが、蒼矢の紅潮していた顔がみるみる青くなっていく。
「――。 む、無理です…!!」
「あぁ、バイクは初乗りだよな。心配すんな、俺運転上手いから」
「そういう問題じゃなくて…!」
怖気づく蒼矢に影斗は余裕の表情で近付き、彼の背中に脱いだブレザーを通し、自分の腹に回す仕草をする。
「こうやって俺につないどくから、安心しろ。怖かったらしがみついていいから」
「……」
言葉を返せないまま影斗を見上げると、影斗はいつもの調子でニッと笑い返してきた。
熱が出ているのも手伝って、冷静な判断ができない。蒼矢は彼の笑顔を見て、なんとなく大丈夫かもと思ってしまい、小刻みに頷いた。
「よーし、行くぞ」
影斗は蒼矢の眼鏡を一旦預かってヘルメットをかぶせてやり、先にバイクにまたがる。ついでおっかなびっくり足をかける蒼矢を支えつつタンデムシートへ乗せ、あらかじめ聞いた自宅住所をスマホのナビに読み込ませると、彼を結わえつけてスルッと走り出した。
バイクは徐々に速度をあげ、身体が風に切られていく。初めての感覚に、蒼矢は必死に影斗の腰にしがみついた。
…やっぱり断ればよかった…
どのタイミングで移動しているのか影斗は必ず蒼矢より先に来ていて、これまた校内であれば絶対手に入らないだろう、どこぞのカフェのカップドリンクを一つ蒼矢に差し出す。今日は少し肌寒いからか、温かい飲み物が入っている断熱素材のカップだ。
「おっつー。今日はホットミルクにしといたぜ」
「…ありがとうございます」
最初の数回はかたく固辞した末押し切られる形で受け取っていたが、既に諦めつつあった。
小さく息をついてから、コンビニおにぎりの包みをペリッと剥きはじめる蒼矢を、影斗は頬杖をつきながら眺める。
「…お前さぁ、筋力なさ過ぎるだろ。肉食え、肉」
「っ!?」
突然の影斗の言に、蒼矢はおにぎりをのどに詰まらせかけた。
「あと持久力もねぇな。もっと普段から運動しろよ。机向かってばっかなんだろー」
「…見てたんですか?」
「大体全行程観させてもらったぜ」
昼休み直前の2コマを使って、一年生は毎年恒例の体力テストを行っていた。学年一斉のため体育館とグラウンドのそこかしこで大勢が動き回り、さながら中規模のイベントのような光景だ。
動揺の色を浮かべる蒼矢に、影斗はつらつらと講評を述べる。
「まずお前、軽過ぎんだよな。あと10kgは増やすべき!」
「…そんなに都合よく増やせません」
「じゃーせめて、もっと飯食えよ。見てっといつもおにぎりかパンかで2個しか食ってねぇし。今日なんかさっきまで体動かしてたのに、腹減ってねぇの?」
「それほどは。それに、少し空腹の方が集中力が続くので」
「いや、それにしたってさぁ…大きくなれねぇぞ?」
影斗に痛いところを指摘された蒼矢は顔を上げ、次いで少し気まずそうに目線をそらした。
「…努力します」
その返答に満足気に頷く影斗へ向けて、今度は蒼矢がじとっと視線を送った。
「…じゃあ、俺からも言わせてもらいますが」
「んー?」
「俺の授業を見てたってことは、自分のをサボってたってことになりますよね?」
「!!」
入学してからしばらく会ってきた中で、影斗の学校生活には一般生徒には理解しがたい部分がいくつも混在しているような疑惑があったが、立場的に黙殺してきていた。が、今の蒼矢にはそこへ切り込んでいかなければならない責務があった。
「…どうなんですか?」
「ぇ? あ、まぁ…」
「校則第一二条四項『授業時間内の学業外行動の禁止』、同七項『授業前後及び休憩時間以外の不必要な移動の禁止』に抵触しています」
「!? 覚えてんのかよ…」
「あと、初対面の時から気になってましたけど制服の着方がラフ過ぎです。ネクタイは持ってないんですか? 不着用も校則違反ですよ」
口を開けたまま固まる影斗へ、蒼矢は淡々と詰めていく。
「…お前、まさか…風紀委員」
「はい、頼まれたので」
「マジかよー!!」
「マジです。先輩だけ特別扱いする訳にはいきませんので、逐一指摘していきますから。…あまり期待はしてないですけど」
テーブルに顔を突っ伏す影斗を見ながら、蒼矢はため息をつく。
「ネクタイは今日はいいよな? 明日からしてくるから! な?」
「…持ってきてないんですか?」
「……ある。わーった、持ってくる、してくるから待ってろ!」
美麗な顔から注がれるその冷めた視線に、自分がいたたまれなくなった影斗はたまらず立ち上がり、そそくさと温室を後にした。
その背中を見送り、居なくなった後をぼんやりと眺めていた蒼矢は、やがて視線を手元に落とした。
「…的確だな、先輩…」
そうつぶやきながら、烈の姿を思い出す。
小学校卒業くらいまでは確かに同じくらいの背格好だったはずなのに、その後も順調に横にも縦にも大きくなっていった烈は、いつの間にか見上げる存在になってしまっていた。
多分普段からの運動量や食べる量も違うだろうし、そもそも家系の影響だってある。それにしても…
…身近で一緒に育ってきた同い年にこんなにも差をつけられてしまうと、どうしても色々考えてしまう。
蒼矢はテーブルに腕をつき、深く息を吐き出した。
「……!」
ふと、胸の方からこみあげてくるものを感じて、軽く咳き込む。
「…っ」
再び数回咳き込む。目を瞑り、なんとか我慢しようとするが治まりそうにない。
……まずい…
ジョギングのような軽い歩調で温室に戻ってくると、影斗は扉前で適当にネクタイを首にかける。
「着けてきたぞー。ぶっちゃけ初めてか二、三度目くらいかもしれねぇ」
と言いつつ温室内に足を踏み入れ、奥のテーブルへと目を向けた影斗は一瞬動きが止まる。
「蒼矢?」
早足で近付き、テーブルに顔を伏せたまま動かない蒼矢の顔をうかがおうとする。
背中を丸めて胸に手を当て、小さく抑え込むような咳をしている。影斗が戻ったことには気付いたものの、発作を止められず声が出せないようだ。
前髪の間からのぼせたように紅潮した目元と頬が見え、影斗は額に手を当てる。…自分の体温よりだいぶ熱くなっている。
「お前、熱あったの!?」
と、驚きついでに少し声を張り上げてしまった影斗は、それまでのことを思い出し、呆れたようにテーブルにガクッと雪崩れかかった。
「…具合悪いなら体力テスト欠席しろって…!」
午後の授業が始まる予鈴が鳴り、校外の定食屋で昼食をとってきた鹿野は住処である化学準備室へと戻っていた。
準備室を視界に捉えると、なにやらそわそわと周囲を動き回っている男子生徒に気付く。
「…宮島ぁ? 何か用? 次、君のクラス僕の授業じゃないよ」
「! おせーよ鹿野ちん」
いつもの調子でのんびり話しかけた鹿野だったが、影斗は声を聞くなり少し苛立ちのにじむ表情で振り向いた。普段の彼らしからぬ素早い所作で駆け寄り、至近距離まで詰める。
「うわぉ、何!?」
「頼みがあるんだ、次始まるまでに何とかして」
「え?」
「蒼矢が熱出した。このまま帰らすから、蒼矢の担任には鹿野ちん預かりで断っといて欲しいんだ」
「えぇー!?」
「俺送ってくからさ。あと頼むぜ」
「ぅえ、あ、ちょ…」
要件を話し終えると、影斗は再び駆け足でその場から離れていく。状況についていけなかった鹿野は、影斗の小さくなっていく姿を呆然と目で追っていたが…がっくりと膝に手をついた。
「ちょっとなんなのよ…てか、教師をあごで使うなよなー…!」
手早く鹿野へ言付けを済ませた影斗は、蒼矢の上着と通学バッグを回収し、温室へ戻ってくる。
「…すみません、先輩」
蒼矢はぐったりと椅子に背を預けていて、影斗の声に少し気だるそうな、紅らんだ顔を上げる。咳は治まってきており、さっきよりは具合が落ち着いているようだった。
上着を着せてやると、影斗は彼のバッグを肩にかけた。
「いいって。立てるか? んじゃ行くか」
「? はい」
いまいち理解を得ないままに、蒼矢は影斗に案内され裏門へ向かい、脇から抜けるととある飲食店の裏手へ導かれる。
そして、奥に停められていた黒塗りのバイクへおもむろにまたがり、エンジンをふかし始める影斗をぽかんと眺めた。
「後ろ乗って」
平然とした顔で手招きする影斗だったが、蒼矢の紅潮していた顔がみるみる青くなっていく。
「――。 む、無理です…!!」
「あぁ、バイクは初乗りだよな。心配すんな、俺運転上手いから」
「そういう問題じゃなくて…!」
怖気づく蒼矢に影斗は余裕の表情で近付き、彼の背中に脱いだブレザーを通し、自分の腹に回す仕草をする。
「こうやって俺につないどくから、安心しろ。怖かったらしがみついていいから」
「……」
言葉を返せないまま影斗を見上げると、影斗はいつもの調子でニッと笑い返してきた。
熱が出ているのも手伝って、冷静な判断ができない。蒼矢は彼の笑顔を見て、なんとなく大丈夫かもと思ってしまい、小刻みに頷いた。
「よーし、行くぞ」
影斗は蒼矢の眼鏡を一旦預かってヘルメットをかぶせてやり、先にバイクにまたがる。ついでおっかなびっくり足をかける蒼矢を支えつつタンデムシートへ乗せ、あらかじめ聞いた自宅住所をスマホのナビに読み込ませると、彼を結わえつけてスルッと走り出した。
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