4 / 22
本編
第3話_巻き込み型マイペース
しおりを挟む
次の日も、影斗は始業だいぶ前から登校した。ルートはいつも通り敷地内の端を伝っていったが、足取りはいつもより軽やかに、化学準備室へ向かう。
「おや! 今日も早いんだねぇ。優秀優秀」
「鹿野ちんさぁ、何時に来てんの? ここ泊まってんの?」
「まさか。でも、ここがセカンドハウスなのは間違いないね。僕、毎朝五分で家出てるから。モーニングルーティーンはここから始まりますね」
鹿野は影斗の前にコーヒーを置き、にやにやしながら頬杖をつく。
「…君さぁ、昨日の式見てたでしょ」
「あぁ」
一口飲んでから、影斗は別段気にする風もなく返答する。
「俺、見えてた?」
「多分気付いてたの僕だけだけどね。他の先生は気付かなくても、僕の目はごまかせませんよ?」
「いや、ごまかしてたつもりはねぇんだけど…」
影斗は自分のビジュアルを鑑みた上にネクタイも手元になかったため参列は諦め、式の行われる講堂へ先んじて侵入し、二階席の端から眺めていたのだ。
自分の意に反して言い訳がましくなってくるので、それ以上は言い返さなかった。
「新入生の挨拶見た? なんか凄かったよねぇ! 異様な雰囲気だったよ、保護者席のざわつき具合がハンパなかったね」
鹿野は興奮を抑えきれないといった風に語り続ける。
「いつもなら本番に近い状態でみっちり練習するところを、数日前のリハ一回だけのほぼぶっつけだったのに、落ち着いてたよね。所作も完璧過ぎて、僕彼のダブルスコアなのに思わず尊敬しそうになっちゃったよ」
「だな。俺もすげぇと思ったよ」
「…あとさぁ…彼、すっごい美人だよね。君みたいなイケメンって感じではないんだけど、なんか性別がわかんなくなっちゃうくらい綺麗なんだよねぇ。リハで見た段階で、僕見惚れちゃってさぁ。…生徒達みんな湧き立ってたよね」
「あぁ、あのレベルは女でもそうはいねぇな」
素直に頷く影斗を見、鹿野は何かを察したようだ。
「…もしかして――興味持っちゃった?」
「んー。まぁそんなとこ」
「えっ」
からかい半分のつもりだったのに予想外の返答をしてきた影斗に、鹿野は目を丸くする。
「…一応聞くけど、式見てたのって…彼目当てだったの?」
「ああ。式の前に会って話したからさ。ついでに見とこうかと思って」
鹿野は、普段らしくない彼の行動に意表を突かれていたが、それよりも更に…そう話す影斗の表情に注視せざるを得なかった。平静さを保ちつつ、改めてゆっくり質問する。
「…宮島…それってさ、ただの興味なんだよね? …恋愛対象とかじゃないよね?」
「んー…わかんねぇけど、いずれそうなるかも」
影斗は少し考えるそぶりを見せ、けろっと言ってのけた。
「え゛っ!? だって…男の子だよ!?」
そう返しつつも、鹿野は自分が核心をつけていることが解っていた。今日の影斗の機嫌の良さと、話していた声色のトーンや表情が、新しい彼女を作った時のそれと酷似していたからだ。
とは言え、年下の…しかも男子相手に恋愛感情など、百戦錬磨の"女好き"で通っている彼に湧くものだったのだろうか。
「君…女の子専門じゃなかったの?」
「関係ねぇよ。俺が会って触りてぇとかヤりてぇとか思った相手がたまたま今まで女だったってだけで、それが今回は男だったってだけ。元々その辺あんまりこだわりねぇのよ」
「!? ヤ……!?」
二の句が継げなくなってしまった鹿野に、影斗はにやりと笑ってみせる。
「…まぁでも、やっぱり今回は例外かもな。いつもよりだいぶ純粋」
「? それってどういう――」
「っと、そろそろ行くわー」
「どこに!?」
「迎えだよ、蒼矢の。出待ちならぬ来待ちっ」
そう言い残すと、影斗はコーヒーをぐいっと飲み干して鹿野の前にカップを置くと、さっさと化学準備室を出ていった。
