7 / 79
幼少期編 攻略対象達を攻略せよ
秘密のお茶会
しおりを挟む
クロードはアナスタシオスの部屋をノックする。
「誰かしら?」
扉の向こうから、アナスタシオスの声が聞こえてきた。
「兄さ……お姉様。おれ、クロードだ」
「クロード……?」
アナスタシオスは扉を開いた。
扉の隙間から見えた彼の顔に、クロードは顔をこわばらせた。
眉根を寄せ、感情を削ぎ落としたような冷酷な表情。
ゲーム画面で幾度となく見てきた、悪役令嬢アナスタシアの顔だ。
──順調にゲーム開始の準備が進んでいるってことか……。
「どうしたの。こんな遅くに」
「あ、ええと。ね、眠れなくて……」
クロードは目を伏せて、悲しそうな演技をする。
こうすれば、弟に甘いアナスタシオスは入れてくれるだろう。
そうクロードは踏んでいた。
「……わかったわ。中に入って」
「ありがとう」
──作戦通り!
クロードはアナスタシオスの寝室の中に入る。
寝室の中は、まるで生活感がなかった。
必要最低限の家具しか置かれていない。
──前の部屋には虫の標本とか、手製の木彫りの馬とか、剣のレプリカとかあったのにな……。
女の子が持つものではないからと、捨ててしまったのかもしれない。
クロードは少し寂しく思いつつ、早速本題に入った。
「兄さん」
「クロード、言ったでしょう。わたくしのことはお姉様と……」
「ここにはおれとばあやしかいない。おれは〝兄さん〟と話しがしたいんだ」
クロードはアナスタシオスの目をじっと見つめる。
アナスタシオスは暫く見つめ返していたが、観念したようにため息をついた。
「……そうだよな。兄ちゃんがいきなりお姉様なんて、訳わかんねえよな」
アナスタシオスはドカッと椅子に座る。
クロードは今一番聞きたかったことを尋ねた。
「どうして、婚約したりしたんだよ。おれのために、なんでそこまで……」
「お前のためなんかじゃねえよ」
「え?」
「俺のためだ。全部。俺の不注意で弟が死ぬなんて、情けねえったらありゃしねえ。だから、これは俺の我儘なんだ」
アナスタシオスが覚悟を決めた顔して言う。
それが何故だか腹立たしくて、クロードは顔が熱くなった。
「そうやって、全部、一人で背負い込むつもりか?」
クロードの声と拳が怒りで震える。
「……クロード?」
「おれにも背負わせてくれよ。兄さんの重荷、全部!」
「はあ?」
アナスタシオスは呆れた顔をする。
「背負うって、お前なあ……。お前も女のふりするつもりか?」
「そうじゃない! 兄さんを支えるって言ってるんだ」
「はあ? ガキに何が出来るってんだよ?」
「兄さんの方がガキだろ! ガキの癖に、なんで人に頼らないんだよ!」
「あんだとお!? 弟の癖に生意気だ!」
ヒートアップする二人の間に、メイばあやがバスケットを差し出した。
ふんわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「お二方、ばあやはクッキーを焼いてきましたよ」
メイばあやはそう言って、優しく笑う。
「メイばあや……」
アナスタシオスがメイばあやを見た。
「でも、歯磨きしたあとだぜ?」
「歯磨きはもう一度すれば良いんですよ」
「えー。面倒臭え……」
「おや、ばあやのクッキー食べないんですか? じゃあ、クロード坊ちゃまに全部あげましょうかね……」
「はあ? クロードばっかり狡い! 俺も食べる!」
アナスタシオスはクッキーを摘み、口に運んだ。
「まあ、座れよ」
アナスタシオスが対面の椅子を指差した。
クロードはうながされるまま、腰掛ける。
「どうでしょう。ばあや特製のクッキーのお味は?」
「久々にゆっくり食ったけど、やっぱり美味いな。なんか、ホッとする味っつうか」
「ふふ、そうでしょう? ばあやの愛情たっぷりですからね」
「……愛情か。そりゃあ、世界一美味くって当たり前だな」
アナスタシオスはフッと微笑んだ。
──……あ。笑った。
クロードは兄の微笑みを久々に見れたことに喜んだ。
「クロードも食えよ。俺が全部食っちまうぞ」
「ああ、うん」
言われるがまま、クロードはクッキーを口に運んだ。
サクサクしていて、程よく甘い。
クロードもメイばあやのクッキーが好きだった。
「なあ、兄さん。ダンスレッスンのとき、足を引っ掛けられてただろ。大丈夫だったか?」
「大丈夫じゃねえよ! 痛いったらないぜ! あの女、何回も何回も転ばせやがって! こちとら、曲がりなりにも王子の婚約者だっつうの!」
「何回も……。やっぱり故意だよな、あれ」
「そうに決まってらあ。ど田舎者だとか、王子に色目使ったとか。うるさくて仕方ねえ。ま、俺が美人過ぎるからいけねえんだけど」
そう軽口を叩いて、アナスタシオスは「がっはっは」と笑った。
対して、クロードは真剣な顔で言う。
「兄さん、アデヤ殿下に告発しよう。明日、お忍びで殿下が来られるから、そのときにでも」
「告発なあ……。あっちの言う通り、ぽっと出の俺達と、代々尽くしてきた家庭教師の言い分、どっちを信じるかは目に見えてらあ」
「そうか? 彼、兄さんにベタ惚れだぞ?」
ゲーム序盤では、主人公が間に挟まることが出来ないくらい、甘やかしていた。
ゲームでの“アナスタシア”はそれを軽くあしらっていたが。
「つっても、顔だけだろ? それに、中途半端な告発は、相手を怒らせてイビリをエスカレートさせるだけだ」
「まあ、そうなんだけど……」
アナスタシオスはニヤリと笑った。
「俺に作戦がある。クロード、耳貸せ……ごにょごにょ」
「……ええっ!? その方法だと恨みを買うだろ!? もっと穏便に……!」
「クロードは兄ちゃんの味方じゃねえのか?」
「え」
「そうなったら、兄ちゃん、一人で戦わなきゃなんねえな。心細いぜ……」
アナスタシオスは涙ぐむ。
昔から、クロードはアナスタシオスのその顔に滅法弱い。
「み、味方に決まってるだろ!」
思わずそう言ってしまった。
すると、先程までの涙は何処へやら。
アナスタシオスは悪戯っ子のようにニヤリと笑った。
「じゃあ、決まりだな。やるなら徹底的にやろうぜ? 弟よ」
そう言って、アナスタシオスは肩を組んできた。
──上手く踊らされてるな、俺……。
クロードはため息をついた。
「誰かしら?」
扉の向こうから、アナスタシオスの声が聞こえてきた。
「兄さ……お姉様。おれ、クロードだ」
「クロード……?」
アナスタシオスは扉を開いた。
扉の隙間から見えた彼の顔に、クロードは顔をこわばらせた。
眉根を寄せ、感情を削ぎ落としたような冷酷な表情。
ゲーム画面で幾度となく見てきた、悪役令嬢アナスタシアの顔だ。
──順調にゲーム開始の準備が進んでいるってことか……。
「どうしたの。こんな遅くに」
「あ、ええと。ね、眠れなくて……」
クロードは目を伏せて、悲しそうな演技をする。
こうすれば、弟に甘いアナスタシオスは入れてくれるだろう。
そうクロードは踏んでいた。
「……わかったわ。中に入って」
「ありがとう」
──作戦通り!
クロードはアナスタシオスの寝室の中に入る。
寝室の中は、まるで生活感がなかった。
必要最低限の家具しか置かれていない。
──前の部屋には虫の標本とか、手製の木彫りの馬とか、剣のレプリカとかあったのにな……。
女の子が持つものではないからと、捨ててしまったのかもしれない。
クロードは少し寂しく思いつつ、早速本題に入った。
「兄さん」
「クロード、言ったでしょう。わたくしのことはお姉様と……」
「ここにはおれとばあやしかいない。おれは〝兄さん〟と話しがしたいんだ」
クロードはアナスタシオスの目をじっと見つめる。
アナスタシオスは暫く見つめ返していたが、観念したようにため息をついた。
「……そうだよな。兄ちゃんがいきなりお姉様なんて、訳わかんねえよな」
アナスタシオスはドカッと椅子に座る。
クロードは今一番聞きたかったことを尋ねた。
「どうして、婚約したりしたんだよ。おれのために、なんでそこまで……」
「お前のためなんかじゃねえよ」
「え?」
「俺のためだ。全部。俺の不注意で弟が死ぬなんて、情けねえったらありゃしねえ。だから、これは俺の我儘なんだ」
アナスタシオスが覚悟を決めた顔して言う。
それが何故だか腹立たしくて、クロードは顔が熱くなった。
「そうやって、全部、一人で背負い込むつもりか?」
クロードの声と拳が怒りで震える。
「……クロード?」
「おれにも背負わせてくれよ。兄さんの重荷、全部!」
「はあ?」
アナスタシオスは呆れた顔をする。
「背負うって、お前なあ……。お前も女のふりするつもりか?」
「そうじゃない! 兄さんを支えるって言ってるんだ」
「はあ? ガキに何が出来るってんだよ?」
「兄さんの方がガキだろ! ガキの癖に、なんで人に頼らないんだよ!」
「あんだとお!? 弟の癖に生意気だ!」
ヒートアップする二人の間に、メイばあやがバスケットを差し出した。
ふんわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「お二方、ばあやはクッキーを焼いてきましたよ」
メイばあやはそう言って、優しく笑う。
「メイばあや……」
アナスタシオスがメイばあやを見た。
「でも、歯磨きしたあとだぜ?」
「歯磨きはもう一度すれば良いんですよ」
「えー。面倒臭え……」
「おや、ばあやのクッキー食べないんですか? じゃあ、クロード坊ちゃまに全部あげましょうかね……」
「はあ? クロードばっかり狡い! 俺も食べる!」
アナスタシオスはクッキーを摘み、口に運んだ。
「まあ、座れよ」
アナスタシオスが対面の椅子を指差した。
クロードはうながされるまま、腰掛ける。
「どうでしょう。ばあや特製のクッキーのお味は?」
「久々にゆっくり食ったけど、やっぱり美味いな。なんか、ホッとする味っつうか」
「ふふ、そうでしょう? ばあやの愛情たっぷりですからね」
「……愛情か。そりゃあ、世界一美味くって当たり前だな」
アナスタシオスはフッと微笑んだ。
──……あ。笑った。
クロードは兄の微笑みを久々に見れたことに喜んだ。
「クロードも食えよ。俺が全部食っちまうぞ」
「ああ、うん」
言われるがまま、クロードはクッキーを口に運んだ。
サクサクしていて、程よく甘い。
クロードもメイばあやのクッキーが好きだった。
「なあ、兄さん。ダンスレッスンのとき、足を引っ掛けられてただろ。大丈夫だったか?」
「大丈夫じゃねえよ! 痛いったらないぜ! あの女、何回も何回も転ばせやがって! こちとら、曲がりなりにも王子の婚約者だっつうの!」
「何回も……。やっぱり故意だよな、あれ」
「そうに決まってらあ。ど田舎者だとか、王子に色目使ったとか。うるさくて仕方ねえ。ま、俺が美人過ぎるからいけねえんだけど」
そう軽口を叩いて、アナスタシオスは「がっはっは」と笑った。
対して、クロードは真剣な顔で言う。
「兄さん、アデヤ殿下に告発しよう。明日、お忍びで殿下が来られるから、そのときにでも」
「告発なあ……。あっちの言う通り、ぽっと出の俺達と、代々尽くしてきた家庭教師の言い分、どっちを信じるかは目に見えてらあ」
「そうか? 彼、兄さんにベタ惚れだぞ?」
ゲーム序盤では、主人公が間に挟まることが出来ないくらい、甘やかしていた。
ゲームでの“アナスタシア”はそれを軽くあしらっていたが。
「つっても、顔だけだろ? それに、中途半端な告発は、相手を怒らせてイビリをエスカレートさせるだけだ」
「まあ、そうなんだけど……」
アナスタシオスはニヤリと笑った。
「俺に作戦がある。クロード、耳貸せ……ごにょごにょ」
「……ええっ!? その方法だと恨みを買うだろ!? もっと穏便に……!」
「クロードは兄ちゃんの味方じゃねえのか?」
「え」
「そうなったら、兄ちゃん、一人で戦わなきゃなんねえな。心細いぜ……」
アナスタシオスは涙ぐむ。
昔から、クロードはアナスタシオスのその顔に滅法弱い。
「み、味方に決まってるだろ!」
思わずそう言ってしまった。
すると、先程までの涙は何処へやら。
アナスタシオスは悪戯っ子のようにニヤリと笑った。
「じゃあ、決まりだな。やるなら徹底的にやろうぜ? 弟よ」
そう言って、アナスタシオスは肩を組んできた。
──上手く踊らされてるな、俺……。
クロードはため息をついた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。

あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。

一番悪いのは誰
jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。
ようやく帰れたのは三か月後。
愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。
出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、
「ローラ様は先日亡くなられました」と。
何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
悪役令嬢アンジェリカの最後の悪あがき
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーとして断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他サイトでも投稿中
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

えっ、これってバッドエンドですか!?
黄昏くれの
恋愛
ここはプラッツェン王立学園。
卒業パーティというめでたい日に突然王子による婚約破棄が宣言される。
あれ、なんだかこれ見覚えがあるような。もしかしてオレ、乙女ゲームの攻略対象の一人になってる!?
しかし悪役令嬢も後ろで庇われている少女もなんだが様子がおかしくて・・・?
よくある転生、婚約破棄モノ、単発です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる