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大天狗
氷鬼先輩が怒ってます!
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詩織は、午後の授業を受け、今は放課後。
スマホに連絡が入っていたため開くと、一文だけが届いていた。
【校門前で待ってる】
(前振りも何もない。氷鬼先輩らしいけど)
フフッと笑い、スマホをポケットの中に入れ、かばんを肩にかける。
いつものように帰ろうとすると、クラスメイトの一人が声をかけてきた。
「神崎さん。少しいいかな」
声をかけてきたのは、クラス一美人と言われている女子生徒、椎名恵と、その取り巻き達。
今まで話したことがないメンバーに戸惑いつつ、詩織は「なに?」と振り返る。
「あなた、最近氷の王子様と仲がいいみたいじゃない」
それだけで、誰を指しているのかわかる。
詩織は小さくうなずき、恵を見た。
「そうだけど。それが、なに?」
「なにがきっかけで仲良くなったのか。それを教えなさい」
(あー、なるほど。椎名さんは氷鬼先輩が好きなんだ。だから、最近私が仲がいいのが気に食わないんだね)
きっかけと言われても、詩織と司は変わった関係性なため、説明が出来ない。
あやかしに追いかけられているところを助けてもらったと言っても絶対に信じない。
適当なことを言っても、変に探られてしまえばボロが出る。それに、司にも口裏を合わせてもらうことになる。
どうやってこの場を凌ごうかなと考えていると、何も答えない詩織に苛立ち、腕を組んでいた恵が顔を近づけた。
「まさか、言えないことでもあるの?」
「言えないというか……」
(どうせ、あやかしに追いかけられているから、退治屋である氷鬼先輩が助けてくれたと言っても、絶対に信じないじゃん……)
心の中で毒を吐きつつも、口に出すことが出来ない。
恵は、見た目が派手で、一言で表すとギャル。変なことを言ってしまえば、倍にして返されてしまう。
そう思い、怖い。
何とか言い訳を考えていると、教室のドアから男性の声が聞こえた。
「何しているの」
恵は「あっ」と、あせったように顔を青くする。
距離がはなれたことで動けるようになった詩織は、ドアへ振り向いた。
「ひ、氷鬼先輩!?」
そこに立っていたのは、ちょうど話の中心となっていた司だった。
青筋が立ち、怒っているのは明白。
寒気を感じるほど鋭い視線を向けられ、恵は体をふるわせた。
小さい悲鳴を上げ、後ずさる。
「詩織、遅い」
「すいません。今行きます」
(このまま行ってもいいのかな。明日、学校行くの怖い)
後ろを気にしながら司の前まで移動すると、詩織の不安を感じとり、肩に手を置き抱き寄せた。
「えっ!?」
「さっきの話、実は聞こえてたんだよね」
司は氷のような冷たい瞳を浮かべ、恵を見た。
怒っているような雰囲気に、詩織は司を見上げる。
(なんで、聞こえていたの、氷鬼先輩。流石に、聞こえるはずが……)
不思議に思っていると、司の肩越しにユキの姿があった。
クスクスと笑って、楽しそうに怯えている恵を見ている。
「言っておくけど、詩織は何もしていないよ。僕が一緒にいたいからいるの。なんでそんなことを聞いていたのかわからないけど、変におどすのやめてくれる? 迷惑だし、そういう女はきらわれるよ」
言いたいことだけ言うと、肩に回していた手を詩織の手に持っていき、にぎる。
ろうかを歩き出し、学校から外に出た。
二人で手をつなぎながら歩く。
周りの人は、有名人である司が詩織と手をつないで歩いている姿におどろき、コソコソと友達と耳打ちしていた。
司はまったく周りの様子を気にしていないが、詩織は一人あせっていた。
赤いのか青いのか。どっちなのかわからない顔色をしており、苦笑。
どうすればいいのかわからず、司のとなりを歩くしか出来ない。
(な、なんでこんなことになってるの。なんで、氷鬼先輩はあんなことを言ったんだ。私は、周りから変な目で見られることが多いのに、こんなことされたら、もっと周りから人がいなくなっちゃうよ)
今後の生活に恐怖を感じていると、司は周りに人がいなくなり始めたところで足を止めた。
「え、どうしたんですか?」
「…………いや、さっきのことなんだけど」
詩織が見上げるが、司は気まずそうに顔を逸らし、頭をガシガシとかく。
「えっと、ごめん。さっきのはさすがにやり過ぎた。あとで、僕もあやまっておくよ」
さっきの出来事に対して、司は後悔していた。
そのことが意外で、詩織は思わずすっとんきょうな声をもらした。
「でも、あやまる前に一つ聞いてもいい?」
「なんですか?」
「さっきの、何が悪かったの?」
「…………へ?」
(え、真面目な顔して何を言っているの? だって、悪いと思っているから謝るって言ってくれたんじゃないの?)