残された鹿野は、黙ったまましばらくドアの方を眺めていたが…身体を反り返し、頭に手櫛を入れた。
「え~…いや、ちょっと待ってよ…、 問題児なんだから、これ以上問題増やさないでよぉ…」
早朝のT大付属校正門に、ちらほらと在校生が足を踏み入れる姿が見えてくる。
その一人である蒼矢も、登校二日目を迎え、昨日と同じように事務棟へと向かっていた。
「蒼矢っ」
と、前後に人が見えなくなったところで、真横から声をかけられる。蒼矢は一瞬足を止めかけたが、その聴き覚えのある軽いトーンに、そのままノールックで通り過ぎた。
声をかけた影斗は彼を追い、すぐ隣に付いた。
「おーい、こっち向けって。せっかく迎えに来たんだから、絡めよ」
「…おはようございます」
「つれねぇなー」
依然顔をそむけたままの蒼矢の前に出ると、影斗は彼の顔を窺うように首を傾げながら後ろ歩きし始める。
「なぁ、昨日のどうだった?」
「何のことですか」
「キスだよ。一応遠慮して、口の横にしといたんだけど」
「――思い出させないで下さい!!」
立ち止まって少し声を荒げ、蒼矢はようやく影斗に顔を向けた。顔を赤らめ、眼鏡の奥から恨みがましい視線を返す。
「困るんです、昨日のも…今のも。 …あなたは面白いかもしれませんけど、俺は――」
「名前で呼べよ。昨日言ったじゃん」
「っ?」
そう、きょとんとした顔で返す影斗に、自分の主張を絞り出していた蒼矢は面食らうが…すぐに頭の片隅に残しておいた目の前の不良体のフルネームを思い出す。
「…宮島先輩」
「下の名前で呼んでくれなきゃ、聞かない」
「……!?」
そう言い捨て、ふいっと横を向く影斗に、蒼矢はいよいよ動揺する。が、やがて下向き加減に目を伏せ、ぽつりと口を開いた。
「…影斗…先輩」
そのか細い声を聞き、影斗は満足気にニッコリ笑う。
「昨日と言えば…挨拶、良かったぜ」
「…ありがとうございます。何で俺だって知ってたんですか? プログラムに載ってなかったのに…」
「あぁ、…特別な情報ルートがあってな…ほぼほぼ偶然だよ。…なんかお前、すげーんだって? 挨拶やる奴は優秀なんだって、教員に聞いたぜ」
「! …そんなこと…ないです」
「そうなんか? …まぁ、なにはともあれお疲れさん」
特別な意図もなく軽々とリーク情報をしゃべっていたが、蒼矢の表情が何となくぎこちなくなり、うつむいてしまったので、影斗は適当に話を切り上げておく。
と、視界に出勤してきた教員の姿が見え…影斗は素早く蒼矢から距離を置いた。
「じゃ、俺行くな。お前も用あんだろ? 足止めして悪かったな」
「いえ…、 ? 先輩はどこへ行くんですか?」
明らかに教室棟じゃない方向へと歩き始める影斗を見て、蒼矢は素朴な疑問を投げかける。
「まぁまぁ。じゃ、またあとでな」
「……」
適当に濁して去っていく影斗の背中を見送り、蒼矢は気を取り直して、事務棟へと入っていった。
「おや! 今日も早いんだねぇ。優秀優秀」
「鹿野ちんさぁ、何時に来てんの? ここ泊まってんの?」
「まさか。でも、ここがセカンドハウスなのは間違いないね。僕、毎朝五分で家出てるから。モーニングルーティーンはここから始まりますね」
鹿野は影斗の前にコーヒーを置き、にやにやしながら頬杖をつく。
「…君さぁ、昨日の式見てたでしょ」
「あぁ」
一口飲んでから、影斗は別段気にする風もなく返答する。
「俺、見えてた?」
「多分気付いてたの僕だけだけどね。他の先生は気付かなくても、僕の目はごまかせませんよ?」
「いや、ごまかしてたつもりはねぇんだけど…」
影斗は自分のビジュアルを鑑みた上にネクタイも手元になかったため参列は諦め、式の行われる講堂へ先んじて侵入し、二階席の端から眺めていたのだ。
