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炎の弾丸、風の弾丸
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飛来する炎を見た倉野は即座にスキル神速を発動しようとした。
その瞬間である。
倉野の体が勢いよく空中に浮き上がり、炎の巨大な弾丸はその足元を過ぎ去っていった。
「うわっ」
地上から人間二人分ほど浮いた場所にいる倉野。
体には風を纏い、安定して宙に浮いている。
その状態を倉野は知っていた。ツクネの魔法である。
そこまで読んでいなかったフォルテは眉間にシワを寄せた。
「何故だ、お前に魔法は使えんはずだが」
「クク!」
フォルテに言い返すようにツクネが声をあげ、鞄から顔を出す。
そんなツクネに倉野が声をかけた。
「ツクネ、俺が危ないと思って助けてくれたのか」
「ククー」
倉野の言葉にそう答えるツクネ。
その様子を見ていたフォルテは少しだけ怒りの感情を見せる。
「風を操る魔物を手懐けているのか。小癪な」
そう吐き捨てるフォルテをよそにツクネは自分の気持ちを精一杯倉野に伝えた。
「ククク、ククー!」
「一緒に戦ってくれるのかい?」
「クク!」
力強いツクネの答えに希望を見出す倉野。
そんな倉野の心を読んだフォルテは理解し難いという表情を浮かべた。
「何故、心に希望が芽生えた。そんなちっぽけな存在で何が変わる?」
「心を読むのが得意なら、読んでみせろ」
そう言い返した瞬間、倉野の体がフォルテの方向に一気に進む。
まるで大砲のように真っ直ぐ勢いよく飛んでいく倉野。
それはツクネが風魔法で操り、操作していた。
その速度を維持したまま倉野はフォルテに近づき、拳を叩きつける。
「くらえ!」
「甘い」
言い返しながらフォルテは冷静に右に飛び、倉野の攻撃をかわした。
かわしながらフォルテは剣を倉野の顔目掛けて大きく振る。
だが、即座に反応できた倉野はスキル神速を発動した。
「スキル神速発動!」
自分を襲ってきた剣が目前で急停止したのを確認した倉野は深呼吸をしてから、フォルテと距離を取る。
このまま倉野が攻撃しても届かずに炎の壁に阻まれるだろう、と判断しての行動だ。
スキル神速を解除すると、いきなり倉野が消えたことで空を切ったフォルテが口角を上げる。
「ふっ、これで終わりか?」
「まだだ。行けるか、ツクネ」
そう言い返す倉野。
倉野の心に反応してツクネの目も力強さを増していた。
「クククッ!」
ツクネの返答と同時に再び倉野は風を纏い、弾丸のようにフォルテへと飛んでいく。
そのまま拳を叩きつけようとした倉野だったが、その攻撃に合わせるよにフォルテが剣を突き出してきた。
お互いに攻撃を繰り出している。そうなればその攻撃範囲が長い方が有利だ。
この場合で言えば倉野の腕よりもフォルテの剣である。
「くっ!」
状況を判断した倉野は攻撃を停止して右側に飛んだ。
しかし、その行動を読んでいたフォルテは剣の方向を変える。
右に飛んだ倉野に合わせ剣を突き出すフォルテ。
「剣の錆となれ」
「なってたまるか。スキル神速発動」
その瞬間である。
倉野の体が勢いよく空中に浮き上がり、炎の巨大な弾丸はその足元を過ぎ去っていった。
「うわっ」
地上から人間二人分ほど浮いた場所にいる倉野。
体には風を纏い、安定して宙に浮いている。
その状態を倉野は知っていた。ツクネの魔法である。
そこまで読んでいなかったフォルテは眉間にシワを寄せた。
「何故だ、お前に魔法は使えんはずだが」
「クク!」
フォルテに言い返すようにツクネが声をあげ、鞄から顔を出す。
そんなツクネに倉野が声をかけた。
「ツクネ、俺が危ないと思って助けてくれたのか」
「ククー」
倉野の言葉にそう答えるツクネ。
その様子を見ていたフォルテは少しだけ怒りの感情を見せる。
「風を操る魔物を手懐けているのか。小癪な」
そう吐き捨てるフォルテをよそにツクネは自分の気持ちを精一杯倉野に伝えた。
「ククク、ククー!」
「一緒に戦ってくれるのかい?」
「クク!」
力強いツクネの答えに希望を見出す倉野。
そんな倉野の心を読んだフォルテは理解し難いという表情を浮かべた。
「何故、心に希望が芽生えた。そんなちっぽけな存在で何が変わる?」
「心を読むのが得意なら、読んでみせろ」
そう言い返した瞬間、倉野の体がフォルテの方向に一気に進む。
まるで大砲のように真っ直ぐ勢いよく飛んでいく倉野。
それはツクネが風魔法で操り、操作していた。
その速度を維持したまま倉野はフォルテに近づき、拳を叩きつける。
「くらえ!」
「甘い」
言い返しながらフォルテは冷静に右に飛び、倉野の攻撃をかわした。
かわしながらフォルテは剣を倉野の顔目掛けて大きく振る。
だが、即座に反応できた倉野はスキル神速を発動した。
「スキル神速発動!」
自分を襲ってきた剣が目前で急停止したのを確認した倉野は深呼吸をしてから、フォルテと距離を取る。
このまま倉野が攻撃しても届かずに炎の壁に阻まれるだろう、と判断しての行動だ。
スキル神速を解除すると、いきなり倉野が消えたことで空を切ったフォルテが口角を上げる。
「ふっ、これで終わりか?」
「まだだ。行けるか、ツクネ」
そう言い返す倉野。
倉野の心に反応してツクネの目も力強さを増していた。
「クククッ!」
ツクネの返答と同時に再び倉野は風を纏い、弾丸のようにフォルテへと飛んでいく。
そのまま拳を叩きつけようとした倉野だったが、その攻撃に合わせるよにフォルテが剣を突き出してきた。
お互いに攻撃を繰り出している。そうなればその攻撃範囲が長い方が有利だ。
この場合で言えば倉野の腕よりもフォルテの剣である。
「くっ!」
状況を判断した倉野は攻撃を停止して右側に飛んだ。
しかし、その行動を読んでいたフォルテは剣の方向を変える。
右に飛んだ倉野に合わせ剣を突き出すフォルテ。
「剣の錆となれ」
「なってたまるか。スキル神速発動」
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