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安倍晴明
我慢
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ペア分けはこうなった。
陰陽頭:村長、雨燕さん
件:琴平、紅音
その他:闇命君、俺
…………その他ってなんだよ!!!!
それに、一瞬なぜか雨燕さんは闇命君を件から外すの渋ってたし、なんなんだ? 俺の分からないところで話が進んでいらっしゃるのやめて頂きたい。
いや、そんなことより……。
「琴平、これから紅音を呼びに行くの?」
「あぁ、じゃなさなければまた怒ってしまうだろうからな。足だから俺も休んでほしいが、これ以上仲間外れにすると、泣いてしまう」
「なく!? 紅音が!?」
「紅音はさみしがりやな面があるからな。難しそうだったらすぐに引くつもりだ、無理だけはさせない」
「琴平も無理しないでよ?」
「…………」
「返事」
「無理はしない」
ほんとかなぁ。なんか、言い方に引っかかりがあるんだけど。これ以上言っても仕方がないけど、やっぱり不安だ。
『よし、行くよ』
「え、どこに?」
話がまとまり、闇命君が先行して出ていこうとしてしまう。
「闇命様、一体どちらへ?」
『どっか』
「闇命様も危険な事はやめてくださいね。闇命様なら大丈夫かと思いますが、優夏は心配なので」
ご最も、もっと言ってください琴平様。俺は、本当に、役立たずなので。
『僕が近くにいるから問題ないよ』
「分かりました。ご無理だけはせぬようお願いします」
『お互い様っていう言葉を琴平に送るね、絶対だから』
「……はい」
渋々頷く琴平、俺の時は一拍挟んだのに。
その後、闇命君と琴平が目を合わせ頷き合い、そのまま行ってしまう。俺も追いかけようとするけど、雨燕さんに肩を捕まれてしまった。な、なんですか?
「闇命からは何があっても離れるな。良いな」
「え、あ、はい」
言うと雨燕さんは肩から手を離し「ワシらも行こう」と、村長に声かける。
なんなんだろうか。一体……。
『早く来てよ』
「あ、うん」
闇命君が下から怒りマックスの声。やべっ、急がないと噛まれる。
下まで行き、闇命君と合流。すると、何も話さず先へと進んでしまった。
「え、ちょっと。闇命君何を考えてるのか教えてよ」
『まだ、セイヤが近くにいるはずだよ』
「…………え、なんで靖哉が?」
『セイヤだけじゃないけどね』
「え? いや、本当にわかんないんだけど」
『あいつ、お前の事分かってるよ』
「…………え?」
いや、さっきからマジで意味わかんない。俺の事を知ってる? なら、なんで俺──というか、闇命君を殺そうとするの? 靖哉は人を殺そうとするような人じゃないよ。
『一旦戻る』
「あ、そっか」
村の中を歩いているから、周りの人に見つからないように鼠に戻るって事か。
肩に闇命君を乗せ、そのまま歩いていると、その時間を使い細かく俺達がこれからやる事を教えてくれた。
『これから僕達は、漆家へと出向くよ』
「え、なら雨燕さん達と合流するってこと?」
『いや、それはそれでめんどくさいから別行動。それに、琴平からの連絡があった場合、すぐに向かう必要があるから、そこも考えないといけない』
「琴平からの連絡?」
あれ、何か連絡取り合うって言い合ったっけ? なんだろう。思い出せない。
『それについては僕が知っているから問題は無いよ。漆家に向かい、セイヤ達を見つける。恐らく、陰陽頭はあの二人と一緒にいるからね』
「な、なんで?」
『漆家の呪いは特別だよ。他の陰陽寮では使いたくない術を多彩に使い分け、それだけではなく必殺の呪術とも言われている、摧魔怨敵法《さいまおんてきほう》も使用出来る。狂っている奴なら欲しいと思うのが必然的だ』
なるほど。確かに蘆屋道満なら、どんな手を使ってでも自分の欲するものは手にしそうだな。
道満が狙っているのは、闇命君の命。つまり、俺の命というわけなんだけどさ。
「つまり、陰陽頭である魔魅ちゃんは自主的にいなくなったんじゃなくて、道満が攫ったってこと?」
『十中八九そうだろうね』
「でも、それならもう近くにいない可能性の方が高くない? 普通なら、攫ってすぐにどこか行くと思うんだけど」
『あの二人に普通は通じないよ』
鼠姿だから表情とかは分からないけど、声のトーンからしてふざけて言っているんじゃないのはわかる。
また、戦う事になってしまうのか。また、危険な目にあうのか。
話し合いの道は、ないのか──……
『我慢だよ、優夏』
「っえ、我慢?」
『そうだ、今は我慢するしかない。でも、必ず君の友人とやらは取り戻す。僕がそう言ってんだから、君はそのままアホ面を晒して待っていればいいんだよ』
あ、アホ面……。
でも、闇命君が言うなら、必ず取り戻してくれる。そう、信じられるな。
嘘をつかないとわかる人の言葉って、なんでここまで安心出来るんだろうか。無駄に虚勢を張っている人の言葉の方が何倍も信用出来ない。
「というか、どこに──」
ん? あれ…………。
『…………森に行こうか』
「うん」
何かを感じた。視線、殺気、人の気配。そんなものではない気がする。いや、人の気配かもしれないし、それ以外の気配かもしれない。
なんだろう。わかんない……。
いや、今ここで考えるだけ無駄だ。見つければいいんだから。この気配の正体を──
☆
村から外に。今は森の中を半透明の闇命君と一緒に歩いている。
靖哉達がいた時は周りを意識する事が出来なかったけど、ここはすごく暖かい森に感じるなぁ。
小鳥の羽ばたく音や、草木が揺れる音。自然でしか奏でない澄んだ音が心地よく耳へと入ってくる。でも、残念ながら、それを楽しむ余裕は俺達にはない。楽しみたいけどね!!
さっき感じた気配が徐々に近づいているのがわかる。相手は動いていないみたいだ。このままなら追いつく事が出来る。
「────え」
草木をかき分けた先にいたのは、うつ伏せに倒れている少女。漆家の陰陽頭である漆魔魅ちゃんだった。
「え、ちょ、大丈夫?!」
急いでかけより体を支えてあげる。くそっ、体が小さいから上手く抱える事が出来ない。ひとまず、楽な体勢にしてあげないと。
頭を支えて、膝で体を支える感じが限界だな。
「おい、おい!! 大丈夫か?! おいったら!!」
声をかけるけど、全く反応がない。揺さぶっても同様だ。どうすればいいんだ。
ん? こらっ。人を指してはいけません。いきなりどうしたの闇命君、指なんか差して。
『大半の呪いが無くなってる』
「…………え、あ。黒い痣がない」
地下室にあった写真を見た時は、顔を多い隠そうとする程の黒い痣が魔魅ちゃんの体を埋めつくしていたはず。
それが綺麗になくなり、正常な色へと戻っている。それは喜ばしい事なんだけど、なんで痣を消す事が出来たんだ?
――――――――カサッ
「っ、誰だ!!!」
葉を踏む音が聞こえた。聞き間違いじゃない、確実に聞こえた。どこだ、どこなんだ。
…………周りを見回しても樹木が立ち並んでいるだけで、誰もいない。気にしすぎたか?
『…………遅かったみたいだね。でも、道は示してくれた。類は友を呼ぶって事か』
「え、どういう事? まったく意味が分からないだけど」
『何でもないよ』
なんか闇命君は納得したみたいだけど、俺は全くわからない。いきなりなんで類は友を呼ぶとか、道は示してくれたとか言ったのか。
『アイツらの目的は、おそらく漆家の陰陽頭である魔魅の力だろうね。ついでに僕達の邪魔、件についてと。色々考えていたんだろう。村の中を観察していたのがその証拠』
「そ、そうなんだ……」
ん? あれ。水色の綺麗な蝶がこっちに向かってきてる。
陽光をキラキラと反射させ、鱗粉を降らせていた。害は無さそうかな。
『ちょうど琴平からの連絡も来たね。行こうか』
「あ、これが琴平からの連絡なんだ」
すごい綺麗だなぁ。夜桜の周りをヒラヒラと飛んでそう。
「ちょっ、この子どうするの?!」
『ほっとけばいいでしょ。どうせ、雨燕達が来るんだから』
「駄目だって!! さすがに危険だよ」
『なら、連れて行けるの?』
「百目に協力してもらおう」
『また眠くなっても知らないからね』
「ここでほっとくよりは何倍もマシだよ。まったく……」
闇命君って薄情なんだからぁ。いや、今のこの現状で、一番最適な道をひたすら進んでいるってだけか。俺には分からないからな、何が一番最適かなんて……。
「百目、お願い」
片目を隠したイケメンを出し、百目は俺の目の前に立つ。
「この子をお願い出来るかな」
魔魅ちゃんを抱えながら見上げていると、百目は素直に頷いてくれた。彼女を優しくだき抱えてくれる。
『それじゃ行くよ』
「うん」
そのまま俺達は、闇命君の後ろを付いていき、村の中にある宿へと向かった。その際、雨燕さんの元に魔魅ちゃんを連れて行くよう百目にはお願いする。すれ違いになったらめんどくさいからね。
陰陽頭:村長、雨燕さん
件:琴平、紅音
その他:闇命君、俺
…………その他ってなんだよ!!!!
それに、一瞬なぜか雨燕さんは闇命君を件から外すの渋ってたし、なんなんだ? 俺の分からないところで話が進んでいらっしゃるのやめて頂きたい。
いや、そんなことより……。
「琴平、これから紅音を呼びに行くの?」
「あぁ、じゃなさなければまた怒ってしまうだろうからな。足だから俺も休んでほしいが、これ以上仲間外れにすると、泣いてしまう」
「なく!? 紅音が!?」
「紅音はさみしがりやな面があるからな。難しそうだったらすぐに引くつもりだ、無理だけはさせない」
「琴平も無理しないでよ?」
「…………」
「返事」
「無理はしない」
ほんとかなぁ。なんか、言い方に引っかかりがあるんだけど。これ以上言っても仕方がないけど、やっぱり不安だ。
『よし、行くよ』
「え、どこに?」
話がまとまり、闇命君が先行して出ていこうとしてしまう。
「闇命様、一体どちらへ?」
『どっか』
「闇命様も危険な事はやめてくださいね。闇命様なら大丈夫かと思いますが、優夏は心配なので」
ご最も、もっと言ってください琴平様。俺は、本当に、役立たずなので。
『僕が近くにいるから問題ないよ』
「分かりました。ご無理だけはせぬようお願いします」
『お互い様っていう言葉を琴平に送るね、絶対だから』
「……はい」
渋々頷く琴平、俺の時は一拍挟んだのに。
その後、闇命君と琴平が目を合わせ頷き合い、そのまま行ってしまう。俺も追いかけようとするけど、雨燕さんに肩を捕まれてしまった。な、なんですか?
「闇命からは何があっても離れるな。良いな」
「え、あ、はい」
言うと雨燕さんは肩から手を離し「ワシらも行こう」と、村長に声かける。
なんなんだろうか。一体……。
『早く来てよ』
「あ、うん」
闇命君が下から怒りマックスの声。やべっ、急がないと噛まれる。
下まで行き、闇命君と合流。すると、何も話さず先へと進んでしまった。
「え、ちょっと。闇命君何を考えてるのか教えてよ」
『まだ、セイヤが近くにいるはずだよ』
「…………え、なんで靖哉が?」
『セイヤだけじゃないけどね』
「え? いや、本当にわかんないんだけど」
『あいつ、お前の事分かってるよ』
「…………え?」
いや、さっきからマジで意味わかんない。俺の事を知ってる? なら、なんで俺──というか、闇命君を殺そうとするの? 靖哉は人を殺そうとするような人じゃないよ。
『一旦戻る』
「あ、そっか」
村の中を歩いているから、周りの人に見つからないように鼠に戻るって事か。
肩に闇命君を乗せ、そのまま歩いていると、その時間を使い細かく俺達がこれからやる事を教えてくれた。
『これから僕達は、漆家へと出向くよ』
「え、なら雨燕さん達と合流するってこと?」
『いや、それはそれでめんどくさいから別行動。それに、琴平からの連絡があった場合、すぐに向かう必要があるから、そこも考えないといけない』
「琴平からの連絡?」
あれ、何か連絡取り合うって言い合ったっけ? なんだろう。思い出せない。
『それについては僕が知っているから問題は無いよ。漆家に向かい、セイヤ達を見つける。恐らく、陰陽頭はあの二人と一緒にいるからね』
「な、なんで?」
『漆家の呪いは特別だよ。他の陰陽寮では使いたくない術を多彩に使い分け、それだけではなく必殺の呪術とも言われている、摧魔怨敵法《さいまおんてきほう》も使用出来る。狂っている奴なら欲しいと思うのが必然的だ』
なるほど。確かに蘆屋道満なら、どんな手を使ってでも自分の欲するものは手にしそうだな。
道満が狙っているのは、闇命君の命。つまり、俺の命というわけなんだけどさ。
「つまり、陰陽頭である魔魅ちゃんは自主的にいなくなったんじゃなくて、道満が攫ったってこと?」
『十中八九そうだろうね』
「でも、それならもう近くにいない可能性の方が高くない? 普通なら、攫ってすぐにどこか行くと思うんだけど」
『あの二人に普通は通じないよ』
鼠姿だから表情とかは分からないけど、声のトーンからしてふざけて言っているんじゃないのはわかる。
また、戦う事になってしまうのか。また、危険な目にあうのか。
話し合いの道は、ないのか──……
『我慢だよ、優夏』
「っえ、我慢?」
『そうだ、今は我慢するしかない。でも、必ず君の友人とやらは取り戻す。僕がそう言ってんだから、君はそのままアホ面を晒して待っていればいいんだよ』
あ、アホ面……。
でも、闇命君が言うなら、必ず取り戻してくれる。そう、信じられるな。
嘘をつかないとわかる人の言葉って、なんでここまで安心出来るんだろうか。無駄に虚勢を張っている人の言葉の方が何倍も信用出来ない。
「というか、どこに──」
ん? あれ…………。
『…………森に行こうか』
「うん」
何かを感じた。視線、殺気、人の気配。そんなものではない気がする。いや、人の気配かもしれないし、それ以外の気配かもしれない。
なんだろう。わかんない……。
いや、今ここで考えるだけ無駄だ。見つければいいんだから。この気配の正体を──
☆
村から外に。今は森の中を半透明の闇命君と一緒に歩いている。
靖哉達がいた時は周りを意識する事が出来なかったけど、ここはすごく暖かい森に感じるなぁ。
小鳥の羽ばたく音や、草木が揺れる音。自然でしか奏でない澄んだ音が心地よく耳へと入ってくる。でも、残念ながら、それを楽しむ余裕は俺達にはない。楽しみたいけどね!!
さっき感じた気配が徐々に近づいているのがわかる。相手は動いていないみたいだ。このままなら追いつく事が出来る。
「────え」
草木をかき分けた先にいたのは、うつ伏せに倒れている少女。漆家の陰陽頭である漆魔魅ちゃんだった。
「え、ちょ、大丈夫?!」
急いでかけより体を支えてあげる。くそっ、体が小さいから上手く抱える事が出来ない。ひとまず、楽な体勢にしてあげないと。
頭を支えて、膝で体を支える感じが限界だな。
「おい、おい!! 大丈夫か?! おいったら!!」
声をかけるけど、全く反応がない。揺さぶっても同様だ。どうすればいいんだ。
ん? こらっ。人を指してはいけません。いきなりどうしたの闇命君、指なんか差して。
『大半の呪いが無くなってる』
「…………え、あ。黒い痣がない」
地下室にあった写真を見た時は、顔を多い隠そうとする程の黒い痣が魔魅ちゃんの体を埋めつくしていたはず。
それが綺麗になくなり、正常な色へと戻っている。それは喜ばしい事なんだけど、なんで痣を消す事が出来たんだ?
――――――――カサッ
「っ、誰だ!!!」
葉を踏む音が聞こえた。聞き間違いじゃない、確実に聞こえた。どこだ、どこなんだ。
…………周りを見回しても樹木が立ち並んでいるだけで、誰もいない。気にしすぎたか?
『…………遅かったみたいだね。でも、道は示してくれた。類は友を呼ぶって事か』
「え、どういう事? まったく意味が分からないだけど」
『何でもないよ』
なんか闇命君は納得したみたいだけど、俺は全くわからない。いきなりなんで類は友を呼ぶとか、道は示してくれたとか言ったのか。
『アイツらの目的は、おそらく漆家の陰陽頭である魔魅の力だろうね。ついでに僕達の邪魔、件についてと。色々考えていたんだろう。村の中を観察していたのがその証拠』
「そ、そうなんだ……」
ん? あれ。水色の綺麗な蝶がこっちに向かってきてる。
陽光をキラキラと反射させ、鱗粉を降らせていた。害は無さそうかな。
『ちょうど琴平からの連絡も来たね。行こうか』
「あ、これが琴平からの連絡なんだ」
すごい綺麗だなぁ。夜桜の周りをヒラヒラと飛んでそう。
「ちょっ、この子どうするの?!」
『ほっとけばいいでしょ。どうせ、雨燕達が来るんだから』
「駄目だって!! さすがに危険だよ」
『なら、連れて行けるの?』
「百目に協力してもらおう」
『また眠くなっても知らないからね』
「ここでほっとくよりは何倍もマシだよ。まったく……」
闇命君って薄情なんだからぁ。いや、今のこの現状で、一番最適な道をひたすら進んでいるってだけか。俺には分からないからな、何が一番最適かなんて……。
「百目、お願い」
片目を隠したイケメンを出し、百目は俺の目の前に立つ。
「この子をお願い出来るかな」
魔魅ちゃんを抱えながら見上げていると、百目は素直に頷いてくれた。彼女を優しくだき抱えてくれる。
『それじゃ行くよ』
「うん」
そのまま俺達は、闇命君の後ろを付いていき、村の中にある宿へと向かった。その際、雨燕さんの元に魔魅ちゃんを連れて行くよう百目にはお願いする。すれ違いになったらめんどくさいからね。
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