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ようこそドロップ魔法学園へ
「聖人君子なんていませんよ」
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ドロップ魔法学園。
子供のいない、がらんとした教室で、三人の教師達はある人物を待っていた。
シャルルルカ・シュガー。
高名な魔法使いであり、魔王を倒した英雄の一人。
時計を見やると、彼が訪れるはずの時間は既に過ぎていた。
「──ここまで来て何言い出すんですか!」
廊下から子供の怒鳴り声が聞こえてくる。
部活動をしている生徒の声だろう。
何か言い合っているようだが、今はシャルルルカが来るのを待つのが最優先だと、三人の教師はその場から動かなかった。
そのとき、ノックの音が聞こえてきた。
「すみません。遅れました! シャルルルカ・シュガーです!」
教師達は背筋をぴん、と伸ばす。
「どうぞお入り下さい」
開いた扉の隙間からレイが顔を出した。
続いて、彼女に首根っこを掴まれて引き摺られる、シャルルルカの姿が現れる。
「ええと……?」
──これは一体、どういう状況なんだ?
困惑する彼らにレイは何度も頭を下げる。
「こんな格好で申し訳ねえです。この人が途中でグズってしまって……。──ほら、ちゃんと立って!」
「これが私の立ち方だ」
「馬鹿言ってないで立つ!」
レイはシャルルルカを教師達の対面に置かれた椅子まで、ずるずると引きずって行く。
そして、手慣れた手つきで椅子に座らせた後、そそくさと教室の扉に向かう。
「では、あたしはこれで失礼します!」
レイは申し訳なさそうな笑顔を教師達に向ける。
「私も失礼します」
すると、いつの間にかレイの後ろにシャルルルカが立っていた。
レイはシャルルルカの背中を押して、再び椅子に座らせる。
立ち上がろうとするシャルルルカを、後ろから首に腕を回して無理矢理抑えつけた。
「あたしが取り押さえておくんで! 話を進めて下さい!」
その一連の出来事を教師達はぽかんと口を開けて見ていた。
「えー。まずは話を受けてくれて感謝します、シュガーさん」
最初に口を開いたのはのは修道服を着た初老の女性。
「彼女は娘さんですか?」
そう言って、レイに優しく微笑みかける。
レイはつられて笑顔で答える。
「いいえ。あたしはこの人の弟子のレイです!」
「私は弟子を取った覚えはない」
「はいはい。生徒でしたね!」
シャルルルカは弟子を取らない。
だから、レイはシャルルルカを「先生」と呼ぶことにしている。
「仲が良いんですね。……ああ、申し遅れました。私はクリシス・カスタードクリームと申します」
クリシスは左手にいる鼻の高い男性を指す。
「こちらはピエーロ・ボンボン先生」
続いて、右手にいる銀髪の女性を指す。
「こちらはアーヒナヒナ・ダイフク先生です」
二人は険しい表情で会釈をした。
「ご丁寧にどうも。私はシャルルルカ・シュガーです」
「ええ。存じております。私共がお誘いしたのに何ですが、今日は貴方の採用試験をさせて頂きたいとお呼びしました」
「そうだったんですか?」
「そのような旨のお手紙はお出したんですが……」
「あー。手紙ならそこらへんのヤギに食わせた覚えがあります」
「いつの間に!」
無意識的に、レイの腕に力が入る。
シャルルルカに腕を叩かれ、レイは力を緩めた。
「前職は何を?」
「前職は吟遊詩人でした。このリュートでベンベン言わせてます」
シャルルルカはとんがり帽子の中から取り出したリュートの弦をベン、と弾いた。
「違います! 冒険者ギルドで魔法使いやってました!」
レイがすかさず訂正する。
──頼むから真面目に答えて下さいよ!
レイはシャルルルカにそう目で訴えた。
そんな思いがシャルルルカには届いているかはわからない。
「名前を聞いて驚きました。魔王を討った大魔法使いと同じ名前なのですから」
「本人です。この魔法の杖が見えますか」
シャルルルカはそう言って、自身の魔法の杖を掲げた。
クリシスはそれをまじまじと見つめる。
「……確かに、大魔法使いシャルルルカが持っていたものと同じようですね」
「フン。どうせレプリカでしょう!」
ピエーロが高い鼻を鳴らす。
シャルルルカはやれやれと言った風に首を振った。
「鑑定すればわかることです。まあ、大切な杖を一介の鑑定士なぞには触らせませんが」
「あたしにはガンガン持ち運ばせる癖に?」
「レイは鑑定士じゃないからな」
「ほうら! やはりレプリカなのではないか!」
ピエーロが鼻高々に言った。
「最近、シャルルルカ様の偽物が幅を利かせていると聞いていたが、貴様がそうなのだな! 他の者は騙せてもこのピエーロを騙すことは出来ぬぞ! この、痴れ者め!」
酷い言われようにレイは少しムッとした。
──シャルル先生のこと、何も知らない癖に。
レイはそう思って、つい口を出してしまう。
「大魔法使いシャルルルカ様がそんなに立派なんですか?」
「立派だとも!」
ピエーロは昂った気持ちを落ち着かせるべく、咳払いを一つして話を続けた。
「子供なら知らずとも無理はない。大魔法使いシャルルルカ様は、数々の村を魔物の手から救い出した素晴らしいお方!」
咳払いなどで気持ちが落ち着く訳もなく、ピエーロは次第にヒートアップしていく。
「魔物を一撃で仕留める姿は鬼神の如く、負傷者の苦しみに心を痛めて涙を流す姿は天女の如し! 気高く、儚げな姿に我が輩は一瞬で心を奪われたのだ……!」
「いやあ、照れますねえ」
「貴様のことではないわ!」
ピエーロはシャルルルカに向かって唾を飛ばしながら怒鳴りつけた。
「そんな人間いませんよ。そんな、絵に描いたような聖人君子なんて何処にもね」
「いたのだ! 我が輩は確かにこの目で見たぞ!」
「貴方の目というのも信用なりませんね。それに、十年もあれば人は変わります。貴方は自分が十年前から何一つ変わってないと言い切れますか?」
「我が輩はどうあれ、シャルルルカ様は変わらぬ!」
頑として譲らぬピエーロに、シャルルルカはやれやれと首を横に振った。
「昔のことは美化されるものです。貴方達は自分達の都合の良い《幻影》を本物だと思っているに過ぎない」
「幻影のことをわざわざ呪文で言うなど、気取りおって。貴様なんぞがシャルルルカ様に成り代わろうなど天変地異が起きても無理なのだ」
「おや、誰に向かって話しているのですかね?」
「は? 貴様だ。目の前にいる……」
ピエーロは目をぱちくりさせた。
目の前にいたシャルルルカが、瞬きの間に消えてしまったのだ。
「ど、何処に行った!?」
「貴方の言う通り、目の前に」
「嘘をつけ! 何処にもおらんぞ! ねえ、クリシス先生!」
ピエーロが横にいるクリシスを見る。
クリシスは驚いたように目を見開いて、ピエーロの顔を見た。
「いえ、本当に目の前にいますよ……」
「何っ!?」
ピエーロが前を向くと、シャルルルカが眼前に立っていた。
ピエーロは驚いて仰反る。
「ほらね、貴方の目は信用ならない」
シャルルルカはピエーロに背を向けて、椅子に戻った。
「ここにいるのは本物のシャルルルカ・シュガー。現実逃避するのは結構ですが、そろそろ目を覚ますべきでは? その節穴の目でね」
子供のいない、がらんとした教室で、三人の教師達はある人物を待っていた。
シャルルルカ・シュガー。
高名な魔法使いであり、魔王を倒した英雄の一人。
時計を見やると、彼が訪れるはずの時間は既に過ぎていた。
「──ここまで来て何言い出すんですか!」
廊下から子供の怒鳴り声が聞こえてくる。
部活動をしている生徒の声だろう。
何か言い合っているようだが、今はシャルルルカが来るのを待つのが最優先だと、三人の教師はその場から動かなかった。
そのとき、ノックの音が聞こえてきた。
「すみません。遅れました! シャルルルカ・シュガーです!」
教師達は背筋をぴん、と伸ばす。
「どうぞお入り下さい」
開いた扉の隙間からレイが顔を出した。
続いて、彼女に首根っこを掴まれて引き摺られる、シャルルルカの姿が現れる。
「ええと……?」
──これは一体、どういう状況なんだ?
困惑する彼らにレイは何度も頭を下げる。
「こんな格好で申し訳ねえです。この人が途中でグズってしまって……。──ほら、ちゃんと立って!」
「これが私の立ち方だ」
「馬鹿言ってないで立つ!」
レイはシャルルルカを教師達の対面に置かれた椅子まで、ずるずると引きずって行く。
そして、手慣れた手つきで椅子に座らせた後、そそくさと教室の扉に向かう。
「では、あたしはこれで失礼します!」
レイは申し訳なさそうな笑顔を教師達に向ける。
「私も失礼します」
すると、いつの間にかレイの後ろにシャルルルカが立っていた。
レイはシャルルルカの背中を押して、再び椅子に座らせる。
立ち上がろうとするシャルルルカを、後ろから首に腕を回して無理矢理抑えつけた。
「あたしが取り押さえておくんで! 話を進めて下さい!」
その一連の出来事を教師達はぽかんと口を開けて見ていた。
「えー。まずは話を受けてくれて感謝します、シュガーさん」
最初に口を開いたのはのは修道服を着た初老の女性。
「彼女は娘さんですか?」
そう言って、レイに優しく微笑みかける。
レイはつられて笑顔で答える。
「いいえ。あたしはこの人の弟子のレイです!」
「私は弟子を取った覚えはない」
「はいはい。生徒でしたね!」
シャルルルカは弟子を取らない。
だから、レイはシャルルルカを「先生」と呼ぶことにしている。
「仲が良いんですね。……ああ、申し遅れました。私はクリシス・カスタードクリームと申します」
クリシスは左手にいる鼻の高い男性を指す。
「こちらはピエーロ・ボンボン先生」
続いて、右手にいる銀髪の女性を指す。
「こちらはアーヒナヒナ・ダイフク先生です」
二人は険しい表情で会釈をした。
「ご丁寧にどうも。私はシャルルルカ・シュガーです」
「ええ。存じております。私共がお誘いしたのに何ですが、今日は貴方の採用試験をさせて頂きたいとお呼びしました」
「そうだったんですか?」
「そのような旨のお手紙はお出したんですが……」
「あー。手紙ならそこらへんのヤギに食わせた覚えがあります」
「いつの間に!」
無意識的に、レイの腕に力が入る。
シャルルルカに腕を叩かれ、レイは力を緩めた。
「前職は何を?」
「前職は吟遊詩人でした。このリュートでベンベン言わせてます」
シャルルルカはとんがり帽子の中から取り出したリュートの弦をベン、と弾いた。
「違います! 冒険者ギルドで魔法使いやってました!」
レイがすかさず訂正する。
──頼むから真面目に答えて下さいよ!
レイはシャルルルカにそう目で訴えた。
そんな思いがシャルルルカには届いているかはわからない。
「名前を聞いて驚きました。魔王を討った大魔法使いと同じ名前なのですから」
「本人です。この魔法の杖が見えますか」
シャルルルカはそう言って、自身の魔法の杖を掲げた。
クリシスはそれをまじまじと見つめる。
「……確かに、大魔法使いシャルルルカが持っていたものと同じようですね」
「フン。どうせレプリカでしょう!」
ピエーロが高い鼻を鳴らす。
シャルルルカはやれやれと言った風に首を振った。
「鑑定すればわかることです。まあ、大切な杖を一介の鑑定士なぞには触らせませんが」
「あたしにはガンガン持ち運ばせる癖に?」
「レイは鑑定士じゃないからな」
「ほうら! やはりレプリカなのではないか!」
ピエーロが鼻高々に言った。
「最近、シャルルルカ様の偽物が幅を利かせていると聞いていたが、貴様がそうなのだな! 他の者は騙せてもこのピエーロを騙すことは出来ぬぞ! この、痴れ者め!」
酷い言われようにレイは少しムッとした。
──シャルル先生のこと、何も知らない癖に。
レイはそう思って、つい口を出してしまう。
「大魔法使いシャルルルカ様がそんなに立派なんですか?」
「立派だとも!」
ピエーロは昂った気持ちを落ち着かせるべく、咳払いを一つして話を続けた。
「子供なら知らずとも無理はない。大魔法使いシャルルルカ様は、数々の村を魔物の手から救い出した素晴らしいお方!」
咳払いなどで気持ちが落ち着く訳もなく、ピエーロは次第にヒートアップしていく。
「魔物を一撃で仕留める姿は鬼神の如く、負傷者の苦しみに心を痛めて涙を流す姿は天女の如し! 気高く、儚げな姿に我が輩は一瞬で心を奪われたのだ……!」
「いやあ、照れますねえ」
「貴様のことではないわ!」
ピエーロはシャルルルカに向かって唾を飛ばしながら怒鳴りつけた。
「そんな人間いませんよ。そんな、絵に描いたような聖人君子なんて何処にもね」
「いたのだ! 我が輩は確かにこの目で見たぞ!」
「貴方の目というのも信用なりませんね。それに、十年もあれば人は変わります。貴方は自分が十年前から何一つ変わってないと言い切れますか?」
「我が輩はどうあれ、シャルルルカ様は変わらぬ!」
頑として譲らぬピエーロに、シャルルルカはやれやれと首を横に振った。
「昔のことは美化されるものです。貴方達は自分達の都合の良い《幻影》を本物だと思っているに過ぎない」
「幻影のことをわざわざ呪文で言うなど、気取りおって。貴様なんぞがシャルルルカ様に成り代わろうなど天変地異が起きても無理なのだ」
「おや、誰に向かって話しているのですかね?」
「は? 貴様だ。目の前にいる……」
ピエーロは目をぱちくりさせた。
目の前にいたシャルルルカが、瞬きの間に消えてしまったのだ。
「ど、何処に行った!?」
「貴方の言う通り、目の前に」
「嘘をつけ! 何処にもおらんぞ! ねえ、クリシス先生!」
ピエーロが横にいるクリシスを見る。
クリシスは驚いたように目を見開いて、ピエーロの顔を見た。
「いえ、本当に目の前にいますよ……」
「何っ!?」
ピエーロが前を向くと、シャルルルカが眼前に立っていた。
ピエーロは驚いて仰反る。
「ほらね、貴方の目は信用ならない」
シャルルルカはピエーロに背を向けて、椅子に戻った。
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