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仕事。
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仕事をしている私の目の前で上司が新入社員に仕事を語っていた。
「確かに君は学校の成績が優秀だったのかもしれない。けれど、それは大したプラスにはならないんだよ。ミスをしたことがないってことはミスへの耐性がないってことだ。この先ミスがあった時、対応が遅れたり、すぐに立ち直れなかったりする。ミスの経験ってのは必要なんだよ」
得意げに語る上司。経験値のある自分が優位であると植え付けたいのだろう。
しかし、新入社員はこう答えた。
「この先もミスしなければいいんですよね。自分、ミスしないですから」
どこかで聞いたことのあるような台詞を鼻につく話し方で上司にぶつける。
そんな生意気とも取れる発言に苛立ちを覚えたのか、上司は少し声の音量を上げて言い返した。
「そんなことを上司である私に言うのはミスじゃないかな。仕事っていうものは支え合いだ。一人では出来ないんだよ」
上司と新入社員はお互いに揚げ足を取るようなやり取りを続けている。
それを聞きながら仕事していた私は「どっちでもいいから手を動かせ」と心の中で呟くばかりだった。
「確かに君は学校の成績が優秀だったのかもしれない。けれど、それは大したプラスにはならないんだよ。ミスをしたことがないってことはミスへの耐性がないってことだ。この先ミスがあった時、対応が遅れたり、すぐに立ち直れなかったりする。ミスの経験ってのは必要なんだよ」
得意げに語る上司。経験値のある自分が優位であると植え付けたいのだろう。
しかし、新入社員はこう答えた。
「この先もミスしなければいいんですよね。自分、ミスしないですから」
どこかで聞いたことのあるような台詞を鼻につく話し方で上司にぶつける。
そんな生意気とも取れる発言に苛立ちを覚えたのか、上司は少し声の音量を上げて言い返した。
「そんなことを上司である私に言うのはミスじゃないかな。仕事っていうものは支え合いだ。一人では出来ないんだよ」
上司と新入社員はお互いに揚げ足を取るようなやり取りを続けている。
それを聞きながら仕事していた私は「どっちでもいいから手を動かせ」と心の中で呟くばかりだった。
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