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七天神グリモワール6
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地面に亀裂が走って轟音が鳴り響く。
土煙が収まると、グリモワールは地面に突き刺さっていた拳を不思議そうに見た。
「手応えがない……あのダメージでは動けなかったはず。なら、どこへ消えた?」
グリモワールが周囲を見渡そうとした時、背後から声が聞こえた。
「……許さん。スピルをよくもここまで……絶対に許さんぞ! 貴様ああああああああああああッ!!」
激昂した声の先にいたのは漆黒のオーラに身を包んだ黒い鎧姿の男の姿だった。
男は全身傷だらけでぐったりしたスピルを、気を失って倒れているアクアの隣に腰に差した剣を引き抜くと、その切っ先をグリモワールに向ける。
全身から圧倒的な威圧感を放ちながらグリモワールを見ていた。
「なぜだ! なぜお前がここに入って来れる! この空間は外の世界とは完全に隔離された世界。お前如きの下等生物が入って来られるわけが……」
グリモワールの顔面は蒼白になり、立っているのがやっとなのか僅かに震えている。
しかし、グリモワールはすぐに冷静さを取り戻し、俺を鼻で軽く笑うと眼鏡を指で上げる。
「フンッ!! どんなトリックか知らないが、この空間に来た時点でお前の負けは確定しているんだよ!!」
グリモワールの体が赤く発光した直後、悪魔の翼をはためかせて鋭い爪を突き立てて俺に向かって来る。
俺は黒い剣を振り抜いて鋭い一閃を放つ。
その瞬間、グリモワールの翼が切断されてバランスを失った彼は地面に勢いよく叩きつけられた。
翼から流れる血が地面を赤い水溜を作る。
グリモワールは怒りに身を震わせて立ち上がると、割れた眼鏡を握り潰して血走らせた目で俺を睨んでいた。
「よくも……この私を! お前は絶対に許さんぞ!!」
怒りに震えるグリモワールの体が赤く点滅し、全身の筋肉が盛り上がり、肉が裂けて骨が軋む音が聞こえてくる。
さらにその肉体は人型から異形の姿に変異していた。
額から鋭い角が生え、瞳孔が縦長になり牙の生えた口元からは涎を垂れ流している。
その姿は最早人間の面影はない。悪魔か獰猛な獣そのものだった。
「お前の魔力は私に良く馴染む! 私を強くしてくれた礼だよ……」
グリモワールは怒りに任せて渾身の力で拳を叩きつけてきた。
その瞬間、爆発音と共に大地が陥没し振動で周囲の砂と石が空高く舞い上がった。
土煙が収まると、グリモワールは地面に突き刺さっていた拳を不思議そうに見た。
「手応えがない……あのダメージでは動けなかったはず。なら、どこへ消えた?」
グリモワールが周囲を見渡そうとした時、背後から声が聞こえた。
「……許さん。スピルをよくもここまで……絶対に許さんぞ! 貴様ああああああああああああッ!!」
激昂した声の先にいたのは漆黒のオーラに身を包んだ黒い鎧姿の男の姿だった。
男は全身傷だらけでぐったりしたスピルを、気を失って倒れているアクアの隣に腰に差した剣を引き抜くと、その切っ先をグリモワールに向ける。
全身から圧倒的な威圧感を放ちながらグリモワールを見ていた。
「なぜだ! なぜお前がここに入って来れる! この空間は外の世界とは完全に隔離された世界。お前如きの下等生物が入って来られるわけが……」
グリモワールの顔面は蒼白になり、立っているのがやっとなのか僅かに震えている。
しかし、グリモワールはすぐに冷静さを取り戻し、俺を鼻で軽く笑うと眼鏡を指で上げる。
「フンッ!! どんなトリックか知らないが、この空間に来た時点でお前の負けは確定しているんだよ!!」
グリモワールの体が赤く発光した直後、悪魔の翼をはためかせて鋭い爪を突き立てて俺に向かって来る。
俺は黒い剣を振り抜いて鋭い一閃を放つ。
その瞬間、グリモワールの翼が切断されてバランスを失った彼は地面に勢いよく叩きつけられた。
翼から流れる血が地面を赤い水溜を作る。
グリモワールは怒りに身を震わせて立ち上がると、割れた眼鏡を握り潰して血走らせた目で俺を睨んでいた。
「よくも……この私を! お前は絶対に許さんぞ!!」
怒りに震えるグリモワールの体が赤く点滅し、全身の筋肉が盛り上がり、肉が裂けて骨が軋む音が聞こえてくる。
さらにその肉体は人型から異形の姿に変異していた。
額から鋭い角が生え、瞳孔が縦長になり牙の生えた口元からは涎を垂れ流している。
その姿は最早人間の面影はない。悪魔か獰猛な獣そのものだった。
「お前の魔力は私に良く馴染む! 私を強くしてくれた礼だよ……」
グリモワールは怒りに任せて渾身の力で拳を叩きつけてきた。
その瞬間、爆発音と共に大地が陥没し振動で周囲の砂と石が空高く舞い上がった。
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