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プルウィア

謎を植え付ける奴は本当にめんどくさいから嫌い

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「――――――っ、ん? ここって…………」

 暗闇、ということは…………。

『やぁ、お疲れ様』
「うげ、カケル=ルーナ」
『うげって、酷い……』

 俺の後ろに姿を現したのは、肩を落としているカケル=ルーナ。
 俺の言葉に落ち込んでいるみたいだが、知らん。

『まぁ、いいよ。それより、俺は感動したぞ! まさか、精霊をあんな使い方するなんて』
「咄嗟の思考。グレールの助言もあってなんとかなったんだ」
『みたいだな、今回の件も指輪を通して見させてもらっていたからわかるぞ。それで、今後は管理者の一人を仲間にダンジョンを攻略しつつ、俺の封印を解除をしていくんだろ?』
「その予定。アマリアがこれからどのような動きをするかわからないけど、裏切るなんてことは出来ないだろうし、考えもしないだろう。俺があいつの命を握っているしな」
『それもそうだなぁ。今後はもっと楽にダンジョン攻略できるといいな』
「口では何とでも言えるよなぁ…………」
『あぁ、ばれたか』

 わかりやすすぎんだよ。
 絶対に、今後も様々な壁が出現する。一筋縄ではいかないし、何かかしらはイベント的なものが起きるはず。

 簡単に乗り越えられないイベントが……。

「これからは、アマリアも処罰対象に入るだろうし、迂闊に大きな動きは出来ない。なぁ、カケルなら今後、どのように動く?」
『俺なら……かぁ。まさか、お前さんがそうやって聞いて来るなんて思わなかったぞ。弱っているのか?』
「うるさい」

 アマリアを仲間にすることは出来た。それは大きな前進だし、心強い。
 だが、アマリアがいることによって管理者から狙われる確率が大幅に跳ね上がったのも事実。

 アマリアを守りながら、これからダンジョン攻略。
 カケルの封印解除のためにSSSランクのダンジョンを攻略し、精霊ゲット。

 頭が痛くなってきた……。

『今のお前さんならSSSランクのダンジョンなど、簡単に攻略できると思うぞ。俺の魔法と魔力を持っているんだからな。精霊も俺より二体も多い、楽勝さ』
「本当かねぇ…………ん? 二体も多い? 俺はスピリトとリンクの二体しか持っていないぞ?」
『これからもう一体増やす予定だろう? 俺はさすがに一体しかもっていなかったから、まさか三体持ちになるなんてと、これでも驚いている』

 なるほどな、それを入れたら確かに二体多いことになるな。
 せめて、めんどくさくない性格であってくれ。

『もうわかっているとは思うが、これから管理者と全面対決が多くなるだろう。修行は続けた方がいい。これからまた強い魔法を覚えたりするとコントロールが出来なくなるし、肉体的に強くなれば使える魔力も増え戦闘を有利にできる。リンクにより魔力消費も増えるし、少しでも多くしておいた方がいいぞ』
「確かに……」

 アマリアに魔力供給しないといけないし、これから魔力がどんどん減っていく。
 チート魔力を持っているからといって、胡坐を売っていてはいけないな。

『魔力消費も考えて、これからは無駄にちりばめないようにも意識。肉弾戦も出来るようになれば、との戦闘も楽になる。がんばれぇ~』

 他人事のように言いやがって……。
 お前にも十分関係あるだろう、俺が死んだらお前は封印解除されないんだぞ。
 わかっているのか、この野郎。

『この世界では魔力がすべて。魔法よりも重点される。でも、魔力だけでは強さは左右されない時がある、次に出会う管理者でそれが痛いほどわかるだろう』
「なんで、次に出会う管理者についてわかっているんだよ。一体誰なんだ、どんな魔法を使う」
『ダンジョンを管理している人物、名前はフィルム。自然魔法を使うはずだよ』
「フェアズのような魔法という事か?」
『フェアズも確かに蔓を操るから間違えてはいない。だが、彼女よりも厄介だという事はわかっていた方がいい』
「なるほどな。あれより厄介なのか……。やっぱり、管理者は化け物なんだなぁ」
『世界を守る管理者だ、誰よりも強くないと威厳が保てないだろう?』
「それもそうだな」

 今までの話をまとめると、フィルムという管理者は、植物魔法を操るダンジョン管理者。
 戦闘は、近距離戦が主という感じでいいんだろうか。

『では、また次出会えるのは、次の管理者を倒した時か、俺の封印を解除した時のどっちかだろうな。頑張れよ~』
「……………………はぁ」

 ちっ、やっぱり、こいつの封印解除、辞めようかな……。
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