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スイレン、ツバキ2 注意(魔力の補給が含まれます!)

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 すると、スイレンは我慢できなくなったのか俺に抱きついてきて、潤んだ瞳で見上げてくる。

「殿……お願いします。私の中へ……」

 俺はそんなスイレンに微笑むと、着物の前をを開いて仰向けに寝かせた彼女の足を広げさせて、ゆっくりと体を重ねた。

「あっ、あぁっ、殿……ああっ、ああっ、ああー!!」

 俺のモノを受け入れた瞬間、スイレンは体を仰け反らせながら甲高い悲鳴を上げる。

 俺はそんな彼女の反応を見ながらゆっくり動かすとスイレンの瞳が赤く変わる。

「殿……私が……私が妻なの……」
「ああ、スイレン」

 目尻から涙を流すスイレンの頬に手を当てて微笑むと安心した表情をするスイレン。

「との……殿!」

 動きを早めてしばらくして、魔力を注ぎ込むとスイレンの下腹部の紋章がピンク色に輝き、彼女の額からは2本の鬼のツノが生えて、糸が切れたように脱力したスイレンはそのまま意識を失った。

スイレン。眷族レベル6。



 俺は気を失ったスイレンを寝かせるとツバキの方を見て手招きした。

 ツバキは大きな胸を揺らしながらこちらに向かって歩いてくると、俺の前に立つ。

 俺はそんなツバキの着物を脱がせて裸にする。

「あんたって本当に節操ないわね……あれだけの女の子を相手しても満足できないの?」
「いや……満足はしてる。ただ、デザートは別腹だろ?」

 そう言ってツバキの腰に手を当てて引き寄せると、唇を奪うとしばらく唇を重ねた後、彼女は顔を赤らめてそっぽを向いた。

「本当にあんたの事が嫌い! でも……そんなベイルの事を好きな自分がもっと嫌い……」
「最後の方が聞き取れなかった。もう一度言ってくれないか?」

 そういうとツバキは声を荒げた。

「うるさい! ほら、するんでしょ!!」

 そう言うとツバキは俺の胸を押してベッドに倒すと、俺の上に馬乗りになった。

 そして、俺の上に跨りゆっくりと腰を落としていく。

 苦しそうな表情をしながらも、徐々に奥まで根元まで入った所で彼女は大きく息を吐いて俺を見下ろす。

「これは仕方なくなんだから! あんだけ女の子を相手して疲れてるでしょ? あんたは横になってるだけでいいからね。あたしが勝手に魔力の補給をするだけ……だからっ!」

 そう強がったツバキはゆっくり腰を浮かせると自分のペースに合わせて上下に動かし始めた。

 ツバキは目を閉じて、俺のモノを味わうように動く。その表情はどこか嬉しそうだった。

 次第に早くなっていく動きに俺はすぐに魔力をツバキの中に注ぎ込んだ。

「……あっ! んんっ! 魔力が……入ってきたぁ……」

 やがて、ツバキは俺の上で体を仰け反らせて絶頂を迎えると、ツノが額から生えて下腹部の紋章がピンク色に光り輝く。それと同時に体を小刻みに振るわせてそのまま俺に倒れ込んでくる。

「はぁ……はぁ……ベイル。好き……」
「ん? なんて?」
「なんでもないわよ! ……ばか」

 浅く息を繰り返すツバキの頭を撫でると、彼女は頬を膨らませてそっぽを向くと俺の胸に頭を埋めて呟いた。
ツバキ。眷族レベル6。
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