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一章
47、夜の寝室で【5】
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抱いて、その後でもなおもレナーテは俺から離れたがらない。
無論、それは何度でも貫いてほしいという意味でないのは分かっている。
だが、そんな風に愛らしいことを囁かれて、冷静でいられる男がいるのならお目にかかってみたい。
とはいえ、これ以上の負担はかけられない。己の欲望よりも彼女の体の方が大事だ。
「おいで、レナーテ」
俺はベッドの端に腰を下ろし、床に足をつけた状態で、レナーテを膝に乗せた。
向かい合わせではなく、彼女の背中を俺の方に向けた格好だ。
「あの、エルヴィンさま?」
「ああ、無理はさせないよ。しばらくこうしていよう。それから風呂に入ろうか」
俺は、レナーテを背後から抱きしめた。
彼女の頬にくちづけて、それから汗ばんだ肩にもキスをする。
しっとりと濡れた肌、どこを触っても柔らかな体。俺だけが知っているレナーテの体だ。
「貴女と一つになれて嬉しいんだよ」
耳元でそう囁くと、レナーテは小さくこくりと頷いた。
「わたし……変じゃありませんでした? その……とてもはしたなくて」
「いいや、何も」
むしろ、はしたないくらいが嬉しいほどだ。この数日で、俺がレナーテをそう育てたのだから。
彼女の柔らかな髪を左手ですくい、そっとくちづける。そして空いた右手で、柔らかな彼女の胸をやわやわと揉んだ。
再び与えられた快感に、レナーテはぴくりと肩をすくませる。
だが、さっきの熱が甦ってきたのだろう。すぐに俺に体を預けてきた。
指と指の間に乳首をきつく挟むと、それだけでレナーテの息が上がってくる。
「どこか触れて欲しいところは?」
「……エルヴィンさまのお望みのままに……」
「レナーテ。人に決断を任せてはいけないよ」
俺は右手を胸から外し、背後から彼女の口に指を入れた。彼女の口の中は熱く、動きを封じられた舌が戸惑っているのが分かる。
「ん……んんぅ、エル……ぅ」
閉じることのできない唇の端から、唾液が溢れている。
それを恥じたレナーテは、必死に俺の腕を掴んでくる。だが細く力のない指だ。俺に痛手を与えることは出来ない。
「ああ、困ったね。こんなにも溢れてきてしまった。レナーテはお行儀が悪いな」
「ちが……はな、し」
「ほら、決断を人任せにすると、こんな風に大人にいたぶられてしまうんだ。誰もが俺のように、あなたを大事にするわけではない。よその男は怖いんだよ」
口の動きを封じられ、抵抗すらできないレナーテは涙目になっている。
しかも胸を弄られ続けているのだから、苦しそうだ。
俺は舌で、彼女の濡れた唇を舐めた。
「大丈夫。俺は大事なあなたを苛めたりはしない。だが、俺以外の男は怖いんだ。ちゃんと覚えておきなさい」
何度もくちづけを繰り返しつつ、俺は「レナーテ、返事は?」と優しく囁く。
「は……い」
今にも消え入りそうな、幽かな声だった。
にっこりと微笑みを浮かべつつ、彼女の濡れた睫毛を拭ってやる。
本当にどの口が言ってるんだか。
俺が一番悪い男だよ。
月が移動したのか、床を照らしていた檸檬色の明かりが随分と移動している。
膝に座らせたまま愛撫を繰り返していると、レナーテは何度か達した。
それは胸であったり、俺に貫かれた部分であったり、襞の奥でひっそりと息づく花芯であったり。
「ん……ぁ、ぁ、エルヴィンさまぁ」
「ああ、いいよ。何度でもいきなさい。ちゃんと支えていてあげるから」
俺の肩に頭をもたれ掛けさせて、レナーテは体を硬直させる。
そして、短い息を繰り返しながら、小さく痙攣するのだ。
こんなに間近に彼女の顔があって。しかも絶頂を迎える、その艶めかしい表情をつぶさに見ていられるのだから。
まぁ、いろいろと苦しいのは我慢しよう。
無論、それは何度でも貫いてほしいという意味でないのは分かっている。
だが、そんな風に愛らしいことを囁かれて、冷静でいられる男がいるのならお目にかかってみたい。
とはいえ、これ以上の負担はかけられない。己の欲望よりも彼女の体の方が大事だ。
「おいで、レナーテ」
俺はベッドの端に腰を下ろし、床に足をつけた状態で、レナーテを膝に乗せた。
向かい合わせではなく、彼女の背中を俺の方に向けた格好だ。
「あの、エルヴィンさま?」
「ああ、無理はさせないよ。しばらくこうしていよう。それから風呂に入ろうか」
俺は、レナーテを背後から抱きしめた。
彼女の頬にくちづけて、それから汗ばんだ肩にもキスをする。
しっとりと濡れた肌、どこを触っても柔らかな体。俺だけが知っているレナーテの体だ。
「貴女と一つになれて嬉しいんだよ」
耳元でそう囁くと、レナーテは小さくこくりと頷いた。
「わたし……変じゃありませんでした? その……とてもはしたなくて」
「いいや、何も」
むしろ、はしたないくらいが嬉しいほどだ。この数日で、俺がレナーテをそう育てたのだから。
彼女の柔らかな髪を左手ですくい、そっとくちづける。そして空いた右手で、柔らかな彼女の胸をやわやわと揉んだ。
再び与えられた快感に、レナーテはぴくりと肩をすくませる。
だが、さっきの熱が甦ってきたのだろう。すぐに俺に体を預けてきた。
指と指の間に乳首をきつく挟むと、それだけでレナーテの息が上がってくる。
「どこか触れて欲しいところは?」
「……エルヴィンさまのお望みのままに……」
「レナーテ。人に決断を任せてはいけないよ」
俺は右手を胸から外し、背後から彼女の口に指を入れた。彼女の口の中は熱く、動きを封じられた舌が戸惑っているのが分かる。
「ん……んんぅ、エル……ぅ」
閉じることのできない唇の端から、唾液が溢れている。
それを恥じたレナーテは、必死に俺の腕を掴んでくる。だが細く力のない指だ。俺に痛手を与えることは出来ない。
「ああ、困ったね。こんなにも溢れてきてしまった。レナーテはお行儀が悪いな」
「ちが……はな、し」
「ほら、決断を人任せにすると、こんな風に大人にいたぶられてしまうんだ。誰もが俺のように、あなたを大事にするわけではない。よその男は怖いんだよ」
口の動きを封じられ、抵抗すらできないレナーテは涙目になっている。
しかも胸を弄られ続けているのだから、苦しそうだ。
俺は舌で、彼女の濡れた唇を舐めた。
「大丈夫。俺は大事なあなたを苛めたりはしない。だが、俺以外の男は怖いんだ。ちゃんと覚えておきなさい」
何度もくちづけを繰り返しつつ、俺は「レナーテ、返事は?」と優しく囁く。
「は……い」
今にも消え入りそうな、幽かな声だった。
にっこりと微笑みを浮かべつつ、彼女の濡れた睫毛を拭ってやる。
本当にどの口が言ってるんだか。
俺が一番悪い男だよ。
月が移動したのか、床を照らしていた檸檬色の明かりが随分と移動している。
膝に座らせたまま愛撫を繰り返していると、レナーテは何度か達した。
それは胸であったり、俺に貫かれた部分であったり、襞の奥でひっそりと息づく花芯であったり。
「ん……ぁ、ぁ、エルヴィンさまぁ」
「ああ、いいよ。何度でもいきなさい。ちゃんと支えていてあげるから」
俺の肩に頭をもたれ掛けさせて、レナーテは体を硬直させる。
そして、短い息を繰り返しながら、小さく痙攣するのだ。
こんなに間近に彼女の顔があって。しかも絶頂を迎える、その艶めかしい表情をつぶさに見ていられるのだから。
まぁ、いろいろと苦しいのは我慢しよう。
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