12 / 164
異世界初空中戦!?
しおりを挟む
「シューッ!」
解放音と共に電脳兵セブンの機械の体をメンテする専用ポッドのカバーが開いた。
「うーん、結構駆動系に負担かかってたみたいだな~。
魔力切れ恐るべしって感じだ。気をつけようっと。
さ、次は快適な空の旅と行こうかな。」
拠点の内部を見渡すとダイニングセットで、サポートアンドロイドのサラと
見た目クロネコだが、ケットシーという妖精種族だったクロがお茶をしていた。
「クロって熱いの大丈夫なのか?」
「うん、ボクってネコっぽく見えるけどネコ舌じゃないから、
サラの淹れてくれた紅茶を美味しく頂いてるよ。」
いやいや、360度何処から見てもネコなんですけど、
幼児体型のネコちゃんなんですけど。
まぁ、見た目がいいから癒しキャラってことでいいか。
「ところで、肉系の主食って認識合ってるのかな?
これから二階上がってカーラと平原の方に飛ぶんだけど、
何だったら、追加のお肉仕入れてくるけど、食べれるかどうかは分からんけど。」
「食べれないお肉を調達するのはまったく無駄な行為だと思うのだけれど、
クロはクッキーでもチョコレートでも食べれるみたいね。
食事制限がないから、魔獣でも食べれることを 確認 してから
討伐することをお勧めするわ。」
そうなんだ、クッキーでもチョコでも大丈夫なんだ、
ネコとは違うのだよネコとは!って感じだな。。
えっ!チョコも食べたの!?マジで!?食べ過ぎだよ!俺のおやつ食べ過ぎ!!
返して~!俺の心の栄養返して~!!
サラの冷たい目が眼内モニターに突き刺さってくる。
あ、いえ、後で少し分けてもらえたらなぁ~っとか思ってます、はい。
「て、偵察行ってきまーす。」
サラの冷たい目線を浴びつつ、クロが器用に肉球の手のひらを振ってるのを見て
癒されながらフライングユニットの3Dホロナビゲーターのカーラがいる
2階のカタパルトへと上がっていった。
「お、ダイビングユニットもあったか。海とか潜るのもいいかもな。
人魚とかいたりして。」
と、余計なフラグを立てつつ、カーラを起動させた。
「カーラ、平原までぶらっと行こうか?
猪系の魔獣いたらハンティングしたいし。
ジョイントシークエンスよろしく~。」
フライングユニットの上にぼわっと少し透けた状態の身長30cmほどの
少女が現れた。
「カーラ? どしたの? 三角座りして?
あーー、サラ先生とオハナシしてたっけ。。
・・・まぁ、あれだ、なんてっかな、
ここは気分転換に自由な空に飛んでいこうぜ。な?」
『飛ぶ前から墜落しそうなのです。
気分は土の中なのです。
その提案はもっと早いタイミングで欲しかったのです。
もう手遅れなのです。』
いやいや、ここは二階だし土の中じゃないから、
あのタイミングだと俺も一緒に正座させられる未来予知できてたから、
ごめんよ、見捨てるような形になって。
「今度は一緒に説教受けてやるから、機嫌直して飛ぼうよ?な?
