41 / 130
香美
「意地になればいいだろう」
しおりを挟む
「ちょっ、ちょっと! 離しなさいよ!!」
知恵は明人に腕を掴まれているため、文句を言いながらもついて行くしか出来ない。
そんな明人は警察官を巻くようにわざと人混みに突っ込み、その後は人気のない細道へと逃げる。
警察官達は二人を見失い、それぞれ手分けして探す事にし分かれ始めた。
細道を少し進むと人気が全く無くなり、明人はやっと足を止めた。
「ここまで来れば大丈夫か」
「そうだな」
明人は肩で息をしているが、カクリは全く疲れておらず平然としている。
知恵は今にも倒れそうなほど疲れてしまい、膝に手を付きなんとか息を整えていた。
「さてと。お前、何やらかしたんだ?」
「な、なにも。して、ないわよ……」
なんとか質問に答える知恵だったが、その様子を一切気にしない明人は、いつもの口調で次々と質問をぶつける。
「なぜ走っていた、警察はなぜお前を追いかけてる。お前、学生みたいだがやんちゃでもしたのか? それとも──」
「まっ、待って待って!! そんな一斉に質問されても答えられる訳ないでしょ!」
なんとか話せるくらいに回復した知恵は、明人の次から次へとぶつけてくる質問を止めた。
そんな知恵の言葉に、彼は軽蔑したような表情を向ける。
「こんな質問も答えられんのかお前は。脳みそはどうなっている。しっかり入っているんだろうな。お前の頭の中には何が入っている」
明人の表情と言葉に知恵は最初、開いた口が塞がらない状態でポカーンとした表情になる。時間が進むにつれ理解でき、だんだん怒りが込み上げ顔を真っ赤にし、明人に対し怒鳴り散らした。
「初対面で何言ってんのよ!! あんたこそ常識がなってないんじゃない?! 脳みそしっかり入ってるのかしら?!?!」
「安心しろ、お前より脳みそはしっかりと入っている」
明人の言葉に彼女は体を震わせる。拳を作り、殴りたくなった感情を何とか抑え込んでいた。
「明人よ、今はどうでも良いのではないか? とりあえず、この状況をどうにかする方が先だと思うのだけれどね」
冷静に口にするカクリを、知恵は不思議そうにじぃっと見下ろしている。
何故ここにカクリのような少年が居るのか不思議に思っていた。しかも、話し方や雰囲気が普通の少年とは異なるため、気になっている。
「ちょっと、なんでこんなガキがここにいるわけ。まさか誘拐犯?」
「こいつを誘拐したところで俺にはなんのメリットもなければ、趣味でもねぇ。一目見ればわかるだろうが。こいつは俺から逃げない、逃げる気が無い。誘拐犯では無い事はすぐに判断できるはずだ餓鬼」
明人の返答は一言二言多いため、聞いている人からすれば相当苛立つ。
カクリは溜息をつき、知恵はまたしても拳を握り作り震わせた。
「んで、結局お前は何やらかした。もしかして若気の至りで万引きでもしたか? 遊び半分でやる奴は今多いからな。だが──」
「やってない!!!」
明人の言葉に対し、知恵は過剰な反応を見せた。その反応に、明人はちらっと目線を向けたあと腕を組み、考える素振りを見せる。
それを知恵は、息を荒くし睨んでいた。
「やっていないのであればなぜ逃げた。逃げる必要などないだろう」
「……誰も私の言葉なんて信じないし、それに実際私の鞄にはCDが入っていた。証拠はしっかりと見られている。その状況でどうすれば良かったのよ。何を言ったところで意味なんてないでしょ」
込み上げていた怒りは沈み、知恵は肩を落とし目を伏せてしまった。もう諦めてしまっている。
このまま戻ってもどうせ、何かしらの罰は与えられると思ってた。
「言葉には意味を成すが、今のお前の行動は確かに意味無いな」
「どういう事よ……」
明人は呆れた様子で彼女に向き直し、わざとらしく大きなため息を吐いた。
「お前がやっていないのならそれを言い続ければいいだろう。そうすれば警察側も何か手段を考えるはずだ。防犯カメラを見たり聞き取り調査などしたりな。相手を諦めさせるため何かしらの証拠を取ろうとするだろう」
「それ、私が意地を張っても意味ないじゃない。どうせ──」
「そうか、なら今回お前は万引きしたのか」
「だからしてないってば!!」
知恵は再度同じ事を言われ、怒りのあまり声が荒くなる。だが、それに対して先程から何も変わらない彼は、そのまま言葉を続けた。
「なら証拠など見つかるはずがない。やっていないのだからな。証拠がなければ捕まえる事もできん」
明人の言葉は最もだが、知恵は鞄の中にCDが入っているところを見られている。それを証拠と言われても仕方が無い。
「でも、私は鞄に……」
「なぜお前はもう諦めている。もっと意地になればいいだろうが」
今の言葉に驚き、彼女は目を見開き明人を見上げた。
知恵は明人に腕を掴まれているため、文句を言いながらもついて行くしか出来ない。
そんな明人は警察官を巻くようにわざと人混みに突っ込み、その後は人気のない細道へと逃げる。
警察官達は二人を見失い、それぞれ手分けして探す事にし分かれ始めた。
細道を少し進むと人気が全く無くなり、明人はやっと足を止めた。
「ここまで来れば大丈夫か」
「そうだな」
明人は肩で息をしているが、カクリは全く疲れておらず平然としている。
知恵は今にも倒れそうなほど疲れてしまい、膝に手を付きなんとか息を整えていた。
「さてと。お前、何やらかしたんだ?」
「な、なにも。して、ないわよ……」
なんとか質問に答える知恵だったが、その様子を一切気にしない明人は、いつもの口調で次々と質問をぶつける。
「なぜ走っていた、警察はなぜお前を追いかけてる。お前、学生みたいだがやんちゃでもしたのか? それとも──」
「まっ、待って待って!! そんな一斉に質問されても答えられる訳ないでしょ!」
なんとか話せるくらいに回復した知恵は、明人の次から次へとぶつけてくる質問を止めた。
そんな知恵の言葉に、彼は軽蔑したような表情を向ける。
「こんな質問も答えられんのかお前は。脳みそはどうなっている。しっかり入っているんだろうな。お前の頭の中には何が入っている」
明人の表情と言葉に知恵は最初、開いた口が塞がらない状態でポカーンとした表情になる。時間が進むにつれ理解でき、だんだん怒りが込み上げ顔を真っ赤にし、明人に対し怒鳴り散らした。
「初対面で何言ってんのよ!! あんたこそ常識がなってないんじゃない?! 脳みそしっかり入ってるのかしら?!?!」
「安心しろ、お前より脳みそはしっかりと入っている」
明人の言葉に彼女は体を震わせる。拳を作り、殴りたくなった感情を何とか抑え込んでいた。
「明人よ、今はどうでも良いのではないか? とりあえず、この状況をどうにかする方が先だと思うのだけれどね」
冷静に口にするカクリを、知恵は不思議そうにじぃっと見下ろしている。
何故ここにカクリのような少年が居るのか不思議に思っていた。しかも、話し方や雰囲気が普通の少年とは異なるため、気になっている。
「ちょっと、なんでこんなガキがここにいるわけ。まさか誘拐犯?」
「こいつを誘拐したところで俺にはなんのメリットもなければ、趣味でもねぇ。一目見ればわかるだろうが。こいつは俺から逃げない、逃げる気が無い。誘拐犯では無い事はすぐに判断できるはずだ餓鬼」
明人の返答は一言二言多いため、聞いている人からすれば相当苛立つ。
カクリは溜息をつき、知恵はまたしても拳を握り作り震わせた。
「んで、結局お前は何やらかした。もしかして若気の至りで万引きでもしたか? 遊び半分でやる奴は今多いからな。だが──」
「やってない!!!」
明人の言葉に対し、知恵は過剰な反応を見せた。その反応に、明人はちらっと目線を向けたあと腕を組み、考える素振りを見せる。
それを知恵は、息を荒くし睨んでいた。
「やっていないのであればなぜ逃げた。逃げる必要などないだろう」
「……誰も私の言葉なんて信じないし、それに実際私の鞄にはCDが入っていた。証拠はしっかりと見られている。その状況でどうすれば良かったのよ。何を言ったところで意味なんてないでしょ」
込み上げていた怒りは沈み、知恵は肩を落とし目を伏せてしまった。もう諦めてしまっている。
このまま戻ってもどうせ、何かしらの罰は与えられると思ってた。
「言葉には意味を成すが、今のお前の行動は確かに意味無いな」
「どういう事よ……」
明人は呆れた様子で彼女に向き直し、わざとらしく大きなため息を吐いた。
「お前がやっていないのならそれを言い続ければいいだろう。そうすれば警察側も何か手段を考えるはずだ。防犯カメラを見たり聞き取り調査などしたりな。相手を諦めさせるため何かしらの証拠を取ろうとするだろう」
「それ、私が意地を張っても意味ないじゃない。どうせ──」
「そうか、なら今回お前は万引きしたのか」
「だからしてないってば!!」
知恵は再度同じ事を言われ、怒りのあまり声が荒くなる。だが、それに対して先程から何も変わらない彼は、そのまま言葉を続けた。
「なら証拠など見つかるはずがない。やっていないのだからな。証拠がなければ捕まえる事もできん」
明人の言葉は最もだが、知恵は鞄の中にCDが入っているところを見られている。それを証拠と言われても仕方が無い。
「でも、私は鞄に……」
「なぜお前はもう諦めている。もっと意地になればいいだろうが」
今の言葉に驚き、彼女は目を見開き明人を見上げた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜
瀬崎由美
キャラ文芸
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大正石華恋蕾物語
響 蒼華
キャラ文芸
■一:贄の乙女は愛を知る
旧題:大正石華戀奇譚<一> 桜の章
――私は待つ、いつか訪れるその時を。
時は大正。処は日の本、華やぐ帝都。
珂祥伯爵家の長女・菫子(とうこ)は家族や使用人から疎まれ屋敷内で孤立し、女学校においても友もなく独り。
それもこれも、菫子を取り巻くある噂のせい。
『不幸の菫子様』と呼ばれるに至った過去の出来事の数々から、菫子は誰かと共に在る事、そして己の将来に対して諦観を以て生きていた。
心許せる者は、自分付の女中と、噂畏れぬただ一人の求婚者。
求婚者との縁組が正式に定まろうとしたその矢先、歯車は回り始める。
命の危機にさらされた菫子を救ったのは、どこか懐かしく美しい灰色の髪のあやかしで――。
そして、菫子を取り巻く運命は動き始める、真実へと至る悲哀の終焉へと。
■二:あやかしの花嫁は運命の愛に祈る
旧題:大正石華戀奇譚<二> 椿の章
――あたしは、平穏を愛している
大正の時代、華の帝都はある怪事件に揺れていた。
其の名も「血花事件」。
体中の血を抜き取られ、全身に血の様に紅い花を咲かせた遺体が相次いで見つかり大騒ぎとなっていた。
警察の捜査は後手に回り、人々は怯えながら日々を過ごしていた。
そんな帝都の一角にある見城診療所で働く看護婦の歌那(かな)は、優しい女医と先輩看護婦と、忙しくも充実した日々を送っていた。
目新しい事も、特別な事も必要ない。得る事が出来た穏やかで変わらぬ日常をこそ愛する日々。
けれど、歌那は思わぬ形で「血花事件」に関わる事になってしまう。
運命の夜、出会ったのは紅の髪と琥珀の瞳を持つ美しい青年。
それを契機に、歌那の日常は変わり始める。
美しいあやかし達との出会いを経て、帝都を揺るがす大事件へと繋がる運命の糸車は静かに回り始める――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
世界的名探偵 青井七瀬と大福係!~幽霊事件、ありえません!~
ミラ
キャラ文芸
派遣OL3年目の心葉は、ブラックな職場で薄給の中、妹に仕送りをして借金生活に追われていた。そんな時、趣味でやっていた大福販売サイトが大炎上。
「幽霊に呪われた大福事件」に発展してしまう。困惑する心葉のもとに「その幽霊事件、私に解かせてください」と常連の青井から連絡が入る。
世界的名探偵だという青井は事件を華麗に解決してみせ、なんと超絶好待遇の「大福係」への就職を心葉に打診?!青井専属の大福係として、心葉の1ヶ月間の試用期間が始まった!
次々に起こる幽霊事件の中、心葉が秘密にする「霊視の力」×青井の「推理力」で
幽霊事件の真相に隠れた、幽霊の想いを紐解いていく──!
「この世に、幽霊事件なんてありえません」
幽霊事件を絶対に許さない超偏屈探偵・青木と、幽霊が視える大福係の
ゆるバディ×ほっこり幽霊ライトミステリー!
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
<第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!>
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる