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守護霊?

イメージと違いすぎて少しおもしろいな

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「つまり、そいつが危険というのは変わらないんだな? それなら、近くに置くのは反対だ。早急に捨てろ」
「そうだね。今までの行いを鑑みればその反応になるのも無理はないと思うよ。さっきも言った通り、僕達の見えない所に捨てた方がアクアの動向も把握出来ないし、クロヌが拾ったら戦力が格段にあちらが上がる。それの方がリスクじゃないかな」

 アマリアの言うことも一理あるし、ソフィアも納得したところはあるらしい。
 腕を組み「それもそうだな」と返事。でも、完全に納得はしていないみたい。

 眉間に皺を寄せているし、アクアを睨んでいる。
 そんな視線を受けているアクアは、俺の服を掴み目をそらす。

 そういや、本人は今の話し合い、どう思ってんだ?

「なぁ、アクアはどうしたいとかあるのか?」
「強い人と戦えるのなら、なんでもいいですよぉ~?」
「それなら安心だ。これからは強い奴としか戦わない。管理者という強い奴と」

 あ、それは怖いらしい。
 顔を青くしてアマリアの腕にしがみついてしまった。

「怖がらせないでよ」
「怖がらせたつもりは毛頭ない」

 俺が悪いの?

「ほう、管理者という名前が弱点らしいな」
「脅しすぎると何をしでかすかわからんから、ソフィアは何もしないでくれ」
「ふん」

 不貞腐れたように顔を逸らしてもダメだから、アクアに暴れられたら困るから余計なことはしないでくれ。

「アクアについては、俺とアマリアに任せる方向性でいいか?」
「何かあればすぐに殺せ」
「殺せたらな」

 アクアの戦闘能力では、殺せるかわからんて……。普通に俺が負ける可能性がある。

「銀髪やろうの話はここで終わる。次は、紫王に聞きたい。さっきのじじぃとはどういう関係なんだ」
「紫王は笑うって。なんで名前で呼ばないんだよ。アンキのことは名前呼びなのに」

 隣に座っているアンキが大爆笑している。
 ソフィアの呼び名って、特徴がしっかりと使われているもんな、わかりやすいといえばわかりやすい。

 今回も、紫と言えばイルドリ王しかいない。
 王にまでそんな態度なのはすごいと言わざるを得ない。

「私とクロヌは昔からの友人だ!!」
「そうか、もう少し声を落とせ」
「このくらいでいいだろうか!!」
「はぁ…………。もういい」

 イルドリ王に勝てる人、この場にはいないらしい。
 ソフィアですら一瞬で諦めたもんな。もう、終わりだ。

 というか、友人? 友人、かぁ……。

「友人って、それは本当なの? クロヌに友人がいた話は聞いたことないし、居そうにないんだけど」

 アマリア君や、それはさすがに失礼じゃないか? 俺も同感だけど。

「先程会ったクロヌは、私の知っているクロヌとは異なっていたのだ!」
「異なってた?」

 昔は、どんな感じなんだ? 今以外のクロヌが想像できない。

「私が知っているクロヌは、口数は少ないが行動力があり、優しいのだ。本当に優しく、私も何度も助けてもらった」

 …………あ、ありえねぇ。
 だって、今のクロヌは、残虐外道で人の心はなく、優しいとは正反対な奴。

 俺は、そう思っているんだが?

「だが!! 奴は罪を犯した!! …………いや、犯されてしまった!!」

 犯された? ん? どういう事?

「変な言い回しをするね」
「そうとしか言えんのだ! すまんな!」
「まぁ、いいや。それより、その罪がクロヌに管理者という組織を作らせた可能性はある?」
「罪が、ではなく、世界がクロヌを歪ませ、管理者と言う組織を作らせたと思っている!」

 世界が歪ませた?
 …………もう少し聞きたいな。

「もっと詳しく聞きたいんだが、いいか?」
「問題はない!! 少し長くなるが、いいか?」
「いいぞ、貴重な情報だ、聞きたい」

 頷くと、イルドリ王も頷き話し出してくれた。
 クロヌがアンヘル族であり、フォーマメントで引き起こした罪を――……
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