またグズグズしてると、ここに上がって来られるかも。」
『了解したのです。
シークエンスは短縮して実行するのです。
5秒でセットアップなのです。
さっさとポジションにつくのです。』
少し焦りながら、ジョイントして、カタパルトからフルバーニアで飛び出した。
まず、垂直に高度を上げて飛び上がることにした。
「そういや、この森って方向と距離が合わないんだよな。
森の木を修復してる時に気づいたんだけど、
まっすぐ進んでると認識している方向とモニターの先に見えていた木の
位置が歪んでいくんだ。磁場センサーも狂わされている感じなんだよなぁ。
多分だけど、森の中全部認識阻害かかってるんじゃないかと思うんだ。
なんで、一旦、魔法の効果範囲を越えてみれば、
本当の姿が見えるんじゃないかと思ったんだ。
で、いっその事成層圏くらいまで上がって、
地形全体確認しようかと思ったわけ。
カーラはどう思う?」
『同感であり、同意するのです。
木の高さすれすれを飛んでいるとき、気流の流れが異常だったのです。
バーニアは直進のはずなのに、気流は渦巻くような歪みを感じたのです。
高高度からの確認には同意なのです。
現在高度10km成層圏なのです。
地球に似た大気圏の層構造と推測するのです。
高度100kmに電離層確認なのです。』
「オーケー、高度100kmで、一旦地表を確認する。
速度減衰調整よろしくー!」
異世界と言っても空気もあるし、大気圏も構成されているんだろう。
電離層入るとサラとのリンクが一時切れるんで、今回はこの高度止まりでいいだろう。
地表は丸いよな?平たかったらびっくりだな。
と思っていると、速度調整が完了し、180度回頭して地表に体を向けてゆるりと
止まる感じになった。
「おー、異世界は丸かった。
でけぇ大陸だな~。見える範囲全部一つの大陸って、どんだけでけぇんだ。
森はざっと1000km円近い広さか。周りは平原とか砂漠っぽいとことか、
岩山みたいなとことか、お!町らしきものがあるじゃねぇか。
マップ更新よろしく~」
『了解なのです。
!? 二時の方向、地表付近を高速飛行する物体検知したのです!
有機体なのです!生物なのです!移動速度マッハ1.5!
5体で編成飛行しているのです!
全長約12m、翼開長約40m、翼のある爬虫類系生命体なのです!
よくラノベに出てくる飛龍、ワイバーンと呼びたいのです!
飛行生命体の進行方向でも同型個体2体の飛行を確認、飛行速度は遅く
地表に向かって球状の火炎を放っているのです!
火炎の先に、小さな生命体反応があるのです!
人型サイズで12体の反応があるのです!』
おっと、交戦されているのか。どうするかな。
救難依頼受けてるわけでもないしな。
『セブン、あなたはこの世界では傭兵ではないのだわ。
ワイバーンならラノベなら美味しいお肉という評価が多いから
一度討伐してみることをお勧めするわ。
この世界では魔法攻撃が存在していることを忘れないことね。』
よーし、サラの言う通りだ。勝手気ままな行動取らせてもらうか、って
森の中でやってしまった感あるけど。
ならば行くか、 味わわせてもらおうか、ワイバーンの肉とやらを。
「カーラ、まずは増援部隊の足止めだ。
成層圏抜けたら連中の進行直前に向けて 閃光爆裂弾 を発射!
俺たちは、戦闘会場に割り込みかけるぞ。
ミッションスタート!降下開始!」
『了解なのです。
前面に耐熱シールド展開!
急速降下開始!フルバーニア!なのです。』
フライングユニットのウイングを狭めて、頭から突っ込む勢いで
フルバーニアで高速降下を始めた。
久しぶりの感覚だ。脳が落下Gで震えるようだ。
成層圏を抜けると、カーラが耐熱シールドを解除し、同時に閃光爆裂弾を発射した。
ワイバーンの直前で弾ける閃光と爆音は、これから始まる空中戦の狼煙のように思えた。
解放音と共に電脳兵セブンの機械の体をメンテする専用ポッドのカバーが開いた。
「うーん、結構駆動系に負担かかってたみたいだな~。
魔力切れ恐るべしって感じだ。気をつけようっと。
さ、次は快適な空の旅と行こうかな。」
拠点の内部を見渡すとダイニングセットで、サポートアンドロイドのサラと
見た目クロネコだが、ケットシーという妖精種族だったクロがお茶をしていた。
「クロって熱いの大丈夫なのか?」
「うん、ボクってネコっぽく見えるけどネコ舌じゃないから、
サラの淹れてくれた紅茶を美味しく頂いてるよ。」
いやいや、360度何処から見てもネコなんですけど、
幼児体型のネコちゃんなんですけど。
まぁ、見た目がいいから癒しキャラってことでいいか。
「ところで、肉系の主食って認識合ってるのかな?
これから二階上がってカーラと平原の方に飛ぶんだけど、
何だったら、追加のお肉仕入れてくるけど、食べれるかどうかは分からんけど。」
「食べれないお肉を調達するのはまったく無駄な行為だと思うのだけれど、
クロはクッキーでもチョコレートでも食べれるみたいね。
食事制限がないから、魔獣でも食べれることを 確認 してから
討伐することをお勧めするわ。」
そうなんだ、クッキーでもチョコでも大丈夫なんだ、
ネコとは違うのだよネコとは!って感じだな。。
えっ!チョコも食べたの!?マジで!?食べ過ぎだよ!俺のおやつ食べ過ぎ!!
返して~!俺の心の栄養返して~!!
サラの冷たい目が眼内モニターに突き刺さってくる。
あ、いえ、後で少し分けてもらえたらなぁ~っとか思ってます、はい。
「て、偵察行ってきまーす。」
サラの冷たい目線を浴びつつ、クロが器用に肉球の手のひらを振ってるのを見て
癒されながらフライングユニットの3Dホロナビゲーターのカーラがいる
2階のカタパルトへと上がっていった。
「お、ダイビングユニットもあったか。海とか潜るのもいいかもな。
人魚とかいたりして。」
と、余計なフラグを立てつつ、カーラを起動させた。
「カーラ、平原までぶらっと行こうか?
猪系の魔獣いたらハンティングしたいし。
ジョイントシークエンスよろしく~。」
フライングユニットの上にぼわっと少し透けた状態の身長30cmほどの
少女が現れた。
「カーラ? どしたの? 三角座りして?
あーー、サラ先生とオハナシしてたっけ。。
・・・まぁ、あれだ、なんてっかな、
ここは気分転換に自由な空に飛んでいこうぜ。な?」
『飛ぶ前から墜落しそうなのです。
気分は土の中なのです。
その提案はもっと早いタイミングで欲しかったのです。
もう手遅れなのです。』
いやいや、ここは二階だし土の中じゃないから、
あのタイミングだと俺も一緒に正座させられる未来予知できてたから、
ごめんよ、見捨てるような形になって。
「今度は一緒に説教受けてやるから、機嫌直して飛ぼうよ?な?
またグズグズしてると、ここに上がって来られるかも。」
『了解したのです。
シークエンスは短縮して実行するのです。
5秒でセットアップなのです。
さっさとポジションにつくのです。』
少し焦りながら、ジョイントして、カタパルトからフルバーニアで飛び出した。
まず、垂直に高度を上げて飛び上がることにした。
「そういや、この森って方向と距離が合わないんだよな。
森の木を修復してる時に気づいたんだけど、
まっすぐ進んでると認識している方向とモニターの先に見えていた木の
位置が歪んでいくんだ。磁場センサーも狂わされている感じなんだよなぁ。
多分だけど、森の中全部認識阻害かかってるんじゃないかと思うんだ。
なんで、一旦、魔法の効果範囲を越えてみれば、
本当の姿が見えるんじゃないかと思ったんだ。
で、いっその事成層圏くらいまで上がって、
地形全体確認しようかと思ったわけ。
カーラはどう思う?」
『同感であり、同意するのです。
木の高さすれすれを飛んでいるとき、気流の流れが異常だったのです。
バーニアは直進のはずなのに、気流は渦巻くような歪みを感じたのです。
高高度からの確認には同意なのです。
現在高度10km成層圏なのです。
地球に似た大気圏の層構造と推測するのです。
高度100kmに電離層確認なのです。』
「オーケー、高度100kmで、一旦地表を確認する。
速度減衰調整よろしくー!」
異世界と言っても空気もあるし、大気圏も構成されているんだろう。
電離層入るとサラとのリンクが一時切れるんで、今回はこの高度止まりでいいだろう。
地表は丸いよな?平たかったらびっくりだな。
と思っていると、速度調整が完了し、180度回頭して地表に体を向けてゆるりと
止まる感じになった。
「おー、異世界は丸かった。
でけぇ大陸だな~。見える範囲全部一つの大陸って、どんだけでけぇんだ。
森はざっと1000km円近い広さか。周りは平原とか砂漠っぽいとことか、
岩山みたいなとことか、お!町らしきものがあるじゃねぇか。
マップ更新よろしく~」
『了解なのです。
!? 二時の方向、地表付近を高速飛行する物体検知したのです!
