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毒煙。
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パソコンの電源を入れる。
けれど何も思い浮かばずに真っ白な画面を睨むばかりだ。
最初は自分の思い描いた世界を小説にするのが楽しいだけだった。次第に何が面白いのか、と考え始める。
そして今はどんな作品であれば評価してもらえるのか、と考えていた。
目的と手段が・・・などと言われるがそんな矛盾など百も承知である。
それでも自分の作品を評価してもらえる瞬間を信じて私はパソコンに向かった。
段々と煙が充満していくように思考が不明瞭になっていく。何を考えていたのか思い出せない。
「面白いってなんだっけ」
思わず言葉に出していた。
頭の中で発生した煙が耳から漏れ出してくるように感じる。
耐えきれず私はタバコに火をつけた。
その体に毒だとされている煙を吸うと一気に頭が冴えてくる。煙と一緒に酸素を吸い込んだからだろうか。
思考を遮る鬱々とした煙は新たに取り入れた毒煙に追い出されなくなってしまった。
「嗚呼、美味い」
そんな感覚を味で表現するように私は呟く。
けれど何も思い浮かばずに真っ白な画面を睨むばかりだ。
最初は自分の思い描いた世界を小説にするのが楽しいだけだった。次第に何が面白いのか、と考え始める。
そして今はどんな作品であれば評価してもらえるのか、と考えていた。
目的と手段が・・・などと言われるがそんな矛盾など百も承知である。
それでも自分の作品を評価してもらえる瞬間を信じて私はパソコンに向かった。
段々と煙が充満していくように思考が不明瞭になっていく。何を考えていたのか思い出せない。
「面白いってなんだっけ」
思わず言葉に出していた。
頭の中で発生した煙が耳から漏れ出してくるように感じる。
耐えきれず私はタバコに火をつけた。
その体に毒だとされている煙を吸うと一気に頭が冴えてくる。煙と一緒に酸素を吸い込んだからだろうか。
思考を遮る鬱々とした煙は新たに取り入れた毒煙に追い出されなくなってしまった。
「嗚呼、美味い」
そんな感覚を味で表現するように私は呟く。
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