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10 あんたを抱きます
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力の抜けた身体で必死に縋りつくヒルデガルドを抱き寄せて、舌を絡め上顎を擽った。そんな刺激に彼女のまつげはふるりと震え、強く握ったベイルの首裏には爪の痕がつく。
「これだけじゃ満足できないって顔に書いてますよ。今まで散々弄ばれてきましたからね。初めてのときくらい、大人しく俺に溺れててくださいよ」
「ぁっ」
ヒルデガルドをベッドに押し付けて、艶めかしい鎖骨へと丁寧に舌を這わせた。
そのまま滑らかな肌を吸って舐めて何度もキスをして、赤く色づいた胸の頂をようやく口に含んだ。
「やぁんっ!」
尖らせた舌先で弾き押し込んで、わざといやらしい音をたてて吸う。
いっそう高く啼いたのは、柔らかな舌の腹で舐めたときだった。だから形の良い双丘を横から掬いあげてくっつけて、ふたつの乳頭をいっぺんに口に含んだ。
「ひぁあっ! やめ……っベイルぅ……!」
泣きそうになりながら善がる姿が堪らない。普段は勝気で、隙のない王女であるヒルデガルドが、こんなにも乱れ甘えた姿を見せるなど誰が思うだろう。
何をするのか見ておけと言ったベイルの言葉を守り、ヒルデガルドは視線を外さない。そのことに滾り、見せつけるように激しく舐めしゃぶった。
「んっ! あぁ……っそ、れ……っだめぇ……っ!!」
絶頂の寸前まで昂った身体には相当な刺激になっているのだろう。肌が紅潮し、強く吸う度びくりと震えている。物欲しげに揺れる腰が可哀想で、膝を彼女の陰部にぐりぐりと押し当てると、溢れ出す愛液がベイルの夜着を汚していった。
「は……、こんなに濡らして。しょうがないんで、綺麗にしましょうね」
「や、ぁんっ!」
「ここ。さっき姫さんがイきそうになっちゃったとこ、お口でご奉仕して差し上げるので。今度はどうなってもいいですよ。我慢しないで、どうぞ感じて」
ヒルデガルドの脚を大きく開かせると、その行為が彼女からも見えるよう腰を持ち上げる。そして甘ったるい彼女の香りに半ば理性を失いながら、ひくひくとベイルを求めてやまない蜜口にキスをした。
「あぁんっ……! そ……っ、まっ……」
溢れる蜜を舐めとり、ぬるりと舌先を中へ捩じ込む。彼女の反応を見ながら浅い入り口を擽ってから、目の前にある花芽へ舌を差し出した。
「やぁ……! んンッ!」
ふるふると震える蕾を舌でつつく。ヒルデガルドは涙で瞳を潤ませながらもベイルから目を逸らさない。そんな期待に満ちた視線に口角を上げ、ベイルはぷっくりと充血した陰核を吸いあげた。
「ひぁあっ! まっ……! あっあっ」
「はあ……」
口に含んだ蕾を何度も舌で転がして、柔らかなくちびるで挟み、食む。様々な刺激に堪らず腰を引こうとするが、がっちりと彼女を抱えるベイルがそれを許すはずはない。
「ベ、イルまっ……! それ、だめぇっ!」
「だめじゃない」
「あっあっあっ……!!」
きつく吸った瞬間に、ヒルデガルドは全身をしならせ、あっけなく達してしまった。ガクガクと勝手に痙攣する身体は秘部をベイルに押しつけて、達しているにもかかわらず更なる快楽を享受する。そんなふうに乱れる様を見せつけられて、さすがのベイルも我慢の限界だった。
「……姫さん」
下穿きと一緒に夜着を脱ぎ捨てると、くったりと脱力したヒルデガルドに覆いかぶさり、ベイルは続ける。
「本当に後悔しませんか。俺ぁ今から、あんたを抱きます」
「これだけじゃ満足できないって顔に書いてますよ。今まで散々弄ばれてきましたからね。初めてのときくらい、大人しく俺に溺れててくださいよ」
「ぁっ」
ヒルデガルドをベッドに押し付けて、艶めかしい鎖骨へと丁寧に舌を這わせた。
そのまま滑らかな肌を吸って舐めて何度もキスをして、赤く色づいた胸の頂をようやく口に含んだ。
「やぁんっ!」
尖らせた舌先で弾き押し込んで、わざといやらしい音をたてて吸う。
いっそう高く啼いたのは、柔らかな舌の腹で舐めたときだった。だから形の良い双丘を横から掬いあげてくっつけて、ふたつの乳頭をいっぺんに口に含んだ。
「ひぁあっ! やめ……っベイルぅ……!」
泣きそうになりながら善がる姿が堪らない。普段は勝気で、隙のない王女であるヒルデガルドが、こんなにも乱れ甘えた姿を見せるなど誰が思うだろう。
何をするのか見ておけと言ったベイルの言葉を守り、ヒルデガルドは視線を外さない。そのことに滾り、見せつけるように激しく舐めしゃぶった。
「んっ! あぁ……っそ、れ……っだめぇ……っ!!」
絶頂の寸前まで昂った身体には相当な刺激になっているのだろう。肌が紅潮し、強く吸う度びくりと震えている。物欲しげに揺れる腰が可哀想で、膝を彼女の陰部にぐりぐりと押し当てると、溢れ出す愛液がベイルの夜着を汚していった。
「は……、こんなに濡らして。しょうがないんで、綺麗にしましょうね」
「や、ぁんっ!」
「ここ。さっき姫さんがイきそうになっちゃったとこ、お口でご奉仕して差し上げるので。今度はどうなってもいいですよ。我慢しないで、どうぞ感じて」
ヒルデガルドの脚を大きく開かせると、その行為が彼女からも見えるよう腰を持ち上げる。そして甘ったるい彼女の香りに半ば理性を失いながら、ひくひくとベイルを求めてやまない蜜口にキスをした。
「あぁんっ……! そ……っ、まっ……」
溢れる蜜を舐めとり、ぬるりと舌先を中へ捩じ込む。彼女の反応を見ながら浅い入り口を擽ってから、目の前にある花芽へ舌を差し出した。
「やぁ……! んンッ!」
ふるふると震える蕾を舌でつつく。ヒルデガルドは涙で瞳を潤ませながらもベイルから目を逸らさない。そんな期待に満ちた視線に口角を上げ、ベイルはぷっくりと充血した陰核を吸いあげた。
「ひぁあっ! まっ……! あっあっ」
「はあ……」
口に含んだ蕾を何度も舌で転がして、柔らかなくちびるで挟み、食む。様々な刺激に堪らず腰を引こうとするが、がっちりと彼女を抱えるベイルがそれを許すはずはない。
「ベ、イルまっ……! それ、だめぇっ!」
「だめじゃない」
「あっあっあっ……!!」
きつく吸った瞬間に、ヒルデガルドは全身をしならせ、あっけなく達してしまった。ガクガクと勝手に痙攣する身体は秘部をベイルに押しつけて、達しているにもかかわらず更なる快楽を享受する。そんなふうに乱れる様を見せつけられて、さすがのベイルも我慢の限界だった。
「……姫さん」
下穿きと一緒に夜着を脱ぎ捨てると、くったりと脱力したヒルデガルドに覆いかぶさり、ベイルは続ける。
「本当に後悔しませんか。俺ぁ今から、あんたを抱きます」
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