二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族（ハーレム）を増やす〜

オークション3

　水槽の少女は頭を水から出して俺に頭を下げた。

「ご主人様。私を買って頂きありがとうございます。名前はありませんので、付けて頂けると嬉しいです」
「名前か……俺はあんまりセンスないからなぁ……リアラ、スピル。何かいいものはないか？」

　俺は後ろにいた2人にそう尋ねると、２人は声を揃えて叫んだ。

「「ベイル様が決めてあげないとダメです！！」」
「……は、はい」

　俺は頭を悩ませるが海で連想して考えれば考えるほど魚の名前しか出てこない。その時、ふとリヴァイアサンの別名が俺の脳裏を過ぎる。

「レヴィ……そうだ。レヴィがいい！　俺の出身地ではリヴァイアサンに別名があってレヴィアタンとも言っていたんだ。そこから取って、お前の名前は今日からレヴィだ！」
「ご主人様。素敵な名前を付けてくれてありがとうございます。これからよろしくお願いしますね！」

　レヴィはヒレで水を蹴って、そのまま勢い良く水槽から飛び出す。
　地面に着地したレヴィはヒレがなくなり、代わりに細くて綺麗な足が付いていた。

　青い水着姿のレヴィにリアラとスピルが走って駆けていく。

「レヴィちゃん。私はリアラ、これからよろしくね！」
「私はスピルっていいます。レヴィちゃんとは他人の感じがしません。仲良くして下さいね！」
「うちも仲間ができて本当に嬉しい！　リアラちゃん。スピルちゃん。これからよろしくお願いしますね！」

　３人は手を握り合って嬉しそうにキャッキャと話をしている。
　その姿を微笑ましく見ていた俺だが、レヴィが嬉しくて飛び跳ねる度に彼女のたわわな胸が上下に大きく揺れる。

　俺はなるべく見ないようにと視線を逸らすが、自然とその大きな胸に吸い込まれてしまう。

　スピルも脱ぐとすごいんだが、レヴィの胸には及ばない。あの胸は絶対に手の平に収まりきらない。まさに男の夢があの大きな２つの膨らみに詰まっている。あのたわわな胸だけで10億もの金を注ぎ込んだ価値がある。

　しかし、水着姿のレヴィは目のやり場に困る。ひとまず服を買いにいかなければ、俺の理性が保たない。

　俺は次元空間からマントを取り出すと、それをレヴィにそっと掛けた。

「ひとまず服を買いに行くぞ。レヴィをいつまでも、そんな格好のままにさせておくわけにはいかないからな！」
「……ご主人様」

　俺が視線を逸らして言うと、レヴィは頬を赤く染めながら小さく頷いた。

　それから俺達は洋服屋に行き、店員に女性用の下着や肌着などを選んでもらう。そして、俺が選んだのは青いドレスのようなフリルのたくさんついた服だった。

「ご主人様。どうですか？　似合いますか？」

　試着室で着替えてきたレヴィは恥ずかしそうにしながら、俺の前でくるくると回って見せる。