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修行成果
高め合い
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安倍晴明と話し終え、目を覚ますといつも体を休めるた目に使っている部屋にいた。布団に寝かされていて、隣には心配そうに俺を見下ろしている靖弥。
あ、思い出した。俺、闇命君を見つけようと集中した瞬間、急激な睡魔に襲われたんだったか。安倍晴明と話していた記憶がある、呼ばれたから睡魔に襲われたんだよな。
「目を覚ましてよかった、大丈夫か?」
「俺は大丈夫、悪いな。心配かけた」
「まったくだ。今は俺しかいないんだからマジで焦ったぞ。脈や心音は一定だったし、息遣いも問題なさそうだったから、ひとまず部屋に連れてきたが」
「体は大丈夫だから問題はないよ。ただ、安倍晴明に呼ばれただけ」
「あ、安倍晴明?」
「そうそう。安倍晴明と話した内容は俺個人の話だから、そこまで気にしなくてもいいよ」
「そ、そうか? ものすごく気になるんだが……」
「まぁまぁ、今は闇命君達の所に行こう。今見つけるからちょっと待っててね」
「あ、あぁ……」
闇命君との繋がりは感じられる、あとはどこにいるのかを見つけないと――――お?? え、あの方向って……たしか……。
☆
靖弥と共に森の中を歩いていると、人の気配を感じる事が出来た。この気配は水分さんと琴葉さん、弥来さんだな。三人は闇命君と一緒に居たのか。
お、着いた着いた。
ここは水神様が住みついている湖、俺が法力のコントロールをするために使わせてもらったところだ。
「おや?」
「あ、とうとう見つかった」
弥来さん含め三人が俺達に気が付いた。琴葉さんはなぜかニヤニヤしている、なんだよ。俺達がここに来た事がそんなに面白いのか? というか、こんな所で何をしているんだ?
「あれ、闇命君??」
二人の奥には半透明の闇命君。なんか、雰囲気がいつもと違う。
集中しているみたいで俺達には気づいていない。手に持っている蝋燭に集中している。
あ、あれ? 闇命君ってあの姿では物や人に触れないんじゃなかったっけ? 普通に蝋燭持っているんだけど。
火が今にも消えそうな感じで灯っている、ゆらゆら揺れたり大きくなったり小さくなったり。あれは何をしているんだ?
「あれはあの子の修行だよ」
「え、修行? 闇命君が?」
「そうそう。あの子から俺にお願いしてきたんだよ、自分も役に立ちたいって」
え、役に立ちたい? 何を言っているんだ? 今までだって闇命君が居なければ危なかった場面は沢山あるし、もしかしたら死んでいたかもしれない。それなのに、今になって役に立ちたい? どういうことだろう。
「お互い、色々思う事があるんだと思うよ。そこはあまり気にしないであげた方がいいかも、あの子の性格上」
「そ、うなの?」
よくわからないけど、今までの違和感はこれだったという事は理解出来た。
闇命君が本体から法力を使用しこっちで修行していたんだな。それなら言ってくれた方が嬉しかったんだけど、なんで隠していたのだ。姿を晦ませて一人で頑張るなんて、酷いぞ!!
――――――――シュッ
「「「あ」」」
消えそうだった火が、消えてしまった。
『っ、くそ。安定しない』
「でも、今までより長く続いていたよ。あともう少しじゃないかい?」
『長く続いたところで安定しなければ本番では使えない。早く、次の火をちょ――はぁ?』
あ、俺達に気づいた。何故か蝋燭を琴葉さんに渡そうとしている態勢で固まっている。見られたくなかったのかな。でも、なんで?
『…………琴葉、早く』
「あれ、無視?」
まさかの無視。目はあったし、気づかなかったはないはず。何で、無視されたの俺!!
「いい関係だな、お前ら」
「え、どこが? 普通に無視されたんだけど」
何を見たらいい関係に見えるの? それなら貴方達の方がいい関係だと思うのですが、水分さんと琴葉さんとか水分さんと弥来さんとか。
「無意識だろうが、お互いがお互いを高め合っている。そのおかげで、普通なら諦めてしまいそうなきつい修行でも、最後までやり遂げようとしている」
「俺は確かに闇命君を見返したく頑張っているけれど、闇命君はそんなことないと思うよ。だって、俺が闇命君に勝っているところなんて特にないと思うし。高め合えていないような……」
「言っただろ、無意識にだと。ちなみに、今あいつがやっている修行はそう簡単に成功するものではない。俺達実態を持っている者でも出来る奴は少ない高度な技術が必要な物。あんな子供にやらせるような代物でない」
え、そうなの? そんなに難しい修行を闇命君はしているの? というか実物がある者って、言い方おかしくない?
