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惑星『アーシ』
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想定外の言葉に驚く冨岡だったが女神様(仮)は気にせず話を進める。
「うーん、本当に大した理由はないのよ。別に向こうの世界で命を落としたわけでもないしね。まぁ、あなたには分からない話かもしれないけど世界を作る上で時空の歪みってのが生まれたのよ。その歪みを鏡に封じ込めたら偶然向こうの世界と繋がっちった的なノリよ」
「なんですか、その軽いノリ。ちった、じゃないんですよ」
「だから大したことのないって言ったじゃない。繋がってることには気づいてたんだけど放置してたら異世界人の気配を感じて、とりあえず様子を見にきたのよ」
そう話す女神様(仮)の言葉に一瞬身構える冨岡。もしも本当に神なのだとしたら、この世界において不純物になり得る自分を放って置けないのかもしれない。
「それで・・・・・・俺をどうするつもりですか?」
冨岡がそう問いかけると女神様(仮)は半笑いで答えた。
「なーんにもしないわよ。ただの様子見。異世界人がいてくれることはこっちにとっても得のある話だしね。だから心配しないように伝えておくわ。時空の歪みを閉じ込めた鏡・・・・・・あなたにとってはこの世界に通ずる鏡ね。その鏡には絶対破壊不能の効果があるし、異世界転移ができなくなることはない。だから好きなだけ利用して頂戴。その上であなたが何をするのか楽しみながら見させてもらうわよ。あとは・・・・・・そうね。ウェルカムサービスとしてこの世界のことについて教えてあげるわ」
「この世界のことについて、ですか」
その女神様(仮)の話は富岡にとって有難い限りである。
元の世界に戻れなくなる心配もなく、この世界で何をしてもいいという話だ。もしも女神様(仮)が本当に女神なのであれば、ある程度の安心と自由が確保される。
「ええ、そうよ。何も知らなくて困ってるんじゃない? まぁ、私が呼び寄せたならばある程度の能力、あなたに分かりやすく説明するならチート能力ってやつを授けてもいいんだけど、元の世界に戻れる状況では向こうに迷惑をかけてしまうからできないのよ。だからこの世界についての質問には答えてあげる。もちろん答えられることだけね」
女神様(仮)はそう言ってから冨岡の言葉を待った。
未だ半信半疑の冨岡は少し考えてから女神様(仮)に問いかける。
「えっと、何を聞けばいいのかな。この世界の名前とか?」
「はぁ? 何言ってるのよ。世界に名前なんてあるわけないでしょ。あなたは元いた世界の名前を知っているの?」
言われてみれば確かにそうである。『世界』は『世界』以外の何物でもない。
なるほど、と頷く富岡に女神様(仮)は話を続けた。
「名前を知りたがるのは人間らしいわ。感情にだって名前をつける生き物だものね。まぁ、自分が今どこにいるのか知らないと不安だろうから現在地を教えてあげるわね。今、あなたがいるのは『アーシ』という惑星の『エクスルージュ』という国。もっと明確に話すなら『エクスルージュ』の『クルスマイン』という街よ。ああ、『エクスルージュ』は東の海に存在する島国ね」
女神様(仮)は冨岡の疑問を先読みし答える。
その物言いはまさしく神なのかもしれないと冨岡は女神様の存在を肯定し始めていた。
「うーん、本当に大した理由はないのよ。別に向こうの世界で命を落としたわけでもないしね。まぁ、あなたには分からない話かもしれないけど世界を作る上で時空の歪みってのが生まれたのよ。その歪みを鏡に封じ込めたら偶然向こうの世界と繋がっちった的なノリよ」
「なんですか、その軽いノリ。ちった、じゃないんですよ」
「だから大したことのないって言ったじゃない。繋がってることには気づいてたんだけど放置してたら異世界人の気配を感じて、とりあえず様子を見にきたのよ」
そう話す女神様(仮)の言葉に一瞬身構える冨岡。もしも本当に神なのだとしたら、この世界において不純物になり得る自分を放って置けないのかもしれない。
「それで・・・・・・俺をどうするつもりですか?」
冨岡がそう問いかけると女神様(仮)は半笑いで答えた。
「なーんにもしないわよ。ただの様子見。異世界人がいてくれることはこっちにとっても得のある話だしね。だから心配しないように伝えておくわ。時空の歪みを閉じ込めた鏡・・・・・・あなたにとってはこの世界に通ずる鏡ね。その鏡には絶対破壊不能の効果があるし、異世界転移ができなくなることはない。だから好きなだけ利用して頂戴。その上であなたが何をするのか楽しみながら見させてもらうわよ。あとは・・・・・・そうね。ウェルカムサービスとしてこの世界のことについて教えてあげるわ」
「この世界のことについて、ですか」
その女神様(仮)の話は富岡にとって有難い限りである。
元の世界に戻れなくなる心配もなく、この世界で何をしてもいいという話だ。もしも女神様(仮)が本当に女神なのであれば、ある程度の安心と自由が確保される。
「ええ、そうよ。何も知らなくて困ってるんじゃない? まぁ、私が呼び寄せたならばある程度の能力、あなたに分かりやすく説明するならチート能力ってやつを授けてもいいんだけど、元の世界に戻れる状況では向こうに迷惑をかけてしまうからできないのよ。だからこの世界についての質問には答えてあげる。もちろん答えられることだけね」
女神様(仮)はそう言ってから冨岡の言葉を待った。
未だ半信半疑の冨岡は少し考えてから女神様(仮)に問いかける。
「えっと、何を聞けばいいのかな。この世界の名前とか?」
「はぁ? 何言ってるのよ。世界に名前なんてあるわけないでしょ。あなたは元いた世界の名前を知っているの?」
言われてみれば確かにそうである。『世界』は『世界』以外の何物でもない。
なるほど、と頷く富岡に女神様(仮)は話を続けた。
「名前を知りたがるのは人間らしいわ。感情にだって名前をつける生き物だものね。まぁ、自分が今どこにいるのか知らないと不安だろうから現在地を教えてあげるわね。今、あなたがいるのは『アーシ』という惑星の『エクスルージュ』という国。もっと明確に話すなら『エクスルージュ』の『クルスマイン』という街よ。ああ、『エクスルージュ』は東の海に存在する島国ね」
女神様(仮)は冨岡の疑問を先読みし答える。
その物言いはまさしく神なのかもしれないと冨岡は女神様の存在を肯定し始めていた。
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