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番外編 ベイルの一大事
04 手加減できない
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息を整えていると、コルセットの紐を緩められた。その解放感が心地いい。押しつぶされていた大きな乳房がぶるんっとまろび出て、すぐさまそれを掬いあげられた。
ぐにぐにと形が変わるほどに揉まれて苦しい。けれども先端の敏感な部分を捏ねられた瞬間に、甘い喘ぎが漏れて出る。
「あっ、んンッ……! は、ぁ……ベイル……」
とんでもなく媚びた声色に、ヒルデガルド自身も驚き目を丸くした。たった今絶頂まで導かれたばかりだというのに、貪欲な身体は、もっと深い部分への繋がりを求めてやまない。
「…………愛してるわ……」
そう言って、はだけている胸元をなぞる。弾力のある大胸筋の厚みは、うっとりとするほど心地いい。
ベイルはそんな微かな刺激にすら耐えるように目を瞑り、恐るべき速さで衣服を引きちぎるようにして脱ぎ去った。
「……後で、罰……なら、受けます。今、あんたを前にして……手加減する余裕がない」
互いに裸の状態で、痛いぐらいに抱きしめられる。
いつの間にか素足になっていた踵が浮いていて、首筋に熱いくちびるが押し付けられた。チリっと灼けるような痛みが走り、独占のしるしを付けられたと思ったらもうダメだった。
「ンッ……! はやく、抱いてベイル……」
「──っ!」
すぐさま抱えられ、天を突く凶器のようなそれで、どろどろに溶けた狭路を一気に押し開かれた。
「んんっ……! っは、あっあっ!」
ゴリッ! と自らのなかで、大きな音がした気がする。
視界が涙で滲む。息がうまくできない。
散々愛撫はされていたけれど、いつものように十分なかを解されてはいない。狭いままだった蜜路は無理矢理開かれて、それでも悦びを知っている女の身体は歓喜に震え、収縮した襞がそれを締めつける。
「や、ぁ……ベイル……っ」
落ちないようにと首裏に手を回し、彼の太くずっしりとした腰に脚を絡めてしがみつく。だがそうすれば、自らの重みでどんどんと熱杭が深いところまで突き刺ささってしまう。
そして遂にその切っ先が、とんっとヒルデガルドの子宮口にキスをした。
「んっ……! や……だ、おく、が……っ!」
ベイルはぎゅうっと彼女を抱きしめたまま、更に自身を押しこめる。
彼女の最奥をこじ開けようとするその動きは次第に激しさを増し、気づけば溢れ出る蜜をかき出すよう、強く揺さぶられてしまう。
「あっ、あぁっ! まっ……、こっ、こわれちゃぅ……っ!」
自重のせいか何度も奥を抉られて、ヒルデガルドの限界はすぐそこだった。
言葉にならない喘ぎが止まらない。強く抱かれ、互いの胸がつぶれて苦しいほどなのに、時折肌で捏ねられる先端がひどく甘い痺れをもたらしてくる。
「んぁあっ! も、らめ……! ベ、イル……、いっちゃ……ひぁっ!」
「っく……っ!」
揺さぶられ、彼の滾りが彼女の一点を掠めた瞬間、ヒルデガルドのなかが歓喜に戦慄いて、それを何度も締め付けた。
愛する人の子種をねだるような甘い収縮に、ベイルはあっさりと陥落する。だが熱い飛沫がたっぷりとヒルデガルドのなかを満たすと、放心し脱力した彼女を抱えなおした。
「ふ……、ぁ……っ」
「……まだだ」
ぐにぐにと形が変わるほどに揉まれて苦しい。けれども先端の敏感な部分を捏ねられた瞬間に、甘い喘ぎが漏れて出る。
「あっ、んンッ……! は、ぁ……ベイル……」
とんでもなく媚びた声色に、ヒルデガルド自身も驚き目を丸くした。たった今絶頂まで導かれたばかりだというのに、貪欲な身体は、もっと深い部分への繋がりを求めてやまない。
「…………愛してるわ……」
そう言って、はだけている胸元をなぞる。弾力のある大胸筋の厚みは、うっとりとするほど心地いい。
ベイルはそんな微かな刺激にすら耐えるように目を瞑り、恐るべき速さで衣服を引きちぎるようにして脱ぎ去った。
「……後で、罰……なら、受けます。今、あんたを前にして……手加減する余裕がない」
互いに裸の状態で、痛いぐらいに抱きしめられる。
いつの間にか素足になっていた踵が浮いていて、首筋に熱いくちびるが押し付けられた。チリっと灼けるような痛みが走り、独占のしるしを付けられたと思ったらもうダメだった。
「ンッ……! はやく、抱いてベイル……」
「──っ!」
すぐさま抱えられ、天を突く凶器のようなそれで、どろどろに溶けた狭路を一気に押し開かれた。
「んんっ……! っは、あっあっ!」
ゴリッ! と自らのなかで、大きな音がした気がする。
視界が涙で滲む。息がうまくできない。
散々愛撫はされていたけれど、いつものように十分なかを解されてはいない。狭いままだった蜜路は無理矢理開かれて、それでも悦びを知っている女の身体は歓喜に震え、収縮した襞がそれを締めつける。
「や、ぁ……ベイル……っ」
落ちないようにと首裏に手を回し、彼の太くずっしりとした腰に脚を絡めてしがみつく。だがそうすれば、自らの重みでどんどんと熱杭が深いところまで突き刺ささってしまう。
そして遂にその切っ先が、とんっとヒルデガルドの子宮口にキスをした。
「んっ……! や……だ、おく、が……っ!」
ベイルはぎゅうっと彼女を抱きしめたまま、更に自身を押しこめる。
彼女の最奥をこじ開けようとするその動きは次第に激しさを増し、気づけば溢れ出る蜜をかき出すよう、強く揺さぶられてしまう。
「あっ、あぁっ! まっ……、こっ、こわれちゃぅ……っ!」
自重のせいか何度も奥を抉られて、ヒルデガルドの限界はすぐそこだった。
言葉にならない喘ぎが止まらない。強く抱かれ、互いの胸がつぶれて苦しいほどなのに、時折肌で捏ねられる先端がひどく甘い痺れをもたらしてくる。
「んぁあっ! も、らめ……! ベ、イル……、いっちゃ……ひぁっ!」
「っく……っ!」
揺さぶられ、彼の滾りが彼女の一点を掠めた瞬間、ヒルデガルドのなかが歓喜に戦慄いて、それを何度も締め付けた。
愛する人の子種をねだるような甘い収縮に、ベイルはあっさりと陥落する。だが熱い飛沫がたっぷりとヒルデガルドのなかを満たすと、放心し脱力した彼女を抱えなおした。
「ふ……、ぁ……っ」
「……まだだ」
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