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番外編 ベイルの一大事
07 愛してる
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◇
浅いまどろみの中で、ヒルデガルドは隣で眠っているであろう人物を探す。
けれども重い身体は思うように動かないばかりか、なぜだか全身がきしむように痛い。
癒しの力を持つベイルと共にいては無縁の状況に驚き、跳ねるように上体を起こしたのだが。
──どうして? 隣にいない、なんて……やっぱり昨日のわたくしは、ベイルの理想じゃなかった……?
がっくりと項垂れ、落ちた頭を片手で抱えたヒルデガルドは、くちびるを噛む。十年越しに手に入れた初恋の相手。それがベイルだ。
たったこれしきのことで、諦めきれるはずがない。
とうに婚約は済んでいる。国の英雄だろうと今更反故にはできないし、このヒルデガルドがさせるはずもない。
──落ち着いて考えるのよ。ベイルだって昨日はノリノリだったはず……。そうね、正気に戻さなければいけるか……? わたくしをネタに強請る材料はいくらでもあるから、ひとまず強い薬かなにかを用意して……
「……ってひぃっ! な、なに?! ベイル?! なにして……」
物騒な未来予想図を描きながら視線を動かすと、ベッドの下でその巨体を精一杯小さくして、床に頭を擦りつけたベイルがそこにいた。全裸で。
「…………殺してくれ……」
「は?」
これまた物騒な言葉が聞こえた気がして、思わず馬鹿みたいに呆けた声が出る。
だがベイルはピクリとも動かない。
「え? あの、なにしてるの。なんだかおかしな言葉が聞こえたようなのだけれど、わたくしの聞き間違いかしら?」
「聞き間違いじゃないです殺してください……! いくら婚約者といえどユーグランドの大事な王女様に俺はぁ!!」
勢いよく顔を上げたベイルは顔面にすさまじい力を入れていて、ただでさえ厳つい面が凶悪なものになっている。
寝起きでそんなものを見せられて、さすがのヒルデガルドもちょっと引いた。
「あの……ベイル? 理解が追いつかないのだけれども? わたくしがあなたを処するなんてあるわけないでしょう」
「いいえ! 今までは何とか理性で抑えていたのに。あのクソ花粉のせいでタガが外れて……姫さんは嫌がってたのに、好き勝手してしまいました! でも嫌がってる姿も可愛くて! 俺を煽るから! 姫さんだって悪……くないです! 俺の自制心がゴミだっただけですすんません!!」
「ひっ!」
ゴッ! と大きな音を立てて、ベイルは再び勢いよく頭を床に叩きつけた。そこの床は今抜けたかもしれない。
「本当に俺みたいな男が姫さんに釣り合うわけないんです。あんたが他の男のモンになると思ったら気が狂っちまいそうだけど、姫さんの幸せを願うなら俺は」
「ベイル!」
「はいっ!?」
その言葉の続きを聞きたくなくて、つい大きな声で遮ってしまった。
「……べらべら喋ってないで、わたくしの質問に答えなさい。まずいつもなら寝る前、わたくしに癒しをかけてくれているわよね? それが今日、こんな状態なのはどうしてなのかしら」
じっとりと見据える。こんなことは初めてだったからだ。もう昔の女には、力を使うことなど勿体ないとでも言うつもりなのだろうか。
「ほんっとうにすんません!! い、痛みますよね? 寝転がってていいんですよ、調子に乗って俺……あぁなんてことを」
「……質問に答えなさいと言ったのだけれど」
「うわっ! ……っとですね、非常に情けないのですが……。端的に言うと、あのクソ花粉のせいで今俺の魔力は空の状態で」
「えっ」
「いや、もうアレは姫さんのおかげで解毒……というか分解? は、されているので、飯食ったりしたら徐々に回復するんで……回復したらすぐに癒しをかけます。あぁぁ綺麗な肌に俺は……」
そう言ってベイルはベッドに近づき、心配そうにごつい指先を伸ばしてきた。
肩にかかる髪をそっと払う手つきは繊細で、どうやらヒルデガルドの悪い予想は大きく外れたようだとホッとする。
だがしかし、ベイルの触れた場所を視線でたどると、彼の言葉の意味がわかり目を見開いた。
腕やら胸元やら、目につくところ全てに色々な痕が残されていたからだ。
「ちょっ……と、これは」
「あんなに善がる姫さんが可愛くてつい……」
「…………と、いうことは、わたくしに愛想を尽かした、なんて……?」
「なんですかそれ?」
不安げに瞳を揺らすヒルデガルドに、ベイルは心底不思議そうな顔を向ける。
「だって! あなたずっとどこか一線を引いていたじゃない! わ、わたくしがベイルの主君だから、あなたが好きになったのは『王女』であるヒルデガルドなんでしょう? だからわたくしは、常に堂々としていなくちゃいけなくて……」
違う。こんな責めるようなことを言いたいわけじゃないのに。
けれどもベイルは、握りしめたヒルデガルドの左手を、大きな手のひらで包み込んだ。
「待ってくださいよ。俺は別に、あんたが王女だからって好きになったわけじゃないです」
「…………」
「俺ぁ姫さんみたいに頭良くないから、ちゃんと言ってくれないと理解できないんですよ。……不敬だとか、言わないでくださいね。俺は自分以外の誰かをのためにと、懸命に生きるお前だから好きになったんだ。ヒルデガルド」
「──っな、まえ……」
「あ? あ……ほら、まだ夫婦でもないし、うっかり公的な場で名前とか呼んじゃって、問題にでもなったらやだな~って」
この男は。バカにもほどがある。
そんなことを気にする前にもっとやることがあるだろう。今までの悩みは一体なんだったのか。
「どんな手を使ってでも俺を篭絡しようとするとこも好きですよ。ほら今だって、どうしたらその涙を止められるのかって頭ん中あんたでいっぱいだ」
「……ふふっ、こんなのでわたくしでいっぱいになるのなら、安いものだわ」
どちらともなくくちびるが合わさって、触れるだけのキスをした。
今まで数えきれないほどしてきたけれど、中でも特別甘く感じてしまう。なぜだか離れがたくて、ぎゅっとベイルの手を握る。
「だけど俺ぁ逆境で不敵に笑うあんたの姿が好きなんで。笑って、ヒルデガルド。なにも心配になることなんてないです。何が起こっても、どんなあなただって、俺の最高に愛しい人なんだ」
「ベイル……」
「愛してる。俺はあなたの隣で、あなたが夢を叶えるその瞬間を見たい。共にそのときを分かち合いたいんだ。そのために俺の剣は、生涯あなたに捧げると誓おう」
「……わたくしに、騎士の、誓い……?」
「あなたは俺の、最高のレディなので」
ちゅっ、と控えめな音を立てて、ベイルは彼女の手の甲に口づけを落とした。
騎士の誓いは何よりも重い。生涯にわたり、それを違えることは許されないからだ。
その後、泣きはらしたヒルデガルドが心の内を吐露し、全ては彼女の誤解だったと知ることになる。
そのか弱い乙女のようなヒルデガルドの激レアな姿に心臓を鷲掴みにされるベイルなのだが、彼の自制心は一体どこまでもつのか。瞳を潤ませながら楚々として彼を見上げる、その面の下で舌なめずりをするヒルデガルドはどうベイルをその身に引きずり込むのか。
全ては神のみぞ知るのである。
浅いまどろみの中で、ヒルデガルドは隣で眠っているであろう人物を探す。
けれども重い身体は思うように動かないばかりか、なぜだか全身がきしむように痛い。
癒しの力を持つベイルと共にいては無縁の状況に驚き、跳ねるように上体を起こしたのだが。
──どうして? 隣にいない、なんて……やっぱり昨日のわたくしは、ベイルの理想じゃなかった……?
がっくりと項垂れ、落ちた頭を片手で抱えたヒルデガルドは、くちびるを噛む。十年越しに手に入れた初恋の相手。それがベイルだ。
たったこれしきのことで、諦めきれるはずがない。
とうに婚約は済んでいる。国の英雄だろうと今更反故にはできないし、このヒルデガルドがさせるはずもない。
──落ち着いて考えるのよ。ベイルだって昨日はノリノリだったはず……。そうね、正気に戻さなければいけるか……? わたくしをネタに強請る材料はいくらでもあるから、ひとまず強い薬かなにかを用意して……
「……ってひぃっ! な、なに?! ベイル?! なにして……」
物騒な未来予想図を描きながら視線を動かすと、ベッドの下でその巨体を精一杯小さくして、床に頭を擦りつけたベイルがそこにいた。全裸で。
「…………殺してくれ……」
「は?」
これまた物騒な言葉が聞こえた気がして、思わず馬鹿みたいに呆けた声が出る。
だがベイルはピクリとも動かない。
「え? あの、なにしてるの。なんだかおかしな言葉が聞こえたようなのだけれど、わたくしの聞き間違いかしら?」
「聞き間違いじゃないです殺してください……! いくら婚約者といえどユーグランドの大事な王女様に俺はぁ!!」
勢いよく顔を上げたベイルは顔面にすさまじい力を入れていて、ただでさえ厳つい面が凶悪なものになっている。
寝起きでそんなものを見せられて、さすがのヒルデガルドもちょっと引いた。
「あの……ベイル? 理解が追いつかないのだけれども? わたくしがあなたを処するなんてあるわけないでしょう」
「いいえ! 今までは何とか理性で抑えていたのに。あのクソ花粉のせいでタガが外れて……姫さんは嫌がってたのに、好き勝手してしまいました! でも嫌がってる姿も可愛くて! 俺を煽るから! 姫さんだって悪……くないです! 俺の自制心がゴミだっただけですすんません!!」
「ひっ!」
ゴッ! と大きな音を立てて、ベイルは再び勢いよく頭を床に叩きつけた。そこの床は今抜けたかもしれない。
「本当に俺みたいな男が姫さんに釣り合うわけないんです。あんたが他の男のモンになると思ったら気が狂っちまいそうだけど、姫さんの幸せを願うなら俺は」
「ベイル!」
「はいっ!?」
その言葉の続きを聞きたくなくて、つい大きな声で遮ってしまった。
「……べらべら喋ってないで、わたくしの質問に答えなさい。まずいつもなら寝る前、わたくしに癒しをかけてくれているわよね? それが今日、こんな状態なのはどうしてなのかしら」
じっとりと見据える。こんなことは初めてだったからだ。もう昔の女には、力を使うことなど勿体ないとでも言うつもりなのだろうか。
「ほんっとうにすんません!! い、痛みますよね? 寝転がってていいんですよ、調子に乗って俺……あぁなんてことを」
「……質問に答えなさいと言ったのだけれど」
「うわっ! ……っとですね、非常に情けないのですが……。端的に言うと、あのクソ花粉のせいで今俺の魔力は空の状態で」
「えっ」
「いや、もうアレは姫さんのおかげで解毒……というか分解? は、されているので、飯食ったりしたら徐々に回復するんで……回復したらすぐに癒しをかけます。あぁぁ綺麗な肌に俺は……」
そう言ってベイルはベッドに近づき、心配そうにごつい指先を伸ばしてきた。
肩にかかる髪をそっと払う手つきは繊細で、どうやらヒルデガルドの悪い予想は大きく外れたようだとホッとする。
だがしかし、ベイルの触れた場所を視線でたどると、彼の言葉の意味がわかり目を見開いた。
腕やら胸元やら、目につくところ全てに色々な痕が残されていたからだ。
「ちょっ……と、これは」
「あんなに善がる姫さんが可愛くてつい……」
「…………と、いうことは、わたくしに愛想を尽かした、なんて……?」
「なんですかそれ?」
不安げに瞳を揺らすヒルデガルドに、ベイルは心底不思議そうな顔を向ける。
「だって! あなたずっとどこか一線を引いていたじゃない! わ、わたくしがベイルの主君だから、あなたが好きになったのは『王女』であるヒルデガルドなんでしょう? だからわたくしは、常に堂々としていなくちゃいけなくて……」
違う。こんな責めるようなことを言いたいわけじゃないのに。
けれどもベイルは、握りしめたヒルデガルドの左手を、大きな手のひらで包み込んだ。
「待ってくださいよ。俺は別に、あんたが王女だからって好きになったわけじゃないです」
「…………」
「俺ぁ姫さんみたいに頭良くないから、ちゃんと言ってくれないと理解できないんですよ。……不敬だとか、言わないでくださいね。俺は自分以外の誰かをのためにと、懸命に生きるお前だから好きになったんだ。ヒルデガルド」
「──っな、まえ……」
「あ? あ……ほら、まだ夫婦でもないし、うっかり公的な場で名前とか呼んじゃって、問題にでもなったらやだな~って」
この男は。バカにもほどがある。
そんなことを気にする前にもっとやることがあるだろう。今までの悩みは一体なんだったのか。
「どんな手を使ってでも俺を篭絡しようとするとこも好きですよ。ほら今だって、どうしたらその涙を止められるのかって頭ん中あんたでいっぱいだ」
「……ふふっ、こんなのでわたくしでいっぱいになるのなら、安いものだわ」
どちらともなくくちびるが合わさって、触れるだけのキスをした。
今まで数えきれないほどしてきたけれど、中でも特別甘く感じてしまう。なぜだか離れがたくて、ぎゅっとベイルの手を握る。
「だけど俺ぁ逆境で不敵に笑うあんたの姿が好きなんで。笑って、ヒルデガルド。なにも心配になることなんてないです。何が起こっても、どんなあなただって、俺の最高に愛しい人なんだ」
「ベイル……」
「愛してる。俺はあなたの隣で、あなたが夢を叶えるその瞬間を見たい。共にそのときを分かち合いたいんだ。そのために俺の剣は、生涯あなたに捧げると誓おう」
「……わたくしに、騎士の、誓い……?」
「あなたは俺の、最高のレディなので」
ちゅっ、と控えめな音を立てて、ベイルは彼女の手の甲に口づけを落とした。
騎士の誓いは何よりも重い。生涯にわたり、それを違えることは許されないからだ。
その後、泣きはらしたヒルデガルドが心の内を吐露し、全ては彼女の誤解だったと知ることになる。
そのか弱い乙女のようなヒルデガルドの激レアな姿に心臓を鷲掴みにされるベイルなのだが、彼の自制心は一体どこまでもつのか。瞳を潤ませながら楚々として彼を見上げる、その面の下で舌なめずりをするヒルデガルドはどうベイルをその身に引きずり込むのか。
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