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大天狗
氷鬼先輩とつる
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「結!!」
翔がとっさに詩織の周りに結界を張る。
それぞれも自身に結界を張り、司は自分と翔にかけた。
「サンキュー」
「こっちこそですよ。詩織をありがとうございます」
つるがみんなの結界をこわそうと殴ってくる。
バチン、バチンと音を鳴らす。詩織は、恐怖で顔を青くした。
いつこわれてもおかしくない結界に、司は突風の中で身動きが取れない式神たちを見た。
『考える時間すらあたえん』
大天狗は、司が何かを考えていることに気づき、つるを司に集中した。
包み込まれる彼に詩織は叫ぶ。
だが、叫んだところで意味は無く、司を守る結界はギシギシと音を鳴らし、崩れる一歩手前となってしまった。
くやしそうに顔をゆがめる司は、何か手はないか考える。
そんな時、湊が詩織に叫んだ。
「詩織さん! 鬼の血を!」
そう言うと、詩織はやっと自分がここに来た本当の目的を思い出した。
あらかじめ、ポケットの中にはカッターナイフを入れてある。これは、血を流すための道具。
自分で体を切りつけたことがない詩織は、息を飲みカッターナイフを左腕にそえたが、動きを止めてしまう。
(怖い。血を出すまで切らないといけないなんて……。でも、血を出さないと司先輩が危ない!!)
目を閉じ、気合を入れる。
自分の役割、出来ること。それを言い聞かせ、再度目を開けた。
何度か切りつけようと動かすが、それでも手はふるえるだけで肌を切れない。
躊躇していると、司の結界が限界に達した。
――――パリン
いやな音と共に結界はこわされてしまった。
司は、つるに捕まる。
「ぐっ!」
「司先輩!!」
思わず叫ぶ。だが、叫んだところで大天狗は、つるを操るのをやめない。
捕まえた司を自身へと引き寄せた。
『捕まえたぞ、退治屋』
低く、一瞬のうちに呑まれてしまいそうになる声に、司は息を飲む。
このままでは殺される。でも、絶対にここで負けるわけにはいかない。
式神たちが動ければ――――そう思うのと同時に、つるの力が弱くなったことに気づく。
「えっ」
前を見ると、大天狗の鼻がヒクヒク動いていることに気付いた。
下を見ると、詩織の腕に注射を打っている湊の姿を見つけた。
湊は、あらかじめ採血用の注射を持ってきていた。
なぜ、最初に出さなかったかというと、大天狗を相手に戦闘中、注射を使って血を抜くことができないかもしれないと思ったからだ。
だが、今回、狙いが司に集中したため、今のように詩織に傷をつけることなく血を抜くことが出来た。
おどろいているのもつかの間、大天狗の体に異変が起きる。
呑ませなければならないと思い込んでいた司たちは、血を抜いただけで大天狗が体を身震いさせたことにおどろいた。
『――――ここまで濃いのか。鬼の血は』
うれしそうな声を出す大天狗は、目の前にいる司を見た。
その目は黒く、闇が広がっている。
ずっと見つめていると吸い込まれてしまうんじゃないかという感覚になり、思考が止まる。
だが、ここで何もしないわけにはいかない。
つるが弱まっている今、抜け出すチャンスはない。
かくし持っていた、刀を取り出すことが出来るお札に力を込める。刀を無理やり取り出し、つるを切った。
地面に落ちる司は、周りに立つ木を使い地面に無事着地する。
すぐ捕まえようとつるが伸びるが、全て刀で切っていく。
「匂いでここまで動揺した。呑ませることが出来れば、もっと隙が生まれるはず」
湊が顎に手を当てる。
周りの人もそれはわかっていた。だが、どうすればいいのかわからない。
今は少し酔っている状態。それでも、気をゆるめれば簡単に殺されてしまう程の空気。
司は何とか刀でつるを切るが、周りに意識を向ける余裕がない。
凛は湊のボヤキを聞きながら式神たちを見た。
「――――輪入道!! 燃やせ!!」
言うと、同時に輪入道のタイヤで燃えている炎が赤く光った。
四体の式神を封じ込めていた突風は炎を巻き上げ、ヒョウリとユキを巻き込む。
溶けそうになってしまったが、司が瞬時に対応。二人に力を送り、なんとか姿を意地している。
突風は赤く染まる。ただ、それだけではない。
力を送り込まれ体を保つことが出来ているヒョウリだったが、額には先ほどより青筋が立ち、口元には不気味な笑みを浮かべていた。
『――――凍らせます』
ヒョウリは、司からの指示を待たずに、炎に巻かれた突風を、炎もろとも凍らせた。
式神が暴走しているようにも見えるが、司はつるを切っていてそれどころではない。
凛はヒョウリの暴走の次の動きがわからない。
勝手に動けば、またしてもヒョウリが今以上に力を暴走させるかもしれない。
困っていると、ヒョウリが指を鳴らした。すると、パキンと音を鳴らしすべての氷と周りを取り囲んでいたつるをこわした。
『主、次の指示をください』
「なら、大天狗を凍らせて。大丈夫、援護はするから。輪入道たちと仲良くしてね」
司がヒョウリに言い聞かせるように言うと、顔をそらしながら『了解』とうなずく。
ため息を吐きながら司は、詩織と湊を見た。
次にユキを見る。
ヒョウリが大天狗に向かう中、ユキはおろおろと、どうすればいいのかうろたえていた。
翔がとっさに詩織の周りに結界を張る。
それぞれも自身に結界を張り、司は自分と翔にかけた。
「サンキュー」
「こっちこそですよ。詩織をありがとうございます」
つるがみんなの結界をこわそうと殴ってくる。
バチン、バチンと音を鳴らす。詩織は、恐怖で顔を青くした。
いつこわれてもおかしくない結界に、司は突風の中で身動きが取れない式神たちを見た。
『考える時間すらあたえん』
大天狗は、司が何かを考えていることに気づき、つるを司に集中した。
包み込まれる彼に詩織は叫ぶ。
だが、叫んだところで意味は無く、司を守る結界はギシギシと音を鳴らし、崩れる一歩手前となってしまった。
くやしそうに顔をゆがめる司は、何か手はないか考える。
そんな時、湊が詩織に叫んだ。
「詩織さん! 鬼の血を!」
そう言うと、詩織はやっと自分がここに来た本当の目的を思い出した。
あらかじめ、ポケットの中にはカッターナイフを入れてある。これは、血を流すための道具。
自分で体を切りつけたことがない詩織は、息を飲みカッターナイフを左腕にそえたが、動きを止めてしまう。
(怖い。血を出すまで切らないといけないなんて……。でも、血を出さないと司先輩が危ない!!)
目を閉じ、気合を入れる。
自分の役割、出来ること。それを言い聞かせ、再度目を開けた。
何度か切りつけようと動かすが、それでも手はふるえるだけで肌を切れない。
躊躇していると、司の結界が限界に達した。
――――パリン
いやな音と共に結界はこわされてしまった。
司は、つるに捕まる。
「ぐっ!」
「司先輩!!」
思わず叫ぶ。だが、叫んだところで大天狗は、つるを操るのをやめない。
捕まえた司を自身へと引き寄せた。
『捕まえたぞ、退治屋』
低く、一瞬のうちに呑まれてしまいそうになる声に、司は息を飲む。
このままでは殺される。でも、絶対にここで負けるわけにはいかない。
式神たちが動ければ――――そう思うのと同時に、つるの力が弱くなったことに気づく。
「えっ」
前を見ると、大天狗の鼻がヒクヒク動いていることに気付いた。
下を見ると、詩織の腕に注射を打っている湊の姿を見つけた。
湊は、あらかじめ採血用の注射を持ってきていた。
なぜ、最初に出さなかったかというと、大天狗を相手に戦闘中、注射を使って血を抜くことができないかもしれないと思ったからだ。
だが、今回、狙いが司に集中したため、今のように詩織に傷をつけることなく血を抜くことが出来た。
おどろいているのもつかの間、大天狗の体に異変が起きる。
呑ませなければならないと思い込んでいた司たちは、血を抜いただけで大天狗が体を身震いさせたことにおどろいた。
『――――ここまで濃いのか。鬼の血は』
うれしそうな声を出す大天狗は、目の前にいる司を見た。
その目は黒く、闇が広がっている。
ずっと見つめていると吸い込まれてしまうんじゃないかという感覚になり、思考が止まる。
だが、ここで何もしないわけにはいかない。
つるが弱まっている今、抜け出すチャンスはない。
かくし持っていた、刀を取り出すことが出来るお札に力を込める。刀を無理やり取り出し、つるを切った。
地面に落ちる司は、周りに立つ木を使い地面に無事着地する。
すぐ捕まえようとつるが伸びるが、全て刀で切っていく。
「匂いでここまで動揺した。呑ませることが出来れば、もっと隙が生まれるはず」
湊が顎に手を当てる。
周りの人もそれはわかっていた。だが、どうすればいいのかわからない。
今は少し酔っている状態。それでも、気をゆるめれば簡単に殺されてしまう程の空気。
司は何とか刀でつるを切るが、周りに意識を向ける余裕がない。
凛は湊のボヤキを聞きながら式神たちを見た。
「――――輪入道!! 燃やせ!!」
言うと、同時に輪入道のタイヤで燃えている炎が赤く光った。
四体の式神を封じ込めていた突風は炎を巻き上げ、ヒョウリとユキを巻き込む。
溶けそうになってしまったが、司が瞬時に対応。二人に力を送り、なんとか姿を意地している。
突風は赤く染まる。ただ、それだけではない。
力を送り込まれ体を保つことが出来ているヒョウリだったが、額には先ほどより青筋が立ち、口元には不気味な笑みを浮かべていた。
『――――凍らせます』
ヒョウリは、司からの指示を待たずに、炎に巻かれた突風を、炎もろとも凍らせた。
式神が暴走しているようにも見えるが、司はつるを切っていてそれどころではない。
凛はヒョウリの暴走の次の動きがわからない。
勝手に動けば、またしてもヒョウリが今以上に力を暴走させるかもしれない。
困っていると、ヒョウリが指を鳴らした。すると、パキンと音を鳴らしすべての氷と周りを取り囲んでいたつるをこわした。
『主、次の指示をください』
「なら、大天狗を凍らせて。大丈夫、援護はするから。輪入道たちと仲良くしてね」
司がヒョウリに言い聞かせるように言うと、顔をそらしながら『了解』とうなずく。
ため息を吐きながら司は、詩織と湊を見た。
次にユキを見る。
ヒョウリが大天狗に向かう中、ユキはおろおろと、どうすればいいのかうろたえていた。
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