有機体なのです!生物なのです!移動速度マッハ1.5!
5体で編成飛行しているのです!
全長約12m、翼開長約40m、翼のある爬虫類系生命体なのです!
よくラノベに出てくる飛龍、ワイバーンと呼びたいのです!
飛行生命体の進行方向でも同型個体2体の飛行を確認、飛行速度は遅く
地表に向かって球状の火炎を放っているのです!
火炎の先に、小さな生命体反応があるのです!
人型サイズで12体の反応があるのです!』
おっと、交戦されているのか。どうするかな。
救難依頼受けてるわけでもないしな。
『セブン、あなたはこの世界では傭兵ではないのだわ。
ワイバーンならラノベなら美味しいお肉という評価が多いから
一度討伐してみることをお勧めするわ。
この世界では魔法攻撃が存在していることを忘れないことね。』
よーし、サラの言う通りだ。勝手気ままな行動取らせてもらうか、って
森の中でやってしまった感あるけど。
ならば行くか、 味わわせてもらおうか、ワイバーンの肉とやらを。
「カーラ、まずは増援部隊の足止めだ。
成層圏抜けたら連中の進行直前に向けて 閃光爆裂弾 を発射!
俺たちは、戦闘会場に割り込みかけるぞ。
ミッションスタート!降下開始!」
『了解なのです。
前面に耐熱シールド展開!
急速降下開始!フルバーニア!なのです。』
フライングユニットのウイングを狭めて、頭から突っ込む勢いで
フルバーニアで高速降下を始めた。
久しぶりの感覚だ。脳が落下Gで震えるようだ。
成層圏を抜けると、カーラが耐熱シールドを解除し、同時に閃光爆裂弾を発射した。
ワイバーンの直前で弾ける閃光と爆音は、これから始まる空中戦の狼煙のように思えた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~
志位斗 茂家波
ファンタジー
新入社員として社会の波にもまれていた「青葉 春」。
社会人としての苦労を味わいつつ、のんびりと過ごしたいと思い、VRMMOなるものに手を出し、ゆったりとした生活をゲームの中に「ハル」としてのプレイヤーになって求めてみることにした。
‥‥‥でも、その想いとは裏腹に、日常生活では出てこないであろう才能が開花しまくり、何かと注目されるようになってきてしまう…‥‥のんびりはどこへいった!?
――
作者が初めて挑むVRMMOもの。初めての分野ゆえに稚拙な部分もあるかもしれないし、投稿頻度は遅めだけど、読者の皆様はのんびりと待てるようにしたいと思います。
コメントや誤字報告に指摘、アドバイスなどもしっかりと受け付けますのでお楽しみください。
小説家になろう様でも掲載しています。
一話あたり1500~6000字を目途に頑張ります。
無理です!!。乙女ゲームのヒロインからの正統派ライバル令嬢なんて務まりません! 残念JK残念令嬢に転生する
ひろくー
ファンタジー
目指せ、喪女ルート?!
私、あの乙女ゲームの世界に転生している?!前世の記憶が戻ったアリスは「詰んだ、1作目はプレイしてない!」アリスが前世でやり込んだドハマりゲームは2作目で今は1作目のゲームスタート直前だった。しかもヒロイン転生で2の正統派ライバル令嬢。「でもやるしかない」アリスは推しキャラに逢う為に2作目のスタートラインを目指してリアル乙女ゲームを開始する。が、ヒロインなのに攻略キャラに近付けない、イベント不発、モブ化と上手く進める事が出来ないアリスは転生パイセン悪役令嬢のアドバイスで喪女ルートなる物を目指す事にするのだが……。
ワンダラーズ 無銘放浪伝
旗戦士
ファンタジー
剣と魔法、機械が共存する世界"プロメセティア"。
創国歴という和平が保証されたこの時代に、一人の侍が銀髪の少女と共に旅を続けていた。
彼は少女と共に世界を周り、やがて世界の命運を懸けた戦いに身を投じていく。
これは、全てを捨てた男がすべてを取り戻す物語。
-小説家になろう様でも掲載させて頂きます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる