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04 待てはできない

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 玄関のドアが閉まりきるまで待てないフレッドは、何度もユフェの赤いくちびるを啄んだ。ユフェは縋るようにフレッドのジャケットを握り、蕩けた顔でそれを受け入れている。

「んっ……ふ、ぁっ、フレッド……!」
「はぁ……っ! 今日は送るだけのつもりだったのに、ユフェが誘うから……。ずっと今まで触れるのを我慢してたんだ。今夜はもう、寝かせてあげられない」

 バルでフレッドの告白を受け入れ、ふたりは晴れて恋人同士となった。
 酔い醒ましにと手を繋いで散歩をし、ハイツの前までユフェを送った後帰ろうとするフレッドに、もう少し一緒にいたいと強請ったのはユフェのほうだ。

「でも待って、こんなところで」
「この部屋、ユフェの香りが濃くておかしくなりそう」
「んんっ……!」

 抗議の声は、彼の深い口づけに飲み込まれた。
 玄関の壁に押し付けられたまま、性急な舌先がユフェの口腔を味わうように這い、縮こまった彼女のそれに絡みつく。
 合わさった舌先は貪欲に快楽を拾い、ここがどこだったかなんて、もうどうでもよくなってしまう。
 フレッドはジャケットを鬱陶しそうに脱ぎ捨てると、ことさら強くユフェを抱きしめた。

「は……ユフェ、君に欲情してる男の前で、そんな可愛い顔しちゃダメだよ」
「そんな、私はなにも」
「なにをされてしまうのか、教えてあげる」
「ふっ……! んぅっ」

 下腹部に硬くなった彼の欲望を感じながら、先ほどよりも激しい口づけに翻弄される。熱い舌先で上顎を擽られると、ぞくりとした快楽が腰にわだかまった。
 いつの間にかブラウスの中に差し込まれていた大きな手が素肌を撫でて、そちらに意識がいくと、それを咎めるように舌をねぶられる。
 唾液が溢れ、ぴちゃりといやらしい音が頭に響いては思考が奪われてしまった。
 快楽に蕩けたユフェの顔は、もう見れたものではないだろう。けれどもフレッドは何度も可愛いと呟いて、顔や首筋に唇を押し付けた。

「あっ、は……ぁんっ」
「かわい……煽ってるとしか思えないな。いっぱい気持ちよくしてあげるからね」
「まっ……! ぁ……っ」

 いたずらに這う指先が下着をずらし、ユフェの柔らかな胸をそっと包む。フレッドの脚がユフェの膝を割り、キュンと疼いてやまない秘めたる部分に雄を擦り付けた。

「え……っ? あっ、ま、まって、フレッドの、すごく大きくて硬……」
「ユフェだってもう濡れてるのわかるよ。俺とのキス、そんなに気に入った? 嬉しいな」

 互いの服の上からでもわかる、その存在感が凄まじい。ゆるく突かれては、ショーツを濡らす微かな水音が耳に届く。
 指摘されたことで、余計に意識がそちらへ向いてしまう。布を隔てた刺激が、もどかしく感じてしまうほどに。
 そんな悩ましげな表情を見せるユフェに口角を上げて、フレッドは弄んでいた乳房の先端をピンと弾いた。

「ひぅっ!」
「すごくコリコリってなってる。ねぇ、ここ見てもいい? ユフェのおっきい胸、いっぱい舐めたいな」

 舌で耳朶を愛撫しながらそんなことを言うものだから、ユフェは息も絶え絶えになる。少しだけ上ずったフレッドの声と熱い吐息が脳を犯していくようで、ただただ喘ぐことしかできない。

 それを肯定と受け取って、フレッドは下着と一緒にブラウスを捲る。ふるりと目の前で揺れた大きな乳房に、彼は喉を鳴らした。
 そうしてゆっくりとした動作で膝立ちになり、ユフェの顔を眺めながら、見せつけるようにその先っぽを口に含んだ。
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