予想外過ぎる発言に思考が追い付かず、詩織の頭はショート。
なにも言わなくなった詩織を見て、「詩織?」と、司は名前を呼んだ。
「え、えっと。悪いというか、言い方が悪かったというか…………」
「どこが? だって、僕が君を守りたいから一緒にいるだけだし、間違えていないでしょ?」
コテンと首を横に倒し、真面目に聞いている。
詩織はその仕草にときめいてしまったが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
司にどうやって伝えようか考えていると、彼のとなりに式神であるユキがいることに疑問が生まれた。
「あの、なんでユキちゃんがいるんですか?」
「あぁ、ユキにまず教室内をのぞいてもらったんだよね。いつもより遅かったから、連絡に気づかず先に帰ったのかと思って」
(まだ、根に持ってる……。結構、引きずるタイプなのかなぁ)
苦笑いを浮かべて、話の続きを待つ。
「すると、中でけんかみたいなことが起きていると聞いて。すぐに教室に向かったんだよ。その時にユキから中の内容を聞いたの」
「なるほど。だから知っていたんですね。でも、大丈夫なんですか? あの、周りの目とか…………」
「そこは大丈夫だよ。ユキはあやかしと同じだから、周りの人の目には映らないんだ」
その説明で納得。だから、堂々と式神であるユキを出すことが出来たんだなとわかった。
「それじゃ、帰ろうか」
「は、はい」
いつの間にはなれていた手を見て、詩織は司の後ろを歩く。
前を歩く司の背中を見ていると、手をつないでいた時の感覚がよみがえる。
(氷鬼先輩の手、冷たかった)
スマホに連絡が入っていたため開くと、一文だけが届いていた。
【校門前で待ってる】
(前振りも何もない。氷鬼先輩らしいけど)
フフッと笑い、スマホをポケットの中に入れ、かばんを肩にかける。
いつものように帰ろうとすると、クラスメイトの一人が声をかけてきた。
「神崎さん。少しいいかな」
声をかけてきたのは、クラス一美人と言われている女子生徒、椎名恵と、その取り巻き達。
今まで話したことがないメンバーに戸惑いつつ、詩織は「なに?」と振り返る。
「あなた、最近氷の王子様と仲がいいみたいじゃない」
それだけで、誰を指しているのかわかる。
詩織は小さくうなずき、恵を見た。
「そうだけど。それが、なに?」
「なにがきっかけで仲良くなったのか。それを教えなさい」
(あー、なるほど。椎名さんは氷鬼先輩が好きなんだ。だから、最近私が仲がいいのが気に食わないんだね)
きっかけと言われても、詩織と司は変わった関係性なため、説明が出来ない。
あやかしに追いかけられているところを助けてもらったと言っても絶対に信じない。
適当なことを言っても、変に探られてしまえばボロが出る。それに、司にも口裏を合わせてもらうことになる。
どうやってこの場を凌ごうかなと考えていると、何も答えない詩織に苛立ち、腕を組んでいた恵が顔を近づけた。
「まさか、言えないことでもあるの?」
「言えないというか……」
(どうせ、あやかしに追いかけられているから、退治屋である氷鬼先輩が助けてくれたと言っても、絶対に信じないじゃん……)
心の中で毒を吐きつつも、口に出すことが出来ない。
恵は、見た目が派手で、一言で表すとギャル。変なことを言ってしまえば、倍にして返されてしまう。
そう思い、怖い。
何とか言い訳を考えていると、教室のドアから男性の声が聞こえた。
「何しているの」
恵は「あっ」と、あせったように顔を青くする。
距離がはなれたことで動けるようになった詩織は、ドアへ振り向いた。
「ひ、氷鬼先輩!?」
そこに立っていたのは、ちょうど話の中心となっていた司だった。
青筋が立ち、怒っているのは明白。
寒気を感じるほど鋭い視線を向けられ、恵は体をふるわせた。
小さい悲鳴を上げ、後ずさる。
「詩織、遅い」
「すいません。今行きます」
(このまま行ってもいいのかな。明日、学校行くの怖い)