自分の意に反して言い訳がましくなってくるので、それ以上は言い返さなかった。
「新入生の挨拶見た? なんか凄かったよねぇ! 異様な雰囲気だったよ、保護者席のざわつき具合がハンパなかったね」
鹿野は興奮を抑えきれないといった風に語り続ける。
「いつもなら本番に近い状態でみっちり練習するところを、数日前のリハ一回だけのほぼぶっつけだったのに、落ち着いてたよね。所作も完璧過ぎて、僕彼のダブルスコアなのに思わず尊敬しそうになっちゃったよ」
「だな。俺もすげぇと思ったよ」
「…あとさぁ…彼、すっごい美人だよね。君みたいなイケメンって感じではないんだけど、なんか性別がわかんなくなっちゃうくらい綺麗なんだよねぇ。リハで見た段階で、僕見惚れちゃってさぁ。…生徒達みんな湧き立ってたよね」
「あぁ、あのレベルは女でもそうはいねぇな」
素直に頷く影斗を見、鹿野は何かを察したようだ。
「…もしかして――興味持っちゃった?」
「んー。まぁそんなとこ」
「えっ」
からかい半分のつもりだったのに予想外の返答をしてきた影斗に、鹿野は目を丸くする。
「…一応聞くけど、式見てたのって…彼目当てだったの?」
「ああ。式の前に会って話したからさ。ついでに見とこうかと思って」
鹿野は、普段らしくない彼の行動に意表を突かれていたが、それよりも更に…そう話す影斗の表情に注視せざるを得なかった。平静さを保ちつつ、改めてゆっくり質問する。
「…宮島…それってさ、ただの興味なんだよね? …恋愛対象とかじゃないよね?」
「んー…わかんねぇけど、いずれそうなるかも」
影斗は少し考えるそぶりを見せ、けろっと言ってのけた。
「え゛っ!? だって…男の子だよ!?」
そう返しつつも、鹿野は自分が核心をつけていることが解っていた。今日の影斗の機嫌の良さと、話していた声色のトーンや表情が、新しい彼女を作った時のそれと酷似していたからだ。
とは言え、年下の…しかも男子相手に恋愛感情など、百戦錬磨の"女好き"で通っている彼に湧くものだったのだろうか。
「君…女の子専門じゃなかったの?」
「関係ねぇよ。俺が会って触りてぇとかヤりてぇとか思った相手がたまたま今まで女だったってだけで、それが今回は男だったってだけ。元々その辺あんまりこだわりねぇのよ」
「!? ヤ……!?」
二の句が継げなくなってしまった鹿野に、影斗はにやりと笑ってみせる。
「…まぁでも、やっぱり今回は例外かもな。いつもよりだいぶ純粋」
「? それってどういう――」
「っと、そろそろ行くわー」
「どこに!?」
「迎えだよ、蒼矢の。出待ちならぬ来待ちっ」
そう言い残すと、影斗はコーヒーをぐいっと飲み干して鹿野の前にカップを置くと、さっさと化学準備室を出ていった。
残された鹿野は、黙ったまましばらくドアの方を眺めていたが…身体を反り返し、頭に手櫛を入れた。
「え~…いや、ちょっと待ってよ…、 問題児なんだから、これ以上問題増やさないでよぉ…」
早朝のT大付属校正門に、ちらほらと在校生が足を踏み入れる姿が見えてくる。
その一人である蒼矢も、登校二日目を迎え、昨日と同じように事務棟へと向かっていた。
「蒼矢っ」
と、前後に人が見えなくなったところで、真横から声をかけられる。蒼矢は一瞬足を止めかけたが、その聴き覚えのある軽いトーンに、そのままノールックで通り過ぎた。
声をかけた影斗は彼を追い、すぐ隣に付いた。
「おーい、こっち向けって。せっかく迎えに来たんだから、絡めよ」
「…おはようございます」
「つれねぇなー」
依然顔をそむけたままの蒼矢の前に出ると、影斗は彼の顔を窺うように首を傾げながら後ろ歩きし始める。
「なぁ、昨日のどうだった?」
「何のことですか」
「キスだよ。一応遠慮して、口の横にしといたんだけど」
「――思い出させないで下さい!!」
立ち止まって少し声を荒げ、蒼矢はようやく影斗に顔を向けた。顔を赤らめ、眼鏡の奥から恨みがましい視線を返す。
「困るんです、昨日のも…今のも。 …あなたは面白いかもしれませんけど、俺は――」
「名前で呼べよ。昨日言ったじゃん」
「っ?」
そう、きょとんとした顔で返す影斗に、自分の主張を絞り出していた蒼矢は面食らうが…すぐに頭の片隅に残しておいた目の前の不良体のフルネームを思い出す。
「…宮島先輩」
「下の名前で呼んでくれなきゃ、聞かない」
「……!?」
そう言い捨て、ふいっと横を向く影斗に、蒼矢はいよいよ動揺する。が、やがて下向き加減に目を伏せ、ぽつりと口を開いた。
「…影斗…先輩」
そのか細い声を聞き、影斗は満足気にニッコリ笑う。
「昨日と言えば…挨拶、良かったぜ」
「…ありがとうございます。何で俺だって知ってたんですか? プログラムに載ってなかったのに…」
「あぁ、…特別な情報ルートがあってな…ほぼほぼ偶然だよ。…なんかお前、すげーんだって? 挨拶やる奴は優秀なんだって、教員に聞いたぜ」
「! …そんなこと…ないです」
「そうなんか? …まぁ、なにはともあれお疲れさん」
特別な意図もなく軽々とリーク情報をしゃべっていたが、蒼矢の表情が何となくぎこちなくなり、うつむいてしまったので、影斗は適当に話を切り上げておく。
と、視界に出勤してきた教員の姿が見え…影斗は素早く蒼矢から距離を置いた。
「じゃ、俺行くな。お前も用あんだろ? 足止めして悪かったな」
「いえ…、 ? 先輩はどこへ行くんですか?」
明らかに教室棟じゃない方向へと歩き始める影斗を見て、蒼矢は素朴な疑問を投げかける。
「まぁまぁ。じゃ、またあとでな」
「……」
適当に濁して去っていく影斗の背中を見送り、蒼矢は気を取り直して、事務棟へと入っていった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
片桐くんはただの幼馴染
ベポ田
BL
俺とアイツは同小同中ってだけなので、そのチョコは直接片桐くんに渡してあげてください。
藤白侑希
バレー部。眠そうな地味顔。知らないうちに部屋に置かれていた水槽にいつの間にか住み着いていた亀が、気付いたらいなくなっていた。
右成夕陽
バレー部。精悍な顔つきの黒髪美形。特に親しくない人の水筒から無断で茶を飲む。
片桐秀司
バスケ部。爽やかな風が吹く黒髪美形。部活生の9割は黒髪か坊主。
佐伯浩平
こーくん。キリッとした塩顔。藤白のジュニアからの先輩。藤白を先輩離れさせようと努力していたが、ちゃんと高校まで追ってきて涙ぐんだ。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
俺たちの誓い
八月 美咲
BL
高校生の暖と琥珀は血の誓いを交わした幼なじみで親友だった。
二人にはある思い出があった。それは雪の日に見た二人の男たちの死で、男同士の友情に強い憧れを持つ琥珀は、二人は究極の血の誓いを交わしたのだと信じていた。
そんな琥珀は文化祭で走れメロスを演じることになる。
演技の勉強にと、暖と演劇を観に行った帰りに暖の彼女と間違えられた琥珀は、もっと男らしくなる! と周りに宣言し、暖に弟子入りするが......。
芽吹く二人の出会いの話
むらくも
BL
「俺に協力しろ」
入学したばかりの春真にそう言ってきたのは、入学式で見かけた生徒会長・通称β様。
とあるトラブルをきっかけに関わりを持った2人に特別な感情が芽吹くまでのお話。
学園オメガバース(独自設定あり)の【αになれないβ×βに近いΩ】のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる