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お風呂6
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星はそんなイシェルの豊満な胸を食い入るように見つめている。目の前に現れた大きな膨らみは、小学生の星とは比べ物にならないほど大きかった。
(すごくおっきい……エミルさんよりも大きいかもしれない)
そう思いながら無意識に自分の胸を触る。
しかし、星の胸は寄せても掴めるか掴めないかくらいの大きさしかない。いや、正確には掴めない。寄せればいくらか目立つくらいしかなかった。
星は大きなため息をつくと、それに気がついたレイニールが声を掛けてきた。
「主、どうした? 胸を押さえてため息なんかついて、胸が痛いのか?」
「……ううん。ちょっと自分に自信が無くなっただけだから心配しないで……」
「ふむ、難しいお年頃というやつだな」
そう言って腕を組みながら、頷いているレイニールに驚いたのか、星は身を仰け反らせて叫んだ。
「――って! レイ! どうしてこっちにいるの? レイは男の子でしょ?」
「なにを言うか! 我輩はオスではないぞ!!」
「……女の子なら自分の事を我輩って言わないと思う……」
星はそう言って、レイニールに疑いの眼差しを向けた。
レイニールは困った顔をして、そんな星の顔を見つめると深く頷いた。
「……分かった。なら、証拠を見せれば良いのだな? まったく疑り深い主様じゃのう」
「証拠?」
そう言ったレイニールは空中でくるくると前転しはじめると、徐々に高速回転になり。その直後、空中でレイニールの体が光り出し、よりいっそう強い光を放つ。
光にその場に居た全員が目を瞑ると、次の瞬間。眼前に1人の小学校低学年くらいの女の子が立っていた。
金髪をツインテールに結んだ青い瞳の女の子が全裸のまま、自慢げに腰に手を当て胸を張って堂々たる姿で仁王立ちしている。
星はその姿に言葉を失った。
「――ふははははっ! 驚いて声も出ないのか? 主。どうじゃ? 隅々まで見てみー。なんなら、触って確認しても構わんぞ? まあ、どんなに調べたところで、我輩がオスではない事は明らかじゃがな!」
そう自信満々に言い放ったレイニールは、また胸を張って「はっはっはっ」と高笑いしている。
まあ、胸どころか大事な部分も全てさらけ出しているわけだが……どうやら、羞恥心などはないのだろう。というか、今まで全裸で飛び回っていたレイニールに羞恥心というものがあるのかというのが謎だが……。
だが、星はそんなレイニールに素朴な疑問をぶつけた。
「レイ。ちょっといい?」
「どうした? 主」
「……レイはいつも服も着ないで、裸で動き回ってたの?」
「当たり前じゃ! 我輩が服など着ているところを見たことがあると言うのか? 主よ」
星の問にレイニールは迷うことなく返した。
そんなレイニールに星は、少し軽蔑にも似た感情を覚えたが、学校で『ノーパン女』という不名誉な呼ばれ方をしている自分がそれを感じてはいけないと、首を横に振る。
「はっはっは。それにだ、よく考えてみろ! 布を体に巻き付けておっては、動きにくくて仕方ないであろう? 我輩はもしもの時に、主を守らねばならぬからなっ!」
「はあ、そうですか……」
自慢げに話すレイニールの姿に呆気に取られた星は、呆然と笑っているレイニールを見つめていた。
話をしている2人に、エミルが話し掛けた。
「星ちゃん。お取り込み中悪いんだけど、その子は誰?」
エミルがそう言いながら、幼女化したレイニールを不思議そうな顔で見つめている。
そんな彼女にレイニールが気付いたのか、自慢げに胸を張った。
「なんだ? 我輩の体に興味があるのか? まあ、我輩はドラゴンの中でも特別な星龍だからな。無理もなかろう! ほら、遠慮せずにもっと近くで見るがいいぞ?」
レイニールは突然エミルの胸元に顔を埋めると、激しく左右に動かしている。
エミルは見知らぬ金髪ツインテールの子が自分の胸に飛び込んできたことで、かなり動揺してるのだろう。動揺しながらも、何とか引き離そうと身を捩る。
「ちょ、ちょっと! この子いきなり……な、なにするの!?」
「ふふ~ん。おぬしもどんどん我輩の体に触って良いのだぞ? 我輩もその胸に興味があったのじゃ、思った通り柔らかくてすべすべなのじゃ~」
レイニールは顔だけではなく、大胆にも今度はエミルの胸を両手で鷲掴みにすると、手の平で隅々まで撫で回す。
「あっ……ちょっと、そこはだめ! 止めなさい。いや……くすぐったい」
「良いではないか~。良いではないか~♪」
徐々に過激になっていくレイニールの手の動きにエミルが嫌がっていると、にっこりと微笑んだイシェルがレイニールの方へ向かってゆっくりと歩いき始める。
脱衣所の中で騒いでいるレイニールの前まで行くと、イシェルは拳を高らかに振り上げ。
「ふふふっ……あまりおいたが過ぎる子にはおしおきやよ?」
イシェルはエミルの胸をもみはじめたレイニールにそう呟き、にっこりと微笑みを浮かべると、そのまま上に掲げていた拳をレイニールの頭に叩き込んだ。
「教育的指導や~!」
「――あうッ!!」
イシェルのげんこつをまともに受けたレイニールは、そのまま地面に転げ落ちた。
彼女のげんこつを受けて脱衣所の床に倒れたレイニールは、うつ伏せで倒れたまま倒れている。
「――レイ!?」
星は突然のことに驚いて声を上げた。
地面に倒れ込んだまま、頭に痛々しく晴れ上がったたんこぶを作ったレイニールは微動だにしない。
(すごくおっきい……エミルさんよりも大きいかもしれない)
そう思いながら無意識に自分の胸を触る。
しかし、星の胸は寄せても掴めるか掴めないかくらいの大きさしかない。いや、正確には掴めない。寄せればいくらか目立つくらいしかなかった。
星は大きなため息をつくと、それに気がついたレイニールが声を掛けてきた。
「主、どうした? 胸を押さえてため息なんかついて、胸が痛いのか?」
「……ううん。ちょっと自分に自信が無くなっただけだから心配しないで……」
「ふむ、難しいお年頃というやつだな」
そう言って腕を組みながら、頷いているレイニールに驚いたのか、星は身を仰け反らせて叫んだ。
「――って! レイ! どうしてこっちにいるの? レイは男の子でしょ?」
「なにを言うか! 我輩はオスではないぞ!!」
「……女の子なら自分の事を我輩って言わないと思う……」
星はそう言って、レイニールに疑いの眼差しを向けた。
レイニールは困った顔をして、そんな星の顔を見つめると深く頷いた。
「……分かった。なら、証拠を見せれば良いのだな? まったく疑り深い主様じゃのう」
「証拠?」
そう言ったレイニールは空中でくるくると前転しはじめると、徐々に高速回転になり。その直後、空中でレイニールの体が光り出し、よりいっそう強い光を放つ。
光にその場に居た全員が目を瞑ると、次の瞬間。眼前に1人の小学校低学年くらいの女の子が立っていた。
金髪をツインテールに結んだ青い瞳の女の子が全裸のまま、自慢げに腰に手を当て胸を張って堂々たる姿で仁王立ちしている。
星はその姿に言葉を失った。
「――ふははははっ! 驚いて声も出ないのか? 主。どうじゃ? 隅々まで見てみー。なんなら、触って確認しても構わんぞ? まあ、どんなに調べたところで、我輩がオスではない事は明らかじゃがな!」
そう自信満々に言い放ったレイニールは、また胸を張って「はっはっはっ」と高笑いしている。
まあ、胸どころか大事な部分も全てさらけ出しているわけだが……どうやら、羞恥心などはないのだろう。というか、今まで全裸で飛び回っていたレイニールに羞恥心というものがあるのかというのが謎だが……。
だが、星はそんなレイニールに素朴な疑問をぶつけた。
「レイ。ちょっといい?」
「どうした? 主」
「……レイはいつも服も着ないで、裸で動き回ってたの?」
「当たり前じゃ! 我輩が服など着ているところを見たことがあると言うのか? 主よ」
星の問にレイニールは迷うことなく返した。
そんなレイニールに星は、少し軽蔑にも似た感情を覚えたが、学校で『ノーパン女』という不名誉な呼ばれ方をしている自分がそれを感じてはいけないと、首を横に振る。
「はっはっは。それにだ、よく考えてみろ! 布を体に巻き付けておっては、動きにくくて仕方ないであろう? 我輩はもしもの時に、主を守らねばならぬからなっ!」
「はあ、そうですか……」
自慢げに話すレイニールの姿に呆気に取られた星は、呆然と笑っているレイニールを見つめていた。
話をしている2人に、エミルが話し掛けた。
「星ちゃん。お取り込み中悪いんだけど、その子は誰?」
エミルがそう言いながら、幼女化したレイニールを不思議そうな顔で見つめている。
そんな彼女にレイニールが気付いたのか、自慢げに胸を張った。
「なんだ? 我輩の体に興味があるのか? まあ、我輩はドラゴンの中でも特別な星龍だからな。無理もなかろう! ほら、遠慮せずにもっと近くで見るがいいぞ?」
レイニールは突然エミルの胸元に顔を埋めると、激しく左右に動かしている。
エミルは見知らぬ金髪ツインテールの子が自分の胸に飛び込んできたことで、かなり動揺してるのだろう。動揺しながらも、何とか引き離そうと身を捩る。
「ちょ、ちょっと! この子いきなり……な、なにするの!?」
「ふふ~ん。おぬしもどんどん我輩の体に触って良いのだぞ? 我輩もその胸に興味があったのじゃ、思った通り柔らかくてすべすべなのじゃ~」
レイニールは顔だけではなく、大胆にも今度はエミルの胸を両手で鷲掴みにすると、手の平で隅々まで撫で回す。
「あっ……ちょっと、そこはだめ! 止めなさい。いや……くすぐったい」
「良いではないか~。良いではないか~♪」
徐々に過激になっていくレイニールの手の動きにエミルが嫌がっていると、にっこりと微笑んだイシェルがレイニールの方へ向かってゆっくりと歩いき始める。
脱衣所の中で騒いでいるレイニールの前まで行くと、イシェルは拳を高らかに振り上げ。
「ふふふっ……あまりおいたが過ぎる子にはおしおきやよ?」
イシェルはエミルの胸をもみはじめたレイニールにそう呟き、にっこりと微笑みを浮かべると、そのまま上に掲げていた拳をレイニールの頭に叩き込んだ。
「教育的指導や~!」
「――あうッ!!」
イシェルのげんこつをまともに受けたレイニールは、そのまま地面に転げ落ちた。
彼女のげんこつを受けて脱衣所の床に倒れたレイニールは、うつ伏せで倒れたまま倒れている。
「――レイ!?」
星は突然のことに驚いて声を上げた。
地面に倒れ込んだまま、頭に痛々しく晴れ上がったたんこぶを作ったレイニールは微動だにしない。
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