後ろを気にしながら司の前まで移動すると、詩織の不安を感じとり、肩に手を置き抱き寄せた。
「えっ!?」
「さっきの話、実は聞こえてたんだよね」
司は氷のような冷たい瞳を浮かべ、恵を見た。
怒っているような雰囲気に、詩織は司を見上げる。
(なんで、聞こえていたの、氷鬼先輩。流石に、聞こえるはずが……)
不思議に思っていると、司の肩越しにユキの姿があった。
クスクスと笑って、楽しそうに怯えている恵を見ている。
「言っておくけど、詩織は何もしていないよ。僕が一緒にいたいからいるの。なんでそんなことを聞いていたのかわからないけど、変におどすのやめてくれる? 迷惑だし、そういう女はきらわれるよ」
言いたいことだけ言うと、肩に回していた手を詩織の手に持っていき、にぎる。
ろうかを歩き出し、学校から外に出た。
二人で手をつなぎながら歩く。
周りの人は、有名人である司が詩織と手をつないで歩いている姿におどろき、コソコソと友達と耳打ちしていた。
司はまったく周りの様子を気にしていないが、詩織は一人あせっていた。
赤いのか青いのか。どっちなのかわからない顔色をしており、苦笑。
どうすればいいのかわからず、司のとなりを歩くしか出来ない。
(な、なんでこんなことになってるの。なんで、氷鬼先輩はあんなことを言ったんだ。私は、周りから変な目で見られることが多いのに、こんなことされたら、もっと周りから人がいなくなっちゃうよ)
今後の生活に恐怖を感じていると、司は周りに人がいなくなり始めたところで足を止めた。
「え、どうしたんですか?」
「…………いや、さっきのことなんだけど」
詩織が見上げるが、司は気まずそうに顔を逸らし、頭をガシガシとかく。
「えっと、ごめん。さっきのはさすがにやり過ぎた。あとで、僕もあやまっておくよ」
さっきの出来事に対して、司は後悔していた。
そのことが意外で、詩織は思わずすっとんきょうな声をもらした。
「でも、あやまる前に一つ聞いてもいい?」
「なんですか?」
「さっきの、何が悪かったの?」
「…………へ?」
(え、真面目な顔して何を言っているの? だって、悪いと思っているから謝るって言ってくれたんじゃないの?)
予想外過ぎる発言に思考が追い付かず、詩織の頭はショート。
なにも言わなくなった詩織を見て、「詩織?」と、司は名前を呼んだ。
「え、えっと。悪いというか、言い方が悪かったというか…………」
「どこが? だって、僕が君を守りたいから一緒にいるだけだし、間違えていないでしょ?」
コテンと首を横に倒し、真面目に聞いている。
詩織はその仕草にときめいてしまったが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
司にどうやって伝えようか考えていると、彼のとなりに式神であるユキがいることに疑問が生まれた。
「あの、なんでユキちゃんがいるんですか?」
「あぁ、ユキにまず教室内をのぞいてもらったんだよね。いつもより遅かったから、連絡に気づかず先に帰ったのかと思って」
(まだ、根に持ってる……。結構、引きずるタイプなのかなぁ)
苦笑いを浮かべて、話の続きを待つ。
「すると、中でけんかみたいなことが起きていると聞いて。すぐに教室に向かったんだよ。その時にユキから中の内容を聞いたの」
「なるほど。だから知っていたんですね。でも、大丈夫なんですか? あの、周りの目とか…………」
「そこは大丈夫だよ。ユキはあやかしと同じだから、周りの人の目には映らないんだ」
その説明で納得。だから、堂々と式神であるユキを出すことが出来たんだなとわかった。
「それじゃ、帰ろうか」
「は、はい」
いつの間にはなれていた手を見て、詩織は司の後ろを歩く。
前を歩く司の背中を見ていると、手をつないでいた時の感覚がよみがえる。
(氷鬼先輩の手、冷たかった)
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