「闇命君は何をしようとしているの? 何が難しいの?」
「今行っているのは、法力で消えてしまう特殊な蝋燭に灯されている火を消さないようにすること」
「え、それって難しいの? ただ、手に法力を送らなければいいだけなんじゃ……」
「それをやるのが難しいんだ。それに、あいつと俺達とではかってが違う」
「どういう事?」
「あいつは物を掴むのに自身の手に法力を集めている。それだけでも集中力を使うというのに、手に送っている法力を蝋燭の芯には届かせてはだめ。しかも、蝋燭は短く折っているからなおの事、絶妙な法力の制御が必要となる」
つまり、半透明な闇命君は体自体が法力で出来ている。広がっている法力を手先にバランスを考え集中させ、蝋燭を持っている状態。そこからまた深く集中し、手に送っている法力を蝋燭の芯に届かないようにって、こと?
……………………想像するだけでもわかる鬼畜さで笑うしかない。
だって、手に法力を送らないといけないんでしょ? でも、送りすぎてしまうと蝋燭の芯にまで法力が洩れてしまう。そこで送る法力を減らそうとすれば、蝋燭を掴むことが出来ず、落してしまう。
あはは、俺は絶対にやりたくない。
「あいつの身体的にこの修行は鬼畜、普通ならやらせないしやろうとしない。だが、琴葉は深く教える事はせず蝋燭を渡し。今行っている修行の意味を理解した闇命は、逃げる事はせず、逆に楽しそうに笑いながら蝋燭を受け取って今に至る。狂った思考の持ち主に驚愕だ」
水分さんにそう言わせるくらいの修行なのか。もしかして闇命君、今までやろうと思えばできていたから、こんな鬼畜な修行は経験してこなかったのかな。
今回、初めて”できないかも”と思う程ほど難しい修行をできる。それに興奮したのかもしれない。
なんとなく、闇命君らしいというか。負けたくないって気持ちが強かったのかもしれないな。
「そんなに難しいのなら、逆にあそこまで火を灯し続ける事が出来るってすごい事なんじゃないの?」
「そうだな。まさか数日であそこまでできるようになるとは思っていなかった。本体に入っていたら、余裕でもうできているだろう。安定すらし、反射でできるくらいにはなっているはず」
「本当?」
「本当だ。ちなみに、お前が必死に行った水を浮かべる修行だが、あいつは一日で、しかも余裕な顔で成功している」
ケラケラ笑いながら説明してくれる水分さんの言葉に口があんぐり。
こんの、天才様がぁぁぁぁぁぁああ!! 俺の努力を返してくれよぉぉぉおおおおおおお、こんちくしょおぉぉぉおぉおぉぉおおおおお!!!
あ、思い出した。俺、闇命君を見つけようと集中した瞬間、急激な睡魔に襲われたんだったか。安倍晴明と話していた記憶がある、呼ばれたから睡魔に襲われたんだよな。
「目を覚ましてよかった、大丈夫か?」
「俺は大丈夫、悪いな。心配かけた」
「まったくだ。今は俺しかいないんだからマジで焦ったぞ。脈や心音は一定だったし、息遣いも問題なさそうだったから、ひとまず部屋に連れてきたが」
「体は大丈夫だから問題はないよ。ただ、安倍晴明に呼ばれただけ」
「あ、安倍晴明?」
「そうそう。安倍晴明と話した内容は俺個人の話だから、そこまで気にしなくてもいいよ」
「そ、そうか? ものすごく気になるんだが……」
「まぁまぁ、今は闇命君達の所に行こう。今見つけるからちょっと待っててね」
「あ、あぁ……」
闇命君との繋がりは感じられる、あとはどこにいるのかを見つけないと――――お?? え、あの方向って……たしか……。
☆
靖弥と共に森の中を歩いていると、人の気配を感じる事が出来た。この気配は水分さんと琴葉さん、弥来さんだな。三人は闇命君と一緒に居たのか。
お、着いた着いた。
ここは水神様が住みついている湖、俺が法力のコントロールをするために使わせてもらったところだ。
「おや?」
「あ、とうとう見つかった」
弥来さん含め三人が俺達に気が付いた。琴葉さんはなぜかニヤニヤしている、なんだよ。俺達がここに来た事がそんなに面白いのか? というか、こんな所で何をしているんだ?
「あれ、闇命君??」
二人の奥には半透明の闇命君。なんか、雰囲気がいつもと違う。
集中しているみたいで俺達には気づいていない。手に持っている蝋燭に集中している。
あ、あれ? 闇命君ってあの姿では物や人に触れないんじゃなかったっけ? 普通に蝋燭持っているんだけど。
火が今にも消えそうな感じで灯っている、ゆらゆら揺れたり大きくなったり小さくなったり。あれは何をしているんだ?
「あれはあの子の修行だよ」
「え、修行? 闇命君が?」
「そうそう。あの子から俺にお願いしてきたんだよ、自分も役に立ちたいって」
え、役に立ちたい? 何を言っているんだ? 今までだって闇命君が居なければ危なかった場面は沢山あるし、もしかしたら死んでいたかもしれない。それなのに、今になって役に立ちたい? どういうことだろう。
「お互い、色々思う事があるんだと思うよ。そこはあまり気にしないであげた方がいいかも、あの子の性格上」
「そ、うなの?」
よくわからないけど、今までの違和感はこれだったという事は理解出来た。
闇命君が本体から法力を使用しこっちで修行していたんだな。それなら言ってくれた方が嬉しかったんだけど、なんで隠していたのだ。姿を晦ませて一人で頑張るなんて、酷いぞ!!
――――――――シュッ
「「「あ」」」
消えそうだった火が、消えてしまった。
『っ、くそ。安定しない』
「でも、今までより長く続いていたよ。あともう少しじゃないかい?」
『長く続いたところで安定しなければ本番では使えない。早く、次の火をちょ――はぁ?』
あ、俺達に気づいた。何故か蝋燭を琴葉さんに渡そうとしている態勢で固まっている。見られたくなかったのかな。でも、なんで?
『…………琴葉、早く』
「あれ、無視?」
まさかの無視。目はあったし、気づかなかったはないはず。何で、無視されたの俺!!
「いい関係だな、お前ら」
「え、どこが? 普通に無視されたんだけど」
何を見たらいい関係に見えるの? それなら貴方達の方がいい関係だと思うのですが、水分さんと琴葉さんとか水分さんと弥来さんとか。
「無意識だろうが、お互いがお互いを高め合っている。そのおかげで、普通なら諦めてしまいそうなきつい修行でも、最後までやり遂げようとしている」
「俺は確かに闇命君を見返したく頑張っているけれど、闇命君はそんなことないと思うよ。だって、俺が闇命君に勝っているところなんて特にないと思うし。高め合えていないような……」
「言っただろ、無意識にだと。ちなみに、今あいつがやっている修行はそう簡単に成功するものではない。俺達実態を持っている者でも出来る奴は少ない高度な技術が必要な物。あんな子供にやらせるような代物でない」
え、そうなの? そんなに難しい修行を闇命君はしているの? というか実物がある者って、言い方おかしくない?
「闇命君は何をしようとしているの? 何が難しいの?」
「今行っているのは、法力で消えてしまう特殊な蝋燭に灯されている火を消さないようにすること」
「え、それって難しいの? ただ、手に法力を送らなければいいだけなんじゃ……」
「それをやるのが難しいんだ。それに、あいつと俺達とではかってが違う」
「どういう事?」
「あいつは物を掴むのに自身の手に法力を集めている。それだけでも集中力を使うというのに、手に送っている法力を蝋燭の芯には届かせてはだめ。しかも、蝋燭は短く折っているからなおの事、絶妙な法力の制御が必要となる」
つまり、半透明な闇命君は体自体が法力で出来ている。広がっている法力を手先にバランスを考え集中させ、蝋燭を持っている状態。そこからまた深く集中し、手に送っている法力を蝋燭の芯に届かないようにって、こと?
……………………想像するだけでもわかる鬼畜さで笑うしかない。
だって、手に法力を送らないといけないんでしょ? でも、送りすぎてしまうと蝋燭の芯にまで法力が洩れてしまう。そこで送る法力を減らそうとすれば、蝋燭を掴むことが出来ず、落してしまう。
あはは、俺は絶対にやりたくない。
「あいつの身体的にこの修行は鬼畜、普通ならやらせないしやろうとしない。だが、琴葉は深く教える事はせず蝋燭を渡し。今行っている修行の意味を理解した闇命は、逃げる事はせず、逆に楽しそうに笑いながら蝋燭を受け取って今に至る。狂った思考の持ち主に驚愕だ」
水分さんにそう言わせるくらいの修行なのか。もしかして闇命君、今までやろうと思えばできていたから、こんな鬼畜な修行は経験してこなかったのかな。
今回、初めて”できないかも”と思う程ほど難しい修行をできる。それに興奮したのかもしれない。
なんとなく、闇命君らしいというか。負けたくないって気持ちが強かったのかもしれないな。
「そんなに難しいのなら、逆にあそこまで火を灯し続ける事が出来るってすごい事なんじゃないの?」
「そうだな。まさか数日であそこまでできるようになるとは思っていなかった。本体に入っていたら、余裕でもうできているだろう。安定すらし、反射でできるくらいにはなっているはず」
「本当?」
「本当だ。ちなみに、お前が必死に行った水を浮かべる修行だが、あいつは一日で、しかも余裕な顔で成功している」
ケラケラ笑いながら説明してくれる水分さんの言葉に口があんぐり。
こんの、天才様がぁぁぁぁぁぁああ!! 俺の努力を返してくれよぉぉぉおおおおおおお、こんちくしょおぉぉぉおぉおぉぉおおおおお!!!
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