51 / 164
神に背きしもの
しおりを挟む
天翼族の男が放った爆雷を霧散させたのは
ケットシーのクロであった。
「君がここで生き残れるかどうか、
この 運命の天秤 で
測ってあげるよ。」
「妖精種如きが調子に乗るな!
そのようなもので測れるものか!
世迷言をほざくな、
ここで消え失せろ!」
「御生憎様だね。
君の雷撃は通じないよ。
運命の女神様ノルン様、
ウルズ様の名において
君の運命を測ろう!
審判の天秤 !」
空中から爆雷を放ちまくる天翼族の男の
周りに虹色の靄が取り囲むように
沸き立った。
爆雷が止むと、虹色の靄は霧散し、
土気色に変色し、げっそりと細くなった
天翼族の男の亡骸が浮かんでいた。
セブン達がやったかと思ったその時
亡骸を覆い隠すような青い炎が沸き起こり、
その炎の中からその男は復活した姿で出て来た。
「無駄な事だ、我には主神様の
ご加護がある。
ご加護のお力で
我は不死の身となったのだ。
貴様らはここで滅ぶがいい!」
爆雷が降り注ぎ始めた。
「だからその魔法意味ないから
じゃあ、同じ加護の力を
使うものとして力比べだね。
審判の天秤 !」
またもや天翼族の男は死骸と化した。
すぐに復活を遂げてくる。
「む、無駄だと言っておろうが!」
「どちらの力が強いか、
繰り返せるかの勝負だね。
絶対負けないよ。
負けるわけにいかないんだ!
審判の天秤 !」
三度男は死骸と化した。
流石にクロは魔力が厳しそうに
見えた。
三度男は復活を遂げた。
「お、おのれ!
主神様のご意志に背くのか!」
「神龍様のお力を抑えて
この大陸に生きるもの全てに
苦しみしか与えないのが
意志だっていうんなら、
ボクはそれを認めないよ。
背くものとして罰せられても
構わない。
審判の天秤 !」
四度男は死骸と化した。
「クロ、俺の魔力も使ってくれ
溢れるほど余って困ってるんだ。
一緒に天罰ってやつも
受けてやるから、使ってくれ。」
「あら偶然ね、私の魔力も
溢れるほど余っているのだわ。
クロ、私の魔力も使ってね。」
「セブン、サラありがとう。
でもこれは精霊種のボクの
意地なんだ。
それに天罰に二人を
巻き込みたくないんだ。」
「それこそ大丈夫なのだわ。
セブンなんて世界樹の森の
破壊をしでかしているのよ。
あなただけが苦しむような、
そんな戦い方は美しくないわよ。
私達は仲間でしょう?クロ。
一緒に戦わせてくれるかしら?」
「分かったよサラ。
じゃあちょっとだけ魔力を
貰うね。」
二人から魔力を補給したクロは
虹色のバリアを張り続けながら
四度復活した男にさらに追撃する。
「 審判の天秤 !」
今までより強い虹色のウェーブが
男を包み込んだ。
煌めきが治るとそこには
何も残っていなかった。
「遂に魔力切れしたのかな。
じゃあ、後は神槍を
どうにかしないとね。」
そうクロが言うと
天空から眩しい光と共に
巨大な男が現れた。
男の隻眼がセブン達を見つめていた。
ケットシーのクロであった。
「君がここで生き残れるかどうか、
この 運命の天秤 で
測ってあげるよ。」
「妖精種如きが調子に乗るな!
そのようなもので測れるものか!
世迷言をほざくな、
ここで消え失せろ!」
「御生憎様だね。
君の雷撃は通じないよ。
運命の女神様ノルン様、
ウルズ様の名において
君の運命を測ろう!
審判の天秤 !」
空中から爆雷を放ちまくる天翼族の男の
周りに虹色の靄が取り囲むように
沸き立った。
爆雷が止むと、虹色の靄は霧散し、
土気色に変色し、げっそりと細くなった
天翼族の男の亡骸が浮かんでいた。
セブン達がやったかと思ったその時
亡骸を覆い隠すような青い炎が沸き起こり、
その炎の中からその男は復活した姿で出て来た。
「無駄な事だ、我には主神様の
ご加護がある。
ご加護のお力で
我は不死の身となったのだ。
貴様らはここで滅ぶがいい!」
爆雷が降り注ぎ始めた。
「だからその魔法意味ないから
じゃあ、同じ加護の力を
使うものとして力比べだね。
審判の天秤 !」
またもや天翼族の男は死骸と化した。
すぐに復活を遂げてくる。
「む、無駄だと言っておろうが!」
「どちらの力が強いか、
繰り返せるかの勝負だね。
絶対負けないよ。
負けるわけにいかないんだ!
審判の天秤 !」
三度男は死骸と化した。
流石にクロは魔力が厳しそうに
見えた。
三度男は復活を遂げた。
「お、おのれ!
主神様のご意志に背くのか!」
「神龍様のお力を抑えて
この大陸に生きるもの全てに
苦しみしか与えないのが
意志だっていうんなら、
ボクはそれを認めないよ。
背くものとして罰せられても
構わない。
審判の天秤 !」
四度男は死骸と化した。
「クロ、俺の魔力も使ってくれ
溢れるほど余って困ってるんだ。
一緒に天罰ってやつも
受けてやるから、使ってくれ。」
「あら偶然ね、私の魔力も
溢れるほど余っているのだわ。
クロ、私の魔力も使ってね。」
「セブン、サラありがとう。
でもこれは精霊種のボクの
意地なんだ。
それに天罰に二人を
巻き込みたくないんだ。」
「それこそ大丈夫なのだわ。
セブンなんて世界樹の森の
破壊をしでかしているのよ。
あなただけが苦しむような、
そんな戦い方は美しくないわよ。
私達は仲間でしょう?クロ。
一緒に戦わせてくれるかしら?」
「分かったよサラ。
じゃあちょっとだけ魔力を
貰うね。」
二人から魔力を補給したクロは
虹色のバリアを張り続けながら
四度復活した男にさらに追撃する。
「 審判の天秤 !」
今までより強い虹色のウェーブが
男を包み込んだ。
煌めきが治るとそこには
何も残っていなかった。
「遂に魔力切れしたのかな。
じゃあ、後は神槍を
どうにかしないとね。」
そうクロが言うと
天空から眩しい光と共に
巨大な男が現れた。
男の隻眼がセブン達を見つめていた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる