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脅威の大きさ
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スキルを発動した倉野の目に飛び込んできたのは更に衝撃的な事実だった。事実を知った倉野は思わずこう叫ぶ。
「リオネさん! アルダリンさんが!」
「え?」
いきなり名前を呼ばれたリオネは驚きながら聞き返した。
そんなリオネの代わりにノエルが倉野に問いかける。
「アルダリンさんがどうしたって言うのよ。何があったの?」
「くそっ、そういうことだったのか。まさか反国家組織と」
ノエルの言葉が届いていないのか倉野は後悔を吐き出すようにそう呟いた。言葉の意味がわからないノエルは少し声を大きくして再び問いかける。
「クラノ、ちゃんと説明して。何があったのよ」
「アルダリンさんが・・・・・・襲われました」
「ど、どういうこと。アルダリンさんは十六夜の馬亭にいるんじゃないの?」
「ええ、そうです。けれど反国家組織の者が進入しアルダリンさんを襲った」
知ってしまった事実に押しつぶされそうになりながら倉野が答えると、リオネが身を乗り出した。
「あの! アルダリンさんは無事なんでしょうか」
アルダリンの護衛をしているリオネ。他の誰よりも心配になって当然だろう。そんなリオネに対して倉野は小さく頷いた。
「ええ、大丈夫です。気を失っているだけ。命に別状はないです」
倉野の答えを聞き安心するリオネ。だがそこに大きな疑問が生まれる。
「でもどうしてアルダリンさんが襲われたのよ。反国家組織と関係ないじゃない。というか、反国家組織の戦力について調べたんじゃなかったの?」
生まれた疑問をノエルが口にすると倉野はスキルで知った事実を語り出した。
「昨夜、アルダリンさんから聞いた話を覚えていますか? アルダリンさんの商会が開発したコアです。何種類もの魔法を同時に付与することのできる魔石。反国家組織の目的はそのコアなんです。そして反国家組織はコアを手に入れ、同時に強大な戦力を生み出した。コアを使って巨大な兵器を完成させたんです」
倉野の話を聞いたノエルは頭を抱えながら言葉を割り込ませる。
「待って、頭がこんがらがってきた。えっと、反国家組織は元々それほど大きな戦力を持っていなかったってことよね。で、戦力を得るためにアルダリンさんを襲ってコアを奪った・・・・・・そもそもコアって兵器になるものなの?」
「ええ、同時に何種類もの魔法を付与することで無限に組み合わせることができるんです。反国家組織はそれを利用して巨大な兵器を完成させた。まるでロボットのような」
「ろぼっと?」
「いえ、簡単にいえば人が作った巨大な魔物。その魔物に乗り込むことで自由に動かすことができるんです。その大きさはドラゴンに等しく、人間では相手にならないでしょう」
更なる倉野の説明を聞いたノエルは息を呑んだ。彼女は想像してしまったのである。人が意のままに操るドラゴンの姿を。
それと同時にリオネとレイチェルも想像する。そんなものに襲われるなどまさに災害。人が抗えない脅威。
帝都に突きつけられた刃の大きさを知ってしまったのだ。
「リオネさん! アルダリンさんが!」
「え?」
いきなり名前を呼ばれたリオネは驚きながら聞き返した。
そんなリオネの代わりにノエルが倉野に問いかける。
「アルダリンさんがどうしたって言うのよ。何があったの?」
「くそっ、そういうことだったのか。まさか反国家組織と」
ノエルの言葉が届いていないのか倉野は後悔を吐き出すようにそう呟いた。言葉の意味がわからないノエルは少し声を大きくして再び問いかける。
「クラノ、ちゃんと説明して。何があったのよ」
「アルダリンさんが・・・・・・襲われました」
「ど、どういうこと。アルダリンさんは十六夜の馬亭にいるんじゃないの?」
「ええ、そうです。けれど反国家組織の者が進入しアルダリンさんを襲った」
知ってしまった事実に押しつぶされそうになりながら倉野が答えると、リオネが身を乗り出した。
「あの! アルダリンさんは無事なんでしょうか」
アルダリンの護衛をしているリオネ。他の誰よりも心配になって当然だろう。そんなリオネに対して倉野は小さく頷いた。
「ええ、大丈夫です。気を失っているだけ。命に別状はないです」
倉野の答えを聞き安心するリオネ。だがそこに大きな疑問が生まれる。
「でもどうしてアルダリンさんが襲われたのよ。反国家組織と関係ないじゃない。というか、反国家組織の戦力について調べたんじゃなかったの?」
生まれた疑問をノエルが口にすると倉野はスキルで知った事実を語り出した。
「昨夜、アルダリンさんから聞いた話を覚えていますか? アルダリンさんの商会が開発したコアです。何種類もの魔法を同時に付与することのできる魔石。反国家組織の目的はそのコアなんです。そして反国家組織はコアを手に入れ、同時に強大な戦力を生み出した。コアを使って巨大な兵器を完成させたんです」
倉野の話を聞いたノエルは頭を抱えながら言葉を割り込ませる。
「待って、頭がこんがらがってきた。えっと、反国家組織は元々それほど大きな戦力を持っていなかったってことよね。で、戦力を得るためにアルダリンさんを襲ってコアを奪った・・・・・・そもそもコアって兵器になるものなの?」
「ええ、同時に何種類もの魔法を付与することで無限に組み合わせることができるんです。反国家組織はそれを利用して巨大な兵器を完成させた。まるでロボットのような」
「ろぼっと?」
「いえ、簡単にいえば人が作った巨大な魔物。その魔物に乗り込むことで自由に動かすことができるんです。その大きさはドラゴンに等しく、人間では相手にならないでしょう」
更なる倉野の説明を聞いたノエルは息を呑んだ。彼女は想像してしまったのである。人が意のままに操るドラゴンの姿を。
それと同時にリオネとレイチェルも想像する。そんなものに襲われるなどまさに災害。人が抗えない脅威。
帝都に突きつけられた刃の大きさを知ってしまったのだ。
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