二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族（ハーレム）を増やす〜

ドワーフ族の鍛冶師２

　俺はスイレンに微笑むと、安心したのかスイレンが頬を赤く染めて微笑んだ。

　その後は入れ替わり立ち替わりに左右から俺を挟み込んで腕に抱きついてきた。

「今度はボクだよ！　お兄ちゃん！」
「なら、私も……すみません」

　ルイとリアラが俺の腕を取って満面の笑みを浮かべている。

　二人に腕を取られて俺も笑顔を浮かべた。

　そしてその中でも一番ドキドキしたのはスピルとレヴィに腕を組まれた時だ。

「……ご主人様」
「……ベイル様」

　2人が腕に抱きついて体を密着させると、当然ながらスピルとレヴィの豊満な胸が俺の腕に当たってしまう。

　大きな胸を両側から押し付けられた俺の腕に柔らかさを感じる。

　しかも、スピルもレヴィも頬を赤くして瞳を潤ませて熱のこもった上目遣いを俺に向けてくるのだ。

　そんな2人の顔を見て俺は顔を赤くしてドキッとした。

　ああ、柔らかいものが腕に当たってる。やっぱり、スピルは大きいな……だが、それよりも凄いのはレヴィだ。もう幸せなクッションに腕を挟まれている感覚はたまらない……ツバキも大きいが魔力の補給以外では、普段はツンツンしてて触らせてくれないからな。ツバキも立派なものを持ってるのに実に残念だ。もっと抱きついてきてくれてもいいんだけどな……

　そんな事を考えていると、後ろを歩くツバキがぞわぞわっと震えながら何かを感じて俺を鋭く睨む。

　だが、俺が歩いているのは決して、左右から女の子に挟まれて歩きたいだけでも、腕で女の子の柔らかい感触と体温と感じたいわけではない。

　俺達が何故、王国を離れて道を歩いているのかというと、それは王国から少し離れた山岳地帯の洞穴から地下に行くとドワーフの街があると国王様から教えてもらったからだ。

　RPGや異世界もののアニメなどで知られているがドワーフは武器の扱いに長けた種族であり、戦闘力が高い上に手先が器用で特殊な武器の職人として有名だ。

　魔王と戦闘をして分かったのは、今のままでは雑魚の魔族と戦っても苦戦するのは見えていた。

　原理は分からないが、魔力が尽きるまで、ほぼ傷を即座に回復する脅威の回復能力を全ての魔王軍が持っている。

　これに対策するには武器の強化は不可欠だ。どうやら、ドワーフには武器を打ち直してその性能を最大限まで引き上げる特殊なスキルを持つ鍛治師が存在するらしい。