【R18】高飛車王女様はガチムチ聖騎士に娶られたい!

レイラ

文字の大きさ
上 下
26 / 40
番外編 王女様は癒されたい

04 姫様のご奉仕

しおりを挟む
「ふ……ぅ、くすぐったいんで、そろそろそれくらいで」
「いやよ。お楽しみはこれからでしょう?」
「は……?」

 ヒルデガルドはベイルの割れたごつい腹にキスをしながら、彼を見上げる。そして窮屈そうに下穿きを押し上げている彼の滾りを、そっと撫でた。

「っ……! それ、は、ダメです、姫さん! ぁ、あんたが触るようなもんじゃ」
「あらどうして? いつもわたくしを悦ばせてくれる可愛い子だもの。いっぱいよしよししてあげなくちゃ……ね?」
「もうやだ勘弁して……」

 ベイルは真っ赤になってしまった顔を隠すよう両手で覆い、カウチの背もたれにぐったりと身体を預ける。

「そんな……奉仕なんてする立場にないあんたが、俺の……ダメでしょうが……!」
「こんなに苦しそうなのに?」
「ぅぐっ……!」

 ベイルの葛藤をわかっていながら、彼の姫様は揶揄うように下穿きの上からその裏筋を撫でる。ぞわりとした快楽が腰に抜けて、咄嗟に彼女の肩を掴み身体を引き離した。

「ダメですってば……!」
「お願いちょっとだけ……先っぽだけ、先っぽだけだから!」
「その先っぽが一番敏感なんですってー!!!」

 いくら婚約者とはいえ、不浄なものをこの高貴な方の眼前に晒してはいけない。それがベイルの引く一線でもある。
 そう思い情けなくも半分泣きながら懇願するのだが、彼女の押しの強さはかつて戦った魔王よりもたちが悪い。
 ヒルデガルドはうだうだと、でかい図体の割に女々しいベイルの口へ噛みつくようにキスをして、無理やり舌を絡め思考を溶かしていった。

「まっ……ッ」
「ん……、つまらないこだわりなんて、捨てちゃえば? わたくしがしたいって言ってるのだけれど?」
「────ッ」

 そう言って、ヒルデガルドはベイルの下穿きに右手を滑り込ませると、すっかり臨戦態勢に入ってしまっているそれを握る。

「ちょっ」
「こんなにおっきくしているのに。我慢なんてしなくていいのよ、わたくしのお砂糖ちゃん♡」
「~~~~~!」

 甘さを含んだ声色の中に、どうしたって抗えない支配者のそれが込められている。

 自信たっぷりに美しい弧を描く唇と、全てを見透かしたように細められる空色の瞳が好きだ。
 けれども今の状況で見つめるのも気恥ずかしくて、すぐに逸らしてしまう。

 そんなふうに耐え、厳めしい表情を作り赤面するベイルの下穿きを、ヒルデガルドはあっという間に取り払う。

「んなぁっ?!」
「往生際が悪くってよ! いつもあなたがわたくしにしていることでしょう? ベイル」

 両手で包まれて、その質量が一気に増した。
 いけないとわかっているのに、ねばついた先走りの液が溢れてヒルデガルドの美しい指を汚していく。だがそれを気にするでもなく、むしろ嬉々として、ヒルデガルドはその液体を先端に塗り広げた。

「あっ、ぁ、ダメだって……っ」
「どうして? こんなに気持ちよさそうなのに?」

 両手で絶えず亀頭を擽られ、どうにかなってしまいそうだ。
 そうこうしているうちに、ヒルデガルドはだらだらと流れる液体を全体にまぶし、潤滑剤のようにして肉の棒をにゅるんっと扱いていく。

「ン……っ!」
「っ! 素敵よベイル……! 痛くはないのかしら? あとちょっと、あとちょっとだけだから……!」

 どうやらベイルの姫様は、彼を弄ぶのがお気に召したらしい。
 顔を上気させ、やめてくれと訴えるベイルを楽しそうに見ながら、臍下に舌を這わせ、下生えを擽っていく。そしてその意図を正しく理解して、ベイルはさすがにそれ以上はいけないと遮ろうとするのだが。

「ちょ、ほ、本当に、あんたにそれ以上させるわけには……!」
「えいっ♡」
「ぅぐ……っ!」

 ぱくりと、さも当然のように咥えられ、くぐもった声が出てしまう。腰が熱い。今すぐにでも彼女の頭を抱え込み、何も考えずに腰を振ってしまいたい。
 ピリピリと鋭い快楽がベイルを襲う。そしてうっすら目を開くと、そこには最愛の姫君が奉仕する淫猥な姿。彼の劣情が煽り立てられて、理性が追いついていかない。

 ヒルデガルドはその咥内で、舌をうごめかせ彼のものに絡みつく。
 敏感になりきっている鈴口を無遠慮に擽って、その割れ目に尖らせた舌先を押し込まれてはたまらない。かと思うと脱力した舌の腹で、裏筋を一気に舐めあげる。

 そんな彼女の動きを止めようと伸ばした指先は、拒絶とはならずに髪を梳き、頭を撫でてしまった。
 そしてそれを肯定と受け取ったのか、ヒルデガルドは熱い吐息を漏らし、彼をゆっくりと深くまで咥え込んだ。

「っ……! 姫さ……っ、そんな、むりしなくて、もッ」
「ふ……ッン、んんっ……」

 そもそもの体格差が大きいのだ。ヒルデガルドの小さなお口では、深くといえど到底根元までは咥えられない。
 だから余った部分を手で扱き、じっくり味わうようにベイルのものを愛撫する。

「っは……ほんとに、あんたって人は……っ」

 彼女の前ではもはや理性的ではいられないとかぶりを振り、ベイルは腕を伸ばした。

「んぅ……?! っぁ、らめ……っ」
「俺の言うこと聞かない悪い姫さんには、お仕置きしないと」
「あっ……! あぅっ」

 四つん這いになっているために、ただでさえ短いベビードールの裾が捲れあがっている。楽々とショーツの隙間から手を差し込んで、ぬるつくあわいに遠慮なく指を突き立てた。

「っ濡れすぎじゃないですか? 俺の咥えて、そんなに興奮しました?」
「んぁっ……! だ、だってっ、いつも、これが挿入はいってるんだとおもったら……ぁっ、あンっ」

 難なくベイルの指を一気に二本も飲み込んだ下の口は、きゅんっと嬉しそうにそれを舐めしゃぶっている。

「可愛すぎでしょうが……っ! は……、そろそろ俺もあんたを啼かせたくて限界なんですけど。ベッド、連れてってもいいですよね?」

 そう言って抱き上げようとするベイルの太い腕を遮って、ヒルデガルドは口端を上げる。

「ダメよ。そんな時間すら惜しいんだもの。今日はこのまま……ね?」
「え? ちょっ」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...