上 下
49 / 76

20-2 俺を受け入れて ◆

しおりを挟む
 ──落ち着け……! ゆっくりって言ったのは俺だぞ。

 顔を近づけ、舌先を合わせる。ぴくりと引っ込んでしまったメロディナを追いかけ、肉厚の舌で彼女を絡め取った。

「ふぁ……っ」

 初めは固まっていたメロディナも、クレオナルドに丹念に口内を舐られ、蕩けていく。
 懸命にクレオナルドに応えようと縋り付く健気な姿に、彼の理性も焼け切れてしまいそうだ。
 ぴちゃりと卑猥な音が広い部屋に響き、それがまたふたりの官能を高めていった。

「んんっ」
「っは……感じてるモモ、かわいすぎる……」
「えっ? か、かわいいって……ひゃんっ」

 長い口づけの余韻を味わいながら、真っ白な首筋に舌を這わす。メロディナからは彼を惑わす甘い香りが立ちこめていて、どうしたって夢中にならずにいられない。
 何度もリップ音を立てて軽く吸い付いて、彼女の大きく形の良い胸をそっと揉みこんだ。

「あっ……! やぁっ、そんな、ところ……」
「いや?」
「わ、私、ひとより少しだけ、大きいみたいで……はしたないって、嫌いにならない……?」
「……ならない。むしろ大抵の男が好きだから気を付けた方がいい。俺以外の前で絶対に素肌を晒すな」
「そう、なの? あ……でも、赤ちゃんのためのものでしょう? どうして触るの?」
「……すぐにわかる」
「え? きゃっ!」

 クレオナルドはメロディナを横抱きにして部屋を進むと、広く豪奢なベッドにそっと寝かせた。
 これからなにが起こるのかわかっていないであろうメロディナは、ぱさりとマントを床に落とし、複雑な上衣のボタンを外すクレオナルドの姿に目をしばたかせている。

「モモ、愛してる。俺を、受け入れてくれる?」
「私も、レオが大好きよ。あのね、レオになら、なにをされてもいいの」

 本当よ、と柔らかく微笑むから、クレオナルドは堪らず彼女を掻き抱いた。
 ずっと大事にしていた。守ると決めていた宝物。そんなメロディナの心が今、自分に向けられている。
 また泣いてしまいそうになって、誤魔化すようにくちびるを重ねた。
 熱い舌先を絡め合う行為は、そこから溶け合ってしまうのではと錯覚するほど心地いい。
 うっとりと目を瞑り、クレオナルドを引き寄せるメロディナの指先を首裏に感じ、彼女のブラウスのボタンを手早く外していった。

「んっ、んん……っ」

 露わになったすべらかな素肌を撫でる。クレオナルドの男らしい、大きくて硬い手のひらに吸い付いてくるようだった。
 何度もくびれをなぞると、小さく身体を震わせるメロディナ。口づけへの意識が疎かになって、ほぅっと熱い吐息を漏らすようになった。

「モモ、これから少し恥ずかしい思いをするかもしれない。でもそれよりもずっと気持ちよくなれるはずだから、安心してほしい」
「え? ……っいやぁ!」

 全てを言い終わらぬうちに彼女の下着を捲りあげた。
 ふるりと勢いよくまろび出た真っ白な乳房を目にして、クレオナルドは思わず喉を鳴らす。想像の何倍も素晴らしい。
 クレオナルドはそれを左右から掬い、やわやわと揉みしだく。

「──っ! 柔らかすぎる……!」
「ひぁ……っ! レオ、やめ……」
「はっ、すまない。これよりも、この先の方が良いのだったか」

 そのとんでもなく柔らかな極上の触り心地を堪能したかったが、愛しいメロディナを悦ばせたい一心で、キュッと両方の先端を摘んだ。

「や……! ぁっ、ああっ!」

 途端に、ふわふわとしていた乳嘴が硬く芯を持ちはじめる。
 クレオナルドは徐々に勃ち上がってくる胸の先を指の腹で扱き、軽く押しつぶした。

「あっ、ぁん……っ、やめ……レオぉ」
「痛むのか? すまない。俺も初めてで加減が……痛かったり不快なときは言ってほしい」
「痛くはない、けど……っ」
「そうか、なら良かった」

 ちゅ、とくちびるに触れるだけの口づけを落とせば、ふにゃりと安心したように笑う。そんなメロディナが最高に愛しくて、どんどんと身体にも口づけた。

「んっ……、はぁ……」

 甘い喘ぎがクレオナルドの耳を犯していく。彼女の肌に触れるだけで、彼の欲望は痛いほどに張り詰め、今にも爆発してしまいそうになる。
 けれども初めての触れ合いは想像の何千倍も素晴らしく、愛しいメロディナに触れられる喜びに夢中だった。

「っは……モモ、ここにも、口づけていいか?」
「え? くち……え? っひあぁ……っ!」

 返事を待たず、クレオナルドは赤くしこった尖りへぱくりと食いついた。たっぷりと唾液を含んだ舌先で舐め転がせば、メロディナの口からは悲鳴にも似た喘ぎが漏れる。
 それに気をよくして、更に彼女の胸の飾りを刺激した。

「あっあっ……! なにっ、これぇ……っ、あんっ、レオ、だめ……ぇ」

 否定の言葉を口にしながらも、メロディナは瞳いっぱいに涙を浮かべて善がっている。
 動いた拍子に、真っ白なシーツに煌めく金の髪が広がった。それが貞淑な彼女が乱れる様を表しているようで、クレオナルドの身体はおかしいほどに熱くなる。
 クレオナルドはやわやわと片手で弄んでいた胸も引き寄せて、両方の先端を一気に吸い込んだ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。

待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話

下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。 そんな彼に見事に捕まる主人公。 そんなお話です。 ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。

地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~

あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……

処理中です...