生贄巫女はあやかし旦那様を溺愛します

人身御供(ひとみごくう)は、人間を神への生贄とすること。

天魔神社の跡取り巫女、天魔華鈴(てんまかりん)は、今年の人身御供の生贄に選ばれた。


「お前のような綺麗な女性を神は望んでいる」
「神は若い女性を望んでいる」

そうだ、神は若い女性を求めている。私と同じ年頃の女性は村にはいない。

私がやらなければ、私が覚悟を決めれば、村は守られる。

そう、私を見捨てた、本当に存在するかも分からない神のため、命を落とせと言っている村のために。私は──……

「主が生贄人か。確かに美しい、我が欲しいくらいだ。主が良ければ、ここから逃げださないか?」

もう、全てを諦めた私目の前に現れたのは、顔を黒い、四角い布で顔を隠した、一人の九尾の狐でした。

※カクヨム・なろうでも公開中!

※表紙、挿絵:あニキさん
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